2006年07月

2006年07月31日

Hybrid

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MIXじゃないよ、HYBRIDだよ。

 

最近のきっこのブログで「差別用語」がテーマになってた。

 

「片手落ち」という言葉を使ったきっこに対して「それは差別用語ですよ、使わないようにしましょうね」って、丁寧に指導されたようだ。

 

 

勿論きっこはいつもの如く「あんたらバカじゃない?」ってやり返したんだけど、肝心の「片手落ち」の文章を読んでみると、あ〜あ、きっこ、最近は自分の文章に罠仕掛けてるんだってことが判明!ますます読むのが楽しくなってくる。

 

最初はフランス語の発音の日本語表記みたいなところでわーわーやってたんだけど、それが結構楽しくなったんじゃないかな、さすが左翼だから文章構成や日本語力は上手。その上数人で作っているんだから、そりゃ仕掛けにも磨きが掛かっている罠。はは、こうなると2ちゃんか。

 

てな事で、その中に出てた「あいこの」って言葉。きっこはこれを「愛の子」なんて意訳してたけど、お洒落だね、さすが感性するど。

 

やっぱり思うんだけど、日本人は綺麗な言葉を使う半面、使い方を間違ってしまうと、とんでもない日本語になってしまうケースが目立つ。

 

日本語の基礎が出来てないのに、相手に対して超て〜ね〜になろうとして、何にでも敬語をつけてしまい、あるお店では「お領収書様の相手様のお名前はいかが書くようになりますでしょうか?」みたいな、完璧に外国生まれの日本人が話しているような「のー味噌破裂系」の言葉が連発される。

 

日本語教育の基礎が出来てないってのを、つくづく感じるな。これがゆとり教育の結果であれば、どう考えても間違いだ。学校を出て10x3年?近く経つので、最近の国語教育はよく分からんが、最近は優秀な学校を出た学生でも、とにかく字が汚い。おまけにまともな日本語を書けない。

 

うちの16歳の娘が「お父さん、おまえ今日の夕飯は何作るんだよ?」とか言ってるのは、彼女は漫画でしか日本語を勉強していないし、日本に住んだ事がないからという、親の義務を放棄したような苦しい言い訳も立つが、日本で生まれて日本で育って、それでまともな日本語を話せない大人に比べれば、うちの子供の方がまだましかなと思ったりして、それでHybrid

 

きっこも書いてたが、日本語だと差別用語なのに英語だとOKとはこれいかに?という文章は、確かに理解出来る。とにかく日本人は、白人と英語に弱いからな〜。

 

でもってうちには愛の子が二人もいるが、これを今の日本語で説明すると、MIXになるとの事。これなら丁寧なんだって。よく分らんが、混血とか言われても、たぶんうちの子供たちは全然気にしないだろうな。

 

だって、純血主義を基本とする日本では血が大事と思われてても、外国に行けば2ヶ国ミックスどころか、3〜5カ国ミックス、もっと言えば欧州では、すでに消滅した国の血を引いてる家族があるから、実のところ血の問題をここまで気にするのは、血の問題が大きいと考えている日本だからじゃないかなと思う。

 

日本人でも、昭和30年代頃に、満州生まれの父親と韓国生まれの母親が日本で生まれた子供と一緒に生活していたら、どうなる?戦前の日本帝国では、満州も韓国も日本の領土だが外国だから、子供の国は3つあるなんて言えてたんだろうと思う。

 

差別用語と国籍の問題と一緒に語ると話がややこしくなるので、愛の子だけにテーマを絞れば、英語ではカナダ生まれの日本人をジャパカナと呼び、カナダ生まれの中国人をチャイカナと呼ぶらしい。

 

NZではアジア系移民の歴史が浅いから、まだこれと言った呼び方は定着していない、というか、元々移民の国だし、先住民族であるマオリと共存している国家なので、名称にこだわりがないのかもしれない。

 

だから愛の子黎明期の今のうちに、日本人向けに新しい英語日本語を提供しよう、Hybridと。

 

要するに雑種とか混合とかって意味で、意味はそのままなんだけど、最新型の車に搭載された器械みたいだし、ハイブリッドで走ります!なんて言ったら、環境にも優しそう?

 

挙句の果てにあふぉ娘どもは「あ〜ん、外人かっこい〜!あたしもハイブリッドに生まれたかった〜、お母さん、なんであなたは私をハイブリッドに生んでくれなかったの〜?」みたいな、逆差別が出てくるかもね。

 

ま、いずれにしても言葉だけの問題で、本人の実力とは全く無関係な話なので、あんまりまともに考えても時間の無駄だ。それよりも、子供にしっかりと日本語教えようっと。

 

写真は香港の湾仔です。

 

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tom_eastwind at 00:01|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月30日

P . D

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今、日本で、刑務所の収容人員超過の対策として、社会奉仕の刑罰を導入しようとしているらしい。

 

良い子ばかりが読むこのブログでは、ケーサツも刑務所の事もよく分らないし、ましてや犯罪人が檻の外で社会奉仕って言うのも意味不明かもしれないが、この仕組は実用的で、日本人向きの良い仕組ではないかと思う。とっても合理的である事は間違いないと思う。

 

 

一般人が犯罪を犯すと、警察によって拘束され、裁判が始まるまで未決拘留という形で刑務所=「塀の中」に入るか、保釈されて裁判の日まで「塀の外」で待つことになる。

 

NZでは飲酒運転も交通事故も殺人も、すべて同じ刑務所に放り込まれて、判決が出るまでの間、刑務所は三食ただ飯+シャワーと二人用寝台付き、この費用が全額政府の負担、つまり税金となる。

 

この期間は未決拘留と言って、刑が確定していないので強制労働もさせられない。だから何の生産性もない肉体が、やる事もなく塀の中をうろうろしてて、それを見張る為に数十人の刑務官が必要となる。

 

刑務所を維持する費用だけで莫大な金額になるのは当然であるが、更に、重罪の連中は別として、交通違反とか飲酒運転で捕まった程度の人間を刑務所に入れると、かえって悪い友達が出来て、出所後やば〜い交友関係が出来てしまうと言う問題がある。

 

そして犯罪が有罪となり刑期が決定すると、その期間中は刑務所に入り、昔の網走刑務所では鑑札や木彫りの熊を作ったりして、政府にとっても受刑者にとっても、生産性のない時間だけが続く。

 

それに比べて社会奉仕という仕組は、勿論軽犯罪のみに適用されるが、有罪判決と同時に裁判長によって「あなたは20週間の社会サービスをしなさい」等と言われて、塀の中でなく外で、罪を償う事になる。

 

通常この判決は、飲酒運転、交通事故、軽い置き引きや車荒しに適用されるが、その目的は、大した犯罪でもないし本人も反省しているに、何でそれ以上に政府が金を使って労働力を縛り付ける必要があるか、それよりも社会で平日は普通に働かせて、週末はタダで公共サービスをさせようというものだ。つまり政府による無料労働力確保計画である。

 

この社会奉仕団は、所定の場所に毎週集まり、例えばオークランドでは主に土日の朝9時から午後4時まで、10人ずつがチームを作り、小型のバンと作業車で各地の幼稚園や公園を移動しながら、公園の草を刈ったり幼稚園のペンキの塗り替えをしたりして過ごす。

 

荒地や高速道路の下で草を刈ったりする時は、それこそ周囲にトイレも無い状況だが、幼稚園等では近くのおばあさんが差し入れのお菓子とかを持ってきてくれたりする、なかなか和気藹々としたものだ。

 

別に大した罪ではないし、やる事も週末の草刈程度なので、参加する受刑者も、それほど恥かしがっている様子はない。作業の合間には男同士の下らない話が、刑務官の目をそらしながら続く。

 

「おい、お前、なんで捕まってんだよ?」浅黒いマオリが、更に色グロで小柄な男に聞いてる。

「飲酒運転さ。でもNZは俺の住んでる国よりずっといいよ。」小柄な男が小声で答える。

「俺の住んでたフィリピンではさ、飲酒運転で逮捕されるのは、金がない奴だけなんだからな、この国は少なくとも公平だし、警察が正義じゃんか」

フィリピン出身の男は、楽しそうにそんな話をする。

 

そしてその日のペンキ塗りが終わると受刑者センターに戻り、シャベルや鍬を洗い、最後に刑務官の「解散!」という一声で終了、飲酒運転で捕まって免許剥奪された受刑者達は、表に停めてる自分の車で自宅に帰るという算段だ。よく出来た仕組だな。

 

犯罪者と一括りにするのは、犯罪の経験がない素人の言う事だ。実際には国策捜査と呼ばれる「一罰百戒、みせしめの為の冤罪事件」もあれば、「公衆道徳違反」と言う、犯罪の意識さえない犯罪者まで、様々な人種が存在する。

 

そう言えば額賀長官も1998年の防衛庁汚職で逮捕はされなかったものの辞職に追い込まれたし、安倍総理候補の親戚の佐藤栄作元首相も、造船疑獄で逮捕寸前まで追い込まれた経歴があるくらいだ。首相経験者である橋本氏も贈賄で、田中角栄もロッキード事件で犯罪者となった。

 

はっきり言えば、世の中で普通に人間が生きてれば、必ずどこかの法律を破りながら生きている。全く法律を破らずに生きていくのは、実際問題として不可能だ。

 

法律を破らずには生きていけない現実と、でも法律を厳密に守らせては社会が立ち行かないという矛盾の中で、それでも社会の秩序を守る為に、それも、道徳的にも、社会コストとしても納得性のある形で実現させるための一つの解決策として社会奉仕がある。

 

これは是非とも日本で導入してもらいたいものだ。それこそ、日本人が政治的に一歩大人に近づいたと言えるからだ。

 

ちなみにこの仕組、NZでは一般的にPD Periodic Detention と呼ばれている。

 

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tom_eastwind at 15:38|PermalinkComments(1) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月29日

亀山自給

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何となく語呂が良いので、使ってみた。

 

今日のお題は、日経ビジネスに最近取り上げられた特集での、シャープ亀山工場で働く労働者の時給についてである。

 

時給1100円。これがシャープ亀山工場で働く、シャープの下請け協力会社に人材を派遣している会社の派遣労働者の賃金だ。

 

 

年収300万円は堅いと言われて、北海道から出稼ぎに来た30代男性が、一日12時間労働できつい上に、作業中の事故で怪我をしたら「もう来なくて良い」と首を切られた。

 

愛知県で働く派遣労働者の平均時給は日本人で1,347円、日系人は1,296円と、殆ど格差がない。

 

この賃金で正社員並にこき使われ、不要になったら首を切る。派遣が自由な働き方という人もいるだろうが、きちんとした生活をするには、あまりにも不安定な職種である。人を大事にして終身雇用や年功序列賃金を堅守してきた日本が、完全に様変わりしているのは、誰もが感じている事だろう。

 

去年から今年にかけて日本の企業は決算で次々と最高益、トヨタに至っては1兆3700億円の利益を出しているが、その利益の源泉を追い求めれば、安い人件費にたどり着くのではないだろうか?

