2018年02月03日

Law Abiding Citizen(法を遵守する市民)

米国の法廷で若い女性体操選手に性的虐待を行った医師に対して被害者である若い女性が証言をしていると、隣に立っていたガタイの良い父親が怒りにまみれた目つきと怒りに満ちた顔で裁判官に「5分でいい、1分でもいい、被告と話をさせてくれ!」と言い、それを裁判官に何度も拒否されると遂に10メートルほど離れた医師にすごい勢いで飛びかかったのだ。

http://www.sankei.com/world/news/180203/wor1802030028-n1.html

 

裁判所であるから警備員もいるし結局父親は医師が座る机の手前で警備員に捉まり押し倒されて手錠をかけられて若い体操選手である自分の娘に性的虐待を行った、被告机の向こうに座っていて腰を抜かしていた医師に手を触れることは出来ず強制退廷逮捕。

 

今日の地元のニュースで観てたがこの父親の行動は当然である。現代の民主主義国家では国民が自衛権を政府に渡す代わりに政府が家族と財産を保護する義務を持つものだ。

 

なのにその家族を守れない政府がどんな裁判をやるのだ?自分が失敗した案件を自分が裁くのか?

 

馬鹿か?そんな裁判に家族の人権を踏みにじられた父親がどれだけ信用、信頼出来るか?お前が守れなかった俺の子供を俺が護る、当然の行為である。

 

ならば自分が裁く。政府はもう信用出来ない。渡した自衛の権利は政府が失敗した時点で自動的に自分に戻る。だから自衛権は自分にあるし復讐権も自分にある。

 

法廷で逮捕された父親はその後裁判官にも謝罪しているが米国内では「父親として当然!」と言う書き込みが続出である。

 

Law Abiding Citizenと言う映画がある。何度かこのブログでも取り上げたが、普通に生活している家庭に強盗が入りこみ妻と子供を殺された父親が裁判で正しく裁かれると思ってたら全然違う結果に。

 

父親は怒り絶望して自分で「あるべき正義」を追求する。その為に自分の身が滅ぼうとどうでも良い、無念だった家族の為にやるべきことをやり家族を守れなかった司法に攻撃をかける、しかもたったひとりで。

 

今回の米国の事件は「真面目に法律守ってたらバカみるよ」って話に広がる可能性が高い。何せNZのような中央集権国家が強い国でもこのニュースは夜6時に取り上げられ問題になっている。

 

NZでは一般家庭で銃を持つことはない。狩猟を趣味とする場合は別だが基本的に米国と違う。けれどこのような事件があればNZ国民はそのDNAにある「自分の事は自分で護る」が出て来るであろう。

 

せっかく21世紀になったんだし、そろそろ先進国では法律と言うか道徳を見直した方が良いのではないか。

 

つまり日本の江戸時代の仇討ちや中世の欧州の決闘のように、国家が個人の権利を守れなかったと認定された場合は個人の暴力行為を認める法律を制定するって事である。

 

つまり今回の場合で言えば被害者女性の父親にくそったれ医師をぶん殴らせろって事だ。殺す権利までは社会的に与えられないだろうが、少なくともフルボッコはありだ。

 

勿論政府からすれば個人的復讐は政府の権利縮小であるから面白くないだろうが、悪いのは個人の生命と財産を守れない政府の方である。お前が先に失敗したんだ、どうこう言うな、である。



tom_eastwind at 23:54│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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