2018年05月14日

久留米本田商店

九州の中核都市として福岡は人が増え続けているがキャナルシティでは中国や韓国からのお客でごった返している。

 

キャナルシティの一番上がラーメン専門店街になっているのだが「久留米本田商店」に昼飯を食いに行った時、1240分だったので10名位行列が出来てた。

 

普段ならめんどくさいので他の店に行くとこだけど本田商店の味は本田商店でしか食えないしラーメン屋なので10名程度ならまあいいかと思って行列に並ぶと、なんと全員が中国からの観光客。

 

それも日本語ガイドがついて食券の買い方を説明したり入り口で中国語のメニューを見せたりして、なんと賑やかだ。

 

キャナルシティでは天ぷら専門店もあるのだが、ここも中国人観光客に大人気。

 

彼ら観光客は旅行会社やガイドの言うことなど一切信用せずSNSで発信された情報を基に行くところを決めてる。

 

だからキャナルシティのラーメン屋と言えば他に何軒も店があるにも関わらず、また他の店のラーメンの方が安いにも構わずここに行列を作る。ちなみにラーメン一杯820円、餃子5個で350円税込みである。

 

それにしてもキャナルシティはマツモトキヨシも中国語と韓国語のパンフレッテオを作成しているし、ほんとにアジア特需である。そして何より良いのがリピーターが増えたことである。

 

観光地として大事なのはリピーターが取れるかどうかだ。例えばハワイは日本人お気に入りの観光地でありまたリピーターが多いためにハワイにマンションを買う人もいるくらいだ。

 

リピーターが増えると何が良いか?初めての人を相手にする宣伝費用が不要であり、その費用を現地の設備に回すことが出来る点だ。

 

中国や韓国から福岡は近い。元々江戸時代以前から中韓と福岡は距離的にも近く交易があり今も韓国の釜山から高速船、中国から客船がやって来て福岡を楽しんでいる。

 

食の福岡、観光の福岡、中国や韓国では経験出来ない楽しみを持つ街であり、福岡をベースとして阿蘇や別府、そして何故か門司、鹿児島までがあり、リピーターの通ぶりを見せてくれる。

 

一回来て気に入って調べたら、その周囲にたくさん見どころがある。だから何度も来たくなる。飛行機でも2時間かからずなので随分気軽に来ることが出来る。

 

日本は元々内需として国内旅行が盛んだった。ハネムーンでも昭和中期は別府・宮崎・鹿児島が中心でありそれから沖縄にシフトした。伊豆箱根熱海などは東京の奥座敷であった。

 

ところがバブル崩壊後旅行需要が減り会社の慰安旅行がなくなり熱海では次々と廃業する旅館が続出、名門旅館の3代目であっても世間の変化についていけない旅館は退場するしかなくなった。

 

しかしここに中韓特需が発生した。外国からの観光客が一気に増加した。これを受ける魅力のある観光地やRestaurantやホテルは一気に急成長した。

 

東京、大阪、京都清水寺、変わり種で言えば白川郷や「君の名は」の尾道などが観光地として人気を集めている。

 

ただしこれが「日本の旅行会社」に利益が出ているかと言えばそうではない。

 

インバウンドと言う言葉が一般に知られるようになったが中韓の旅行客は殆どが中韓の旅行会社によって運営されており、また中韓の個人客がSNSで得た情報で個人でインターネットを使って手配している。

 

つまりリスクを取ってRestaurantやホテルや観光地を運営している場所にお金は落ちるがその途中の中抜きビジネスでは利益が出ないビジネスモデルが定着しているのだ。

 

その意味でリスクを取って経営している久留米本田商店に行列が出来るし土地を買ってホテルを建てた会社は利益が出せているし発展している。

 

福岡の定宿では今日も中韓台湾香港からのお客が後を絶えない。団体客、個人客、大きなスーツケースをガラガラと運んでやってくる。帰りにはお土産で一杯になるのだろう。

 

福岡は地の利と言うか、運の良い街である。菅原道真からすれば島流しかもしれないが「海の道」として平安時代から交易に利用され今も栄えている。

 

 

ただ福岡の一番の問題点はすぐ「付け上がる」ことである。ちょっと調子が良いとそれがずっと続くと思って調子をぶっこいて転ぶ。まあ元気があるだけ良いのだが、今回のアジア観光客特需をどのようにリピーターとして安定して何度も来てもらえるような街づくりにするか。

 

旅行の三大要素は顎・足・枕、つまり食事、移動手段、宿泊場所が大事である。

 

この点、福岡は大型客船が泊まれる埠頭があり国際空港が市内から地下鉄2駅と近く博多駅周辺には手頃な価格で宿泊出来るホテルがあり食事はラーメンから魚まで美味しいものが揃っている。また博多駅からの移動手段は九州新幹線、山陽新幹線があり移動にも便利である。つまり顎足枕がきちんと揃っているのだ。

 

後はとにかく調子をぶっこかず安定成長で観光都市として海外からの収入を得て内需不足を補うことである。



tom_eastwind at 18:26│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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