2018年04月06日

ランドバンキング現地最終確認

今日はランドバンキング・シリーズ3第一期29軒の完工最終確認を行う。住宅引き渡しが来週から順々に始まるのでその為の最終確認である。

 

それにしても2年前に計画を開始して土地を仕入れた時は本当に何もない場所だったのに、今ではあちこちに住宅街が形作られている。すでに近くには中堅スーパーのカウントダウンも進出しており、これから更に街が広がっていき最終的には6千戸の住宅が立ち並ぶ事になる。

 

殆どの住宅は隣り合っており駐車場は無理くり場所を確保しているようなものだが、それでもオークランドのファーストホームバイヤーからすればここで政府の優遇政策を受けて自宅を購入すれば「普通のオークランダー」として今後は家族構成に合わせて住宅転売を繰り返すことが出来るので千載一遇の機会である。

 

住宅そのものは投資家が「素」で買えば2ベッドルームで75万ドルと高いので手を出さないが、政府から購入時の割引、住宅ローン補助、毎年の経費計上等で大きな補助を受けられるファーストホームバイヤーからすればまさに今が機会なのである。

 

つまり政府からすれば公平性を保つために「政府は誰にも平等に販売してますよ」と言いつつ裏で優遇制度を使っている、何時もの犬も倒れるワンパターンである。

 

今回の引き渡し物件はすでにフロアリングも終了、壁のペンキも塗られており汚したり傷付けたりするわけにはいかないので靴を脱いで掃除の終わってない床を歩いてあちこち見て回る。

 

やはり今までのNZの住宅を観てきた立場からすれば狭い。けどそれでも購入する人からすればまさにマイスイートホームなのである。

 

そんな時ふと50年以上前の記憶が頭の中をよぎった。当時うちの家族が住んでいたのは市役所などが作る「団地」である。どれもこれも四角いコンクリートを積み上げただけでエレベーターもない4階建ての建物だった。

 

当時の団地であるからとにかく急増する住民を受け入れるために粗製乱造である。第一部屋に風呂がない。冬も夏も銭湯通いである。狭い部屋で家族が肩を並べて寝るわけだが、あの時はとても嬉しかった記憶がある。

 

何故ならそれまで人口が急増する街ではアパートを借りることが難しく、見つかったとしても家賃が割に合わない。つまり払えない。

 

そこで広い敷地を持つ親戚の間借りや何やらをしていたが、普通に正規社員として働いていても普通のサラリーマンは結構大変な時代だった。

 

そこでふと「あれ?これって今のオークランドと似ているな」と感じた。あの時間借りから団地へ引っ越せた。引っ越して来た人は、どんなに狭くても賃貸でも一国一城の主と思ったのだろう、皆顔が生き生きとして後から引っ越してくる人の手伝いをやってたものだ。

 

この新しい街でもこれから次第に近隣住民が街の雰囲気を作っていくのだろう。さあどうなるのか、僕には分からない。

 

ただ僕に出来るのはこの街を作るのにほんの少しだけお手伝いをして、それで入居してきた若い家族のちっちゃな子供ににこっと笑ってもらうだけだ、50年前の僕がにこっと笑ったように。

 

さあ、来週からは第二期開発の開始である。



tom_eastwind at 20:30│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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