 

大手銀行も利益を出しているが、この仕組も実は国民からの搾取だ。銀行は、国民が預けたお金をサラ金などに5%程度の高金利で貸し付けたり住宅ローンで3%の金利を取ったりして利益を出しているが、本来は国民に利息として配当せねばならない部分を、日銀のゼロ金利という名目で金利ゼロ状態にしているから、利益を計上出来るのだ。

 

つまり、製造業の利益も金融業の利益も、すべては国民に無理難題を押し付けて得た利益であり、もっと簡単に言えば、取れるところから取っているだけだ。

 

こんなのを経営努力と言ってしまえば、誰でも経営が出来るよ。弱いところから取る、やくざと同じ発想だ。新しいビジネスを創り、誰もが潤う、そういうビジネスモデルでない事に、今の日本の悲哀がある。

 

ところがそれだけ国民からお金を搾り取っているのに毎年30兆円の赤字を出している日本という国は、一体何だろうと思う。よくもまあ、国民がクーデターを起こさないものだ。従順な羊とでも言うか、長いものには巻かれろと言う根性なのか。

 

それに比較して、というか国家の比較をしても仕方ないのだが、ニュージーランドの最低時給は現在10.25ドル、5年前と比較しても40%近い上昇を見せており、法定の年休も今年から4週間に拡大され、それでいて国家は毎年黒字である。

 

今年は利益の還元という事で、会社の法人税や個人向け所得税の減税を検討中という、まさに国民の為の国家であると言える。

 

この違いは一体どこから出るのか?それはやはり、国民の国民による国民の為の国家造りという事を、国家の主体である国民が理解しているからだろう。

 

ニュージーランドはイギリスの伝統をひいており、400年前のクロムウェルの時代から市民が国王に対して戦い、血を流して自分の権利を勝ち取って現在の地位を築いてきた。それに比べて江戸時代から「お上」とあやめ奉る日本の国民は、ある意味搾り取られても仕方ない性質なのかもしれない。

 

しかし、国民全員がそうなわけではないから、自分で「何かおかしい」と思う人間は、自分が人間らしく生きていける国に移動するのは、当然の権利ではなかろうか。

 

移動の自由、それこそ国家が憲法として保障している国民の権利なのだから。

 

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2006年07月28日

ストレスフリーな社会を目指して

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日本は、実にストレスが多い。どこにいってもストレスだらけである。

 

世界でもトップクラスの賃金を稼げると言われていた日本だが、たくさんのお金を稼いでも、結局たくさんのお金を高い家賃や高級車、ストレス解消(バーやスナック、カラオケにキャバクラ)の為に使って、結局自分の成長の為になる自己投資は全く出来てない、それが今の日本ではないだろうか?

 

 

ましてや最近のニュージーランドと比較すると、その落差は広がるばかりで、これこそ本当の格差社会じゃないかと思ったりする。

 

1ドルが40円の時代、ニュージーランドで働けば、給料なんて話にならないくらい低いと言われていたが、最近のレート・1ドル80円で計算すると、マクドナルドの時給が11ドルなので880円。

 

こりゃ日本ほどに給料が良くなくてとは、もう言えない。これは後日詳しく書きたいが、天下のシャープの亀山工場で働く下請けは、時給1100円だ。

 

いくら交通費や家賃補助が出るとは言え、どっちが良いよ?日本じゃ会社が負担するかもしれないが、NZでは政府が負担してくれるんだよ。

 

ましてや住宅価格の比較をしても、日本より3割以上安い。

 

一番大事なのは、残業も休日出勤もなく、休みもしっかり年休全部消化、それでも不足で、親や親戚をダシにして二日酔いの次の日に休むお国柄だ。

 

日本から来たら、申し訳ないような気持ちになるほど、心が豊かになる、(じゃないな)、なれる可能性のある国だ。だって、なれない人もいますからね。こらこら、そこでこっそりブログを見て文句言いたがってる、あなたですよ(笑)。

 

これじゃあ、日本の方が給料高い、お金が多いなんて自慢してても、キーウィからすれば「So What ? 君って自分の人生を楽しんでるの?それとも楽しめてないからせめてお金で威張って、心で負けを認めてるの?」 と言われそうだ。

 

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tom_eastwind at 14:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月27日

運命を楽しむって事

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帰りの機内で日本の雑誌を読んでると、こんな記事があった。

 

「妻を一人で自宅に残しておくと、いつ人殺しが来るか分らない、不安だからと毎日会社に連れてくる旦那がいる」との事。

 

でもね〜、心配なのは分るけど、考えすぎてもどうしようもない事があるんじゃないか??

 

だからと言ってその人の人生を守る事は僕には出来ないが、何かずれてる気がする。だからそれを移住にも当てはめ、ちょっと考えてみた。

 

日本では猟奇的殺人事件が起こり、その為にも安全な国に移住したいという気持ちは分る。しかし、NZでも、どれだけ平和と言っても殺人事件はあるし交通事故もある。子供同士が時には喧嘩する事もある。

 

確かにNZは体感治安は良い。生活実感としてアブナイ犯罪は少ない。だからと言ってNZに行けば絶対に安心という事は、絶対にない。

 

統計的に低くても、宝くじと交通事故の関係みたいなもので、当たる時は当たるのだ。

 

家族の為に最高の環境を作る努力をするのは大事。でもその為に、本来の人生の楽しみを家族から奪ってしまっては、目的と手段が逆転でしょう。箱入り娘って小説があったけど、可愛いからって本当に箱に入れて生活させてたら、人生を楽しめないでしょう。

 

長生き競争をしている訳じゃないんだから。人生は楽しむ為にあるんだから。

 

どこで生きていくにしても、人は自分の生活を自分で戦って守るしかないけど、妻を放置が不安で会社に置いてたら、会社に爆弾仕込まれて吹っ飛ばされたってなるかもしれない。もしかしたら同僚に奪われるかもしれないじゃない?そんな時、どうするの?

 

だから、モノに執着を持って守るという行動になった瞬間、人生は楽しくなくなる。不安ばかりになってしまうって事を知って欲しい。

 

第一、逃げてばかりいても「運命」からは絶対に逃げられないよ。

 

健康体の人にとって足が無くなるって、悲劇だし避けたいだろう。でも、生まれた時から足が無い人は、あなたより不幸だって言うの?

 

人はそれぞれに運命を持っている。足がなくて生まれた人にも、その人の人生がある。失われた時間を取り戻そうとしても、流れる川を遡る事が出来ないのが人間だし、違う人生を行きたかったと言っても、泳ぐ川を自分で選ぶ事が出来ないのも人間。

 

だから、与えられた川の流れの中で、どのポジションを保って楽しく、最後まで泳ぎきるか、それしかない。その最後がいつ来るか誰も分らない。でも、とりあえず前向きに、最後の時まで泳ぎ切る気持ちが自分を幸せにするんだと思う。

 

事故が来れば、運命が尽きればそこまで、所詮人生は幻なんだからと開き直って生きる。それが楽しく生きるコツ。

 

「杞憂」という言葉は空から天が落ちてくると、真剣に悩んでしまった中国の古人の諺だ。だから、考える事は大事だけど、考えすぎても意味はない。

 

与えられた環境を精一杯生きる。それ以上に幸せな事はないし、幸せに向かっている限り人は楽しくいきていける。

 

ニュージーランドに来ても意味がないと言ってるんじゃない。子供に出来る限り良い環境を与えようとするのは大事だけど、安全や長生きだけに度を越して考え始めると、本来の人生を楽しめなくなるよって事、かな。だんだん自分でもまとまりがなくなったので、このへんで今日は終わり。

 

写真は香港のビクトリアハーバー。

 

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tom_eastwind at 00:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月26日

オークランド、青い!

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オークランド到着。真冬と言うのに気温は14度。暖かいな、東京と同じ服装でオフィスに向かう。

 

恒例の「溜まった仕事」を片付けようとするが、意外と「溜まって」ない。あれあれ、結構良いペースで東京で仕事終わらせてたんだ。自分でも気付かなかったな。

 

それにしてもオークランドは空が青いし、人の顔が「ほがらか」だ。戻って来たという感じで、気持ち良い。

 

早速NZdaisukiのweb掲示板を覗いて見ると、地元で働く日本人の給料比較の話が出てます。なになに、夫婦ともNZの大卒で2年目、年収はそれぞれ5万ドルくらい。ふむふむ。

 

東京の皆さん、普段何時まで仕事してます?オークランドは夕方6時になるとオフィスビルさえ閉鎖ですよ。仕事なんて、誰もしてませんからね。

 

勿論持ち帰り残業なんてあり得ないし、土日は完全にお休み。それでいてオークランドで年収5万ドル程度x夫婦で2。って事は、家庭の年収10万ドル。

 

これって、東京の感覚でいけば年収1600万円程度です。夫婦で働けば、2年程度で一軒家の頭金くらいは貯金出来ます。

 

この年収ってのは、英語が出来て現地の学校を出て、ちょいと真面目に仕事をしてる場合ですね。シェフだと年収3万6千ドルくらい。

 

それにしても、一日8時間労働で残業なし、土日休みで年休は3週間。来年からは4週間に拡大されるNZ。

 

おまけに昨日のニュースをチェックすると、政府が企業の所得税と個人の所得税を減税するそうです。

 

明るいな、ニュージーランド。空も街も人も、明るいな。

 

う〜ん、蒸し暑くて埃っぽくて人々の関係がぎすぎすしてる東京で仕事をする、ストレスに疲れた顔の皆さん、移住出来ない人は、このブログ読まないで下さいって感じだな。

 

「家を買った人はこの本を読まないで下さい!」ってタイトルの住宅購入裏本が人気あるそうだけど、今日はそれと同じ感覚だ。

 

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tom_eastwind at 13:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月25日

日本出発

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個人面談も無事終了、関係各社への挨拶も終わり、帰路につく。

あのね!NZは天国じゃないのよ!怒り出したくなるお客もいた。その反対に「早く来て下さいね」と言いたくなるお客様もいた。

でもね、いくら自由な国とは言え、同じ日本語なのに、何故こうも通じないのかと思う事がある。

世の中全て、自分のフィルターでしか見る事が出来ず、だから何を語っても意味がない。

新しい言葉、新しい見方を一切否定して、既存の状況にのみ無条件にしがみつく人々。あったま痛くなるよ、ほんと。

でもま、10年前の日本だったら、2ヶ月に1回開催する移住説明会に、毎回30名近い人は集まらなかっただろうな。だって年間で360名、家族も入れれば700名近い人だもんね。

それだけ日本と、日本を取り巻く環境が変わってしまったという事だな。環境の変化。政府は気付いてるのか??

