2014年04月

2014年04月28日

狼の皮をかぶった羊達

出張明けの朝一番から社内ミーティングを行い先週のデータを半分くらい消化不良のまま次の打ち合わせの為に向かいの弁護士事務所に向かい、そこで現在申請中のお客様のビザの進展状況の情報交換を行う。

 

約2週間不在にしていたため最新の状況を把握しておきたい為だ。両方共胃袋にしっかり納めるまで合計で3時間ほどかかる。初日の会議はきついが、やらなくてドツボに落ちるよりはましって思いつつ働く。

 

弁護士と情報交換しつつそれにしてもオークランドは狭いなーって思う。皆が繋がっている。良い意味でも悪い意味でも村社会だ(笑)。

 

ここ半年で急激にオークランドの銀行、ファイナンス会社、弁護士が開催する移住をテーマとした日本説明会が開催されている。去年当社及び取引先弁護士が行ったビザ発給数が地元金融界をびっくりさせたって事だろう、それほどオークランドの市場は狭い。

 

つい去年までは日本市場など誰も相手にしてなかったのに、まさに激変である。

 

ぼくは移住説明会を10年以上続けつつ地元金融界にいかに日本の潜在市場が大きくて中国よりもよほど健全であるかを説明し続けたが彼らは全く聞く耳を持たず、その結果として街には中国チンピラの暴走族が親から買い与えられた高級車やスーパーカーを乗り回してキーウィ国民の不評を買うようになった。

 

この国の人々はお人好しで個人的には皆良い人だけど仕事をさせたら下手が多い。その理由は彼らの思考回路に「こうなったら次はこうなるでしょ」という複数段階思考がないからだ。

 

まずはやってみよう、ダメならやり方を変えようってのはパラダイムシフトの時に効果はあるがシフトした後の持続的発展時には全く通用しない。そしてそのことを100年近く続けても未だ理解できないってのが国民性ってか、日本人がパラダイムシフト期においてもあいも変わらず段階的変化しか出来ないのと同様である。

 

ある日一人のキーウィバンカーがふと日本の資金の動きに目をつけた。「おー、ここはブルーオーシャンだ!」と気づいた彼はすぐにチームを作って日本に乗り込んだ。

 

その説明会に参加した顧客の数の多さだけがキーウィ市場に広がり、俺も俺もと出てき始めている(笑)のは、それなりに可愛いものである。

 

とにかくキーウィが日本市場に目をつけた。すると立て続けにビジネスの話が入ってくる。うちとしてはそれは良い。ちゃんとした相手、例えば銀行やしっかりした会計事務所と組むのは良い。

 

けれど時には彼らでさえ長期思考を忘れて目先のビジネスに走る。それが”Live and let Die” である。キーウィビジネスは基本的に「俺かお前か、死ぬのは奴らだ」的なビジネス展開になりやすい。

 

これは思考回路の問題であるが、彼らの最終目的は自己利益の最大化であり、この点が日本人にとって最も理解し難く間違いやすく、結果的に顧客である日本人の利益を最小化、または不利益となる。

 

投資家の世界でこれをやると顧客に数%の単位で数十万ドルの損失が発生するが状況を理解出来てない顧客には自分が今いったい何をやったのか理解できず、分かった頃はおもむろに銀行家や弁護士から自分がサインをした契約書を見せられてそれで終わりである・・・。死ぬのは奴らだ。

 

この点はぼくが常に口を酸っぱくしている事だが、個人的なお人好しとビジネス上のお人好しは、少なくともこのオークランドでは全く違う。日本人は日頃の生活感覚で両方をごっちゃにするが、少なくとも移住を考える限りそれは危険である。

 

本来のビジネスは最初に顧客に儲けてもらい次に自社の取引先に儲けてもらい、最後に残った適正利益を得るのが基本である。けど白人社会はインボイス主義、一枚のインボイスすべてに利益を出さないといけない文化がある。長い取引だからって赤字になる取引は一回もしないのだ。

 

もちろん未だビジネスの成長過程にある彼らの場合その思考回路は仕方ないと思う。何故なら彼らは小学校や両親やビジネススクールから道徳を学ぶ機会がないからだ。

 

道徳とは文化や宗教を越えて人としてどうあるべきかを学ぶ時間でありキリスト教だけが正しいと学びその矛盾した根幹の上に竹に木を括りつけるような教育ではない。

 

しかし一応キリスト教国であるこのニュージーランドでは竹に木や枝を括りつけて見た目は良さそうにしても、そして個人的に付き合えば実に良い奴でも、いざテーブルを挟んで交渉となると突然それまでのお人好しの羊が狼に変身するのである。

 

出勤初日の印象でした。



tom_eastwind at 19:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月26日

東京の空

 

通常の説明会および個人面談ではオークランド出発の3日前に参加者名簿と時間の完成版が出来上がりこれを印刷して出張に臨むのだが、今回は東京到着後も更に5回作り直しするほど忙しかった。

 

僕の仕事のような超ニッチ市場でこれだけ仕事が増えるとぼくはまるで日本のサラリーマンのように働かねばならないので、“あれー?”って感じである(苦笑)。

 

東京での滞在はまたも新たな空気を感じた。それは空気が動き始めたってことだ。

 

空気。これは不思議なもので山本七平も指摘しているが、日本には日本人だけが理解出来る空気がある。例えばりょうまくんは父親が日本人であっても生まれはニュージーランドだから日本って場所はあくまでも「住む場所」でしかなく、そこに流れる日本人だけが理解出来る空気は全く理解出来ない。

 

日本人は空気を読み、発言していいことと悪いことをしっかり分かっているから仲間内での話のまとまりが良い。それが方向性として正しいかどうかは別にして。

 

今回感じたことは、日本には3つの層があるって事だ。

 

日本では政治的によく右翼左翼と区別されるが、両翼の上にいるのが「見えない支配層」である。正三角形を考えてもらえば良い。下辺右が右翼で左が左翼、てっぺんに乗っかっているのが支配層。

 

そしてこれは面白い事に支配層にいる本人たちは自分が支配層にいることに気づいてないことだ。彼らは自分に友達も両親も親戚もいて毎日が充実してて何かあればお互いに助けあうことが出来て、それ以外の社会の成員と関わりを持つことがすくない、極普通の社会人と思っていることだ。

 

彼らは普通に日本で生まれて普通に育って小学校時代から同じ層の人々と交流を持ち利害を超えた仲良しになり両親を通じて更にたくさんの大人とも知り合い、何となくうす透明な層の中にいるのだが、いまのところそのような層の存在を分析発表する学者もあまりいないのだろう。

 

その層にいる多くの人々はあまり事を荒立てず知り合いどうしで話し合ってまとめるから裁判沙汰になることもない。何か対立があってもその上の層の人々(長老、村長等)が仲裁することで表沙汰になることもない。最悪の場合上の層の人々のお友達がやって来てすべてを隠蔽することもある。

 

こーいう組織って日本にたくさんある。官僚、警察、司法、地方社会の顔役同士等など、上は大体繋がっている。そういう層に所属する人々は自分は極普通と思っている。今までこの層はあまり表に出て発言することはなかった。常に控えめにおとなしくして誰か長老が上手く話をまとめて何となくいつの間にか事態は終了してましたって事になってた・

 

それが何故かここ1年位でその存在が顕在化して来た。彼らもそれなりに発言をするようになり行動を起こすようになったのだ。

 

これはあくまでも僕の直感みたいなものであるから具体的な証拠を提出することは出来ない。ただこういう、潮目みたいなものはいつの時代も外した事はないので今回の直感も当たるだろう。だからいま僕はオークランドに戻り自分の直感が当たることを前提に様々な準備をしている。

 

顕在化とはなにか?それによってどのように社会が変化するのか?

 

まず支配層は今までは金持ち喧嘩せずでいたが社会が極端なまでに分極化すると今までの日本の良さである「出来るけどやらない」道徳心が破壊され始めているから「彼らの社会秩序」を守るために強固で正義な法律の導入を要求してくる。何か事件が起こるたびに問題点を追求して法制化して異質な人々の強制排除を行う。

 

世の中がまだ平和でバブル崩壊後に物価が下がることで相対的に資産を増やした人々は社会全体に元気がなくなる中自分たちは困ることもなく、また民主党が力を持ってた時代にはあまり反対も出来なかった。

 

だが日本の歴史を作ってきた自民党が安倍首相と同時に復活すると今の日本があまり「美しくない国」になってるので、本道の政治家、世襲制のような官僚、警察エリートたちが組んで日本を自分たちにとって「美しい国」にしようとしている。

 

今はまだ左に寄りかかった状態の政治であるからこれを中立に戻す時点では国民としても「そーだよな、今までが民主党や御用学者で左寄りだったもんな、中道に戻すのは当然だよな」と賛成する。

 

しかしこれが一定線を越えて右側に回り始めると「反対派の強制排除」が始まる。そしてこれは長く続く、少なくとも後5年はこの方針で国家運営がすすむ。勿論国家は国民及びその支配者が未来を決定するわけでその道がどういう道なのかは全員で決めれば良い事だ。

 

