2005年05月
2005年05月31日
1996年 白手起家
白手起家
私がオークランドで起業したのは1996年10月。とは言っても資金ゼロの状態で、手元にあるのはNZのタクシー運転免許証と永住権のみでした。
就職も一時は考えましたが、コネも資格もない状態で採用されても、生活するに足るだけの給料はもらえそうになく、それ以前に、就職先もなかったのが実情です。
今のNZ景気からすれば嘘のような話ですが、本当に仕事がありませんでした。
そこでまず最初に始めた仕事が、自分の得意分野である旅行=日本人向け観光タクシーだったのです。ガイド会社や旅行会社に見積もりを送り、急に発生した仕事や、誰もやりたがらない、安い半端仕事ばかりこなしてました。
そうこうするうちに、97年になってやっと本格的な仕事が入ってきました。送迎サービスです。
毎朝4時に起き、ホテルでお客を乗せて空港へ送る。そのまま日本から到着するお客を国際線で拾って、国内線に乗り継ぎさせる。そして国内線に到着したお客に市内観光をご案内しながらオークランドのホテルへ送り、チェックイン。その後ディナートランスファーという、レストランへの往復送迎をすれば、大体一日が終わりだ。終了は9時頃。
自宅に戻ってからパソコンで次の企画書作りだ。寝るのは毎晩12時過ぎ。土日が忙しいので、結果的に週7日働いた。平日の仕事の合間を縫っては、旅行会社等に企画書を提出したりして、少しずつスタッフを採用して、会社の規模を拡大していきました。