霧雨の東京、飛行機に乗ってオークランドに戻ろうっと。

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2006年07月23日

説明会終了

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移住説明会も無事終了。今回は25名の参加者だが、30歳台の若い夫婦が非常に増えた。午後は個人面談3組。

彼らの移住希望理由は、日本の将来への不安と安心出来る子育てだ。

そう言えば名古屋のお客様と市内を移動しているときに、ぞっとするものを見た。

午後2時頃の東山公園、その林の中の細い道を女子中学生が一人で歩いてたのだ。

あれって、誘拐とか殺人とか、起こってもおかしくないよね。

NZでは、子供の送り迎えは親の絶対の仕事で、そのために会社に遅れるのも社会的に認知されている。

夜、子供を一人で家に残すだけで法律違反だ。

子供を安心して生める社会。それは金ではなく、社会全体の構造がそうなってないと駄目だよね。

特殊出生率が東京で1を切る時代に、NZは2.01だ。それこそが社会の安心度合いの秤ではないかと思う。

 

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2006年07月22日

東京

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早速の面談開始。それにしても、ニュージーランドに移住しようとする人には、個人差が多い。

しっかり勉強して、下見もして、それでもびびって動けない人。準備症候群とでも言うのか、実際の人生に踏み出す事が出来ない人。

かたや、「NZよさそうね〜」と、いきなりやってきて家とか買ったりして、それから「さあ、それじゃ生活をどう構築するかな?」って考える人。

金があるんだ、ビザ出せよ、え?おまえ業者?いくらなんだよ、金は?って、国家体質の違いを全く理解せずに、お金だけですべてが片付くと思ってる人。

こうなるともう、カウンセリングをする前に、人生論を話す必要がある。

何でNZなのか?何で生きてるのか?何に価値を感じるのか?そう言うことをしっかり聞いた上でないと、次の具体論にいけない。

例えば日本と言う国をどう思うか?中国人など、母国政府に世話になった事がない連中は、国籍など濡れてぼろぼろになったシャツくらいの感覚で、早く捨てたいと思ってる。

韓国では兵役の問題があり、(何せ北朝鮮と相対してて、いつ戦争になるか分らない)早い所NZ国籍を取りたい。

それに対して日本人は、「国を捨てる」という事に抵抗がある。何故なら、それだけ日本が住み易い国だからだ。

移住しようと思えば出来る人でも、国籍まで捨てるという人は少ない。いつかは日本に戻るという考え方と、もう一つ大事なのは、日本を捨てるという行為が裏切りと感じる事だろう。

自分が世話になった相手に対して土をかけるような真似は出来ない、そう思っている日本人は多い、つ〜か、殆どの人がそうだろうね。

そして、それを愛国心と考えて欣喜雀躍とする人もいる。

いいんだけどね、それはそれで。

僕も、日本人としてのアイデンティティは強いと思う。しかし、政府と故郷は別物だとも認識している。それはたまたま海外生活が20年、妻が香港人、子供はNZ国籍という事もあるだろうが、それ以上に僕は、日本が「かつては」良い国だったが、今の日本が「良い政府」であるとは、あまり思えないからだ。

子供の頃、当時の政府が「消費は美徳である」と新聞で言ってた。そんな新聞記事を書いている新聞を火にくべて、戦争時代に使っていたような飯盒で夕飯を炊いてた母の記憶がある。

「一体誰が、どこで消費するんだろうね〜、そんなお金って、どこにあるんだろうね〜」と呟いてた母の言葉が、40年以上たった今も記憶に残っている。

政府と国は違う。それは4千年にわたって皇帝に支配された中国人や、3千年以上にわたって自分の国を持てなかったユダヤ人が一番良く知っている。

だから中国人は国家を捨てて自分の住み易い国にチャイナタウンという街を作り、ユダヤ人は他人を追い出しても、自分の国家を作る。

僕の仕事は営業ではない。情報提供だ。日本の政府を好きな人と議論する積りはない。ただ、もし「政府と故郷は違う」と疑問を持つ人がいれば、その疑問の根拠を説明するのみだ。

写真は、オークランドの霧の朝。

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2006年07月21日

名古屋

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昨日と今日は名古屋滞在。トヨタ県トヨタ市と言えばよいのか、とにかくホテルや名古屋駅付近で外人が目立つ。

世界中からトヨタ詣でというか、色んな取引が発生しているのであろう。でも、人々の顔が元気で実に良い。

もし今日関東大震災が起きて東京が壊滅したら、次の首都は名古屋かなと思ったりする。

昨日から朝日新聞で、移住関連の記事が掲載されている。5回連続との事。

人々が自分の住む国を自分で選ぶ。住み易い国を選ぶ。そんな時代が来ているのだなと思う。

以前も書いたが、当家の子供は日本人であり香港人でありニュージーランド人でもある。生まれたときから、どこか一つの国に所属をしていない。しいて言えばアジア人かな。この子供たちは、何の抵抗もなく拘りもなく、自分の好きな国を選ぶだろう。

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2006年07月18日

テポドンてんどん、ノドンにうどん

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僕の頭の中には言語自動変換装置が付いてるようで、人の話す言葉を聞くと、ついつい同音意義語を他国の言葉で理解してしまう癖がある。

 

以前も書いたが、マイランギベイは舞乱妓湾となる。

 

酷い事故や事件に巻き込まれた後の「トラウマ」という現象を聞くと、どうしても頭の中は虎馬=タイガーホースになってしまう。

 

 

 

その流れで、テポドンとくればテンドンとなるかと思うと、こればっかりは、ドンのアクセントがテポドンとテンドンでは違うので、むしろ「おとこおいどん」くらいの感じがぴったり合う。

 

でも、テポドンのやってる事は日本人の基準からして、どうも「おいどん」のような素敵な愚直さもないし、潔さもないので、これも違うな。

 

やっぱりテポドンはテポドンで、その言葉自体に、嫌らしい響きを感じるのみだ。大体どこに飛ぶのか、どこに落ちるかも分らないようなふらふら野郎は、どうも好きになれない。

 

その点ノドンは、空跳ぶ怪獣「ラドン」に近いものがあり、何となくイメージが合う。空を飛んでくる事、ちゃんと最初から「日本を狙ってますよ」と明確に訴えているところなんか、これは日本人好みか?

 

少なくとも「うどん」ではないな。腰がなくてふぬけという感じはしない。

 

そんな事を考えながら昨日の「日曜討論」を見た。するとまた石破元防衛庁長官が出演してた。合いも変わらず切れ味のすっきりした議論で、相手を追い詰めてる。てゆ〜か、今の状態で彼の意見に反論出来る人はいないでしょうね。

 

自民党は「もし目の前で相手が銃を構えて撃とうとしたら、抵抗しますかしませんか、それを国民にしっかり議論して、その答えを出して欲しい。その答えを政府が実行するのです」と言ってる。

 

つまり、もし本当に反戦平和と言うなら、敵にミサイルを突きつけられても武装しません、あくまでも、撃たれても撃ち返しませんと、国民がそれだけの気持ちを持っているなら、政府も武装はしません。それで良いのですね?という根源的な質問だ。

 

それに対して社民党や共産党は「撃とうとしているかどうか、分らないじゃないか」と、話をそらしている。自民党の質問に対して「そんな、ゲームみたいな事を言ってても駄目ですよ」とかだけど・・・。

 

おいおい、小池君に辻元君、論点をそらしてはいけないよね。撃とうとしているのが明確ならどうするかという前提で議論をしようとしているのに、その前提自体を認めなければ議論は成立しない。だったら討論に来るなっつうの。

 

妙に頭の良い人は、机上の空論で問題をそらそうとするけど、あのね、今、頭の上にミサイルが飛んでこようとしている時に、机上の空論では問題解決しないってのは、普通の国民であれば誰でもわかってる事ですよ。

 

てゆ〜か、社民党も共産党も、まともに議論したら負けるのが分ってるから問題そらしているんだろうね。ゲームをやってるのは社民党でしょ。

 

民主党はミサイル防衛計画を前倒しで配置すべきだと訴えていた。という事は、北朝鮮という危機を目前にして、日本のある程度の意見はまとまった、つまり防衛の為の武装を認めるというターニングポイントになったという事だな。

 

全く皮肉な話だけど、北朝鮮は日本を武装化する為の火付け役になった。戦いっつうのはそんなもので、中途半端に喧嘩を仕掛けると、相手は逆に強くなるのは、分かりきっている事。

 

てんどんでもうどんでも良いが、ミサイルが目の前に来て平和ボケは通じない、それがやっと現実になった昨日の討論でした。

 

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2006年07月17日

王監督って

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王監督って、すごい人なんだ。

 

ほんと、野球に興味はないし、福岡に住んでた頃は、夏になるとどこの屋台も野球のラジオばかりやってて、うんざりしたもんだ。

 

でも、王貞治が入院という事になって、何となくその履歴をウィキペディアで調べてみると、野球人として、何とすごい人ではないか。

 

長島が日本を背負って立つミスターなら、まるで司馬遼太郎みたいな存在だろう。それに比較すれば、王監督は山本周五郎みたい。いつでも「一隅を照らす」ような人、かな。

 

でも、もっとびっくりしたのは、彼の経歴だ。

 

日本人は普通に王さんとか王監督って言うけど、よく見てよ、王ってのは、中国の名前。実際に彼の父親は戦前の中華民国からの移民だ。若い頃に単身で日本に渡り、日本人の奥さんと結婚して、努力の末に中華料理屋「五十番」を開業、自分の地盤を作った。そこで生まれたのが王貞治だ。

 

つまり、白手起家(パクサウチャウガー)『一文なしで独立成功した人』、移民でラーメン屋をやってた家の息子が野球で一番になったんだ。

 

これをニュージーランドで置き直してみると、日本から来た移民の子供が、オールブラックスで主将になってショーン・フィッツパトリックみたく、小学校のテストでデビッド・ロンギ首相と比べて「誰だか分る?」という出題にされるようなものだ。(ちょっと分りにくい例えだけど、NZの小学校ではそんなテストがあるのです)

 

日本ではスポーツにおいては外国人を素直に受け入れてるという気がする。相撲の世界では朝青龍(モンゴル)や露鵬(露西亜)がいるし、ダルビッシュも人気があるね。米国でもイチローや松井が白人ファンを喜ばせている。フランスではアルジェリア移民のジダンが国民的英雄になっている。つ〜ことは、スポーツの世界では人種差別はあまりないという事かな。

 

人種差別のある国でも、スポーツだけは健全だなと思うし、早いとこニュージーランドでもアジア人移民がスポーツの世界で頑張ってもらいたいものだ。

 

あ、でも、ボクシングの世界における在日ボクサーは、何故かいつも日本人による差別がある。在日韓国人ボクサーが試合に勝つ度に「あいつはどうのこうの」と、実に情けないレベルでのインターネット掲示板の書き込みがある。あれって、それとも大阪という地域だけの問題か?

 

という事で、今日は韓国製カップうどんの写真です。これ、一個2ドルで超愛食してます。

 

 

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tom_eastwind at 00:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月16日

パロマガス湯沸し器

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85年以降17件発生し15人死亡(朝日新聞記事より)

 

今、経産省の発表で問題になっているパロマガス問題。

 

ガスの不完全燃焼でガス中毒事故が起こり、不幸にも亡くなった人の数である。正確な数は、事件にしていない人もいるだろうから分らないだろうな。

 

 

他にも企業からみの事件は、90年代に起こったトヨタのリコール隠し?問題がある。

 

皆さん、こんな話を聞いて「あれま〜、パロマは怖いな〜」とか思っていませんか?それとか、トヨタの車はやばいっしょとか、思っていませんか?