ただ彼らにとっての「美しい国」が誰にとっても「美しい国」でないのは自明の理である。彼らにとっての美しい国は意見の違いを認めない。誰か一人が反対をすれば全員で「非国民め!お前なんか日本人じゃない!」って大声で押しこむ。そのうちこれが思想全体に流れ込み次第に反対意見を言えない空気が発生する。

 

こうなると次は町内会や組合の集まりで日本政府の指導をいかによく守っているかを他人に見せるために顔役や会長が「ほら見ろ、おれはこうやって政府の言うことを守っているのだ!それに対してお前のその服装は何だ!」とか「お前は政府の言うことを分かってない!」とか言い出す。

 

問題は発言しているご本人はすでに自分で考えることを停止して大きな波に流される無思考状態の波乗りを楽しんでいるだけで何か他人を騙したり嘘を言ってると思わない事だ。

 

こうやって普通の人々たちがいつの間にか空気を作りいつの間にか流れが出来上がるがそこには理論構成もなく「ただ何となくこうなった」という日本独特の行動様式となる。

 

お天気ニュースでは霞がかかったような薄いオレンジ色の空を「今日は快晴です!」と嬉しそうに女子アナが発表する。そして智恵子は東京には空がないという・・・。



tom_eastwind at 21:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月25日

福岡からオークランドへ

オークランド無事到着。福岡空港でチェックイン前に並ばされる
くそったれシステムについてキャセイ航空にクレームを入れて、いつの
日にかこのシステムが変わりますようにと祈りつつ飛行機に乗り込み、
香港での待ち合わせ2時間を入れて合計で16時間の旅も終了。

事故なく怪我なく病気なく。これが一番です(笑)。

それにしても空の青さが違うなー、オークランドに戻って
一番最初に感じるのがこれです。

東京には本当の空がないというちえこちゃんの話、よくわかります。

今回は東京でも大阪でも福岡でもお天気キャスターは「今日は晴れ!」ってのだけど、
一体どこが晴れなんだろう?って思うくらいのオレンジ色の空だった日本。


さてっと、山ほどに積み上がったネタ、今日はとっとと寝て明日処理します。
 

tom_eastwind at 16:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月24日

博多・・・福岡

昨日は福岡で個人面談、その後地元レストラン業界で活躍する経営者の方々と「会食」。日本の世間一般では「どんちゃん騒ぎ飲み会」として呼ばれているが(苦笑)、男ばっかり5人で情報交換。

 

それんしても日本の飲食業界っちゃかわっとーねー、地元でしか、それもオフレコでしか聴けない生で現場で現在の泥臭い話に全員盛り上がる。

 

こういう時の飲み会ってのはお互いにネタを一つづつばらしていく感じだけどそのばらしかたに品性や知恵や知性を見出す(苦笑???)のも楽しい。これって学歴じゃなくて人生歴だ。

 

飲食店を十数軒経営する方は業界ではすごい有名人であり顔が広い。訥々ととんでもない話が出てきて皆大笑い!

 

ぼくと同い年で地域の活性化に頑張る同じく数十店のお店を持つ飲食経営者が目の前で美味しい鶏肉を骨から取りはずしてくれながら大声で「これが旨いんですよー!」と楽しそうに話す。

 

今朝は糖質制限のおかげだろう、二日酔いにならずに無事に飛行機に乗れそうだ(笑)。週末にいろんな事、まとめて書きます(ははは、、、)。



tom_eastwind at 14:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月23日

大阪終了

昨日の大阪では朝10時にウエスティンホテルのロビーラウンジの深々としたソファに座り込み夜8時までソファをずっと貸しきって約10時間ぶっ続けでしゃべり続けての個人面談となった。

 

全部で8組の面談はさすがに一人では手が回らず本来なら書き起こし担当の同行スタッフと別々に面談をする時もあったくらいだ。

 

朝は準備もあり朝食抜きでその後面談が連続なので結局昼ごはんも食べずひたすらお茶を飲みつつ一時間ごとに目の前に座るお客様に神経を集中して話し、気づいたら夕食も食べないまま夜の8時になっていた。

 

さすがにこれは個人面談新記録である、ははは。てか、もう体力ないしー。最後のお客様が終わるとぐったりとなり笑う元気もなく同行スタッフに「じゃあ明日8時にロビー集合」だけ伝えてとっとと部屋に戻りシャワーを浴びてホテル内の和食レストランに飛び込む。

 

男一人がこんな遅い時間に食事に来るのが珍しいのか、広くて静かな和食コーナーにお客は一人もおらず4人掛けの大きなテーブルに一人ぽつんと座ってなんつかウエイトレスさんにお給仕してもらう感じの晒し者状態で飯を食う事になった。本当は天ぷらカウンターが良かったのだけど満席だって。

 

鉄板焼きコーナーは空いてますと言われたのだけど日本の鉄板焼きの牛肉は脂っぽくて苦手なので消去法でテーブルになったのだ。そこで適当に筍とか天ぷら(何故か天ぷらはそれほど脂っぽく感じない)注文しつつこのブログを書いている。

 

今回も投資家プラスビザ、投資家2ビザ、不動産投資、留学、将来を見据えた移住の可能性など実に様々なお問い合わせであった。

 

移住を考える人に常に言い続けているのは「ビザは、取れる時に取れ」である。あなたの準備が出来上がった時にはすでにそのビザは存在しない。

 

例えば投資家ビザ部門では最初の申し込みから3年程度はニュージーランドに滞在する必要がない。だから「今渡航出来ないから」と言って申請をしない事に意味はないのだ。渡航準備とビザ取得及び渡航は同時進行でいけるのだ。

 

逆に今から準備を開始して3年後に準備が出来たって時点で投資家ビザを申請してもそのビザがなくなっている可能性がある。去年で言えば年末に急に起業家ビザが申し込み停止になったのが良い例だ。

 

ほんとはもっとたくさん書きたい事があるのだけど流石に疲れたので今日はこの程度で終わりますー、と昨夜書きました。

 

でもって今朝。朝の7時に朝食レストランに行くと早い時間に起きた外国人グループの姿が目立つ。観光旅行だろう、白人の老夫婦が短パンに革サンダル姿で朝食を楽しんでた。

 

昨晩も感じた事だがやはり大阪は出汁文化、東京の醤油文化と違い旨味が強く感じる。朝バフェット(バイキング)なのにいきなりミニハンバーグとかもあったり卵料理も4種類あったり量や種類には満足。

 

朝食レストランに並んでるパンや炊飯器に入ったご飯を見て感じるのは遠い過去を振り返る感じ。塩分不足を体が訴えてたので並んでるミニハンバーグや目玉焼きや鶏肉や鮭の切り身を大皿にならべてそこにザーッと醤油をかけまわしてガブバグと食う。

 

食べてる最中に次第に客が増えてくるのだけどこれが何故か続々と朝から綺麗に化粧した若い女性のグループであり賑やかそうに華やかそうに楽しそうに入ってくる。

 

三々五々くるのだが10分くらいであっという間にそれまで余裕の合ったテーブル群が一気に埋まってしまい、きゃっきゃとお喋りに花が咲きキレイに化粧して誰が誰だか区別の付かない状態の女性軍が料理カウンターにズラーっと並んでいる姿はそれまでのんびりと食事をしていたガイジン老夫婦をびっくりさせたようだ、目が点になってた(笑)。

 

近くの大学の宿泊セミナーなのかホテルの近くにある北新地のお姉ちゃんたちのパワーブレックファーストなのか、けど考えてみれば北新地だって女性大生のアルバイトが多いのでどっちにしても参加者は同じってことだなー。

 

彼女たちは料理の前に立ってはいちいち「きゃー、おいしそー!」とか楽しそうである。実際に美味しいかどうかではなく美味しいと思える気持ちが笑顔を作ることが出来る。

 

とか考えつつ部屋に戻り博多に移動するため荷物をまとめ外を眺めると大阪平野全体が薄曇りで「あーあ」とか心のなかで思ってたらちょうどテレビの天気予報で女子アナがうれしそうな高い声で「今日の大阪は快晴でー!」と言ってた。もう一人いたか前向き(笑)・・・。

 

ということで今日は新幹線「みずほ」で博多駅まで2時間30分の旅。

 

新幹線に乗る時ふと思った「自動車だと時速50kmでもシートベルト着用なのに時速300kmの新幹線には何故シートベルトが付いてないのか?」。

 

とか、たまたま今回は洗面用具を手荷物に入れており中にはちっちゃな5cmくらいの小型ハサミがあるのだが「何で改札口にX線検査装置がないのだろう、だって飛行機に乗る時にこれ持ってたら没収だよ。新幹線ハイジャックだってあり得るのだからこれじゃ二重基準では?」などと変なことを思いついた(笑)。

 

さあ、今日の福岡ではどんな楽しいことが起こるやら。
「おもしろき事もなき世を面白く」である。

 

 



tom_eastwind at 16:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月22日

ただいま大阪

昨日は東京で個人面談を一件行って新幹線に乗り大阪へ。

久しぶりに古い友だちとも会い楽しく話をする。こうやって見ると大阪の沈下は感じられない。不思議なものである、中に入ると見えなくなるのだ。

これは東京にいる時も感じた事だが、毎日の日常の普通の生活をしていると毎分毎秒が細かな事にとらわれてしまい目先の処理に時間を追われて結局一日単位とか一ヶ月単位でものが見えなくなる。

例えば先月の今頃のニュースは何だったろう?今は韓国の客船沈没事故を見ているけど、じゃあ去年沈没した船の話は?イタリア人船長が座礁した船から逃げた件は?

