2018年02月06日

ピア2ピア

僕がこの言葉を初めて聴いたのは丁度西暦2000年頃だった。それは個人と個人(クライアント)が媒介者(サーバー)を通さずに直接つながる仕組みである。

 

正式にはPeer to Peerであるが略してP2Pで通っている。

 

歴史的に中央集権的な中間会社などがサーバーとして活動してクライアントはサーバーを通さないと手配が出来ない状況だったが、インターネットの発達により個人と個人が直接繋がるようになった。

 

10年前で言えばYahooオークションとかだったり最近ではメルカリだったりするが、ここに今後やって来る技術がブロックチェーンになる。

 

今は仮想通貨と言う形で世間に出回りあまり良い印象がないだろうがこれは元々フィンテック技術の一つであり取引の透明化が出来て世界を引っくり返すことになる。

 

例えば電話が発明されて世界が変わりインターネットが一般化して世界が変わったようにPPと言う視点から観れば世界中の銀行の決済機能はすべて奪われる。銀行の窓口が不要になり現金が世の中から消え去りすべての決済は個人が個人と直接行うようになる。

 

今の中國では決済に関してはアリペイやウィチャットが主導しており、以前は銀行で並んでいちいち入出金をしてたのも不要になりATMで現金引き出しをしていたのも不要になり大道芸人にお金を渡すのもすべてネット決済になる。

 

そして更にその先にある技術がブロックチェーンである。この時代になると中國のアリババの決済手段さえ不要になるだろうが中國は賢いからブロックチェーン技術を自社の技術に取り入れていくだろう。

 

問題は日本である。明治時代に出来た法律で企業を縛り世界の技術に全く追いついてないから、これから10年で大変化する銀行業界は自分たちがどのように危険な立場に追い込まれているか、まだ実感していない。

 

これは丁度新聞業界が1990年代にインターネットを全く理解しないまま情報技術を最初はYahooに、そしてGoogleに奪われて振り回され紙の情報提供がすでに無意味になり高読者数が減少しているのに未だもって販売店や印刷工場などゾンビーを守り新聞業界自体が自滅しているのと同様だ。

 

20世紀において新聞や銀行は間違いなく大きな仲介者であった。しかし21世紀の技術革新ではすでに「過去の遺物」、江戸時代のちょんまげみたいなものだ。

 

仮想通貨の影であまり重要視されていないブロックチェーンであるが既に世界中の先端企業は業種に関係なくこの技術を取り入れようとしている。

 

ブロックチェーンに限らずだが、例えば掃除機のダイソンがEV開発に乗り出しイーロン・マスクが月にロケットを発射したりAmazonは既存の小売店市場を席巻してGoogleでも次々と新しい技術を取り入れようとしている。

 

それは何故なら21世紀の時代革新においては一歩でも遅れを取ったらどんな大企業でもあっという間に消えてしまうことを先端企業の誰もがその経験で知っているからだ。

 

その意味でこれから個人と個人が直接繋がりその繋がりを保証する技術としてブロックチェーンが出てくれば、これから50年後には「ねえねえ、私のおじいさんの時代はお札ってのがあったのよ」とか言われるだろう。



tom_eastwind at 12:51│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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