2018年10月04日




世間では慎重に行動することを「橋を叩いて渡る」と称する。

 

そして更に慎重な、殆ど行動を起こさない人を「橋を叩いて壊す」と称する。

 

これに対して僕の仕事は移住したいご家族の現状を聴きどのような方法が可能かご家族に合ったプランを提案実行する。

 

つまり「橋を作って渡らせる」のが仕事である。

 

橋を叩くと言うのは前提として長い間変化しない物事を指すが僕のやっている仕事は日本の法律、NZ経済、政治動向、移民動向などまさに「刻々と変化する事象の組み合わせ」なので常に変化している。だから今そこにある橋は使い物にならない。

 

例えばスカイダイビングと同様で「今ならダイビング出来る、飛べる!」というタイミングがある。これは飛び立つ時は晴れだったが次第に風が出てきて状況が変化する時だ。

 

それでも僕らは今までの経験で「これなら飛べる!」という感覚が働くし、あまりに天候が急変した場合は一旦飛行場に戻って仕切り直しが出来る。

 

この「飛べる!」という感覚と「飛行場に戻る」判断はまさに紙一重であり、のろのろはしていられない。ここで判断を間違ってしまえば最悪即刻退場となる。

 

実際にここで判断を間違って飛行機から一人で飛び出す人もいる。これなどは僕が作った橋を信用せずどこかの「本当に信用出来る人に出会った」為にその人の助言を聴いて飛び出すが、そりゃ紐なしバンジーパラシュートなしのスカイダイビングである。

 

橋を渡るとはそれほどタイミングが要求されるし最初は石橋を叩いて良くてでも途中からは新しい橋が出来てスピード感が要求されて一定の場所に来たら「飛びますよ!」となるのだ。

 

日本はこれから確実に老齢年金の支給時期上昇と減額、死ぬまで現役で働け、医療は自己負担を増やしていき政府としてはピンピンコロリの生き方、要するに医療費使うなって方針になる。

 

社会保障費32兆円をどう削減するか?使えないようにすれば良い。そのための政策は東大出身のキャリアがじっくり考えて実行する。

 

更に預金税の導入があり得る。銀行に貯金しているお金のうち毎年5%程度を税金として支払ってもらう。消費税は増税する。

 

とにかく支払いを減らして増税によってお金を増やすという当たり前の財政再建をやるのだ。

 

そんな時代の日本でこれから数十年生きていくのか?石橋を叩くのは大事だが自分で石橋を壊していては意味がない。

 

日本が居心地良いと感じる人はそれで良い。ただそうではない0.01%の人々が行動を起こすのなら出来る限り早いほうが良い。

 

橋は渡れるうちに渡る。

ビザは取れる時に取る。

 

これは自分が現場で仕事をしていて何時も感じることだ。



tom_eastwind at 18:44│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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