2005年09月
2005年09月30日
源太
カスタムストリートに新しくレストランがオープンする。
源太。
去年までグループ内会社の社長を務めていたけんじくん、これでオークランドに2軒目の出店です。
独立する人間と、独立しない人間。当社のポリシーは「2年以内の独立」だ。でも最近考える事は、人には皆それぞれの立場があり、NO−1でないと嫌な人もいれば、NO−2の方が合ってるという人もいるという事だ。
あまり日本的な常識が理解出来ない僕としては、人は誰でも独立したいのではないかと思って会社のポリシーを作ったのだが、どうも人によっては、独立よりもサポートをする方が良いという人や生き方があるようだ。
この年になって、まだそんな世間一般の事も知らないのかと言われそうだが、う〜む、会社のルールを全員に適用させるのも、どうかなと思った。
でもけんじくん、ちゃんと独立しました。独立って、面白いものです。誰にも愚痴をこぼせないし「会社がさ〜」なんて、自分の事ですから、文句も言えない。とにかく自分でやるしかない。不合理とか理不尽とか関係ない。とにかくやるしかない。
それが人間を鍛えていくのでしょうね。
源太、がんがってください!
2005年09月29日
NZの抵抗勢力? 既得権益団体
オークランドの電気の80%を賄うのが、シティから南に1時間ほど下ったハントレーという炭鉱町にあるハントレー火力発電所だ。
近くの山から掘り出した石炭を利用して火力発電し、公害防止の為の下水処理、煙害処理も行っている、近代的な発電所である。
最近のオークランド人口増加に合わせて、地元電力会社ジェネシスが新たに4億5千万ドルかけて255トンのトランスフォーマーを設置する事になり、NZ最大の機械を運び込む為に、100万ドルかけて街の道路補修や橋の改良を行い、更に地元住民用の公民館の改築や駐車場の設置、10万ドルの寄付、そして雇用対策として、地元民優先採用と職場教育を、ハントレーに住むほぼすべての住民に対して行った。
ところがこれに対して地元マオリ団体Waahi Whanui Trust は「今回ジェネシスは、総費用の1%、450万ドルを我々に支払うべきだ」と訴え、もしこの訴えが通らなければ、発電機の設置を実力で停止させる、具体的には町の入口の橋にバリケードを作り、輸送車を入れさせない方針だ。
これこそまさに、NZの最も忌むべき抵抗勢力であろう。ハントレーは元々石炭産業しかなく、そこで稼動する発電所が町で一番の雇用を創出している。それだけでなく、ワイカトマオリは、たまたまそこに生まれ育ったというだけで、何の努力もなしに政府から補助金をもらい、昼間からビールを飲んで4WDを運転している。
前回の選挙でも国民党が問題点としたのは、このような逆人種差別である。NZの国造りの基本方針は「労働者天国」「平等」である。働く者が最も貴く、人々は生まれや生い立ちに関わらず、機会と結果において全員が平等であらねばならないという国是の下に運営されてきた国家からすれば、1840年に締結されたワイタンギ条約に今もしがみついて「既得権益にぶら下がる特権階級」の存在は、それ自体が自己矛盾を示している。
働かずに、他の労働者の税金で生活する??これこそ中世の欧州貴族や地主の行ってきた「搾取」であり、本来あってはならない事だ。金が欲しければ働けば良い。
1840年に発効されたワイタンギ条約も、その後130年にわたって一顧だにされず、国民は国家が築いた社会制度に安寧してきた。一生懸命働き、農地を広げ、作物を増やし、NZは1960年代までは世界で最も幸せな国の一つに選ばれていたほどだ。
それが1970年代から始まった構造不況により失業者が増え、インフレが始まり、都市化が進むに連れ、人々は手軽な金を狙うようになった。親と同居しない都会マオリには、彼の行動を制御する何物もない。
彼らはワイタンギ条約を引っ張り出し、その技術的な錯誤を穿り返して裁判所に訴えた。「ここは俺たちの国だ。俺たちの物を返せ」要するに金をよこせという事だ。そして反戦時代を背景に、マオリ裁判所やマオリ対策省が設置された。
しかし法律的な面で言えば、130年前の権利は既に時効により権利が消滅している。日本でも不動産占有時効は30年程度だ。権利の行使を一定範囲内に押えるのは、社会の健全な成長を守るために必要な行為である。
そして精神的な面で言えば、NZという国の基本が「一生懸命働く事」であり、その精神から評価すれば、既得権益にぶら下がったマオリは、まさに抵抗勢力そのものである。
蜘蛛の糸という小説がある。糸にしがみついて地獄から天国に逃げようとした男が、後から続く者に「これは俺の糸だ、お前らに来る権利はない!」と言った瞬間に、男のすぐ上で糸は切れて、皆また地獄に堕ちて行った。
マオリのように糸にぶら下がって生活をする積りはない。彼らと一緒に地獄に堕ちる積もりもない。そんな状態になるようなら、いつでも日本や香港に帰る。しかし、我々働く者がマオリのような抵抗勢力に嫌気がさしてこの国を出て行った時に、マオリは誰の税金にぶら下がる積りなのか?もう二度と蜘蛛の糸は降りてこないのである。
2005年09月28日
お茶する?
日本にあってNZにないもの。それは勤務時間中の「お茶でも行きますか?」だ。
何の事って、皆さん、普段外部の方(取引先とかお客様)や社内でも打ち合わせがあれば、結構オフィスの近くのカフェに行くでしょ、あれですあれ。
NZに来て仕事してて、何が良いかって言うと、実は「お茶不要」という点。
キーウィは、とにかく仕事を早く終わらせようとするのか、勤務時間中に無駄な時間を作らない。(手が遅いと言うのは別の問題だ)
ランチでもテイクアウェイを自分の机で食って済ませるなど当たり前。お客が来たらオフィスの応接室で対応。いちいち誰かがお茶持ってきたりしない。欲しければ、応接室の中にあるサーバーでお茶を作る。
だから女性社員がお茶を汲んだりするのはあり得ない。これは別に男女平等という問題ではなく、単純に人件費の費用対効果を考えた結果だ。高い給料を払ってるのに、お茶なんかで時間取られたら、そりゃ経営者も怒るわい。
でもって、お客が来たからとかで外に出れば、移動の時間、注文する時間、飲む時間、仕事の話をする時間、お金を支払う時間、会社に戻る時間と、次々と無駄な時間が発生する。
これが日本なら、お茶でも飲んで情報収集となるのだろうが、その点NZではパワーブレックファースト、ビジネスランチという習慣で対応している。日頃10分でランチを終わらせるのが、ビジネスランチではワインを飲みながら2時間かけてゆっくり仕事の話をする。
要するに、NZではオンとオフの区別が明確なのだ。繰り返して言うが、キーウィの生産性が高いと言ってるのではない、あくまでもオンとオフが明確と言ってるだけだ。
日本では結局、社会全体が残業を前提として「仕事は夜やればいいや、どうせ残業だもん」という発想があるからではないか?