毎日の忙しさに没頭してしまうと結局大きな視点でものが見えなくなり、浜辺の水が引きはるか遠くにできつつある大きな白波が見えず足元の小銭を拾うことに目がいってしまい、周りが水で覆われた時に初めて気づく、「危ないかも・・・」それはもう遅い。

移動と面談の繰り返しでネタを整理出来ずに更新を怠ってます、すみません。ネタはあるけど文章に落ちない毎日です。
 

tom_eastwind at 10:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月19日

説明会終了

東京のホテルでNHKニュースを観ている。一時期のひどかったNHKと違い現在はかなり番組の質が良くなっている。「ガイジンが受信料も払わずに観るな!」と言われそうだが(苦笑)ホテルの宿泊費用にはNHKの受信料も含まれているので問題ないと思う。ちなみにオークランドで日本のテレビとは契約しておらず全く観ていない。

 

NHKニュースに限らずNHKスペシャル、特別報道などで面白いテーマに取り組んでおり、報道ではネタによって賛成反対好き嫌いがあるだろうが真面目にやってる感じを受ける。あくまで政府の主導の下で、が前提ではあるが(苦笑)。

 

政府主導の下ではもちろん偏向した編集もあるけど、それはネタ選びとその引っ張りの方向をきちんと見ていれば隠れた政府の意向を読み取る時間が節約出来てよい。

 

ただNHKも時々子供向け番組とか昨日の番組の繰り返しがあるのでその時にちょっと朝の民放番組に切り替えると、ここはもう笑ってよいのか、おまけに今朝6時のニュースでは女性アナウンサーが尖閣問題で「よ、よにゃぐに。。」愛嬌があるのでこれで良いのか(笑)。

 

それにしても朝のテレビの視聴者層がよく分かる番組構成だ。食い物と健康と昨日起こった事件をみのもんたみたいなのが正義の味方ぶって断罪して視聴者はまるで大岡越前を見てるようで気持ちよく一日をスカー!っとして過ごせる。何よりみのもんたに賛成賛同することで自分も正義の側に付けるのだから。

 

こんなことを何十年も繰り返してたらそりゃ誰でも自分が正義の味方と思うわな。人殺しの家族に対して「おまえら恥をしれー!」とか無責任な言動を投げつけるわな。

 

そしてそれがあまりに単純化された思考であるとも気づかず周囲にも自分が正義の味方だと言い続け自分の一方的な考えを他人に押し付け自分もそうやって信じて「悪いことをする奴」の家族まで悪人に仕立てて自分の欲望を充足させる、次の餌が出て来るまで。

 

しかし次の餌がまさか自分の家族であること、つまり自分の家族や親戚が犯罪を起こすことなど想像もしていない、事件が起こるその日まで。

 

政府の方針はNHKを知識層向けにして洗脳し民放の立ち位置を社会の多くを占める政治的無知層の中でも特に票田である老齢世代をお笑いバカ番組を通じて無知にさせて懐柔にかかるのだろう。

 

世の中に初めてテレビが出てきた時に「バカ製造機」という名前を付けた人はいなかったか?昔テレビ、今ツイッターってところだろうか。まさに国民自身のリテラシーが要求されるのはいつの時代でも同様である。

 

メディア戦略は引退して新聞とテレビのみを情報源としている人々をゆっくり政治から切り離し食い物や健康の話ばかりやって何となく生活が安定しているからやっぱり自民党に入れてもらおうってことだろう。

 

「若年世代が老齢世代を支える不公平」をネタにして番組を作っても、じゃあ今の年金を削ってどう生活をしろと言うのだという引っ張りになれば老人票稼ぎと分かるが老齢世代は不公平による利益を得る側であるから「それで、いいのーだー!」である。だからそういう番組が増えれば政治的にますます老人票を優遇する自民党に一票という事になる。

 

けどそういう番組を作る、とくに現場で朝から真夜中まで働く若い人々の気持ちってどんなだろう?やはり映像に携わる喜びのほうが政治的に利用されている気持ちよりも強いのかもしれない。

 

もしかして彼ら若者は政治利用されていることにさえ気づいてないのかもしれない。しかし政治的無知は自己責任である。自分の立場を食い物にする側に立った仕事をすることが結果的に自分たち若者を更に厳しい、最終的には税金を払えば可処分所得ゼロになる政治的奴隷状態に追い込む事になるのは

 

今日は移住説明会。説明会後には僕の担当である個人面談。明日も個人面談を予定している。そして今回の説明会で確実に人が動き始めたのが理解出来た。

 

今までは漠然と「俺達の未来ってどうなんだろうなー」と感じてたけど具体的なイメージが湧かなかった。けれど実際に税制が変わり税理士に聞くと「これこれと増税になります」と言われて初めて自分が具体的にいくら払うのか、納税額が増加するのか、相続が発生するとどれだけ税金が取られるのか明確になった。

 

こうなるともう人事ではない、まさに自分の財布の中に手を突っ込まれるのだ。金額の多い少ないではなく自分の財産の話なのだ。

 

政府は個人が持つ1300兆円の金融資産の多くを保有する退職者世代に安心安全を提供してバカ番組を見せて政治から敬して遠ざける「敬遠作戦」を取り、尖閣問題や時事ネタである韓国の船が沈んだ事件などを一面に出してくる。

 

ニュージーランドに英国人がやってきた時の有名な話がある。

 

先住民族であるマオリは英国人宣教師が神の話をすると、そのキリストネタが面白いのでずっと天を向いて話を聞いていた。その隙に英国人商人がマオリの足元にある土地をすべてさらっていった、とさ。



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2014年04月18日

東京滞在中ー

今回の説明会及び個人面談は新しい方法を導入したためお問い合わせが急増してしまい、皆さんの予定を調整しつつ日程を作ったのでお申込みの方への連絡が遅くなり申し訳ありません。

ということで今日は東京初日。いつもの2倍以上の数を2チームで分けて対応していくのだけど今までの皆さんの真剣さが更に強まっているのを感じた。

去年後半から起業家ビザで移民局X中国人問題に巻き込まれこっちがえらい迷惑、今年からは投資家ビザで移民局に突っつかれて、おいおいどっちだよ、日本人なんだからビザ出せよって心のなかでは思うがそうは言っても決まりは決まりである、真面目にやるしかない。

とにかくここ数日、移動が多いしまとまった時間が全然取れず、ネタはあるのに書く時間がない。かと言って僕の場合ツイッターではないので短文で書くことも出来ない。

ということでお読みの皆さん申し訳ないですが、今週と来週はどこまで時間が取れるか非常に微妙なので、歴史を振り返る意味でリーマンショック前後とか小泉さん時代の終わりの頃とかをお読み頂ければと思います(苦)。



 

tom_eastwind at 21:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月14日

日本に持参するもの ついでに糖質制限について

キャセイ航空に乗り込んで最初にすることがシートベルト着用ランプが点く前に機内のトイレでジーンズとシャツをユニクロの薄手で柔らかい部屋着に着替えることだ。

 

トイレから出てきた僕の姿を見て時には西洋人が怪訝な顔をする。この路線はオークランドから香港に飛びそのままロンドン行きに接続するフライトなのでキーウィか英国人か分からないが要するに「そういった人々」が乗っている。

 

彼らはホテルの廊下でもスーツで歩くような教育を受けており飛行機の機内も「外」と考えているから11時間のフライトでも紐の革靴さえも脱がない人が多い。


スーツのジャケットは預かってハンガーにかけてもらうにしても足は痛くならないのか?他人ごとながら自分の規範に従うきつさを感じているのか殉教者の心情なのか(苦笑)。


とりあえずぼくは日本で生まれ育っており旅館を浴衣で歩くし温泉街を下駄で歩ける文化に生まれたので部屋着に着替えることに抵抗はない。良かった良かった。

そういえば女性は大変だ。11時間のフライトだと化粧をすべて落として「すっぴん状態」になるのだがそんな時に同じ便に乗り合わせた知り合いの男性に会ったら大変な騒ぎである。


両手で顔を覆い隠すことも出来ずハンカチとかを口の周りとかに当てて「あら、こんにちわー!」ってやるしかないが、「面が割れる」って大変ですな(笑)。


フライトの疲れが残ると仕事に影響する。ジーンズのままだとどうしても血流が悪くなりふくらはぎが痛くなる。だからユニクロの部屋着はぼくにとって出張時の必須持参品である。

ちなみにもう一つの持参品は足コロコロ。出張中はとにかく移動が多く一日仕事が終わったら足の裏が腫れてくる。こんな時に硬い木材で出来た15cmくらいのマッサージ用のコロコロを立ったまま踏みつけると足がじんじんして血流が一気に良くなる。マッサージして寝たら翌日の朝が全然違う。仕事が進むのだ。


