2018年05月16日

TPO

福岡での仕事を終わらせて荷物を片付けてから、さて今日の夕食はどうしようかと考えて結局ホテル近くのコンビニで水と弁当買って部屋に戻り福岡のテレビ番組を観ながら飯を食ったのが15日の夜。

 

516日のフライトは16時台の遅い飛行機だったが早くに目が覚めて非常食のどん兵衛うどんを食べる。東京で買ったのだが食べる機会がなく大阪、大分、福岡と旅をしたどん兵衛はオークランドに戻る最終日に福岡で食べることになった。

 

ちなみに何時も書くことだけど、どん兵衛は東と西で味が違う。福岡でラップを開いて茶こしでネギ取って粉スープを入れた時には強い鰹節味がある。これが福岡や大阪で買えば鰹節でなく昆布味が強い。

 

僕はどちらの味も好きだが東京で買った鰹節どん兵衛が一緒に旅して最後に福岡で鰹節で締めるってのも面白い話である。

 

僕は出張では普通の人よりもかなり荷物が少なめであり今回はキャリヤーバッグに東京で買ったどん兵衛と豚汁を入れる余裕があった。

 

最低限の2日分の着替えと洗面用具に読書用の文庫本2冊、それに部屋着だけであるので確かに気軽な旅である。これで10日の旅をしても不自由しない。

 

多分3週間でもいけると思う。何故なら着替えは常に部屋で洗って干して翌日使えるようにしているし、会うお客様からすれば私が昨日何を着て明日何を着るかはご存知ないことであるから僕は毎日同じ服で対応出来るのだ。

 

要するに仕事に合った服を着ていればよいわけでその意味でTPOだけは考えるが、今回の出張でお会いする方の顔を思い出し目的を考えて最大公約数の服装を考えて最低限の荷物にする。

 

旅行と言うとサムソナイトとかの大きなキャリー付きスーツケースを印象するだろうが僕の場合は足の付いたキャリヤーバッグとアタッシュケース一つだけである。

 

なので空港内の移動とか旅先の移動は随分便利で重宝している。今使っているキャリヤーバッグはつい2ヶ月前に買ったもので、去年まで17年間使っていたキャリヤーバッグが流石に足がもげていよいよジッパーが壊れてしまったので買い換える事にした。

 

僕はスーツを入れる大型のスーツケースを持っている。これは足が付いてないので新幹線移動がある時は使えないが東京滞在が長い場合で大都市を飛行機で移動する場合はスーツケースを使う。

 

ところがこの、スーツケースとキャリヤーバッグとキャリーケースの違いが日本ではあまり明確でないらしい。

 

移動可能な荷物入れをキャリヤーバッグと呼び、その中にスーツケースが入る。たまたま僕のスーツケースは足がないけどサムソナイトの旅行かばんにはすべて足が付いて移動に便利になっているから、あれはキャリヤーバッグである。

 

だから、移動=キャリーと認識する。

 

次に機内預け荷物と持ち込み荷物がある。預け荷物がキャビンチェックドインバゲッジで機内に持ち込むのがキャリードインバゲッジとなる。

 

キャリヤーバッグすべてを機内持ち込み手荷物と考えている人もいるがこれは正確ではない。サイズによっては持ち込み出来ないからだ。

 

移動出来るバッグがすべてキャリヤーバッグであり旅に利用する足のないスーツケースは、スーツを入れることが出来る移動用のキャリーバッグである。

 

そして荷物は飛行機の機内持ち込みと言う概念を持つ人も多いが、元々カバンは船旅であった。1800年代の欧州から豪州、米国、NZなど長い船旅では自室に持ち込むカバンと旅先のホテルで3ヶ月位利用する部屋に置く荷物は区別されていた。

 

「タイタニック」でも荷物詰め込みの画面があったが1800年代は船旅であり一回の旅行が3ヶ月など珍しくなかった時代である。

 

カバンの歴史は学ぶものがある。カバンの形状の変化がそのまま社会の変化だからだ。話しだしたら長いのでここまでにしておくが、その中で最近の若いビジネスマンに一つだけ注意しておきたいのは、スーツでバッグパックを背負うなと言うことだ。

 

カバンメーカーによってはバックパックにスーツをお勧めするところもあるようだが、スーツの身体の線を壊すようなバックパックはあり得ない選択肢である。

 

冒頭に書いたようにスーツで会う人にバックパック担いでいるのを観られたら「こいつは一兵卒だな」と思われるだけだ。

 

バックパックが便利なのは分かるが仕事で使うならあなたはそれなりの扱いしか受けない事を十分に理解しておく事だ。

 

ファッションとは着飾ることではなくTPOをよく理解して相手に無言で「この会合の意味は分かっていますよ」と伝えることだ。



tom_eastwind at 14:35│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