勤務時間が決まっていて、時給で給料が発生しているなら、残りの判断要素は費用対効果だ。決めれらた時間を効率的に利用してもらい、出来るだけ高い生産性を求めるのが本来の考え方である。
残業してもお金を払わないという考え方や、皆が帰るまで帰れないという社会習慣がある限り、日本の「お茶」制度は続くのだろうが、日本もいつの日かNZみたいに、オンとオフが区別出来る時代が来て欲しい。
最後に一つ。いくら残業が前提だからと言って、昼食後に喫茶店に移動してスポーツ新聞や漫画を読んでいるサラリーマン諸君、それだけは止めて☆い。自分の人生を無駄にせず、30分でも良いから何か身に付く事を勉強するなり、キーウィみたいにジョギングでもして欲しい。
2005年09月27日
ツアーガイド養成講座
ほぼ毎月一回やってくるのがこの講座。僕の担当は歴史と政治と経済。毎回約5時間程度で講義している。
いろんな生徒がいる。一番厄介なのが、何故この講座に参加したのか、意味不明なままで存在する生徒。一番うれしいのが、聞いて欲しい質問をする生徒。
「あなたがオークランドでタクシーに一人で乗る時、どの座席に座りますか?」
誰もが後方左と答える。でも、何故?と聞くと、きちんと答えられる人はいない。
じゃあオークランドでキーウィがタクシーに一人で乗る時どこに座るかと聞けば「助手席」と答える。助手席と後方左の違いは?
次の質問「あなたが日本で友達の車に一人で乗る時、どこに座りますか?」
国民性を見抜く時のポイントは「無意識の行動」にあります。意識して行動する時は周囲の目を考えているので、本性は出ません。無意識の時には本性が出ます。以前香港ディズニーランドの話をしましたが、それと同じ。
無意識に助手席に座るキーウィと、「だってドアが開くんだもん」と後方左に座る日本人。そこに流れる「無意識の社会性」には、「お客様対お金をもらう者」と「社会を構成する仲間」の違いがあります。
人に上下の差別をつけないと話がうまく構成出来ない日本人は、初対面の相手と話す時に、敬語を使うべきか迷います。
社会的地位に拘らないキーウィの場合、初対面で使う言葉に迷いはありません。
タクシーの話が、しりきれトンボに感じるかもしれませんが「何故?」と考えて見て下さい。そこにNZの社会の基本が見えてきます。
そしていつもいう事ですが「どちらが良いか?」ではなく「どちらも一つの文化」である事を理解するのが、海外生活を楽しむコツです。
さて、あなたはタクシーに乗る時、どこに座りますか?
2005年09月26日
ロングステイ
まじ、やばいかも。狙ったところに当たってる。
ロングステイの仕掛けが、最近あちこちで始まっている。
今日の業界紙で、JTBがロングステイを専門に取り扱う部署を発足させて、2010年までに1万人を取り扱うんだって!
どこもこれが大きな市場だって気付いてたけど、2003年までに仕掛けたところは、ほぼ全滅している。早すぎたわけだ。商売には時期があるけど、ロングステイの本格的始動が2007年と言われているが、早期退職が発生するので、時期は2006年、つまり来年から本格化の兆しが出てくると思う。
今、当社の仕掛けも2006年を目指している。今のところロングステイビジネスでは、NZでは当社が一日の利がある。早い時期からの先行投資と受け皿つくりを行った結果だ。
NZのロングステイならEW。NO1でありONLY1になる為に、今まで培ったノウハウをワンセットにして、分りやすいタリフで日本側で販売しやすい体制を作る必要がある。商品は出来ている。後は、どういう切り口を見せるか、だ。
自社で対応する会社へは、相手先ブランド提携又は周辺商品の販売。自社で対応出来ない会社へはサポートからすべてワンストップでの請負。特に出発前のカウンセリングから英語学校との提携が大きなポイントになるだろう。
自社対応が出来るかどうかは、他に利益源があるか、既に現地に組織をもっているかがポイントだ。それがない会社は、最低でも年間300名の送客がないとビジネスが成立しない。実際問題として、日本からの送り出し準備も考えれば、300名を送客出来る会社は少ないだろう。そうなると、パーツを当社から購入して販売するしかない。
当社が最初に扱ったロングステイは、2001年のOさん夫妻。明治時代から日本橋で呉服の卸を営んでいた会社の社長夫妻だった。最初は手探りで組み立てた商品も、最近ではずいぶんとスムーズに動くようになった。
益々忙しくなったぞ。直販体制、代理店網の整備、同時にやらなきゃ。これが軌道に乗ってくれば、14階のCスペースも、一気にシニアサポートセンターとして有効活用出来る。あそこ、返却せずにそのまま持っておこうかな。
悩める経営判断です。でも贅沢な経営判断、かもね。
2005年09月25日
ボタニーショッピングセンター
日曜はボタニーショッピングセンターを視察。とは言ってもぶらぶらしただけだが、間違いなく人が増えてる!
特に最近目立つのが、中国の整体ビジネスだ。2年ほど前に「ここでリフレやったら当たるよね〜」とか言ってたが、案の定中国人は、ショッピングセンターの広場を利用して、日曜クイック整体をやってる。
値段も手頃で、15ドル~25ドル程度・・・ちょっと待て?キーウィがそんな事にお金を払うのか?払ってる!お客は全部キーウィだ。
一杯4ドルのスタバコーヒーが飛ぶように売れてて、その横では子供の靴が一足40ドルで売られている!ちょっと待てよ、普通のキーウィの年収から逆算したら、子供の靴にそんな大金払えるのか?