そして今回の日本出張で持参というか持っていくと言えない新作がある。それが糖質制限だ。これがぼくの体質によほど合っていたのか見事に効果が出ている。それもお医者さんの書いた本の通りの効果なのだ。


まず昼食後に眠くならなくなったのだ。そして次に何と!二日酔いが完全に消えた!最初は偶然かなーと思ってたんだけど一ヶ月半続けて全く二日酔いにならない!こりゃーすごいっしょ、なにせ20歳から長い付き合いの二日酔いがこんな簡単なお金のかからない方法で解消するなんて嘘みたい。


そして腰回りがすっきりしてきた。もともと太ってはいなかったが脇腹のあたりが急に軽くなってきはじめたのだ。体重は殆ど減ってない。


ぼくは10代の頃からお腹が空くと腹の中で何かが食われている感じがずーっとしていた。周囲に話しても「おまえ、ばっきゃじゃないの!」と笑われて終わり。お医者さんに聴いても「そんなことあるわけない、自分で自分の体を食う?違う専門医を紹介しましょうかー」てな感じで何十年も無視され続けてきた。


けどこれ、やはり事実だったのだ。体内に糖分が不足すると僕の内蔵にある細かい脂肪(脂質)はある細胞によって「食われて」しまい「糖質」に変化するのだ。


これがぼくが長年疑問に思ってきた「食われる」感覚だったのだ。まったく人間なんて適当な都市伝説に惑わされて自分の体が発する信号をきちんと理解することさえ出来なくなっているのだ。


自分の体が放つ信号ではなくどこかの本に書いてある事や偉そうなお医者さんが言うことを真に受けて実行して逆に自分の体を壊しているのが現代ではないだろうかと今回の糖質制限で本気に感じた。


まだまだ注意しつつ糖質制限を実行していく必要があるけど、これだと今までやってきた「お金を使ってダイエット」って一体何なんだろう?と不思議に思ってしまう。


飛行機内を部屋着で過ごして西洋人がどんな顔をしようと知ったことか、あなたが仕事をくれるわけでもないのだから。


糖質制限が間違ってるとか主食を食べないのは良くないとか糖尿病学会のセンセーがどんな事言おうが関係ない、だって彼らはぼくの健康を保証してくれるわけではないのだから(笑)。



tom_eastwind at 18:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月13日

「人間は、他人を通してしか自分を知ることはできない」

これは世間でよく使われていることわざであり今更コピーを繰り返しても意味はない。ただ僕はこの言葉を違う意味で使っている。

 

それは、人間は何かの束縛から解放されればされるほど本性が出て来るという意味だ。他人の視点を無視したり感じなくなったら自分の怪物さを知ることができなくなるという意味だ。

 

特にニュージーランドに住みはじめた日本人の場合この本性が思い切り表に出てきて大変な騒ぎになることが目立つ。

 

人間は自分が間違っていることを自分で気づくことはない。他人に指摘されて初めて気づくのだ。ところが誰もあなたに間違いを指摘しなければあなたは自分の間違いに気づかずに他人に自分の意見を押し通していく。

 

なぜ他人があなたに指摘をしないのか?他人とあなたに利害関係がない場合、他人があえてあなたの行動に口を出すことはトラブルを生む可能性があり、また口を出してもあなたはその人と利害関係がないのだからその指摘を聞かない可能性もあるので余計なことはしない。

 

または他人の利益にあなたが影響力を持っている場合、例えばあなたが彼を雇用している場合やあなたが買い物に行った先の店員などである。

 

彼らは片務的利害関係があるのであなたが「裸の王様」であることを指摘しない、当然だ、自分の利害に影響するのだから。

 

あなたが唯一耳を傾けるべきはあなたの両親、学生時代からの友達、親戚などだが、耳に痛いことを言う連中は敬遠することであなたの間違いは保たれる。

 

さらにあなたの間違いを指摘しない友達やあなたと同じ間違いをしている友達を新しい友人として迎えて「あたしたちー、すんごいよねー」と身内だけでわいわいやってる限り絶対に気づくことはない。

 

こうやって暴君が作られていく。自分の心のなかの悪い部分を、つまり本当の自分を世間に対してどんどん押し付けていく。金を払う相手、公共機関、自分に抵抗出来ない誰にでも自分の考えが絶対正しいと信じこんで相手を激しく攻撃する。そして自分に注意をしそうな立場にいる人間には近づかない。

 

そう、束縛から解放されるとは誰もあなたに注意も忠告もしなくなるって事だ。裸になった暴君が周囲にどう見られているかも理解できずにますますおかしくなっていく。

 

これが何故ニュージーランドに住み始めた日本人、それも特に女性に多いのか?

 

一般的に家族で移住してきた奥さんは日本でもNZでも仕事をせず今まで家族にも誰にも怒られたことがなく会社勤めがあったとしても所詮結婚相手探しの腰掛けであり自分の考えが正しいかどうかの評価を他人からされた事がない。

 

買い物に行った先では言いたい放題、子供に対しては自分の意見を押し付け、旦那に対しては「あんたが甲斐性ないからでしょ!もっと働きなさい!」と怒鳴りつける事ができる。誰も彼女を制御出来ない。

 

こういう母親は子供を自分の所有物と信じているから子供や周囲に自分のやり方を押し付ける。

 

最初にも書いたが本来は両親や親戚や友達が注意するはずがNZに移住しているからそういう注意出来る立場の人が一人もいない。かくして女王様のお生まれだ。

 

「子供を見れば親が分かる」とはまさにこの事である。

 

だからスーパーに行けば店員に言いたい放題、ちっとでも納得出来なかったら基地外みたいな大声で怒鳴りまくり警備員の出動となる。

 

反対に面白い事がある。それはもしあなたの心の奥底に本当の優しさがあればこの国ではあなたが本来持つ優しさが誰に遠慮もなく表現出来て実行出来るという事だ。

 

この国では騙す人は少なくビジネスは簡単である。だから日本にいる時は騙されると困るから優しさを控えていた人でもこの国では自分が持つ優しさを安心して表に出せるのだ。

 

この国では自分が本来持つ内面が何の制限もなくそのまま行動に現れていく。「ゴミは更に臭いゴミへ、天使は更に大きな羽を持つ大天使へ」である。

あなたがどちらに属しているのか、誰がこのブログを読んでいるか分からない僕には知りようがない。ただ自分で考えてみて、ここ数ヶ月誰かにきつい事を言われたかどうか思い出してみると良いと思う。

大天使にきつい事を言う人はいない。裸の王様にきつい事を言う人も子供以外いない。
さて、あなたはどっちなのだろうか?


 



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2014年04月12日

曇天の空の下で その2

今は投資家ビザが取得しやすくなっている。これは日本人にとっては朗報である。ビザを取得して親子で海外移住すれば相続対策も可能だ。やれることはたくさんある。

 

移住は単なる海外引越である。戦前のブラジルやハワイなど片道切符の移民ではない。日本に戻りたければいつでも戻れるのだ。

 

ニュージーランドで生活をしていても毎日日本の情報を入手出来て日本の新聞を読めて日本のテレビが見られて日本食が食べられて日本語で美容室に行けるし日本語で日本食材を買える。オークランドには同じような環境で移住してきた同じ価値観を持つ同じ層の人々と知り合いになれる。

 

第一自宅から一歩も出なければ日本にいるのと殆どなんの違いもない生活が送られるのだ。買い物は日本に比べて相当に不自由である。だったら数ヶ月に一度日本に買い物に帰れば良い。

 

日本に居住することでこれから出て来るであろう増税や相続など様々な問題を考えれば一時的にニュージーランドに住むのは「あり」で、これは居住地を二箇所確保するという意味だけなのだ。

 

相続と言っても都内の土地と建物なので海外に持って行くことも出来ないと思っている人が多いが実は出来る。

 

日本とニュージーランド双方の法律を熟知すれば両方の国家で完全に合法でありつつ海外に土地と建物の権利を移せて日本の相続を免れる事が出来るのだ。これが僕の今の主な担当なので興味がある方はぜひともお問い合わせ頂きたい。

 

21世紀は国境が低くなる。今までは生まれた国家が規制を作り国民はその規制に従うしかなかった。しかし21世紀は個人に力さえあれば自分の好きな国に住めるし税制の有利な国に資産を移せる。

 

つまりあなたに力があれば、あなたは一つの国に縛られた「国民」から地球上どこにでも行ける「地球人」になり好きな国の国民になることが出来て、更にその国を嫌いになれば(または飽きたら)また他の国家に行くことが出来るのだ。

 

21世紀は国力ではなく個人力が一気に高まっていく。だからこそどこの国もレベルの高い移民については自国に取り込もうと様々なプロモーションを行っているのだ。これは日本でも移民政策の一つとして最近の話題になってるが、外国人でもレベルの高い人々に移民してもらおうとしている。

 

けどレベルの高い外国人は日本の制度を理解したら絶対に来ないだろうな。大学教授も給料が安く一旦居住者になれば日本の税務署の罠にハマり世界中の資産に対して最高所得税55%とか相続税55%とかあり得ない税金が取られる。

 

もちろん治安の良さはあるだろうが原発が存在し英語は通じるが日常生活で日本語が出来ないと「ガイジン」のままでしかなく東京の生活は楽しいがガイジンの東京での生活費は高く、比較すればどうなんだろーなって感じになる。

 

日本人にとってはもちろん生まれ育った日本が一番住み心地が良い。けれど次第に北風が強くなって力のある日本人にとっては住みづらく不公平な社会になり力のない日本人にとっては団塊世代を支えていくために可処分所得がますます減少し、ある調査では2020年には国際化による給与所得の減少と税金や社会保障負担の増加で若者の可処分所得がゼロになるという分析もある。

 

そうなれば力のない日本人は朝起きて働いて飯を食って夜寝て翌朝また起きて働いて手元に全く金が残らない状態になる。

 

これは一般的には「奴隷」と呼ばれている。

 

日本から出る力もなく自由になる金もなく何も買えず結婚も出来ず政府のいうことに一生従って逆らうことも出来ず「ただ労働するだけ」の為に生きていたいだろうか?