 

でも、その半面、国民生活に悪い影響を与える問題のある企業を、官庁がしっかりと、びしびし取り締まってるって感じですよね。

 

なるほど、問題があればちゃんと役人が摘発してくれる、おお、やっぱり良い国じゃね〜か、頼るものはお上だぜ。となる。

 

表面的には、ね。

 

国民生活を守るのは政府の当然の義務であり、政府はよくやった。

 

でも、ちょっと考えてみて。

 

事件が起こったのは今から20年近く前の話だし、その当時既に役人はその情報があったにも関わらず、事件は表沙汰にならなかった。それが何故今表面化したのか?そこのところを考えて欲しい。

 

事件であり関係官庁が把握していれば、発生したその時に警察に告発するなりの方法があったのに、何故その時にやらなかったのか?

 

まさか、今になって20年前の資料が地下から出てきましたというのではないよね。ましてや、今になって内部告発がありましたという訳でもないよね。

 

じゃじゃ〜ん!実はこれが、政府が新しく考えた、国民に対して安心を与える作戦だ。

 

名付けて「国民懐柔作戦」とでも言うのか。最近の増税、福祉切り捨て、大企業向け優遇政策で、さすがに国民が「あれあれ、これっておかしいんじゃないの」と思ってるところに、「いやいや、政府のやってる事は国民を守る事ですよ〜」と、20年も前の事件を持ってきてネタにする。

 

ネタにされた企業は良い迷惑だが、そこはちゃんと一流どころ、潰れない企業を選んで一夜の「人身御供」をお願いしているのだろう。後でそれなりの「お返し」もあるんだろうね。もお願いというか、今の日本の制度で言えば、経済産業省に逆らえる企業はないからね。

 

しっかりと税金を払い国民を雇用している優良企業でも、いったんマスコミの餌食になれば逆らえない。ありとあらゆる、そして意味のない事まで俎上に上げられて攻撃を受ける。

 

そして役所が攻撃相手を決めれば、マスコミは役所側からの情報をどんどん国民に提供していく事で政府と一体化する。

 

だからマスコミ沙汰になる事や政府に逆らう事はやめておこうという事になる。

 

こういう事件を国民及び企業に見せつけて、政府に従っていれば安心、逆らうと怖いという気持ちを持たせて、じわじわと洗脳していき、最後には「長いものには巻かれろ」という、江戸時代からの統治方式を国民全体に浸透させる。

 

これって、間違いなく共産主義だね。国民の誰もが自由な意見を言えなくなり、政府の一握りの人間によって方向性が決まってしまう。

 

よっしゃ、これから確実に日本は強くなるぞ。どんな形であれ国民が一丸となって進めば、それは強い。普通の大国に向かって進んでいくぞ!

 

でも、それは僕の住む国ではないな。自由な日本人としては、その国は息苦しくて、生きていけないな。

 

たかがガス漏れ事故でそこまで書くか!と思う人がいると思う。でも、蛙をいきなり熱湯に放り込めば飛び出すが、ぬるま湯から煮れば焼け死んでしまうという事を理解していれば、今回の事件がぬるま湯の第一歩だと分るよ。

 

自分の目の前で起こっている事を、本当に理解する事。表面ではなく、こうなったら次はこうなる、そういう読みをして準備、行動しておかないと、すべてが現実になってからは、もう遅いよね。

 

 

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tom_eastwind at 00:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月15日

来週月曜から日本出張だ。

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どうも忙しい。来週月曜から日本出張という事もあるが、それ以上に、ここ数ヶ月、移住の問合せが増加している。

 

一週間に10人近い新規の問合せがある。ツ〜事は、年間でいけば520組だ。これって、結構な数ではないですか?

 

去年一年で永住権を取得した日本人が約1000名と言ってるから、今年はもっと増えるのではないかと予測できる。

 

今週も、個人面談でほぼ半分の時間を費やしている。

 

う〜む、北朝鮮、学校教育、増税、様々な理由があるだろうが、やっぱり時代の変化だろうな。

 

これから暫く日本出張、いろんな人に会っていろんな話を聞いてこようっと。

 

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2006年07月14日

小泉首相について

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太田光の番組その2

 

小泉首相について

 

「あなたは小泉が好きなのか嫌いなのか?支持するのかしないのか?」という質問を受けてしまった。

 

最近のブログで「格差問題」や「弱者切り捨て」を批判的に書いているので、以前のお前の小泉賛成意見と随分違うではないかという事だ。

 

その質問に対する返答はあるのだが、そのまま話しても良いものかと考えてたら、偶然またも熱血青年「太田光」が小泉首相の功罪について「支持するのかしないのか」というテーマでやってたので、自宅に持って帰って昨晩見た。

 

結果としては、「やっぱりあふぉだな〜、こいつ。てゆ〜か、こりゃ政府のやらせ番組だな」である。

 

彼がやった事には良い事(構造改革、民営化)もあれば結果的に副作用を生んだ事(格差社会)もあると言われてる。だが、彼自身が日本を悪くしようとして行動したものは、一つもない。

 

政治家を売国奴呼ばわりする評論家も多いが、少なくとも国政クラスになれば、自分の利益だけで行動出来るものではないし、常にどこかの利益代表で行動しているが、外国の利益代表として行動するような政治家は、まずいない。あ、違った、一部野党では無意識に外国の為にやってる連中がいるので訂正する必要あり。自民党の歴代まとも首相や重鎮連中は愛国者であると言い換えよう。

 

田中角栄が新潟という地域の利益代表とすれば、小泉は地域や職種に依存しない、ある意味サラリーマン国民の利益代表と言えるだろう。その点で既に今までの政治家と一線を画している。国会議員は地域や職種の利益代表ではなく、国家国民の利益代表であるべきで、それを体現したのだから、評価に値する。

 

また、国家の判断は国民の知らないたくさんの情報によって動いている。例えば国家機密情報としては最近では沖縄返還における裏条約が表面化しているが、当時の佐藤栄作首相が、どれだけぎりぎりの線で、米国にとって何の得もない沖縄返還を獲得したか、その苦労は当時の国民の知るところではなかった。

 

もう少し言えば、当時の国民は、「米国は沖縄から出て行け、ここは日本の領土」と言ってたが、実際は米国が戦争で勝ち取った領土であり、戦争に負けた日本がどの面下げて「無条件返還!返せ」と言えるだろうか。そんな苦しい状況で沖縄返還を勝ち取る事の苦労は、そのような交渉を大なり小なりやった事がなければ理解不能だろうと思う。

 

そんな国家の代表者に対して、日頃新聞も読まず本も読まず漫才やお笑いばかり見て過ごしている「有権者」がお気軽感覚で正しい評価を出来るのだろうか?郵政、道路公団、社会保険庁、構造特区、民営化、イラク派兵、その中身をきちんと把握した上で判断出来る人がどれだけこの日本にいるのだろうか?

 

マスコミさえも、その国民に迎合して記事を書くのだから定見がない。

 

もっと言えば、小泉支持か不支持かという問題という二者択一の発想に問題がある。二者択一は誰が始めた考えか知らないが、これこそ日本人を幼稚化させた元凶であるような気がしてならない。

 

だって、大学の試験じゃあるまいし、実際の人生は複雑怪奇だ。白か黒かで決まるような事なんて、殆ど存在しない。あくまでも、白と黒の混合比の問題にしか過ぎない。

 

一人の人間を単純に良いか悪いかなんて簡単な二者択一で決められるか?

 

自分の彼氏や旦那、妻がいる人、考えて欲しい。最初から完璧な人が世の中にいるか?君のパートナーは一日中、一年中、生まれて一生完璧か?「素面の時は良い人なんだけどね〜」とか「この子も、日頃は良い子だけどね〜、恋したらめくらになるのよね」いうのが「普通に良い人」ではないのか?

 

糞真面目の代表みたいな基督でさえ「御前ら、悪い事してない奴がいるんだったら、この売春婦に石ぶつけて見ろ」というくらい、人間は完璧に綺麗な人など存在しない。良い点も悪い点もあるだろう。でも、総合的に見て、それでもその地位に相応しくないかどうかという判断を、僕らは日常生活で行っているではないか。

 

第一、イラクも失敗してないからこそ、中東とのパイプも保持しながら米国との関係強化も出来て、お詫び外交じゃないからこそ、戦後初めて、やっと中国と対等の立場で語れるようになった。

 

TVでは元防衛庁長官の石破さんが正論を語っていた。

 

国益とは何か?国民の生活と財産を守り、何でも自由に語れて、病気になれば病院に行けて、教育を受けたい人は誰でも教育を受けられる権利を保障する事が国益だと言ってた。

 

分りやすいね。

 

防衛とは何か?防衛とは上記国益を守る為に行う外交の一手段であり、防衛とは戦争の一種である。

 

これも分りやすい。防衛は戦争じゃないなんて理屈は、平和ボケした人の脳みその前頭葉の隅っこにしがみついた蚤みたいなものでしょうな。

 

どれだけ言葉で遊んでも、戦争は戦争なのだ。だから戦争反対という事は、防衛反対という事であり、防衛を拒否して国益を損なった人は非国民ではないか。ましてや積極的に日本が戦争出来ない状態に追い込むような行為(例えば防衛設備、レーダーや迎撃ミサイルの配置に対する反対)は、そのまま売国奴となると言っても、言いすぎではないだろう。

 

だから小泉政権における「普通の国家」への変貌も当然であろう。

 

少なくとも小泉政権で前進した事は多かった。それは間違いない。そして今後の日本政府の方針である「明治の頃の日本へ戻る懐古主義政治」は、今までもブログで書いた通り、殆どの日本人にとっては、考える事なく生きていけるから、とても幸せになる事は間違いない。

 

では何故今からの日本が僕の批判対象になるのか?それは、僕は考えながら生きていくという、どうしても我慢出来ない性分があり、その性分が思考停止の日本とは「合わない」からだ。

 

長くなったが、まとめて言えば、小泉首相のやった事を僕は支持する。そしてその結果としての現状も肯定する。良い組織作りをしたと思う。ただ、僕はどうしてもそのような組織の中で歯車として生きていく事が出来ない。だから今外国に住んでいる。

 

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2006年07月13日

右折信号

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右折信号

 

太陽が沈み始めて空をオレンジ色に染め始める夕方のワイラウロード。要するに太陽がまぶしすぎて、サングラスをかけても、まともに正面が見えないくらいって言いたいだけ。

 

でもって、T字路交差点の縦棒の部分に車を止めて左折しようとしている僕。道路の丁度真下が、小さな、2メートルくらいの川になってて、その上に停止線がある。

 

停止線の真上に止めると不安定なので、1メートルほど手前に車を停めて信号の変わるのを待つ。

 

この道沿いには米国大手メーカーの工場とか車の部品工場、中古車販売等が集中していて、専門業者さんの車ばかりが行き来する道だ。ラッシュは朝と夕方の通勤路、昼は大型トラックの出入りが多く、夜になると電気もつかない建物がずら〜っと並ぶ、ちょい気持ち悪い道。

 

でもって、信号を待つ。・・・・え〜っと、待つ。・・・・でも、他の信号はごろごろ変わるのに僕の正面の信号だけは、いつまで経っても青にならない。う〜ん、もう5分くらい待ってる。

 

順番抜かしかよ!こりゃ信号壊れてるんだな、そう思って、赤信号を突破しようとしたその時。左側を通り過ぎる車の窓を開けて、白人のおばちゃんが顔を出して大声で言ってきた。

 

「もう1メートル前に行かないと、信号は変わらないよ!そこはセンサー式なんだよ!」だって・・・。

 

ニュージーランドに住んでても、まだこんなミスをする事があります。そうだ、ここ、田舎だったんだ・・・。

 

街中の信号か、クイーンズタウンのような信号のない街にしか住んでなかったので、その中間点であるノースショアのセンサー信号、ノース在住3年目で初めて知りました。なっさけな〜い。

 

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tom_eastwind at 18:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月12日

ミサイル危機の次は・・・・外国送金課税?!