でも払っている。間違いなくキーウィの可処分所得は増えているね。
実は僕は、いつも景気の良い国を渡り歩いている。
1988年までは日本バブルを経験した。
1988年から1991年まではクイーンズタウンで日本人ハネムーンブームを体験した。実はこの時に最初の家を買った。
1991年から1996年までは、返還前の香港ブームで、続々と進出してくる日系企業を相手に楽しく商売をさせてもらった。
1996年からは、完全に景気を回復したオークランドで、更に各種法律や規制緩和で次々と新ビジネスが立ち上がっていた時代だ。
2005年の現在も、オークランドはとても力強い景気を保っている。
もしかして、僕はバブル男か?そんな事を思いながらボタニーダウンを楽しんだ。
皆さん、運を掴むには、気負わずに、流れに身を任せることも大事ですよ。目の前で起こった事を不幸と思わず、これは神様が与えた勉強の時間だ、これをきっちりこなせば、次は絶対に幸せになれる、そう考える事って、とても大事ですよ。
2005年09月24日
Next time
NZの学校で先生が生徒に注意する時に必ず使うフレーズが「Next time」だ。
「次はこうしてね」というフレーズは、あまりによく使われすぎて、本来の意味の「次回は」ではなく、注意する時の接頭語みたいに使われてる気がするのは、僕の英語力不足だろうか。
ふとこの言葉の、裏の意味を考えて見た。
NZでは一般的に、一回目の失敗は許される。というか、失敗自体を批判もしないし罰則を適用する事も少ない。社会全体として、失敗は許容すると言う意識が、国民の中に無意識に根付いているのではないかと感じる事がある。
確かに人は失敗しながら成長するものだ。失敗を恐れていては成長しない。その意味で失敗を許容する。
銀行で窓口係が入金額を間違う。
バスの運転手がルートを間違う。
細かい事を言い出したらきりがないほど、この国にはミスが多い。日本のような、失敗は許されないという社会から来たら、実に腹立たしい限りだ。
人が成長するには失敗を許容する事が必要だ。でも失敗ばかりされても国が伸びないでしょ・・・・あれ? NZは今、国が伸びてるんだよね。
もしかして、小さな失敗程度は笑って許し、皆が仲良く成長すると言う意味では、この国の方が日本よりうまく回っているのか?
次の展開であるインターネット通販の商品構築の為の市場調査を兼ねて、土曜日にアルバニーとセントルークスを回り、そんな事を感じた。
ね、皆さん、失敗しても許せる社会であり、それが成長している社会だとしたら、もしかしていつもいらいらしている僕らの方がおかしいのかもしれませんね。
2005年09月23日
今週末に読むと決めた本は「滅びの宴」と「全滅」
「滅びの宴」は1980年発行の西村寿行作品。多摩の山地を舞台に、野蛮なまでの自然と愚かで創造力の乏しい人間の戦いを描く普及の名作。
「全滅」は第二次世界大戦最大の失敗の一つに数えられるインパール作戦の一部始終を、戦争記者であった高木俊行が戦後衆目の下に暴露し、大きな問題を喚起した作品。
どちらも古典的名作。
大体において僕が古い本を持ち出す時は、結構疲れている時が多い。2週間くらい前から、かなりの速度で仕事を進めているからだろう。新しい本は、がんがって読んでみて外したら、疲れるではないか。だから「何でも新しい事にトライ!」なんて気持ちになれない週末は、ちょっと弱気に「安定確実な本」に入るのだ。おお、自分にしては、弱気。
社長という仕事は、立場上誰にも注意されない事が多い。仕事が調子良すぎる時とかに限って落とし穴があったりするから、自分が思い込みしてないかと反省の意味で、歴史的失敗を描いた作品を読むことにしている。その意味で上記2作品は学ぶ点が多い。
月曜日からまた全開でやる。10月9日からの日本出張に向けて、企画書の作成と戦略の構築。担当スタッフのメンバーには申し訳ないが、後2週間、しっかり働いてもらいます。
2005年09月21日
信用を、違う角度から見てみる。
今日から当社のナンバー2が2週間の休暇だ。いつもは全部任せきってる小切手の署名とかも、自分でやる必要あり。
普通の会社なら当たり前の事だが、普通でない当社は、各部門のマネージャーが小切手を発行して、会社全体の部分は2番さんが発行。
時々他の会社の人に聞かれる。
Q「それで問題ないのですか?」
A「何が問題ですか?」
Q「いやその、事故とか?」
A「心配するという事は信用してないって事だし、事故が起これば採用したのは僕ですから、責任は僕が取る、という事ですよ」
A「それと、いちいち伝票をチェックする時間と、事故の起こる確率及び金額を比較考量すれば、調べる時間を使って営業した方がましです」
会社の経理は非常に重要だ。でも、組織の中にいれば、例え銀行のように徹底的に事故が起こらない仕組を作っても、やはり事故は発生する。
任せきりは良くない。怠慢を生むし、経理を軽く考えてしまう。でも、すべての部門をチェックしだしたらきりがない。
どうせなら、最低限の銀行残高チェックとか毎月一回の支払い内容チェックのみで、後は社員を信用して任せよう。
仕組で防止するのではなく、採用方法と社員教育で防止しよう。それが僕の望む人間集団だ。
だからと言ってPLやBSをおろそかにしないでね、皆さん。これは社会人としての常識の話ですからね!
あ、そうそう、先週PLとBSの時に掲載した写真の女性二人は、当社で最も良くPLやBSの大事さを分っているスタッフです。分ってないスタッフと勘違いしてるそこの君、反省反省!
2005年09月20日
目からうろこの英語学校訪問!
今オークランドにはいくつの英語学校があるのだろう?一時期は200校近くあると言われていたが、NZQAの登録をしてない学校を数えると見当がつかない。
今日はその中でも老舗大手のA英語学校を訪問した。そこでIETLS対策等の話を聞いてきたのだが、もうビックリである。
何と、英語にはちゃんと教育方法があるのだ!
実は自分で学校紹介などいろんな事やってて言うのも変な話だが、生まれてこの方、学校と名のつくものと相性が良かったことは一度もない。勿論英語も広東語も独学だ。国語も社会も歴史も、すべて学校とは違う場所で、独学で勉強してきた。算数?理科?・・・・そんな科目は僕の人生には存在していない・・・。
でもって今回カウンセラーの方から学校の教育方針やメソッドについて聞くと、ほとんども〜「メからうろこ」状態であり、なるほど、こうやって教えれば、かなりの学校嫌いでも楽しく学べるではないかと、大感激した!
思い起こせば、僕の学校嫌いは小学校の頃からだ。
何故に人格的に程度の低いデモシカ人間が、僕よりちょっと先に生まれた、ただそれだけで偉そうな顔をして物を教えようとするのか?大体、先生自身まともに理解していない事を、教科書の棒読みで教える?ふざけるな!
そう思っていた僕からすれば「英語なんて気合!」が基本方針だったが、今回のメソッドを聞くと、思わず「なるほど〜」と肯いてしまった。なんだよ〜、英語だってちゃんと教育方法があるし、その通りにやればあふぉ〜な日本の馬鹿教師でも、どうにかやれるではないか!