 

そして問題は今「力のない日本人」だけではなく今「力のある日本人」がこれから増税や様々な方法でこれから「力のない日本人」に落とされる事である。

 

北風が近づいている。

 

ぼくは10年ほど前に「近づく災厄」をテーマにしたブログを書いた。内容を抜粋する。

 

南の温暖な地域に住む平和な猿の群れがいた。そこにある日北から逃げてきた一匹の猿が流れ着いてきた。

 

北から来た猿は「昔は北も良かった。けど次第に気温は下がり悪天候が続きそのうち嵐がやって来た。住めなくなる寸前におれは逃げてきたけど、ここに来る途中に見た村はどんどん災厄に遭って崩壊していった。ここも近いうちに嵐に巻き込まれる。今はどんなに住みやすくても一旦災厄が来たらどうしようもない。おれはこれから南に行く。君らも一緒に来ないか?」と猿のボスや群れに伝えた。

 

しかし誰も今の住みやすい環境に馴染んでおり今更南に行く気はなかった。まさかうちの村が災厄に襲われるなんて・・・どう考えても想像出来なかった。

 

北から来た猿は南に去っていった。そしてそれまでの青空が段々曇り始めた・・・。

 

「曇天の空の下に」というタイトルである。

 

これを書いた時はぼくが想定していたのは技能移民である。若く賢く元気でやる気のある若者は、今ならニュージーランドに渡航して永住権を取得出来る。

 

2010年から一般的日本人の生活は急激に変化して多くの人々は苦しむことになる。これから厳しくなる日本に住んで苦しい思いをするよりもこれから人間らしい生活が出来るニュージーランドを選ばないか?

 

移住と言っても片道キップではない、あなたのちっちゃな子供がバイリンガルになってNZの大学を卒業するまでの間だけこっちで生活しないか?そういう気持ちで書いた。

 

現在このドアは殆ど閉じられている。10年前に挑戦した人たちは永住権も取得出来て英語力も身に付け日本で仕事をするのもよしNZで仕事をするも良しの二国生活を送る権利を得た。

 

しかし現在ではすでに技能移民枠で永住権を取得出来る日本人は限られておりNZ政府としても技能移民としての日本人にはそれほど興味を持っていない。

 

例えば10年前であればワークビザを保持しているだけで移民局から招待状が来て「永住権申請しませんか?」なんてのもあった。英語力、学歴、職歴、全く関係なく永住権が取得出来たのだ。今はもうあり得ない話であるが事実である。

 

2年ほど前は起業家ビザを薦めていた。しかしこの道も相当厳しい基準になってしまった。次にあるのは投資家部門での申請だ。

 

もしあなたに移住の希望があるのなら、自分に資金はないけれど親に資金があるのなら、「ビザは取れる時に取れ」である。やれる。方法はある。あなたのちっちゃなかわいい子供が将来「お父さん、何でこんな国で僕を産んだの?」と悔やまれないように真剣に考えるべきだろう。



tom_eastwind at 00:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月11日

曇天の空の下で その1

今朝は冷蔵庫に残った最後の食い物である卵4個とストリーキーベーコンで二人分のベーコンエッグを作る。二人分のナイフ&フォークをセットしてこれもまた冷蔵庫に最後に残った飲み物であるオレンジジュースを窓際のテーブルに置いたらランギトト島を眺めつつ奥さんと朝食を食べる。これで冷蔵庫は空っぽになった。

 

今日からまた2週間の日本出張である。今回も東京から福岡まで移動しつつ移住説明会及び投資家向け個人面談を行っていく。

 

東京の移住説明会も数えてみればもう71回目である。自分でも「よーやるなー」と思うが、やれる時にやれることをするのみ。やれるのに何もせずに後悔するのは僕の趣味ではないのであと何十回出来るか知らないけどお客様が必要としている限り、やれるだけやる。

 

今回の投資家向け個人面談は移民局の最近の動きを視野に入れてのことだ。NZ移民局が最近力を入れているのが投資家ビザであり今なら日本人は他の国の申請者よりも優遇してくれている。

 

具体的にどの条件がどう優遇なのかとは言えないが投資資金証明などの判断では確実に“緩く”判断してくれている。

 

日本から申請している人は比較対象がないのでどう緩いか分からないと思うが、ぼくらは毎日移民局や弁護士とやり取りしているのでよく分かる。弁護士も「日本人だけが申請者だったらどれほど仕事が楽になるか」とよく言ってる。

 

ところが肝心の日本人はその事に気づかずに日本のやり方で手続きを進めようとする。これが手遅れになることが多い。

 

「ビザは取れる時に取っておく」これは僕がいつもお客様に強調していることだ。「移住するにしても3年後に準備ができるから準備が出来たらビザ手続きを開始しよう」と考えている方も多いがこれは日本的発想である。

 

日本の変化の速度とニュージーランドの変化の速度は全く違う。NZではビザルールなど3ヶ月で変わる。しかし一旦取れれば後でルールがどう変化しようとビザは有効である。

 

よくある例がビザの要件の話を聞いて準備をして1年後に準備が整ったらそのビザの要件が変わっててもう取得出来なくなったという案件だ。

 

実際に去年末は突然起業家ビザが停止されて今年3月まで一切新規の受付をしなくなった。起業家ビザで申請しようと準備していた人たちは3月まで待たされる事になり新しく出来た起業ワークビザの基準は厳しくなった。

 

3年前であれば起業家ビザは申請数も少なくすぐに取れた。今では非常にハードルが高い。

 

起業家ビザは最初に決断をしてからいけるかどうかの点数計算→弁護士との会議→申請書類集め→弁護士提出→審査と書類作成→移民局提出→移民局審査→移民局からの追加質問→起業家ビザ9ヶ月分(去年まで・今年から1年のビザが発給される)のみ発行と、これだけの手続きで1年近くかかる。

 

そして9ヶ月後までに(今年から1年)会社を設立してビジネスを開始して残りの27ヶ月の延長申請をするのだがつまり申請から渡航して会社設立まで最大2年必要なのだ。

 

2年あればどうだろう?これなら今から申請してもOKではないか?とくにこのビザは申請して結局2年後に渡航できなかったとしても単純にビザの有効期限が切れるだけでなんの違反にも罪にもならず、その翌日から再申請することが出来る。

 

日本人は真面目で良いのだけど何事もどうしても日本基準で考えるからビザを申請する時に他国の人とびとに遅れをとっている。こういう時には相手国のルールで考える必要があるのだ。

 

ビザを取得して結局渡航出来なくても何かのトラブルにはならない。むしろ渡航できる状態になってけど申請出来るビザがなくなってた、そのほうが問題ではないか?

 

だからぼくは常に「ビザは取れる時に取れ」と強調しているのだ。

 

またも長くなったので続きは明日にします。

 



tom_eastwind at 00:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月10日

居酒屋「富士の金太郎」オークランド店

今日のネタはオークランドの物価ネタですが宣伝になってる部分もあるので予めご了承下さい。

 

シティのスタンフォードプラザ内にある高級居酒屋である福岡県久留米出身の「富士の金太郎」、お客の入りも良くさすがに日本で居酒屋経営を成功させて頑張ってきた人々であると感心した。

 

価格は居酒屋並みに安くして味は日本並みに美味しく仕立てておりキーウィのお客にはワインも揃えて好評だ。

 

昨晩などはシティの英語学校に通う若い男女学生十数名が早速パーティをやっており、ここでは日中韓+アジア諸国の学生たちが楽しく騒いでた。シティの住民や学生はどんどん増えており彼らが今までは敷居の高さで遠慮してた店が居酒屋スタイルになったので若い人たちも遠慮なしにやって来れるようになったのだ。

 

店側でも盛り上げ方が上手いね、やはりプロは違う。ちなみに久留米は医学部を抱える大学が他都市に比べて多く店側が宴会慣れして得意なのも特徴だ。

 

僕は2月末に約一ヶ月の出張を終えて(12月も約一ヶ月不在でした・・・)オークランドに戻って来てから昼食を食べる時間があれば大体この店で昼飯を食ってる。(例えばカツカレーライスなしとか、、、はは)

 

とは言ってもこの3日間昼飯を食べてない。出張前で忙しくて食べる時間がないのだ。その代わりと言っては何だが夕食はこの3日間富士の金太郎で奥さんと一緒に食べている。

 

えっと、今日は富士の金太郎の宣伝ではなく昨日までのネタだったオークランドの物価についての続編だ。日本の居酒屋とオークランドの居酒屋の価格比較である。

 

まずは下記のウェブサイトを比較して欲しい。

 

これが富士の金太郎オークランド店の夕食価格だ。

http://www.kintaroonfuji.co.nz/menu_dinner.php

 

そしてこれが本拠地である福岡県久留米市にある富士の金太郎の価格だ。

http://r.gnavi.co.jp/f091908/menu4/

 

例えばオークランド店では昨日僕が食べたモツホルモン焼きは14.90ドル。約1490円だ(1ドル100円計算、実際は小売95円程度なので5%のずれがある)。普通にホルモンが焼かれてて(もしかして最初に揚げてるのか?味が二重に感じる)突き合わせの野菜と一緒に出てきて大皿の端っこに美味しい味噌が乗っかってるのでこれを付けて食べる。これ、旨い!今までのオークランドになかった味ですよ!

