僕の履歴書

2005年06月01日

僕の生い立ちと考え方です。

自己遍歴:裏の木戸は開いている。

 

先の戦争で徴兵され、ニューギニア戦線で生き残った父親を持つ戦無派世代。因みにニューギニアには当時25万人の兵隊が送られ、戻って来たのは1万数千人。5%の確率だ。

 

戦後経済成長の最中に僕は九州で生れ落ちたが、消費は美徳と言われた時代に、父親が戦場から持ち帰った飯盒で夕食を作っていた記憶があるくらいの貧しい子供時代を送る。

 

金の為に働く事を嫌った共産党員の父親と、内職して生活を支え、神の愛とやらを無条件に信じたクリスチャンの母親との間で育った少年時代。

 

小学生の時に小林多喜二と遠藤周作を読了して宗教や主義を考える。中学では図書館に篭って五味川純平、亀井勝一郎、加藤諦三等、日本的人民・哲学思想を学ぶ。高校ではルソーやイエーリング等の政治形態・社会思想に共鳴する。

 

安田講堂、浅間山荘事件等の学生運動をライブで観ながら「この学生達は統率が取れてないし、戦いに戦略がないね、それに思想教育が弱い。俺ならこうするのにな」と、まじで批評していた小学生時代。今も、大学生と呼ばれる連中の頭の弱さには辟易している。

 

人を殺す事が何故いけないのか?本気でそう思っていた高校時代。テレビニュースで中東戦争を見る度に「俺、パレスチナに生まれていたら、真っ先に爆弾持って突っ込んでいたな」と、普通に彼らの行動が理解共感出来た。これは今も同じであるが。

 

ちなみにその頃「alive」という本が出版された。南米の山中に墜落した飛行機事故で生き残った人々が、死体を食べながら救援を待つ話だ。随分と議論にもなり、映画にもなった。

 

こうして培った人生観と価値観は、あまりに他人とズレがあり、周囲に溶け込む事が出来ないまま社会人になる。まあ、一言で言えば、異常性格ですな。小学生が「蟹工船」読んで資本主義に矛盾を感じてたら異常だし、高校生で民主主義政体批判をすれば反社会的人間です。

 

今なら確実に精神病院送りでしょう。あの頃はまあ、世の中も余裕があって「こんな反社会的人間」でも受け入れててくれたんでしょうね。

 

周囲にはよく「ねじれている、ひねくれている」とも、言われた。とりあえずみんなと一緒に普通に道を歩いていても、ふと気付いたら一人で歩いていたという事の繰り返し。でも、自分の何が悪いか分らない。

 

僕が他人と根本的に違っているという事を自覚したのは30代後半。何故他人が僕の話を理解出来ないのか、やっと理解出来るようになってから、会話が幾分楽になった。随分遅咲きなものである。

 

だからうちの子供が幼稚園時代に、香港とNZの医者に自閉症と診断された時も、笑って過ごせた。だって先生、彼が自閉症なら俺は統合失調症、精神異常者ですよ。そんな俺でも生きて来れたんだから、この子の事は気になりませんね。それにこの子、どう見ても俺よりはましだもん。

 

現在は気力体力とも充実、人間も丸くなり?不惑の年代突入。趣味は読書と映画とR&B。好きなスポーツは一人で出来る水泳、スキー、ウィンドサーフィン、つまり水遊びです。

 

血液はO型の山羊座、らしい。僕にとっては星座や血液型はプロ野球並に興味ないのだが、同じ事を毎回聞かれるのも面倒なので、ここに晒しておきます。

 

18歳から「旅のコンサルタント」を生活の糧として現在に至る。1980年代に旅行業が、それまでのコンサルタント=情報提供の立場から「座席を売る」=野菜の安売り商法になった時点で、業界の将来を見限る。

 

僕にとっての「旅行屋」とは、お客様のプロファイルを頭に入れ、プロフェッショナルとしてフル情報装備をした上で、その時その人に合った日程と予算で旅を作る事です。そういう商品が高い安いと比較されるのが嫌で、合見積もりの仕事はあまり受けないのが信条です。

 

レベルが違うと言われるかもしれませんが、例えば心臓手術を受ける患者が、病院や医者に対して「あんた、いくらでやってくれるの?え、そりゃ高い」とは言わないでしょ。

 

「旅」の範囲は散歩から移住までと考えており、最近は一番長い旅、「移住」を取り扱うようになりました。これが「究極の旅」ですね。移住と永住の違いは、どこで死ぬかという事かなと思っています。

 

今の日本政府は嫌だから外国に移り住むけど、お墓はやはり日本でしょ。それが僕のイメージする「究極の旅」です。

 

今の目標は、NZで日本人5万人の街創り。

 

集団で固まって住むのではなく、日本人が日頃は地元地域社会に溶け込み、垣根の向こうの隣人と「Hello」と挨拶しながら、必要に応じて日本レベルの生活サービスを受ける事が出来る、安心して生活出来る社会。そして5万人の日本人がNZと日本の架け橋になってもらう事が目標です。

 

基本的考え方:

 

「生きる力」を究極まで突き詰めれば、それは自分の明日を無条件に信じ切る事。

 

それさえ出来れば、誰にでも道はある。信じるから元気も笑いも出るし、アイデアも出ます。

 

そしてもう一つが、人は空を飛べるという事。自分の体にかかる重力を遮断するだけで、いつでも飛べます。簡単です、はい。でも僕は、今は仕事が忙しいので、飛ぶ時はには飛行機を使ってますが。



tom_eastwind at 01:01|PermalinkComments(4)TrackBack(0)