これから移住目的でIELTS勉強をする人にも、どのような提案をすれば良いか、見えてきた。もしかしたら、自分の人生で初めて「授業に感謝」かもしれない。Mさん、本当にありがと!でした。
結論:学校が悪いんじゃない、学んだ先生が悪かったんだ。
(これって究極の自己擁護??)
2005年09月19日
将来像
3日後の昼飯が何か分らないのに、1年後の夕食を考えても仕方ない。
でも、1年後に元気で好きなものを食べられる準備だけはしておきたい。
その為に今日[がんがる]
[がんがる]道には二つある。好きなものが食べられる健康を保つ事と、好きなものを食べられる経済的自由を確保する事だ。
だって明日絶対に死ぬと分ってたら、今日はダイエットしよう&野菜を食べようなんて誰も思わない筈だ。ましてや老後の為の貯金なんてするわけがない。
・・・そう考えて見ると、人って結局、健康なうちは、「明日は死なない」という事を無条件に信じて生きてるんだなって思う。
何と言う偉大な思い込み!何も根拠のない、素敵な思い込み。そこまで思い込めるなら、ついでにもちと突っ込んで、
「ガンになろうと交通事故に遭おうと、絶対に死なない!」
&&
「リストラされても住宅ローンが返せなくても、絶対に自殺しない!」
「だって明日こそは僕の為に未来が開いてるんだから!」
そう思うことで未来が開ける筈だ。
「明日は素晴らしい日が来る」
そう思ったら努力するだろう。
「明日は素晴らしい男性に会える」
そう思ったら今日はパックして早く寝るだろう。
「明日は素晴らしい女性に会える」
そう思ったら今日はお酒を控えるだろう。
「いつの日か総理大臣になれる」
そう思ったら、例え選挙で疲れても覚醒剤は使わないでしょ。
誰しもいろんな種類の、自分の成功を妨げるような麻薬の魅力に憑り付かれる事があるだろう。酒、博打、ホスト、キャバクラ。息抜きは必要だ。でも限度を越えたらそれを断ち切らねば、明日は来ない。
自分がもし総理大臣になれると信じてたら、日本を変える事が出来ると自分を本気で信じていたら、目先の誘惑には釣られなかったでしょ。
自分の未来を信じていながら、どこか信じきれない、そんな時に心の隙間が出来る。そんな時の代償としては、大き過ぎたね、今回の事件。
2005年09月18日
NHK日曜討論
日曜はいつもNHKの「日曜討論」を見ている。
時事問題を取り扱い、専門家や政治家がそれぞれの立場から議論をする内容だ。
先週までは各政党が白熱した議論を行ってきたが、今週は民主党の新党首前原氏が参加して、今後の民主党の方針及び、選挙後の自民党の動きをテーマにしていた。
面白いのは、参加者の「連合」笹森会長が「郵政民営化は元々反対ではなかった」、小泉4年間の政治を「実績の伴わない、国民に負担を強いる政策ばかり」と批評している点だ。
おいおい、労働組合さんよ、今更それはないでしょう。自分達の不労所得的既得権益のみを守ろうとした労組のせいで民主党は大敗を喫したのですよ。
そして「負担を強いる政策」と言ってるが、その通り。小泉政権発足後に真っ先に小泉が訴えたのが「痛みを伴う改革」なのだから、国民には痛い改革なのだ。
それでも我慢してくれ、そうしないと将来の日本が崩壊するからと説明して、社会保障の切り捨てや増税を行った。その意味で、国民に負担を強いる政策をちゃんと実施したのだから、立派?な実績であろう。
何故小泉が、国民に苦労を強いる政策を打ち出すのか?それは、戦後長い間実質共産主義経済の中で惰眠を貪っていた「古い日本=労組、公共事業、公務員等」の清算の時だからだ。今、小泉の時にやらねば、他の誰が出来るか?
今まで日本株式会社と言う乳母日傘で甘やかされた日本。しかしこれからはもう、そうはいかない。独り立ちして生きていかねればならない。彼はそう言ってるのだ。
世の中が楽な事ばかり、何の苦労も勉強も必要なければ、それは一種の幸せだろう。そうやって日本は戦後を生きてきた。ふざけるな、皆一生懸命働いたんだ、という意見もあるだろうが、僕がここで言ってる苦労や勉強と言うのは、そういう日常作業とは全く別の、自己の内面への旅、異質の体験である。
自分とは何かを突き詰めて考え、次に自分と社会の関わりを考える、外側への旅。国家とは何か、そういう事をしっかり自分で苦労して学ぶという事だ。
アイランダーのように、南の島で毎日魚と果物を取り放題の、何も考えない生活であれば、それはそれで楽しいだろう、たった一つ、進歩と好奇心という点を除いては。そして進歩と好奇心こそが、人間と動物の決定的な違いであるという点を除けば。
自分を動物として扱うか、人間として扱うか。それは自分自身が決める事だ。しかし少なくとも、自分が人間らしく扱われたいなら、まず自分を人間として扱うところから始めるべきであろう。
自己努力をせず、長い物には巻かれろ、お上に従え、黙っていればどうにかなるって言う手抜きの人生を生きておいて、今になって「痛みは嫌だ」、「人間らしく扱って欲しい」など、そんな都合の良い話はない。戦後60年間、官僚依存の中で利権を貪って来た人々には辛いかもしれないが、それが自己責任である事を知るべきであろう。
日曜討論を見ながら、惰眠を貪っていた労働組合「連合」に対しては怒りを感じた。
2005年09月17日
香港ディズニーランド開園!下品かつ非文明的行為??
香港国際空港の近くに、アジア第二のディズニーランドが出来た。そして早速問題発生。大陸から来た中国人が、次々と彼らの「文化」を持ち込んだのだ。
道端でトイレをする、唾を吐きまくる、上半身裸でうんこ座りをする、レストランに入り込んで何も注文せずに涼む等、ディズニー側も対応に苦慮している。
更にすごいのは、この件が中国の新聞で取り上げられると、中国人同士のインターネットでの議論が始まったという事だ。
引用:サーチナ・中国情報局 - 9月15日
インターネットユーザーによる意見は主に3タイプある。「金を払っているのだから何をしてもいい」という「下品な行為」支持派。「まずは個人レベルから素養を高めていこう」という批判派。そして、「根本は、ディズニーランド側に問題がある」と主張する原因追究派に属するものだ。
つまり、立ちション、唾吐きは彼らの文化らしい。そう言えば、中国人の多い英語学校のトイレを見ればすぐ分かる。実に汚い。しかし何よりも問題なのは、彼らがそれを「独自の文化」だと考えている点だ。そして他人の文化を押し付けられるのはおかしいと言ってる事だ。
おいおい、文化のレベルの話じゃないでしょ。トイレに行く事が他国の文化なら、何故中国人の家にトイレがあるのだ?