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何とか中国が北朝鮮を押さえ込もうとしているみたい。これでサミットまで引っ張り、その間に妥協策ってとこだ。

これで当面の危機はないけど、これを機会に将来的なアジアの覇権を本格的に議論する事になるだろう。

南北の統一、大東亜共栄圏、日米同盟の今後、等など、次の内閣は外に向けた国造りになる。

 

でも、それは同時に、日本の今後の内政は「決まった」という事だ。

既に年金、医療等金のかかる分は今回の国会で国民負担にしてしまった。

教育は、歯車国民を作る為に大事な部分だから、言う事を聞く教師を製造していく。先日から議論されている、教師の免許更新制度の導入だ。生意気な教師は更新させずに、学校から去ってもらおう。

そして大事なのは、国家の赤字をどう国民に転嫁するか、である。

今日来たお客様から聞かれたのが「近い将来、海外に送金する場合に課税される可能性があるか?」という質問。

答えは勿論「YES」である。理屈は簡単で、今の日本政府の置かれている状況は、長年に亘る放蕩尽しで自分の懐がすっからかんになった旦那が、嫁が持ってる子供の為の貯金やへそくりを何とか丸め込んで、かすめ取ってしまおうとする考えだからだ。

北朝鮮やテロ資金、マネーロンダリング対策として外国送金にどんどん規制をかけているが、あの最終目的は海外にお金を出させない事だ。

つまり、賢い嫁は、旦那がいずれ子供の教育費に手を付ける事を予測して、弁護士に依頼して子供の信託口座を作らせようとする。

すると旦那は妻に「そんな事しなくても大丈夫、俺に任せてくれれば2倍にするから」と甘言を弄し、それでも言う事を聞かない嫁には強硬手段で、嫁のいない間にたんすや銀行から勝手に金を引き出す。

甘い言葉が国債の個人向け発行であり、強硬手段が海外送金の規制強化だ。

本当は1999年の時点で日本の金融は自由化される筈だった。ところがその後の日本政府の方向は180度転換して、逆に昔の日本、規制で縛られてお役人が全てを決める体制になり、海外送金さえも実質的に課税対象にしようとしているのだ。

現時点では送金の総量規制として日銀による送金目的の確認だが、今年秋の国会あたりで消費税の導入議論と同時に、海外送金する奴は非国民だ!みたいな決議を持ち出して、「日本国民の道徳として」海外にお金を送るのは国を滅ぼす行為である、みたいな雰囲気を作るだろう。

そしてマスコミを動かして海外送金で海外に資産を作った人を脱税扱いにするような事件を捏造、「だから海外に送るのはだめ!」「どうしても送りたいなら、最初に税金を払いなさい」というルールを導入するだろう。

そして国民総背番号制を導入すれば、海外の資産もすべて課税対象となる。海外送金の課税及び海外資産の利潤に対しても課税にしてしまえば、これでもう国民の金は実態として政府の金になる。

そうすれば今まで抱えていた政府の借金も問題なし。いつものように、政府の放漫のツケは国民が払う事になるのだ。

政府の借金を国民に転嫁した後の総仕上げは、インフレである。例えば10年もの国債を100万円、利回り1%程度で国民が買う。10年後には110万円になりますよって事だ。

ところが毎年5%のインフレが起これば、10年後には国債の実質価値は約半額に下がる。そしてこの国債、満期まで償還できない、つまり価値が下がったからと言って売る事が出来ない仕組だ。

結果的に100万円は110万円になるが、その時の110万円で買える物は、現在の50万円程度で買えるモノにしかならず、国民はその泥をもろにかぶるわけだ。

1・まずは海外送金の実態把握

2・次に海外送金の罪悪感をマスコミキャンペーン

3・そして海外送金に10〜20%の課税をする。

4・結果的に国内商品である政府の国債や政府関連に投資させる。

5・最終的にインフレを起こして通貨価値を落とし、国民資産を減少させて政府の借金は全額解消、これで健全な国家になる事が出来る。

1から5まで、大体2年程度ではないだろうか。

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tom_eastwind at 16:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年07月11日

太陽政策

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北朝鮮に対する国連制裁決議案の裁決が数日延長された。中国の北朝鮮説得に時間を与える為だ。

 

ミサイル問題に対する日本政府の迅速な対応を「大騒ぎしすぎ」と韓国政府の表明。

 

おまけに額賀防衛長官が北のミサイル基地を叩く為のミサイル防衛が必要だと言う発言に対して「日本の閣僚らが、朝鮮半島に先制攻撃を加える可能性や武力行使を正当化する発言をしたこと自体が非常に深刻」としたうえで「韓国は日本の政府首脳らの無謀でごう慢な発言に厳しく対応していく」という事。

 

やばいな〜。かなりきな臭くなっている。

 

と言う事で、この二つのテーマ、「どこのブログでも取り上げられている最近の時事問題」と書こうと思って、ちょいと手を止めた。

 

「どこのブログでも」ではなく、「政治や国際問題を書くブログではどこでも」と書くのが正解である。うちの猫や犬がどうしたという平和ブログでは当然取り上げてない事に気付いたからだ。

 

そう、政府も国家も、犬や猫が安心して飼えて、明日の憂いがない国造りを目指して国際安全保障問題に取り組んでいるので、その結果として今の日本で犬や猫の話題が多いのは、平和な証拠である。

 

でもね、目の前に戦争の危機が近まっているのよ。明日、もし北朝鮮の金太郎さんが指令したら、日本に向かってミサイルが飛んでくるのよ。少しくらい危機感持ちましょうよ。

 

今回のミサイル問題は、実験自体が合法とか危険性がないとか、そういう次元の問題ではない。彼らが明らかに日本に対して「撃つよ」と脅しをかけているから問題なのだ。これがインドでミサイル実験をしようが米国がミサイルを撃とうが、それは問題ない。何故なら今の国際関係でインドや米国が日本をミサイル攻撃する可能性はないからだ。

 

でも北だけは違う。彼らには撃つ理由も、その力も、そして(本人達だけの思い込みだが)日本に対して撃つ道義的な理由を持っていると思ってる。だから危険なのだ。

 

日頃は消費税が高いとか格差が悪いとか言ってるけど、テポドン飛んできたら消費税も格差も全部吹っ飛んでしまうのよ。もう少し考えた方が良いのではないか、日本人。

 

同時に、「ミサイル自体は米国もインドも発射しているから、違法ではないし、日本は早朝から騒ぎすぎ」という韓国も、その「太陽政策」は良く分るが、今はその政策では通じない状態だという事を、しっかり認識すべきだろう。

 

第二次世界大戦も、ドイツによるポーランド侵攻を「他人事」として座視した英国の姿勢が結局世界を巻き込んだ戦争に拡大した。

 

安全保障を語る時、紛争地域の中の一カ国だけが戦火を免れる事はない。今の韓国は「北は韓国に攻め込まない」という言葉のみを信じてしがみついているだけだ。でも、北からすれば「やる時はやる」ので、言葉には何の重みも無い。言葉に重みがあるなら、日朝交渉も、もっと円滑に進んでいるし、ミサイル飛ばす事もないだろう。

 

肉食動物に襲われそうになったエミューは、土の中に頭を突っ込んで「何も起きてない」と思い込んで行動停止に陥るようだが、今の韓国がまさにそうではないか?自分は助かる、そう思っているのではないか?同じだよ、攻められる時は。

 

北風政策が太陽政策よりも人道的で暖かいのは分るし、基本的にはそうあるべきだ。金大中の行動も支持する。でも今は、自分の家で寛いでる時に、ナイフを持ったキチガイが突然上がりこんで、子供の首にナイフを突きつけている状態なのだ。何かの行動を起こして、キチガイに対して抵抗しなければ、間違いなく子供の命はないのだ。

 

手元に何もなければ、命乞いやお金を渡す方法もあるだろう。でも、自分の手の中には、身を守る為の銃がある。ならば、今は少なくとも「こっちにも武器はある。子供を放してこの家から出て行け!」と言うべきだろう。

 

実際に日本が武力で北を攻めるか?これには僕としても異論がある。余程の事、例えば相手が核弾頭付きのミサイルを東京に向けてるとかでない限り、先制攻撃はやってはいけない。いくら攻撃手段があったとしても、最後まで話し合いの機会を持つべきだろう。しかし武器を手離してはいけない。太陽政策では、もう片付かない程度まで来ているのだ。

 

韓国は北のミサイル発射当日にも、北に向けて食糧援助の船を送り出している。聞けば「ミサイル発射の前に送るって約束したの。だからミサイル発射した後でも、約束だから送るの」

 

他のブログで書いていたが、今はまさに「銃を持たない戦争がニューヨークを舞台にして」行われているのだ。武力を背景にした外交交渉が行われており、その激烈な駆け引きの中で「中国に責任を取ってもらう」意味で、制裁決議が延長されたのだ。しかしこの猶予も後数日である。

 

誰もが明日の答えが分らない、真っ暗闇の中で手探りに進んでいるから、一つ間違えば日本海で開戦である。今回は米国も本気だ。その本気に気付くべきは韓国だし、日本人自身である。

 

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2006年07月10日

床屋談義

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素人が思い思いに自分の知識の範囲内で、床屋で散髪でもしてもらいながら、近くのおっちゃんと駄話をしている状態だが、今の北朝鮮ネタが、まさに床屋談義に相応しいだろう。

 

だって、肝心の北朝鮮が何を考えているか誰も、おそらく金さん自体も分らないから、今までの知識内で思いついた事を言うしかない。

 

 

相手が中国やロシアなら、同じような体制でも、まだ考えている事が分る。でも北は、何も考えてない可能性が一番高い。というか、考えてはいるのだが、その内容が稚拙であり「な〜に、弱い日本人は、脅せばいいのさ」という単なるチンピラレベルの「何も考えてない」可能性があるという事だ。

 

酔払いとチンピラは、理論が通じない。面子と感情だけで生きてて、前後を考えないから、こっちが理性的に対応しても、どうしようもない。かと言ってここで引けば、相手は益々つけあがってしまい、俺様が言えば何でもOKなんだ!という誤解を与えてしまう。

 

子供に対して大人の対応をしてしまうと、それこそ相手が「お、相手が引いたぞ」と、読み違う可能性がある。金正日は世界で一番偉くて、中国でさえ頭を下げてくると本気で思っているのかもしれない。

 