 

問題は値段ですよ。本拠である福岡久留米店ではモツ鍋が421円(税込み、以下も同様)!鍋にはもちろんモツだけでなく野菜やスープが付いてくるわけでどう考えても安い!そして全く同じ料理である「ピリ辛ホルモン」でさえ421円!

 

オークランド店の揚げ出し豆腐は9.90セントだから約990円。これに対して久留米店の厚揚げステーキは313円!

 

オークランド店のカレーは9ドル90セントだから990円。久留米店の黒カレーは313円!3分の1だー!

 

豚骨ラーメンに至ってはオークランド店が12ドル90セント=1,290円なのに対して久留米店は313円!と、何と4倍の違いである。

 

一体これをどう考えれば良いのだろうか?全く同じ系列のお店で同じメニューを出しててもオークランド価格は久留米の3倍である。

 

勿論日本の飲食店の家賃、人件費、食材費など様々な要素があるが、皿単価としてはオークランドの方が数倍高く取れるのは間違いない事実である。

 

そして3倍と言っても富士の金太郎オークランド店の価格は同じシティ内にある他店に比べて安い、だって居酒屋だもん、むしろサービスや量を考えれば他店より思いっきり安い。

 

例えばkatsubiという韓国人経営のテイクアウェイショップがあるけどここはSubwayの日本食版である。最初に丼にご飯を盛ってお客の好みの野菜を乗せ肉を乗せ最後にソースを掛けてカウンターの端っこでお金を払うのだけど普通に10ドルを超す。

 

店内には座りの悪いハイカウンターや外側にビニールで囲まれたパイプ椅子とテーブルがありそこで食べることも出来るが、このお店が大人気で昼食時になると行列が出来るのだ!

 

日本では普通のカフェや居酒屋がランチでワンコイン勝負しているのにオークランドではテイクアウェイでも1,000円なのですよ!

 

つまりオークランドの日本食業界では日本国内よりも高い値段で勝負が出来るのです。

 

ブルーオーシャン戦略という言葉があるけど、日本の飲食業界はもう飽和状態であり値段の叩き合い、その結果として従業員は疲れ社長は利益が出せず客は文句ばかり言って誰も幸せにならない。

 

オークランドでは富士の金太郎にやって来たキーウィ白人グループが楽しく刺し身を食べてワインを飲みメインコースで肉を食い一人あたり100ドル(約1万円)くらいのお勘定を払いにこっと笑って「美味しかった!また来るねー!」と言ってくれる。

 

送り出す店の側でも居酒屋で1万円取れる?それも普通のメニューでー??という感じでびっくりであるが、何よりも食事をしてくれた“外人”が「美味しかったー」と言ってくれるのだ。これがオークランドの現実である。

 

日本人が真面目なのは分かる。職人気質も分かる。しかし時代は21世紀である。人口が減少する日本で酒を飲まない若者が増える中でこれからもサメが泳ぐレッドオーシャンを泳ぎ厳しい競争をしていくのか?

 

少し視点を変えて海外で日本食レストランを広める、それも普通に誰もが幸せになる原価を積み上げてそこに適正な利益を乗せ提供することが出来る、そういう店作りが可能ではないか。

 

ぼくは今年の目標の一つとしてリトル福岡プロジェクトを作った。アルバートストリートのスタンフォードプラザを中心として半径100m以内に十軒のお店を出店してもらう事だ。夢物語かもしれないが夢を見ない人間に楽しみはない。

 

投資家と起業家とプロの飲食企業とが組んでいけばやれる。オークランド最終日の夜、奥さんと二人で富士の金太郎で美味しい食事を食べながらいろいろと考えた夜でした。



tom_eastwind at 23:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月09日

オークランドの物価 その4 格差社会の始まり

 昨日の続きです。

 

このような固定された格差はインターネットとコンピューターの発達など世の中の仕組み自体の激変が大きいがしかし長期的な視点で見れば大きな原因は教育であろう。

 

70年前であれば高等教育を受けずに15歳で卒業しても「ボーイ仕事」があった。いつもお願いしているタクシー運転手のキースは現在70歳過ぎで現役運転手だが彼がよく話してくれるのは彼が15歳の頃、とにかく何も考えずに次々とお店や会社のドアをノックして「ハイ!ぼくなんでも出来るよ、仕事下さい」というのが当たり前だった。

 

そうすると当時はどこの会社でも便利屋的な「ボーイ仕事」があった。実務的な能力がなくても社会の中で覚えていくことが出来た。ところが現在は世の中がネットとPCで合理化されてしまい「ボーイ仕事」がなくなり卒業時点で即戦力にならない若者に仕事はなくなった。

 

その為若者は中学や高校を出ただけでなんの専門性もなく社会に出ても仕事がなく失業保険で食いつなぎ生活保護を受けて毎日やることもなく街をぶらつき政府から金が入れば酒やマリファナを買い、金を使いきれば乞食になったりカッパライをしたりと非行化が進んだ。

 

とくにオークランド南部に行けば昼間でも車から降りたくなくなる地域がたくさんあり明らかにノースショアと人種が違うことが分かる。あの地域では警察も命がけである。いくら仕事と言っても身長180cm体重100kgくらいの酔っ払ったマオリと正面からぶつかれば、いくら彼らが銃を持ってないとは言え相当に危険である。

 

そのような地区には自然と同じような層の人々が集まって集団生活をする。そして彼らはいつの間にかギャング集団を作り同じ地域の敵対するギャングとしょっちゅう抗争をやっているのだ。

 

その地域で生まれ育った子供でも中にはしっかりした素質を持つ子供もいる。しかし結局兄弟や親戚や親の影響を受けて子供の頃から不良行為を繰り返していつの間にか良い素質は失われて単なるギャング予備団となってしまうのだ。

 

そのような環境で知性的な彼女を探すのは難しいから結局は自分と似たような環境の彼女を見つけるのだが、これまた酒やタバコやマリファナを共有する仲間になってしまい何も成長せず進歩せず15歳で子供を産んでまともに育てることも出来ずに子供を虐待するようになる。

 

本人が虐待しなくても親戚や親が「ギャーギャーうるせーんだよ、このクソガキ!」と言って暴行した挙句に殺してしまう事件が後を絶たないのもこの地域だ。

 

考えてみればタバコなど一箱2千円近いわけであり自分がもらう政府の手当のうち一体いくらがこのような嗜好品に消費されているのか?そういう事さえ考えようとせずにひたすら毎日の享楽に浸るのみの若者・・・。

 

自分が何か学ぶために、つまり自分に投資をするためにお金を使うのではなく単純に一時のきばらしだけでお金を使うようになれば彼に次の浮上の機会はない。沈んでいくだけだ。

 

こうやって数代にわたって貧困と無知と無教育がはびこってきた。そして彼ら仕事のない、やる気のない若者や大人を直撃する事態が現在オークランドで進行中だ。それが物価上昇である。

 

いくら彼らが安いスーパーで買物をするとは言え安さには限度がある。毎年5%程度の物価上昇は電気代やバス代など公共機関の値段も上昇させている。

 

そして真面目に働くキーウィからすれば「何で彼らのために俺の税金を使うのだ?何で俺の金であいつらがマリファナを買うのだ?」という健全な疑問が社会に定着し始めてきた。

 

そこで社会福祉も「実態に合った支給額」や「本当に社会福祉が必要か?」と言ったチェックが入るようになりオークランド南部のやる気のない人々は収入減となった。そうなると彼らは今までは南部の中だけで仲間同士の抗争やカッパライをしていたが、今ははシティに入り込んで来はじめている。

 

すでにシティでは以前は考えられなかったくらい一気にマオリやアイランダーの浮浪者たちの群れが道端に座り込みコーラの紙コップをぶらぶらさせて「小銭くれ」とやってる。これがまた困ることにそのような連中に金を恵むお人好しがいるから彼らがつけあがって更に多くの浮浪者が街に繰り出してくる事になっている。

 

もちろんオークランド市議会でもこのような乞食を排除する法律を作ったのだが何故かまだあまり活動実績を見ることが出来ないのはなにか他に理由があるのだろうか?