まあいい、1つずつ見てみよう。
「金を払っているから何をしても良い」これは日本でも良くある。昨日大阪の高級クラブで、会社の社長がホステスを30分間噛み続けて怪我をさせ、警察に訴えられたという記事があった。周囲の黒服は見てみぬふりだったと言う。論外である。
「まずは個人レベルから素養を高める」はあ?中国四千年の歴史は、立ちションと唾の文化か?謝罪や自己反省が全く無い。こんな奴らに謝罪や反省を求められてもね〜。これも論外。
「根本は、ディズニーランド側に問題がある」これなんて、もろに中国人の性格丸出しだ。 何かあれば相手が悪い、俺は悪くない理論だ。アメリカ人もびっくりのこじつけ。論外。
しかし、その中国人が、東京のディズニーでは、いくらかまともに振舞っているのは何故か?そして何故香港では本性を出すのか?そこが分れば、この問題の本質が分る。
それは、彼らにとって香港は中国の一部であり、国内問題と考えていると言う事だ。
つまり、金を払ったとか素養とか相手が悪いとかの以前に、彼らは日頃自分の住む地域でやっている事を、そのまま国内のほかの場所でやっただけなのだ。だから何故問題になるかが理解出来なかった。
そして問題が文化ではなく、人間的に、単に「下劣で汚い」という事を理解した瞬間、彼らは恥を感じた。自分達がやってた事は、実は下劣だったのだ・・・でもそれを認めたくないから議論をすりかえようとしているだけだ。
要するに、立ちションはどこでやってもおかしいという世界の常識を、やっと中国人が理解したという事だ。
こういう連中が打倒日本とか靖国反対とか言ってるのか…。今までまともに相手にしていたのが馬鹿げて来た。
2005年09月16日
BSをブリジストン、PLを野球チームと思ってないか?
金曜の夜は、急遽経理関連の7階メンバーとの夕食会議。単なる飲み会という話もあるが、まあ動機は何にしても、結果的に面白かったのは、当社で働いているスタッフの多くが、会社員という名称で呼ばれながら、意外と会社を支える基本を知らないという点だ。
会社の基本は売上と思ってるかもしれない。会社の理想と言うのも正しい。しかし日常業務で最も必要なものは、実は経理知識である。黒字倒産という言葉があるが、経理を知らねば会社は簡単に倒産する。利益は関係ないのだ。
何よりも驚くのは、知らない事を問題と感じない認識である。世の中に知らない事はたくさんあるだろう。しかし「知らない」事と、「問題と感じない」事は、それこそ別問題である。
会社は利益を生み出すだけではなく、管理が必要だ。どれだけ利益が出ていても、入金がなければ無意味。だから売掛金(outstanding) という言葉がある。どれだけ銀行にお金があっても、未払いの経費があれば無意味。だから買掛金(account payable)という言葉がある。一人のお客様に請求した範囲内で、適正な支払いがされているか?その確認の為に請求書(invoice)がある。
「Kさん、この件の請求書はどこにあるの?」
「え?知りません」
「このお客様に請求した金額と、取引先に支払った金額の照合は?」
「分りません」
「この請求書は、いつ入金になってるの?」
「いや、経理担当じゃないので分りません」
会社は法人と呼ばれる。法律上、自然人である人間と同じ扱いを受ける。人間に流れているのが血液なら、法人に流れている物はお金である。そのお金がきちんと回らなければ、法人は死ぬ。
経理は難しい、そんなのより俺の仕事は営業だ、そう思ってる人がいるかもしれない。しかし、現場に要求される経理は、それほど難しくない。一枚一枚の請求書を基本に、ちゃんと入金がされたか、支払いは適切か、売掛と買掛の管理が出来ているか、これだけをきちんと帳簿につけていれば良いのだ。
来週からのりさん経理ソフトを順次導入していく。
難しいと思う前に、まずやってみる事だ。何に対しても、まずはやってみる事だ。
2005年09月14日
NZは今週土曜日が総選挙
投票用紙が郵送されてきた。
総選挙が近づき、両党とも政策発表に力を入れている。労働党は学生ローンの金利凍結を叫んでいる。
そして今日はついに、日本の選挙戦の後半と同じく、候補者同士の個人攻撃が始まった。ニューススタンドの表紙を飾る言葉は 「Sex, Lies, Politics」 だ。おいおい、子供に聞かれたら何と答えればよいの?
後3日。デッドヒートが繰り広げられる。
さて、僕も選挙権を持つ永住権者。日本で言えば、永住外人が国政選挙に参加しているという事だ。僕の選挙区はグレンフィールド。選挙活動で毎朝交差点に大きな政党の看板を持った支援者が立っている。
支援者の中には、ベニヤ板で出来た看板をスペインの闘牛士のように振り回して喜んでいる人もいて、ちょっと笑わせる。
ところで、当社のスタッフで、今だワークビザしか持っていないが、選挙の投票用紙が送られて来た人がいる。
何でしょうね?
自宅を購入している訳でもないのに不思議だ。
まあいいや。
土曜日は選挙に参加にいこっと。
2005年09月13日
2005年もNZが一番です。
今日の記事。世界銀行の2005年度調査で、ビジネスをやりやすい国のNO1にNZが選ばれた。これで2年連続だ。
世界銀行の今年の評価基準は、会社設立・採用・解雇・契約・信用構築・会社清算の項目に加えて、今年は「土地購入」と「投資家保護」が入っている。
と言う事は、NZは会社も作りやすいし人の採用も容易、それに投資家が保護されているという事なので、今後日本の方がNZに投資したいなと思う気持ちになってくれればと、起業移民を望む僕の立場からはうれしいニュースだ。
実際にNZでビジネスをしているとそれなりにストレスが溜まるが、日本に戻って経営者と話をすると、それはもう、NZで経営者が色んな事に気遣いするどころではない。
日本の経営者にとって、労働法を完璧に守り、行政指導を完璧に守り、警察の指示を守り、労働組合と交渉し、市場を拡大し、それできちんと利益を出して継続するのは、至難の業だろう。厳密に解釈すれば、法律違反をせずに生活する事さえ出来ないのが今の日本である。
例えば駐車違反をすれば道路交通法違反、サービス残業があれば、例え本人の意思でも労働基準法違反、オーロラの絵をパンフレットに使えば誇大広告と見なされ、顧客サービスの積りで商品を無料で配ると景品表示法違反、自転車の止め方を間違えば軽犯罪法、もうきりがないほどだ。
そのかたわらで、政府や警察とうまくつるんでいる奴らだけが、違法カジノや運送会社の駐車違反など平気でやっている。
NZにおいても、勿論コネクションは大事だ。しかし日本のような不合理さは、それほど感じないのが実態である。
他の人のブログにもあったが、NZは税金が高いように見えて、意外と国民からは税金に関する苦情は少ない。何故なら、税金総額を比較すれば、やはり日本よりも格安であり、尚且つ大事なのは、その使われ方が公正明瞭だから、誰が見ても納得しやすいからだ。
ビジネスをしやすい国、NZ。
でも、、、毎年利益を出していくのは、とっても大変ですぞ。
2005年09月12日
鴨、ですか?
