2018年04月14日

決算時期

今週はオークランドにいくつもの案件と訪問客がありずっと各担当者から現状報告を聴き指示を出して過ごす。

 

普段なら自分から出ていって動くのだが今週は司令塔になった方が良いと思いじっとしている。

 

M&A案件、次の日本出張の準備、今年後半の戦術作り等所謂定型業務ではないのでどれも頭を使う。どれが正解かがないしやり方によっては50のものを100にも出来る、こういう時はギリギリまで考えるがそれは他の人から観たら即断即決に観えるようだ。おそらく時間の長さが違うのだろう。

 

そして今は決算時期でもあり会計士に提出する書類の件もあり、これも頭を使って作らねば後でとんでもない事になる。

 

日本とニュージーランドでは会計制度が違うために日本から来て初めての決算をする人に説明するのは大変である。例えばのれん代(Intangible assets)や減価償却の処理方法も違うので日本式にやると後で大変な事になる。

 

そして更にその会社を日本の親会社とどういう位置づけにするのかで両国での納税が大きく変化する。支店なのか子会社なのか、決算後の監査が必要かどうか。

 

このような仕組みは単純に右左ではなく、売上額、株主、取締役などの要素をすべて勘案して最終的にNZではIRD、日本では税務署に判断される。

 

両国の判断がずれることもある。その場合はどうすればよいのか?これも実際に起こり得る事で、日本人は保証が大好きだけどこれには何の保証もない事を覚悟して、どっちに転んでも良いような仕組みを最初から作っておく必要がある。

 

NZの会計は日本と比較すれば簡単かつ単純に作られているが、最近のマネーロンダリング、犯罪収益防止法など次々と厳しい法律が導入されて、現場ではややこしい事になっているのも事実である。

 

こういう会計制度など実際に現場に降りて自分でやってみないと分からない。これから数ヶ月は各社の決算の件も念頭に置いて置く必要がある。



tom_eastwind at 14:09│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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