「俺が文句を言えば、中国も引くし、米国だって何も出来ない、日本なんか、ましてや日本国民を誘拐しようが殺そうが、麻薬を送り込もうが偽札をばら撒こうが、絶対に文句を言えやしないんだ」

 

本気でそう思っている人間と対峙した場合、こちらにはどれだけの選択余地があるのだろう。それにしても一番怖いのは、今の段階での偶発的戦闘だろうな。

 

7月6日のブログでも書いたが、他にも多くの方が同じような視点で見ている。同時に、もう少し踏み込んだ書き込みがあった。

 

「イラクで疲れた米国は、石油も持たない北を相手にしたくない。しかし便所の銀バエみたいにぶんぶんとうざいし、偽米ドル札をばら撒くのは絶対許せん」

 

「じゃあ今回は元気のある日本を「普通の大国」にして軍事強化させて、日朝戦争をやってもらえば良い。どうせ北のテポドンは米国まで飛んで来ないしな」

 

そういう風に米国が考えていれば、いくら北が「直接対話」を求めても無視し続けるね。そして頭に来た独裁者が、何とかミサイルの届く日本を狙うのを待つ。この場合、北は韓国を狙わない。いずれ統一する必要があるし、同じ戦争を仕掛けるなら、日本の方が大義名分が立つからだ。

 

もっと言えば、この機会にイスラム系のテロリストが日本を攻撃して、北朝鮮に責任をなすりつけて、実質的に戦争の火蓋を切らせるという発展系もあるな。

 

日本に戦争を仕掛けたのが北と思うなら、当然日本は専守防衛で北の攻撃基地に空爆をかける。すると北は反撃の手段として武装した特殊部隊を送り込んで、東京でテロを起こす。これに対して日本は更に攻撃を強化するが、その時に後ろを固めるのが米極東軍になる。

 

その米軍基地に対して更にイスラム系テロリストが攻撃したら、米国は自分が全面に出て戦いを開始するだろう。そうなったら、日本が戦場になる。靖国とか憲法なんて平和ボケのヒマネタ等、現実の世界の恐怖に吹き飛ばされる。

 

ある人のブログでは、兄貴分の中国が金主席を北京に呼び、そのまま軟禁して、穏健派を主席代行に就任させて、現在の南北分断を維持するのではないかと言ってた。つまり中国によるクーデターだ。

 

それくらい緊張している今の北東アジア。スキーやってる間に日朝戦争か北朝鮮クーデターが始まってもおかしくないような状態だね。

 

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2006年07月09日

Mount Hutt

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予報では雪、北西の風という事だったが、当日の朝はピーカン晴れで、クライストチャーチからマウントハットスキー場まで2時間の旅。

キーウィウェイ社の乗合バスで、途中レンタルスキーを借りて、温かな車の中で熟睡。

 

途中は風の強い山道を走るが午前中はほとんど風も無く、無事にスキー場到着。実はマウントハットは風で山が閉鎖される事がよくあり、昔は山に登っている途中の車が、強風で吹き飛ばされる事もあったくらいだ。

午前中は、見事なピーカン天気。でも午後2時頃から急激に天候が変化して、アット言う間にリフトは停止、ロッジから駐車場に移動するまでの間に、物凄い風が吹きまくって、乗っていたバンも、左右にぐらぐら揺れるほど。

同じバンに乗り合わせた日本からのお客さんが、車に戻る途中に風に巻き込まれたのか、素手で持っていたスキーごと転倒、右手指4本とも、エッジでざっくり切る、派手な怪我。

メディカルエイドで1時間の緊急手術、とりあえず傷口を縫合して、街に戻ったら再度緊急病院に行く事になった。

でも、実に素晴らしい雪で、あんなすんごい素晴らしい雪は、僕のハット経験では初めてだ。

もっといろいろ書きたいが、今日はここまで。まずは写真をお楽しみください。

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2006年07月08日

満州から昭栄島へ、そしてインド

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昨晩は早めに(と言っても11時だが)ベッドに引き上げた。

 

今朝の仕事が6時開始なのと、ワーナーズホテルは夢見るホテル!なので、興味津々、部屋で軽くワインを飲んでベッドイン。

 

そいでもって、昨日の夢がまた摩訶不思議。

 

 

 

満州

 

僕が家族といる場所は、寒さと雰囲気から中国北東部のホテルだろうと感じた。川に向かった小高い土手の上に建っている、ロッジ風のホテルだ。外は雪がちらついている。と、そこに突然ロシアの兵隊がAK47突撃銃を撃ちまくりながら、建物を囲んでいった。

 

彼らはあっと言う間に周囲に有刺鉄線を張り、中の客や従業員を一歩も出られなくしてしまった。今なら逃げられそうな雰囲気だが、家族と一緒なので動けない。

 

そのうち、川に大型フェリーがやってきた。次々にその船に送り込まれるホテルの客。ところが、あるインド系家族がそこから脱走しようと図った。鉄線と建物の隙間を抜けて、土手の上に逃げ出したのだ。

 

いきなり土手側の窓が3つ、正三角形の角の形で開き、それぞれの窓から突撃銃が突き出され、激しい射撃が始まった。4人の家族は銃火になぎ倒され、蜂の巣にされた。

 

船内で体を寄せながら夜を過ごすと、次の到着地は何故かシンガポール。それも昭栄島と呼ばれていた時代だ。細く薄汚い路地に、露店が並んでいる。壁から垂らした布を、地面に突き立てた二本の木の枝で支えている。

 

ここがシンガポールなんだな。そう思った。

 

昭栄島(シンガポールの旧日本名)

 

シンガポールにいる。あの高層ビル群がすべてロードオブザリングスの舞台になっているのだ!実際はレーザー光線を空中に飛ばして、ビルにぶつかる寸前でオーロラの幕を描くようにして、ビルの表面にでこぼこをつけて、映画の中の森の雰囲気を醸し出しているのだが、これが実に綺麗。

 

その横では、世界で最も背の高いビルを作る工事現場の見学用サイトに、黒服詰襟の日本人修学旅行生が群がって写真を撮っている。

 

 

インド

 

そこからしばらく歩くと、そこはベナレス川のほとりだ。細長い桟橋は泥水に囲まれているが、何故か中年の日本人がふざけながら川に飛び込む。すると周囲で見ていたインド人が、いきなり10メートルにも及ぶ唾を飛ばし始めて、彼の周りを囲む。何やってんだと怒る日本人。僕はそこを、インド人に見つからないように通り過ぎようとした。

 

しかし途中でインド人に声を掛けられて、英語が出来ないと言うと日本語を話せる、やせ細ったインド人女性が出てきて、おもむろに土手に座りながら「どうしたんだい、最近の日本は?」等と聞かれた。

 

これって、一体何よ?どうも、10年後の中国北東部の天然資源獲得やインド台頭の夢かな?そう思いながら、色合いがあまりに鮮明だったので(原色カラーの夢だ)結構ドキドキ、映画を観ている感じだった。朝7時頃目を覚まして、しっかりと記しておこうとベッドから出てこれを書いている。

 

オークランドにて

 

それから更に一眠り。朝8時頃からの夢第二部は、どうもオークランドのようだ。不動産視察ツアーに来た中高年の世話をしているグループを見ている。7名くらいが一台の大型ロールスロイスに乗って教会にやってくる。合唱隊の格好をしたうちのお客様が、何故か司祭と一緒に皆を迎えている。

 

おいおい、そのツアー、やばいぞ、早く逃げろと僕は叫ぶが、言葉にならない。教会の向かいにはプールのある自宅が見えるが、そこはまるでリゾートホテルのプールサイドのように白人家族がパラソルを広げてのんびりしている。

 

その後自宅の裏に回ってスタッフと打ち合わせ。今後の経営方針をどうするか、日の当たるガーデンテーブルを囲んで、ざっくばらんに談笑している。と、突然バスの音がする。

 

ふと目を覚ますと8時45分。丁度部屋の下をバスが通り抜けていくところだった。

 

さってと、クライストチャーチオフィスに出社の時間です。

 

写真は、ジオスクライストチャーチ (英語学校)の教室から見た「追憶の橋」です。1914年、クライストチャーチから欧州の戦場に出兵するキーウィ兵士を見送った、思い出の橋。

 

それにしてもクライストチャーチには、歴史的な建物がたくさん残っていますね。古き良き時代の、敬虔でよく働くクリスチャンキーウィのいろんな思いが、町全体をふんわかと包んでいるような気になりました。

 

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2006年07月07日

クライストチャーチ

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がちがちに冷えた空気のクライストチャーチに昨晩到着。

厚いスキージャケットの中に、錐で突きとおすような寒さだけど、空気が乾燥しているせいか、不快さはない。すがすがしい空気と美味しいビール、それに美味しい中華を楽しんでます。

実はJoyfulという店のマネージャーの女性、僕が10数年前にクイーンズタウンで働いていた時のウエイトレスの一人。あの頃は、あどけない、ころころした丸顔だったけど、今は年季の入ったマネージャーになっている。

でも、久々に Say Hello !すると、昔の笑顔でにっこり。

昨日の夜も早々にホテルに引きあげて、大聖堂が見えるワーナーズホテルに泊まる。例の、トムクルーズが夢に出てきたとこです。早朝は、これもまた濃くて時宣を得た夢を見る。

あれ?お客さん、あなた何故天使の合唱隊の格好してこのパーティに付き合ってるの?てゆ〜か、これ不動産売買会場じゃん!つ〜か、僕と一緒に行動しているあなた、子供がもう一人生まれたっけ〜等など?また整理してから書いてみよう。

今朝は曇天だが、朝から会議をこなす。調子良い。ここの方が、気の流れが良いのかな、もうちょっと滞在を伸ばしたくなる雰囲気。

明日はマウントハットでスキーを一日楽しんで、夜の飛行機でオークランドに戻る予定だ。今年の雪は最高との事。毎日楽しまないとね!

写真は、部屋から見える大聖堂です。てゆ〜か、道路を挟んだ真正面です。

てゆ〜か、今日は七夕?

 

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2006年07月06日

戦争前夜

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戦争前夜

 

事実上の戦争が始まったと誰かが書いてたが、まさにその通りだと思う。

 

将来の日本の歴史の教科書には、日中戦争の時の盧溝橋事件のように、今日のミサイル発射が教科書に載るだろうな。

 

僕は父親が徴兵でニューギニアに出征し、九死に一生を得て帰国した事もあり、戦争は割合と身近なものに感じていた。

 

その後も戦争の歴史や政治的対立を学ぶ事があったので、今の北朝鮮と日本の関係は、まさに戦争前夜であると感じる。戦後60年、日本は全方位外交で戦争を回避してきた。イラク海外派兵でさえも、何とか一発の銃弾も発射せずに撤収まで持ち堪えた。

 

ところがその挙句、北のミサイル発射で戦後の平和努力が吹き飛んだ。机上の勉強が好きな左翼学者や知識人は「想定内だから、これで金との交渉が前進する」等と言ってるが、戦争は偶発的に起こるものであると理解している政府や自衛隊は、今、最高の警戒状態にあるだろう。

 

実際に銃弾が飛び交うのがいつになるか分からないが、これで戦争は始まった。戦争はいつも、国民の知らない間に始まっているのだ。

 

戦争のきっかけは、第一次世界大戦が一人の青年による暗殺事件で始まったように、実に偶発的な要素が多いのだ。要するに、火種のある地域で、ある程度までお互いに熱くなってしまえば、理屈抜きになし崩し的に戦争に巻き込まれるのだ。その火種が、このミサイルだ。

 

この場合、ミサイルはどこだって発射実験しているでしょ、日本だって自衛隊が戦車や戦闘機の性能を実験しているのだから同じ事よ、という理屈は通らない。お互い子供でない当事者同士が、その行動にどれだけの重みを持っているかを承知した上で取った行動なのだから、そこには当事者同士が次の行動を生み出す事の必然性は理解しているはず・・・だ。金さん、知ってるよね?