鴨なのよ。
先日、当社の顧客が入店しているショッピングセンターを訪問すると、入口の下に流れている綺麗な小川の土手を、鴨の親子がよちよちと歩いているのを見た。春だな〜と、思わず写真に撮った。
でもよく見ると??
大きな、「モール」と呼ばれるショッピングセンターである。そして他にも、のんびりとひなたぼっこしている鴨がいる。そして更に、鴨の親子をのんびりと見つめながら、ベンチでサングラスをして6ドルの中華弁当を開いているキーウィサラリーマン達。
誰もせかせかしていない。いい雰囲気なんだな、これが。
これがNZなんだよな。
スモッグで薄ぼやけた空、ビジネス案件をカバンに詰めて目を吊り上げながら、悪臭のするどぶ川の横を、急ぎ足でオフィスに入るサラリーマン達。クーラーの効いたビルの中でも、高給を取りながら、いつリストラに遭うかと怯えているサラリーマン達。
一体誰が幸せなのか?
もしかして、仕事の最中にカメラ出して写真撮ってる僕か?
でも、中華弁当を食べてるお兄さん、そのおかず、鴨肉じゃないよね??
2005年09月11日
「爆魔」 ブライアン・フリーマントル 新潮文庫
高く閉ざされたベルリンの壁によじ登る東ドイツ脱出者、その彼らに非情に狙いをつける東ドイツの機関銃。そんなスパイ小説は、1950年代の東西冷戦によって始まり、1980年代の「壁の崩壊」によって終わった。しかし、スパイの存在はいつの時代も変わらずに存在した。
ベルリンの壁崩壊から東西融和後の激変を生き残った古いスパイを描く「チャーリーマフィン」シリーズ(作者ブライアン・フリーマントル197年刊行)はイギリス及び世界で絶賛され、最近も新刊が出るほどの人気だ。
フリーマントルが最近取り組むテーマが、ユーロ及びロシアマフィアである。国家の崩壊と共にロシアと東欧を支配したのは、チェチェン等に代表されるマフィアである。彼らが旧ソビエトの武器を不法入手し、それをテロリストに売りつける。そしてそれは、原爆からサリン、炭素菌にまで及ぶ。
この小説の怖さは、書かれている武器売買が空想の世界ではなく、実際に行われている事だ。この本の最初に、国連ビルがサリン及び炭素菌入りミサイルによって攻撃されるシーンが出てくるが、本が書かれたのは2001年9月11日以前である。あまりの偶然に作者が文庫化に際して「説明」を加えたほどである。
英国のスパイ小説は、実に出来が良い。時代背景と政治がよく書き込まれていて、単なるアクションではないからだ。
「スマイリーの三部作」等、ジョン・ル・カレも大好きだ。この手の小説は、レベルの高さとしては英国に旗を挙げたい。
金曜の夜から日曜にかけて、結局2作(単行本4冊)読了。日曜の午後はずっとソファで背中を丸めて座っていたので、腹筋がコムラ返りを起こしてしまった。
2005年09月10日
「炎の経営者」 高杉良 講談社文庫
最近テレビ等で「昭和」がテーマになる事が多い。
昭和の時代に書かれた、昭和の時代のこの本には、タイトル通り、クールな平成の時代にはあまり使われない「炎」という言葉がよく出てくる。
「熱血」とか「会社人間」と呼ばれた人達が、戦後の日本で、日本という国を必死になって、それぞれの立場から支えて大きくしてきた物語だ。
日本触媒化学工業という会社を、ちっぽけな町工場から日本有数の大企業に成長させた創業者「八谷泰造」は、博士の肩書きを持つ技術系社長だが、それよりも経営者として素晴らしい情熱で、戦後日本の石油化学産業を成長させ、「技術大国日本」の基礎を作った。
企業小説を専門としている高杉良の作品は、平成の世の中では企業の不良債権や外国資本をテーマにして書かれる事が多いが、クイーンズタウンから直行便で戻る機内で、泥臭い、昭和の昔をテーマにした本に触れた。
最後に彼は、大阪本社の机の上でオーナー社長として文字通り最後を迎える。心臓麻痺だ。63歳で亡くなった彼の人生は、彼が好きだった演歌「人生劇場」を地で行くようなものだ。演歌と企業戦士、どちらも昭和の時代に終焉を迎えた。
2005年09月09日
クイーンズタウンオフィス訪問
木曜日はクイーンズタウンオフィス訪問。街中の一等地に場所を動かし、オフィスを拡張する事でずいぶんと綺麗になった。オフィスとして安定感とバランスが出てきて、ここも今非常に良い感じだ。
旧オフィスから新しい場所に移した事で、お客様からも「入りやすいオフィスになった」と評判だ。
その上、丁度僕が行った日、何と240万円の現金両替!これも、日頃のスタッフの努力と、オフィスのイメージが良くなったせいであろう。お客様用PCも3台揃えて掲示板も充実している。
今回はインターンで来ているSさんとも面談、マンダリンレストランで会食。安定した仕事と決別してNZ永住権にトライしてくる彼は、これからのクイーンズタウンオフィスを引っ張ってもらわねばならない存在だ。是非とも頑張って欲しい。
彼にも言ったが、EWはあくまでも自分の人生をNZにソフトランディングさせる為のステップだ。言葉を変えて言えば、自分の人生にしっかりした目標がないまま当社にいても、何も得る事はない。ただ毎日が流れていって、次第に不満が溜まるのみだ。
その不満は、実は自分が成長しない事の不満なのだが、それが他人に対してや会社に対しての不満に変わるのに、時間はかからない。この会社にいる間にNZでの生活設計をしっかり構築し、今後10年、20年の自分の方向性をしっかり見極めて、その為に役立つ知識や人脈を作って欲しい。
2005年09月08日
クライストチャーチは桜色
春を感じる、まるで日本にいるかのように桜が満開の道路を空港へ向かう。
昨晩はクライストチャーチで楽しいスタッフと美味しい焼酎を飲む。今のクライストチャーチオフィスは非常に元気が良い。Yさん、オークランド出張が数字としての結果につながる事、期待してますね。
偶然乗り合わせたタクシーの運転手さんが、僕が日本人だと知ると何故か「日本と中国の経済的影響度合いは、日本にとって悪影響になるのか?」という堅苦しい質問をしてきた。
この人、日本人みんなにこんな質問をしているのかなと思いながら答えた。
「中国を生産工場として見た場合は、日本の最新技術を安い原価で商品化出来るので、世界に商品を送る側として有利である。中国を12億人の消費者市場として見た場合は、日本の高品質商品の輸出消費先として、更に有利である」
「しかしその前提は、日本が最高の技術を常に創り出すことである。従って日本の今の問題は、中国よりも国内の教育問題である」と説明した。
全く反対の説明をする事も可能だ。
例えば中国は巨大労働力市場であり、日本の工場ははいずれ全滅するだろう。また消費者市場として見た場合、日本の商品は値段が高くて売れないだろう等など。
同じ状況を目の前にして、全く違う二つの答を出す事が出来る。その時にどちらを選ぶのか?それは、人生を前向きに生きているのか、それともいつも言い訳や逃げる為の答を探して生きているか、だけの違いだろう。
人生は、前向きに生きてるほうが楽しい。ちょっとくらい苦しくても、面倒でも。嫌だな、面倒だな、どうして俺が?なんて考え出したら、ネガが入りだした証拠。
「神よ艱難辛苦を与えたまえ」とは、昔の侍の言葉らしいが、目の前の様々な問題を自分が成長すべき材料とするのか、「嫌だな、」と逃げ道を探す事に時間をかけるのか?
