2018年01月31日

FAKE NEWS

昨日の話の延長だが最近ネットでフェイクニュースが出回っている。言葉のごとく偽記事である。起こってもない事を起こったように書き世間を振り回す。

 

例えばカナダでイスラム系の11歳の女の子が自分の被ってた頭巾を切られたと報道されたが、実際にはそのような事件は起きておらず女の子が偽記事をネットで流してこれが拡散されてカナダの首相までもがコメントする事態になった。

 

ネットは21世紀になり急激に発達してインスタグラムが出て来て写真投稿も急増した。

 

中にはやることのないバカが愉快犯として他人の記事にキチガイみたいなコメントを付けることがよくあったが、最近の悪い流行はフェイクニュースである。

 

去年あたりから米国大統領選でも利用されるようになり一気に表面化したが、問題の本質は簡単である。嘘には騙されるな、自分の頭で考えろ、である。

 

まずネットで何か記事を見つけたら一次情報がどこから来ているのかを確認する必要がある。クロスチェックである。例えばカナダの偽記事の場合、一次情報がネットで一つしかなく他でクロスチェックのしようがない。

 

ところがネットで拡散するうちに読むほうが「ああ、これだけ書かれているから本当なんだろう」と思い込むが一次情報は一つの発信源しかなくそれが拡散しているだけ、それも警察発表でもなければ病院で取材されたわけでもない(勿論これも鵜呑みに出来ないが)。

 

カナダの場合は多くの人間が人権を訴えて書き込みしたけど元ネタがフェイクだったと言う笑えない笑い話である。こういうクロスチェックが出来ない情報は注意した方が良い。つまり触らないと言うことである。

 

これが例えば「東京で大雪!」の記事であれば様々な一次情報が発信されており写真も動画もあるから正確度合いは思いっきり高まるので積極的にコメント出来る。ましてや自分が一時情報発信者であればなおさらである。

 

昔ネットがなかった時代にこんな話があった。1980年代のグアム空港手前の海で日本航空が墜落しましたとのこと。もちろん新聞にも掲載されていない。そんな噂も周りにない。

 

けど発信する人間がもっともらしく「当然だ、これは要人暗殺のためであり決して真実が表にでることはない」。当時は情報源と言えば自分の目で観るかテレビ新聞しかなかった。そしてテレビ新聞に掲載されてない記事があるのもよくある話だった。

 

勿論これはフェイクニュースを楽しむ愉快犯がやった事だけど、言われた方は確認の取りようがないからこの話が真実かどうか分からない。

 

数年前にマレーシア航空が消息不明になりあの時も様々な憶測が出たが今も真実は分からない。それで言えば日航機御巣鷹山墜落事故も様々な憶測が出ている。殆どの人が死んでしまい当時の技術では証明出来るものも少なく調査するに連れて様々な独立した情報が出て来てそれが今に至るまで日航機墜落事件の憶測は続いている。

 

だから時代に関係なく常に一定数のフェイクニュースは発信されている。その最も効果の大きいのが「風説の流布」である。株価操縦のために様々な偽情報を発信して株価を上げたところで仕掛けた本人が売り抜けて大儲け、風説の流布に舞い上がった人は高値で掴まされて大損。勿論これは法律で禁止されており罰則もあるが、今でもネットを使って情報発信している人が多い。

 

だから最初のネタに戻るのだが「嘘には騙されるな、自分の頭で考えろ」となるのである。

 

まず嘘かどうかは一時情報源のクロスチェック。そして周りに振り回されるのではなく冷静に「そんな事、起こるか?理屈や筋書き、通っているか?」を確認することである。

 

そして最後に一番大事なのは「分からない事はやらない、書かない、触らない」である。これはウォーレンバフェットの格言であるが、

「私は十分知っていることでも十分に振り回されている。ましてや知らないことをするなんてない」である。

 

フェイクニュースは短い文章でいきなりそれらしく書くから何気なく読む方はつい信じてしまう。

 

20世紀初頭の米国のラジオドラマで「火星人襲来!」をやったら多くの信じ込んだ人たちが自宅を飛び出て避難所に向かったと言う笑い話がある。

 

ラジオが信じられていた時代に難しい事を考えない人々が心構えもないままに火星人襲来を信じたのは、今の時代にインターネットの書き込みを真に受けて容をチェックもせずに批判したり賞賛したり他人のフェイクニュースの尻馬に乗っかる人々である。

 

結局フェイクニュースを書く方のリテラシーが高いのか読む方のリテラシーが低いのかってことなのだろう。今の時代、生き残りたければ自分の読解能力を高めることが大事である。



tom_eastwind at 11:18│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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