 

北のミサイル恫喝に対して日本による経済制裁発動、送金停止処置となれば、次は更にエスカレートして、日本海の海上で偶発的戦闘が発生するかもしれない。

 

1・ある日、日本海で操業する日本籍漁船が北朝鮮軍艦に拿捕されそうになった。

2・海上自衛隊と海上保安庁が救助に向かい、北と日本、海上でにらみ合いが続く。

3・緊張のあまり、入隊したての自衛官が、思わず手に持った銃を暴発させた。

4・日本による攻撃と勘違いした北が砲撃を開始、保安庁の巡視艇が撃沈される。

5・護衛艦が対艦ミサイルで北の軍艦を撃沈する。

6・航空自衛隊が制空権を押さえ、北の海岸から出てくる敵を空から叩く。

7・北は威嚇としてミサイルを日本に打ち込むが、長野のアルプスを狙った積りが、何故か長野市内に着弾して,大勢の長野市民が死亡する。

 

コソボ紛争やサラエボの悲劇など、戦争が起こる半年前まで、誰もそんな事は夢にも思わなかっただろう。しかしその結果は民族浄化を生み、欧州全体を悲劇に陥れた。その悲劇が日本と北朝鮮の間では起こらないと、誰が保障出来るだろう。

 

戦争も個人の喧嘩も同じ。睨みあいながらナイフをちらつかせているうちは良いが、ひょんな弾みでその刃が相手を傷付けたら、行き着くところまでいかないと、止まらない。

 

勿論、うまくいけば話し合いで今回の問題は解決出来るかもしれない。しかし、最終的な解決法は、これで完全に限定された。金正日の退陣またはクーデターによる政権転覆である。ミサイルを発射する前なら、まだ方法はあった。でも、もう今はない。北自身が、自分の面子の為に「道」を限定させてしまったのだ。

 

北に残った最後のカードは核のみ。しかしこれを発射すれば、北は日本と米国によって確実に、確実に殲滅させられる。報復としての平壌空爆と、それに続く上陸、占領。国家は解体され、金一家は戦争裁判で死刑、その後ぼろぼろになった北は韓国に併合される。

 

中国は手を出さないか、精々金一家の助命を連合国軍にお願いするしかないだろう。当然だ、絶対にやっちゃいけない事を金一家がやれば、そこまでして北を助ける義理も道義もないからだ。朝鮮動乱時とは時代が違うのだ。

 

だから北が核を持ち出す可能性は低い。想定される方向性は、最初は経済制裁、次に政権転覆、これが失敗すれば日本海上での局地的戦闘、そして最後は通常兵器による全面戦争と平壌への侵攻である。

 

局地戦闘まで、早ければ半年、遅くとも一年くらいではないだろうか。こればかりは偶発的要素が多すぎて読めないが、方向性としては間違いないだろう。

 

安倍とブッシュはタカ派であり、特に安倍は日本のマスコミと右翼を完全に押えているから、戦争になれば日本国民をコントロールする自信があるし、すでに今日の全てのマスコミは見事に抑制された記事で、大本営発表のように統一されているくらいだ。どこも、間違って引き金を引かないように「発砲禁止!」という指示が行き届いている。

 

外交交渉と言っても、今回は相手が独裁者なので、むしろ彼を怒らせて日本に攻撃を仕向けさせ、日本を戦争の機運に持ち込み、日本と米国の連合軍で攻めるという直球もあるだろう。

 

韓国だけが、どちらについていいか分からずに右往左往させられる事になる。アフガン戦争の際のパキスタンみたいに、どっちについていいか分からなくなるだろう。

 

いずれにしても、僕らがもう昔に戻れない事だけは事実だ。間違いなく、今日歴史が動いたな。

 

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2006年07月05日

進化の法則

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今朝も車を運転しながらふと思った。

 

 

背中に目があれば、いちいち首を曲げたりバックミラーを見たりして後方確認しなくてもいいのになって。

 

 

 

 

ニュージーランドの国鳥であるキーウィは、地中に棲息する虫やみみずなどを餌としている。だから地上に滞在する時間が長いのだが、天敵であるきつねや犬などの肉食動物がいない為、空に飛んで逃げる必要がなく、何時の間にか羽根が退化したと言われている。レントゲンで写せば、確かに羽根にあたる骨は残っている。

 

 

同時に、キーウィの嘴は15〜20cm程度と非常に長く細い。それは、地中にいる虫を効率的に捕獲する為であり、これも環境の変化に合わせた、長年の進化の賜物だろう。

 

そう言えば、薔薇の花は、その種の保存の為に、綺麗な外見と芳しい香りで蜂や蝶を呼び、彼らに子孫繁栄の手伝いをしてもらう。

 

内面に棘があるなんて本当のことは、お利巧で役に立ってくれて、種の保存を手伝ってくれる、空を飛ぶ蝶には教えないのよ。彼には関係ないもんね、この棘は、地上から近寄ってくる情けない根性なしで金なし役立たずの虫を排除する為だから。

 

それに対してたんぽぽは、あくまでも質素に「いいのよ、あたしは風に任せていくわ」と、着飾らず、野に咲く花という愛称がぴったり。動物に踏みつけられるけど、すぐに「すっく」と立ち上がって、また生きていく。

 

どっちの花も、自分の種の保存の為に、自分なりに改良を重ねているのだろう。薔薇の花は毎日デパートで最新商品を探して、衰える肌に少しでも潤いを与えようと、資生堂が発売した「TSUBAKI」を買う。

 

あれ?つばきって、薔薇のライバルじゃないの?いいのよそんなこと!敵の良いとこを吸い取って、最後に勝ちゃ良いのよ、勝てば官軍なのよ。山之内一豊だって、最後に勝ったから四国の長宗我部を追い出して王様になって、300年も平和が続いたじゃないのよ。え、追い出された人の気持ち??何言ってるの、負ければ賊軍よ。

 

ふざけんじゃないわよ、全く。大体TSUBAKIやスイセンなんて全く、ぽろっと折れてころっと転がる、縁起の悪い花じゃない?え、違う、スイセンはぽろっといかないって?どうでもいいのよそんなこと。私がそう思ってればいいんだから!大体あんた、タデ食う虫のくせに余計な事言いすぎよ、引っ込んでなさい!

 

まあ、こんな突然変異みたいな種の保存本能の強い薔薇はあんまりたくさんはいないだろうが(言葉を返せば少しはいるという事、心当たりの方、よろしく)、どっちにしても種の保存の為には、外見が重要であるので、中身がなんであれ、相手の望む形、つまりスリムで足の長い女子中学生が増える訳だ。

 

であれば、人間が車を運転するようになれば、そのうち背後に目が付くのではないかと思うのだが、これにはまだ時間がかかるのだろう。フォードが車を走らせて、まだ100年程度だもんな。それに比べて女性が美を追求するのは、何百年の歴史が積み重なっているんだモンな、重みというか、迫力が違うよね。

 

そう言う意味で何百年経っても進化がないのが、世の中の中年男性の精神構造かなと思ったりする。1300年前の万葉集の昔から、相手にされないのに「貢君」をやってる。

 

「君が為 春の世に出で若菜摘む わが衣手は 由紀に振られつつ」

 

これなんて明確、まだ雪の降る寒い初春(旧暦だもんな)に、由紀ちゃんに袖にされて振られつづけても、まだ若菜を摘んでプレゼントして相手にされようってしてるなんて、可愛いもんだわさ。でもさ、大体若菜程度を摘んだくらいでオンナにモテルと思うんじゃね〜よ、おっさん。

 

バブルの時代にゃ、毎日花束持って、彼女の通う大学にBMWでお迎えに行って麻布で豪華なディナー、その後は扇子を振り振りワンレンボディコンのマハラジャ、お帰りの際は千疋屋のフルーツか銀座でショートケーキ、クリスマスは都内の一流ホテルでシャンペン開けてガンガンいったもんだ。

 

それでも結局落ちないまま、アッシー君で終わった男性の流した涙の多さで琵琶湖が出来たと言われて・・・ないな。

 

「由良の戸を 渡る旅人舵をたえ、行方も知らぬ恋の道かな」

 

瀬戸内の渦巻きのようなオンナに巻き込まれた旅人は、抵抗も諦めて流されるばかり。おっさん、舵くらいしっかり持って、少しはコントロールしようぜ。

 

貢君やアッシー君が死語になった現代でも、ヒルズ族男性がフェラーリとRoysで落ちるだろうと言う「想定の範囲内」でオンナに突撃しているが、結果はいつも「想定の範囲外」ですな。

 

薔薇の香りを送っても、北海道のカニを送っても、いつまでたっても相手にされてないのに、やっぱりせっせと働き蜂をやっているのが男。所詮、子供を産めない性の弱みですな。

 

以前何かのTVでやってたが、M系の男性は、女性に苛められると「ドーパミン」という物質が脳から出てきて、快感を与えてくれるそうだ。だから、冷たくされればされる程、男としての喜び、っつ〜か、ドーパミンという麻薬みたいな奴に脳神経やられてしまい、益々貢君になるのだろう。

 

大体、いっぺん失敗すれば普通は学ぶのだが、男の人生においては、酒、オンナ、博打のどれかで、先輩や父親のやった失敗をもういっぺん繰り返さないと気がすまないらしい。

 

まあ、進化の法則から取り残されて、背中に目玉を付ける事さえ出来ない男と言う人種の生き残る唯一の道は、とにかくオンナに捨てられないようにせっせと働く事しかないですな。

 

立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹、歩く姿は百合の花=これがオンナの目指す道

 

立てばパチンコ座れば麻雀、歩く姿は千鳥足=これがオトコの歩く道。

 

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7月23日に東京国際フォーラムで「NZ移住・起業説明会」を開催します。我こそオトコにならんと思う方、是非ともご参加下さい。

 



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2006年07月04日

晩年の美学を求めて

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日経ビジネスで紹介されていた、曽野綾子が朝日新聞社に連載していた「一冊の本」の書籍化。僕はまだ読んでない。

 

晩年をどう生きるかというテーマで「出来ればごく自然に、それが出来なければ歯を食いしばってでも、一人で生きる事を考えている人」が晩年に美しき生きている人だとの事。

 

 

なるほど、これからの時代に考えさせられる本だなと思いながら書評を読む・・・・・ムムムム・・・・この本って、今の若者向けに書いてるじゃんか!