心の持ち方1つで、何でも素晴らしく見えるし、そうすれば自然と笑顔が出てくる。笑顔がある人と、いつも不機嫌でいる人、他人はどっちを好きになるだろう?
30代の白人キーウィ運転手さん、僕の回答に喜んでくれたのか、何故か途中にあるモナベイル公園に寄ってくれた。とは言ってもタクシー代に計算されているのだが。
2005年09月07日
2005年09月06日
未到達の羊たち
NZのビジネスルールがどうであれ、僕らの仕事は、基本的に日本人を対象にした旅行業だ。旅行という仕事は、形のないものを売っている。だから、お客様が面白くないと言えば、内容がどうであれ失敗だ。
冷蔵庫や車は、担当者が少々愛想悪くても、試しに使えるし現物が見えるから、性能さえ合っていれば買ってくれる。逆に言えば、どれだけ担当者が良くても2ドアの冷蔵庫を注文されて配達したのが1ドアの場合、返品されるだろう。
ところがサービス業は、試しに行って見る事が出来ない。現物は旅行に行かない限り発生しない。体験を売っているからだ。だからどこまでやったら成功というものがなく、逆に言えばお客様の心さえ掴んでいれば、ツアーの行く先が違ってても楽しんでくれる。
本当の話だ。ある旅行会社がエアインディアを利用して欧州ツアーを作ったが、ニューデリーでストライキに遭ってしまい、次の欧州行きは一週間後。そこでお客様に事情を説明して、ツアーを、そのままアジャンタエローラの遺跡やニューデリーの市内観光で一週間楽しませて戻って来たという話がある。結局クレームなしだ。
自分が何をやったかではなく、相手がどれだけ幸せになったか?これを考えるのが僕らの仕事だ。だって僕らは旅行やなのだから。
例:観光ファームにお客様を送るとする。もしお客様が羊を見る事を期待して観光ファームに参加する場合、そして事前に「羊がいます」とお客様に連絡してるなら、何故お客様を送る前日にファームに電話しなかったか?
「羊、いますよね?」
もし羊がいないと分れば、すぐに隣の牧場から羊を持ってくるように依頼しなかったのか?
旅行の仕事の根底は、確認に継ぐ確認。確認しないのは、仕事をしない事と同じだ。僕がいつも言う言葉、「到達主義」を思い出そう。いつも言ってる事だ。
僕らの仕事は、相手に伝わって成立する。「言いました、聞いていません」は、この業界では通用しない。相手の言葉で会話が出来る事。これが旅行やの絶対条件。例えNZでは非常識でも、日本で常識である限り、僕らはそれをプロの基準とする。
僕らの仕事は、お客様の希望するものを提供する事であり、お客様の希望するものがどれだけ価値があるか、何の意味があるか、それを忖度するのは僕らの仕事ではない。僕らの仕事は、相手が希望するものを用意することなのだ。その結果お客様が寂しい思いをしても、それがお客様の求めるものなら、用意するのがプロなのだ。
自分の基準で「これで良いだろう」と判断してませんか?NZの基準で「これで俺の仕事は終わり」という仕事をしていませんか?