 

いずれにしても問題となるのはオークランドの所得格差が固定化し始めていくとニューヨークやバンクーバーのように乞食が増えて治安が悪化して犯罪が増加するという点である。

 

彼ら浮浪者だって十分な金があればいちいちシティまで出て来ることもないし他人の車を盗もうなんて思わない。自分がカローラを所有してるのに隣の家にカローラがあっても盗みはしないだろう。つまり社会に格差がなかったから経済犯罪も少なかったのだ。

 

格差は世界中で問題になっている。何も日本だけが格差問題を抱えているわけではない。世界が100年に1回の変化をしているのだと思った方が良い。オークランドは長い間日本のような格差の少ない社会であったがこれから格差が始まる。移住を考えるにしても自分が海外において格差社会で生きていけるか、考えた方が良い。

 

ニュージーランドに行けば自動的に幸せになれる、なんてことはあり得ない。



tom_eastwind at 13:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月08日

オークランドの物価 その3 遅れてきた人々

オークランドの物価上昇は昨日書いた通りだが、中にはどーしても僕のことを個人的に嫌いでしようがない人はどっかの数字を引っ張ってきて「ほら、この数字がこうなってる、だからこいつは嘘をついてる!」と言いたい人もいるだろう。

 

ただぼくはこの国で1988年から生活をしておりオークランドでは1996年から現在まで18年ビジネスをしておりスタッフ数も約20名いてやってる仕事が情報収集であるから僕の見立てがそれほど違っているとは思ってない。

 

実際に当社の持つ地元コネクションはそのままNZ政府や公的機関にも通じているし公的な数字も見て街を歩いてキーパーソンと話をしつつ街のコンビニで働く人々とも話をしてこの街を包括的に調査している。

 

そうやって調べていくと現在のオークランドの景気の良さにも裏の面もあるのが分かる。それは「遅れてやって来た人々」の問題である。

 

21世紀になって新しく(遅れて)やってきた移民は第一世代であり親が残してくれた財産がない。だから自分が頑張ってゼロから生活を構築する必要がある。

 

しかし主だった仕事はすでに地元キーウィの中で回されており新移民に回ってくることはない。彼らに回ってくる仕事はコンビニ店員、スーパーのレジ打ち、運送会社の運転手など簡単で低賃金の仕事が中心となる。

 

また移民でなくても田舎からオークランドに出てきた若者は住宅価格の急上昇で到底手が届かず親に資産がなく本人に才覚がなければいつまで経っても賃貸住宅暮らしとなった。

 

そのさらに下層にいる1960年代に移民としてやってきた「三世代堂々失業政府援助のみ」に生きる人々は全く教育に興味がなく子供も学校に行かず毎日やることもなく喧嘩ばかりしているうちに勤勉な人々との格差が固定化された。

 

昔は大卒であれば誰でも出来るような業務が就職先だった若者の仕事はコンピューターに入れ替わりオフィスの後方事務などはインターネットの発達でインドや中国に外注されるようになり、オークランドでさえも「大学は出たけれど仕事がないからマックでハンバーガー作ってます」という事になったのだ。

 

東京でも同様だろう。戦後すぐに東京で不動産を購入したり一生懸命勉強した人々は1970年代になってそれなりに報われた。しかし後から来た人々、つまり1990年代に社会に登場した人々にとって不動産は高く終身雇用は終わり給与は右肩下がりとなり明らかに社会格差が発生したのだ。

 

ただしニュージーランドでは1970年代まで社会主義であり1980年代以降も金持ちも貧乏人もいない社会作りを目指してそれに成功していた。だから今オークランドの物価を上昇させているのは日本や米国のような「ほんの一握りの人々が富の9割を占めている状態」ではなく「まじめに働いて財産を作った5割くらいの人々」である。

 

その意味では米国や日本の富の極端な偏在は起こっていない。多くの人々は昭和後期の東京のように「一億総中流」を楽しんでいる。

 

しかしそれでも例えば田舎から遅れてやって来た人々からすればオークランドは「物価だけ高くて家賃は高くて人は笑顔も見せずに冷たいし俺にはまともな仕事もないし」という事で不満がたまっている。

 

不満であれば自分の故郷に帰れば良いのだが、帰ったらマックの仕事さえないわけで仕方なくオークランドに留まるけど寂しい気持ちが湧き出てくるのだ。

 

古い映画でジョン・ボイト主演の「真夜中のカウボーイ」ってのがあったが、まさにあの世界が夜になると出て来るのだ。

 

せっかく見つけた安いアパートもオーナーは利益が出ると思えばすぐに売却する、時には入居人ごと売却する。だからすぐ引っ越しとなり賃貸生活はなかなか落ち着かない。家賃を滞納すればすぐに追い出される。かと言って安定した仕事は見つからない。

 

オークランドにはこのような現実もある。

 

長くなったのでまた明日書きます。

 



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2014年04月07日

オークランドの物価その2 総中流時代

現在のオークランドは物価が高い。とくに現在のような為替になってしまえば東京都内で生活するより大変だ。オークランドで家族4人で生活するなら税引き後月収40万円(約4,000ドル)、年収500万円(約5万ドル)は必要である。月収のうち半分の20万円は家賃だ。

 

税金についてNZの源泉徴収は一般サラリーマンであれば15%程度だ。源泉徴収とは日本でサラリーマンが払うすべての税金(所得税、市民税、厚生年金、健康保険等など)を合計したものである。なので単純に所得税と認識するのは間違いである。

 

さてここで統計を見るとニュージーランドの平均的な年収は税引き後で約4万ドルだ。ボーナスもないし交通費も支給されない。そうなるとオークランドに住む一般キーウィサラリーマンはどうやって生活をしているのか?ということになる。

 

ここでポイントになるのがこの国は相続税と贈与税がないという事だ。ニュージーランドの自宅持ち家率は約60%であり両親が一生懸命働いてローンを返済してもらえばその家に住むことで家賃がゼロになる。結婚した相手も親から家を贈与してもらえばその家は賃貸に出すことが出来るので給与収入とは別に家賃収入が月に20万円入る。

 

こうなると年収4万ドルに家賃収入24千ドル、支出が24千ドルなので毎年4万ドルの可処分所得がある計算になる。毎年400万円も貯金が出来る!これで一般的サラリーマンの平均年収が4万ドルでも十分にやっていけるのが分かる。

 

つまり昔外国から移住してきた両親が真面目に働いていれば自宅もローンで買えて(1980年代の不動産は今の4分の1くらい)子供を学校に通わせ(学費無料)怪我をしても医療は全額カバーされ大学を卒業した子供は就職先があった(今は学部によって就職出来ない事も目立つ)。

 

子供は就職してそのうち同じような家庭環境の女性と結婚して二人で貯金すれば一年で4万ドル近くの貯金が出来て5年程度で自宅を購入する頭金程度の資金が作れた。

 

そのうち奥さんが妊娠しても出産費用はすべて政府負担だし子ども手当もあるのでその頃には昇給した旦那一人の給料でなんとかやっていける。将来的には親が残した財産を無税で受け取ることが出来る、勿論生きてる間に贈与をしてもらっても贈与税ゼロという話である。

 

どんな貧しい移民でも三世代真面目に働けば孫の世代には豊かになる、これが1980年代から90年代のまじめに働くキーウィ家庭の一般的な姿であった。

 

オークランドは1900年代後半は人口100万人都市と呼ばれていた。古いガイドブックを見るとよく分かる。ところが21世紀になりこの南半球の小島のちっちゃな街が急に世界から注目を浴びる存在になった。2001年の911テロあたりからである。

 

北半球の政治的不安定、テロ、気候、物価高、様々なネガティブ要素をひっくり返したらそこに英国連邦の一員であるニュージーランドが見えてきた。飛行機が高速化してNZに行くのもそれほど遠いところではなくなった。インターネットが発達して距離感がゼロになった。

 

そこで現在の移民ブームが世界に広がり英国だけでなく米国、アジアから多くの移民が来るようになった。オークランドの人口は2014年現在ではすでに140万人を超している。そして2025年頃には200万人都市になると予想されている。

 

移民流入によりオークランドは経済成長の勢いが強くなり仕事を求めてNZ国内からも人が集まり1970年代後期の東京のようになり住宅価格が急上昇した。

 

そして土地を持つ一般的なキーウィ家庭は土地価格が上昇しまじめに働いて銀行預金をしていた人々は金利が11%と上昇し、何もしなくても財産が増えて生活が豊かになった。

 

彼らは資産を背景として同じような層の人々と付き合い子どもたちは同じ学校に入り仲間を作り就職や恋愛などお互いに助け合いつつ「彼らの社会」を構築した。まさに1970年代に東京生活を謳歌した人々と同様である。東京で生活をする人々は次々と豊かになり消費行動に走りそれが経済を支えてきた。

 

現在のオークランドで豊かな消費生活を送っている人々はまさに日本の1970年代の“普通の人々”であり、このような人々の消費行動がオークランドの物価を上昇させているのだ。財産が増えていく過程で彼らはまず最初に家を買い次に車を買い最後にレストランで美味しい食事をする。

 

すると不動産会社が儲かり車販売会社が儲かりレストランオーナーが儲かりそこで働く従業員も毎年給料が上昇して彼らが可処分所得を遣ってちょっと高級な食材でも買ってみようかと盛んな消費行動を取るようになる。