 

ここからの書評は、ほとんど日経ビジネスの文章をコピーしている。但し、書評では「高齢者」と書いている部分を「若者」に置き換えてみた。

 

****

 

最近は依存心の強い若者が目立つ。『くれない病』とでも言うのか、他人が何もして「くれない」と連発をして文句を言う。

 

買いたいモノがあれば生活のほかの部分を切り詰めれば良いし、今出来なければ学校に行って学べば良い。そんな事さえしたくないなら、我慢するしかない。

 

若者は「分相応」を知る事が重要だ。

 

若者は、他人が自分の為に何もやってくれない事を早々に悟るべき。今の日本でボランティア活動が広がっているのは、人の為に尽くす事が幸福感になる事を知ったからだ。

 

もらうだけでは不満が生じ、与える事で幸せが得られる。精神的に大人になるかどうかは、この点を理解する事だ。

 

豊かな若者時代、豊かな人生について,大いに考えさせられる一冊である。

 

****************

 

だってさ。もろ、その通りじゃんか。結局、人間の生き方なんて、若いときも老いた時も、いつの時代も変わらないって事なんだろうね。

 

この本はまだ読んでないけど、曽野綾子さん、お疲れ様でした。

 

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豊かに年を取りたい人、NZ移住・起業説明会に参加しませんか?

 

7月23日(日)東京国際フォーラムで開催します。

 

 

 

 



tom_eastwind at 11:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 最近読んだ本  

2006年07月03日

疑わしきは罰せず

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弘前大学教授夫人殺人事件」 鎌田慧

 

昨日までOPローズダストで時間がかかったせいか、ビデオも借りずに今日はbookday、一気に一冊読み終わった。フリージャーナリストの鎌田慧が弘前事件をルポした作品だ。

 

事件は1949年、大東亜戦争に敗けた日本が、朝鮮特需によって賑わいを見せた時代の東北、弘前で起こった。

 

美人で上品な教授夫人が家族と共に就寝中に、突然押し入った男に刺し殺されるという事件。事件発生から16日後に逮捕された犯人が地裁では無罪、高裁で有罪、最高裁で審理を却下され、15年の実刑を受けた。

 

ところが事件から25年後に真犯人が名乗り出た!そして28年目、1977年になり、やっと無辜の人間の無罪が確定した。しかし、それまでの人生を取り返すことは出来ないという現実が、事件の関係者全てに重く残る。これは誰の責任なのか?

 

冤罪事件として有名な弘前事件のあらましだが、鎌田慧というジャーナリストの生まれ育った街でもあった弘前をベースに、きっちりとした取材で事件を再現していく。

 

「疑わしきは罰せず」という原則は戦後の日本の刑事法の原則ではあるが、その原則が戦後実際に警察で適用されるまでの「狭間」に落ち込んだ無辜の人々は多い。

 

免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件など、冤罪事件の非情さは、経験した者にしか分らないと言われる。

 

そうだろう、普通に日本で生活をしていれば、きちんと法律を守っていれば、まさか自分にそんな災厄が降りかかるとは誰も思わない。

 

しかし、これは決して過去の事ではない。

 

最近で言えば満員電車の冤罪痴漢事件で会社を追われたサラリーマンが、訴えた女性を逆に告訴して無罪を勝ち取ったケースがある。

 

これなど、今普通に日本で生活してて通勤電車に乗っていれば、いつ巻き込まれるか分らない事件だ。

 

もっと言えば、普通に生活していても事件の犯罪者に巻き込まれることもあるわけだ。

 

勿論外国でも冤罪事件はある。しかし、NZではあんまり聞かないな。だってNZでは、がちんこに有罪と分ってても無罪になったり、実質無罪だったりするからね。

 

この国の法律は犯罪者に甘いし、金があれば刑務所の外にいれるというのも事実だ。しかし、幼児虐待やDVなどについては、実に厳しい態度で臨んでいるのも事実。

 

だからNZにおいては、犯罪の重大さよりも、その社会的道徳性が問われているのかなって思うことがある。

 

要するに泥棒や強盗は一発モノだし,見る人も「あ〜あ、しかたね〜な、あいつら!もうちょっと社会福祉を充実するか」となるが、幼児虐待やDVを放置すれば、「子供や弱者を守る社会」の定義を揺らす事、秩序を乱す事になる。

 

つまり、価値観の違い。彼らにとっては子供への虐待や妻への暴力は継続性があるもので、絶対に許せない。酔っ払っての殴り合いは「良くある事」で、酒を取り上げられて、最悪でもトラ箱で一晩、翌朝5時に釈放で終わり。でもDVや虐待は、間違いなく逮捕、拘留、裁判までいく。

 

ちょっとした泥棒や詐欺等は「まあいいじゃん、保険に加入してるんでしょ」って感じ。衝動殺人事件にしても、意外と冷淡な感じがする。時には、「被害者の殺され損じゃないの!」って思うくらいだ。

 

たぶんそこにあるのは、「罪を罰して人を罰せず」という原則みたい。これは、僕が個人的に何となくそう感じると言うことだけですが。

 

冤罪を作る事を恐れずに取締りをするか、疑わしきは罰せず、というか「罰をちょびっと喰らってね」にするか。いずれにしても日本の道徳観とは大きく異なるのは間違いないな。

 

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tom_eastwind at 05:40|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 最近読んだ本  

2006年07月02日

OPローズダスト 新しい言葉

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OPローズダスト 新しい言葉

 

「この国は、あいつが希望を託すに足りる国じゃなかった。その犠牲に見合う価値さえなかった。なら、せめて自分達の選択の結果は受け止めてもらわないと」

:本文より

 

長かったな〜、OPローズダスト。上下巻合わせて1000ページの力作。読了までに結局一週間かかってしまった。一つの物語にかける時間としては、最近の新記録かも。

 

2003年〜2004年にかけて週刊文春で連載された福井晴敏の最新作が「OP ROSEDUST」だ。

 

自己責任という言葉が、急に使われなくなった。2001〜2002年頃は政府により頻繁に使われていた言葉だったが、最近はすっかり「古きよき昔」の日本に戻り、以前のように「自己責任」とは言わなくなった。

 

自己責任を取らせないって、これは国民の自立という観点からは決してよい事ではないんだけど「民は頼らしむべし、知らすべからず」という、江戸時代から連綿と続く伝統的政治手法を政府が採用したから、自己責任を言わなくなった。

 

要するに、国家を信用して国民は黙って働け、その代わり生活は守ってやるよって事。生意気に政治に口を出すんじゃないよ、お上の言う事に黙って従っていれば、食い物と安全には困らないようにしてやるよって事。これはこれで正直、今の日本人には合ってると思う。

 

テレビで漫才を見てスポーツ中継を見て、毎日黙って会社で仕事してろ、難しい事はお上が考えるから、安心して平和ボケしていろ。

 

この作品では、日本と言う国家が自己防衛の為に発動した「行動」により死亡した女性の為に、日本と言う国家の仕組に若者が復讐をしていく物語だ。

 

おまえらがやった事だ。おまえらがこの道を選び、国民も消極的にせよその道を選んだ政府を支持した。だったら全員に責任を取ってもらうよ、そういう「自己責任」を一つのテーマにしている。

 

作品としては、まあ前回までの自衛隊3部作(川の深さは・TwelveYO、亡国のイージス)に比べると少し散漫な感じがした。週刊誌の連載と言うモンダイもあったのだろう。

 

今までの作品は、まるで錐で突き通すように一つのテーマを追い続け、話が横路にそれる事なく、読者をぐいぐいと引き付けて離さないものがあった。明日は仕事なのに、朝4時まで読んでしまう、そんな作品群だった。

 

やっぱり週刊誌だからなのかな〜。

 

僕は週刊誌に掲載される連載は読まない。「黄金の島(ジパング)真保裕一」が連載されていた時も読まず、文庫本化されてから読んだ。

 

ああいう小出しは、どうも好きになれないからだ。読むなら一気に読む。そうでないと、物語の楽しみがないと思ってるからだ。

 

勿論この作品も十分楽しめた。2003年に書かれたにも関わらず、ちょっと待てよ、これって安倍さん(今度総理大臣になる人)の事じゃないの?って思ったりする筋書きは、2006年の今、そのまま通用するほどだ。

 

今までの3部作とは少し視点を変えて、平和ボケでも学ぶものはあった筈だし、軍備強化だけが平和を求める道ではないんじゃないかな?そういう方向の変化を感じた。

 

何だかよく分らない書評になったけど、現実的な日本の将来を考える時には、是非とも一読すべきだろう。

 

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2006年07月01日

黄金炒飯

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発音を日本語に移すと「うおんがむちゃうふぁん」かな。

皆さんも自宅で炒飯を作る事がありますよね。でも、電気だし火力が弱いな、炒飯をうまく作れないと思ってますよね。

ましてやインターネットで調べても、「炒飯に限っては火力勝負なので、自宅で作るなら一人分づつ」って書いているサイトがあるくらいですから、NZの電気では辛いものがありますよね。

でも、実はNZの火力でも美味しい炒飯を作る方法があるのです。コロンブスの卵!それが黄金炒飯なのです。

え、何が秘訣かって?それはとっても簡単。

普通はベーコンや豚肉などの材料を炒めて、一旦取り出してからフライパンを粗って、がりがりに熱く熱してから油(当家では肥らないエコナ油、700mlで16ドル!超高級品!)、そして卵を放り込みますよね。それからご飯をすかさず入れて混ぜるとなってる。

じゃあ、何で最初から混ぜないの?深皿にご飯を入れて、そこに生卵を放り込んで、皿の中でぐるぐるとかき混ぜて、卵かけご飯状態にしてから、米の隙間に卵を吸わせるのです。

そしてしっかり卵を吸わせてから、熱したフライパンに順順にご飯を放り込む。適当に炒めて塩コショウ(当家ではここで本だしを混ぜます)を半分くらい振って最初に炒めておいた材料を放り込む。

更に2分後くらいに味を見て、調味料(塩、胡椒、本だしなど)をふりふりして、最後にひとかけのお醤油で終わり。

準備からお皿に盛るまでが15分くらいかな。

どんな料理ブックを調べても、熱したフライパンに卵、そしてご飯と書いてますが、だったら一緒に放り込んだ方が、手間が省けるのでは?

おかげで香港式のおいっしい「黄金炒飯」を、毎朝楽しんでます。

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ほんとは北朝鮮の「めぐみは自殺」を取り上げたかったけど、さっき書きあがった文章を自分でみて、さすがにここまで書くとやばいと思い、ヒマねたの「炒飯」に切り替えました。

でも、今は正直言って、戦争しよっかって感じです。

人はパンのみにて生きるにあらず、です。ここまで面子を踏みにじってくる政治家たちに対して、感情的には言いたい。戦争しよっか。でも戦争をして結局困るのは僕らのような一般人。

それにしても、横田さきえさんという女性の力強さには感激する。金禿が韓国のお母さんに会ったテレビの生中継では「よかったね、お母さんに会えて」という言葉に、本当に暖かみがあった。

でも、今日のNHKでは、きちんと自分の主張を語っていた。いいな。この人、強いな。俺なら、速攻で北朝鮮に行って現地で政治家を拉致して、捕虜交換を要求したろうな。

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tom_eastwind at 00:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 世界と日本 味めぐり