それは、違います。
お客様が満足するまでサービスする。そこで初めて、終わりになるのです。
2005年09月05日
国民党が香港人と組む理由
ドン・ブラッシュ国民党党首の奥さんは中国系である。80年代後半に最初の(多分白人)奥さんと離婚して、その2年後?現在の奥さんと再婚したらしい。離婚の理由や正確な時期など、それ以上の内密な話は、噂でしかないだろう。
今回の選挙では国民党から中国系国会議員Womg女史がオークランド選挙区で立候補しているが、別にドン党首の奥さんが中国人だから国民党が中国票と組んだ訳ではない事は、はっきりさせておいた方が良いだろう。
香港移民(あえて中国移民と書かない)は1980年代後半から移民を開始し、NZに新ビジネスを興す事で経済を活性化させた。香港移民にとっては、当時の香港行政府(イギリス政府の出先)と同じように、自由放任主義で好き勝手にやらせてくれる政府が好きなのだから、それは必然的に国民党を選ぶようになる。
最初は選挙協力だったのが、遂に香港系移民から国会議員を選出するようにまでなったのは、さすが香港系の一致団結の賜物だろう。
ドンさんが党首になったのは最近であり、その以前からWong女史は議員だったのだから、奥さん同士の個人的なつながりで香港移民と国民党が協力した事は、ないと言える。それでもドンさんは政敵から、選挙用TV出演の際に、離婚して中国人と結婚した事を突っ込まれた。
中国人と結婚した事をどうこうではないけど、離婚する事自体がキリスト教国家から見たらどうのこうの、である。しかし本音で言いたい事は要するに、党首の奥さんも中国人、議員も中国人ではないか、という訳だ。
離婚率50%の国で、これだけパートナー制度が導入されている国で、離婚だけを問題にされるのでは、ドン党首も困ったものだろう。理屈は分るけど、じゃあお前がやってる浮気をばらすぞ!くらいの事は、政敵にも言いたかったろう。
しかし、政敵(労働党、NZファースト等)の言いたいことも、よく理解出来る。確かに最近の(中国)大陸移民には、何らかの規制をかけてもらいたいと思う。
香港系と中国系は全く別物の人種であると考え、その考えには絶対に近い自信を持っている僕としては、確かに今の、バスの列を守らず、道路に唾を吐き、うるさいスポーツカーを運転して、横に化粧べたべたの女性を乗せてはしゃいでいる大陸移民(香港からの移民ではない)や学生に対しては、何らかの規制をすべきだと思う。
社会は、同じ価値観を持つ者同士で構築するものである。礼儀を守り、人に道を譲り、うそをつかず、助け合いの精神を持った国に、いきなり暴漢のような連中が乱入してきたのでは、道徳が壊れると言うものだ。後から来た者は、先に来た者に対する礼儀をわきまえるべきなのは、当然であろう。
ただ、同時にキーウィに理解してほしいのは、アジアは広く中国には12億の人々がいて、それとは別に600万人の香港人や台湾人が、大陸の人間とは違った価値観を持って生きていると言う事だ。このあたりを十羽一からげに「アジア反対」としてしまうと、キーウィ自身の経済的死活問題につながりかねない。
ヘレンクラーク首相がいみじくも言っていた。「アジアにとってNZはなくてもよい国だ。しかしNZにとって、アジアはなくてはならない地域だ」
国民党は、永住権取得後の観察帰還を4年に延長するとした。移民の生活手当て支給時期も見直すと言った。
当然であろう。マオリに対する人種差別撤廃を訴える時には、アジア系移民を一括りに人種で判断するのではなく、一人一人の能力に応じた判断をしようという表明である。
労働党には、移民を、人種ではなく価値観や労働力で評価して欲しいものである。ピーターズさんには、いつ入国すれば移民で、いつは移民じゃないのか、線引きが出来るか聞きたい。
いつ来たかよりも、今どれだけNZ社会に貢献出来るかで判断すべきではないか。
2005年09月04日
報復 ジリアン ホフマン
普段の日曜は11時ごろ起きて、12時からのNHK討論会を見ている。今は選挙真っ最中で、小泉さんと岡田さんが激論、というか言い合いをしていた。
でも、言い方の迫力が違う。定義付けの問題や前提を説明しないと分らないような話は、喧嘩の時には迫力がない。それに引き換え小泉さんは、本当に分りやすい。今回の選挙、勝負あったか?それにしても、他の党が見事に霞んでるね。
さて、日曜に一気に読み上げた一冊は海外女性作家の書く「報復」。
ソニーマガジンズという会社名が「ビレッジブックス」というブランドで出しているが、音楽のソニーが本屋も始めたのか?
それはさておき
元犯罪被害者である司法女学生が検事となり、偶然他の事件で過去の加害者を発見したら?ましてやそれが12年前の未解決レイプ暴行事件で、すでにその事件では時効が成立しているとしたら?そして今目の前にいる犯罪者は10名の女性を殺した男だとしたら?
女性検事でP・コーンウェル(スカーペッタシリーズ)が出てきて、男性役はどれもトマスハリス(沈黙の羊達)みたいで、色んな有名作家の良い所をかき集めた感じの小説。610ページの大作なので、一気に読まないと、途中で読みつかれるか、飽きるかも。今までこの手のサスペンスを読んだ事がない人には、入門編として非常にレベルが高く、楽しませてくれる作品。
ビレッジブックスが手掛ける作品は、今後も海外女性作家を中心にするのかな?
でも、この日は小泉さんの印象が強すぎて、本の負け、でした。
2005年09月03日
年末年始
NZでは大きな休みが2回ある。1つはイースターホリデイ。日本のお盆になるかな。もひとつがクリスマスホリデイで、これはお正月にあたる。
当社は12月24日からクリスマス休暇が始まり、全員出社するのは翌年1月09日からになる。途中、当番がメイル処理等するが、基本的には医療チームを除いてお休みになる。
日本の会社から見ればずいぶん長い休みに見えるが、この期間に店を開けてても、誰も来ないし、第一取引先の会社や役所が全部閉まったり、担当者が長期休暇になるので、仕事にもならない。毎年12月になると、様々な案件が滞るのも、この為である。
だから当社も、NZ形態に合わせて、クリスマス休暇だ。
休暇の前の金曜日、つまり12月16日が会社主催のクリスマスパーティ。スタッフ及び取引先を呼んで、毎年にぎやかにやっている。
ここにラッキーな人がいる。去年のパーティに参加して、今年の夏はバンクーバーで過ごし、12月に日本経由でオークランドに戻ってきて、パーティに参加出来る人だ。
バンクーバー支店長さん、長いお勤め、ご苦労様でした。おまけに、しっかりと結果も出してもらって、ありがとです。
2005年09月01日
どんべえなお昼
きつねうどん。ジャパマで3ドルの特売品。
子供の頃からインスタントラーメン等を食べてたので、周囲にどれだけ「健康に悪いよ」と言われても、気にせずに食べてる。だって、今生きている僕がいるし、目の前に置いたら食べたくなるのは、体もOKサインを出している証拠。
子供の頃から直感を大事にしてきたので、体に悪いものは、自然に体が拒否をする。食べたくなくなるのだ。医者は統計的な話は出来るけど、僕の体は僕しか分らないのだ。だから、食う。
ついでに言えば、もしどんべえに限らずインスタントラーメンが本当に体に悪いなら、食品メーカーがこぞって作る訳はない。
だって、もしこれで病人が出たら、食品メーカー、訴訟を起こされて吹っ飛ぶよ。そんなリスク背負ってまでラーメン作るわけないし。
好きなものを食べて、それで元気になれば、それで良い。
今日もひたすらどんべえを食う。明日は、紺のきつねそばだ。はは、どんな食生活じゃ?
あ、そうそう、先週行ったニューマーケットの焼肉やのお兄ちゃんに、ジャパマで偶然の邂逅。業務用油を買ってた。あれでチジミ作るんだろうな。うまかった〜。それにお兄ちゃん、客の顔をちゃんと覚えている、立派。愛想の良いお兄ちゃん、また行きますね。