 

そのような層を対象にFarroのような高級食材店に客が入り商売が成立するようになる。人々は「だったら手元のお金を使ってもっと稼ごう」と思い不動産譲渡益に税金がかからないので不動産を購入するようになる。

 

購入して自分で手入れすれば2年程度で値上がりするので外国から来た移民に不動産を売却して利益を得て元手を使ってまた不動産を購入する。

 

その結果として不動産価格は上昇し毎年の賃上げの結果として商品価格も上昇し上向きスパイラルが始まって現在のオークランドになっているのだ。

 

つまり今のオークランドで発生している好景気と物価上昇は人件費上昇、富裕層移民流入、地元の真面目な労働者たちが得た資産の循環によって成り立っているのだ。

長くなったので続きはまた明日・ 



tom_eastwind at 20:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月06日

最近のオークランドの物価について

NZの為替は1NZドル40円の時もあれば現在のように1NZ ドル90円まで上昇して、これが数年ごとに繰り返されているが今後長期的に見れば日本円が強くなる要素は少ない。

 

むしろアベノミクスの経済政策の失敗が表に出てしまえば日本経済が相当ひどいことになり1NZドル120円に行く可能性も十分にある。皆さんは日本国内で日本を見ているが外国から見れば日本は今限りなく危険な賭博に手を突っ込んでいる。

 

日本に何かあった時にすぐ逃げられるのなら良いがそうでなければアベノギャンブルが逆目に出た時の事を考えて今から外貨預金などの対策を打つことだ。

 

さて、日本から移住を考えている人にとって現実的な問題が現地での生活費である。ニュージーランドは物価が高いとか安いとか色んな話があるが具体的にモノの値段を昨日と今日の買い物リストから書き出してみよう。

 

土曜日:朝の10時頃ぼくは近くのガソリン・スタンド(こちらではペトロールステーション)に行き自分の車にガソリンを入れた。ウルトラ98というハイオク?要するに高い方のガソリン(長持ちのために自動車工場でも勧められてる)を入れたのだがこの値段は1リットルが2ドル40セントである。安い方でも2ドル10セントなので殆ど変わらない。

 

ここで計算を簡単にするために1ドル100円としてみよう。実際に銀行の両替レートは1ドル95円くらいするので100円で計算しても5%程度の誤差なので計算しやすくする。

 

さてそうなるとガソリン1リットルが240円だ。日本では4月の消費税増税で資源エネルギー庁の発表では1リットル164円との事。何と物価が高いと言われてきた日本のガソリンよりもオークランドで買うガソリンのほうが1,5倍高い。

 

次にぼくは自宅で使う料理用のガスボンベでガスを入れた。これが1リットル1ドル91セント、つまり191円だ。では日本のガス価格は?8リットル入のボンベで1リットル400円とNZより高い。

 

しかしよく見るとどうやら最初のボンベ購入から始まってボンベ配達、ガス充填は一旦持ち帰って工場で行うなど様々なサービスが付いているから一概に比較出来ないな。こちらではボンベはボンベ屋で購入して自分で車に積んでガソリン・スタンドに持ち込み充填してもらい自宅に帰れば自分で設置するので日本のようなサービス費用がないぶん安いんだろう。

 

それから一週間走って少し汚れてたので自動洗車もした。これが17ドル。約1700円ですね。それでも洗車場所はいつも数台の車待ち。洗車と言っても全自動であり洗車機から出した時点で車は水だらけ。風圧で脱水するのだけどその風圧機の穴からポタポタと水が落ちてたりするので洗車後に大きなタオルで水を拭き取らないといけない。

 

オークランドだとこの程度のサービスで1,700円。日本のドライブスルー型の洗車はちょっと調べてみたら一番高いのでも1,000円かー、料金7割増しサービス3割引き、みたいな感じですね。

 

コイン式の手洗いの洗車場もありそちらは平均して10ドル、1,000円程度で終了するがやはりキーウィも最近は自動洗車機の便利さを理解しているようだ。日本の大井競馬場の近くにある手洗い洗車場は16分で800円だ。

 

さて翌日の今日は朝からシティのニューワールドでお買い物。ちなみにオークランドではスーパーの格付けが明確に分かれている。

 

超高級食材を扱うのがFarro(ファロ)で出店数は数店舗と圧倒的に少ないものの他で買えない品質の良さでいつもお客が入ってる。ここはもう食材勝負なので美味しいものが食べたくて価格が気にならない人が遠くから車でやってくるお店だ。

 

その次に来るのがニューワールド。シティのクイーンストリート沿いにも小型店舗をオープンさせるほど勢いがあり超高級ではないけど良い品質のものが揃っている。ちなみにぼくがいつも買うワカヌイビーフはここで売ってる。

 

ここはシティのサラリーマンでもちょっと美味しい物を食べたいとか独身で料理が面倒な人向けに料理済のチキンやハム、店内焼きたてパンなどを用意している。ちなみにスーパーと侮る無かれ、かなり旨い。ぼくも時々お世話になってる。

 

さてそこで、今朝の買い物リストを書き出してみます。

 

まずボトル水が1,25リットルで2ドル39セント。239円だ。

有機卵6個入りで5ドル79579円だから卵一個が57円です。

ベーコン200g9ドル99。約1,000円ですね。

ぶどう500g入りで3ドル99.400円です。

次はアスパラガス150g2ドル99。 299円。

シーザーサラダ用レタス250g3ドル99。食べやすいサイズに切られて399円。

フレッシュオレンジジュース500ml3ドル99。 399円です。親会社は日本のビールメーカーです。

有機牛乳750ml3ドル19。 319円。

豪州産冷凍大型エビ250g13ドル35。 1335円。

 

・・・うわー、ここまで書くだけでもう3ページ分になった。ほんとは何故日本より給料が安いはずのオークランドで東京より物価が高いのかを書こうと思ったけど、長くなるので明日にします。



tom_eastwind at 17:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月04日

金曜日のビジネスランチ

今日の昼食はいつも国際税務をお願いしている地元大手会計士事務所にお呼ばれ。うちの投資家チームと会計事務所スタッフの顔見世である。オフィスは歩いて5分の場所にあるのだけど現場スタッフが直接顔を合わせる機会が少ない。

 

それに会計士事務所側も日本人スタッフを増員したこともあり、じゃあ一度昼食でもという事になったのだ。

 

お昼は彼らのオフィスの広めの会議室を使ってワイテマタ湾を眺めつつ近くのデリで美味しそうなものを揃えてくれて更に笑顔で「ワインかビールでもどうですか?」と聞かれたが、酒が入ると全く仕事にならないぼくとしてはありがたくお断りです(苦笑)。

 

でもって結構大人数でプライベートな雰囲気での昼食となったのだが、、、あれ?参加者のうち男性はぼく一人。

 

やはりこの業界は首の上に乗っかっているものだけが勝負だから、気の利かない男性、言われた事しか出来ない男性、論理的思考回路のない男性、こうなったらこうなるという「2段階で思考」する回路のない男性、仕事が出来ない男性、彼らはどうしても排除されて残った人は社会経験豊かで機転が利いて先読みが出来て仲間との気配りも出来る女性となるわけだ。

 

しかしそうは言っても皆さん女性、最初は仕事の話などしていたがそのうち「あ、今日の料理はー」とか始まると話題が急に「最近こんなダイエット始めてー」とか「こんなのもいいよねー」と、自然とダイエットや食べ物の話題になる(苦笑)。

 

そっかー、まあ今日はなにか決めるための会議でもなし楽しく話題交換ということでぼくも昨日書いた「糖質制限」のネタを提供。

 

ところがそこで偶然だがキーウィの栄養士が教えてる健康管理法が糖質ダイエットと非常によく似てるのにびっくり。砂糖は大敵、夜は控えめ、パンは全粒粉パン、朝はベーコンエッグなどしっかり食べるとか、へー、洋の東西を問わず医療現場では経験値でわかってるんですねー。

 

そんな楽しい一時を過ごしつつもお互いにプロなので後半はまた仕事の話に戻り最近の移民局の動向の話になる。彼らは移民局と直接パイプを持っており弁護士事務所とは違った立場から付き合っている。

 

これはかなり微妙で繊細であるので説明が難しいが、間違いなく弁護士とは違う。ただしその違いをメールなどで聞かれても答えようがないのでご注意。問題は彼らの違いではなくあなたがNZの法律と税務を理解してないと質問に答えられないのです。

 

弁護士事務所がどちらかと言えば法務的な問題を扱いこの永住権申請者が法的にどうなのかという議論をするが会計士事務所は移民局に対しこの顧客をニュージーランドが受け入れる事でどれだけの国益になるかという視点で会話をする。

 

例えばファイル交換ソフトで大成功してドイツから移住してきたキム・ドットコムなどは超がつく資産家であるが現在FBIによって国際手配されている。その理由はファイル交換ソフトが「悪いことに利用されている」とのこと。日本のウィニーと似たような話だがNZ政府は米国からの引き渡し要求を拒否して実質的に保護している。

 

それはキム・ドットコムがオークランドに移住して数百万ドルのお金を花火や地元活動やなんやらに寄付し当然資産家として豪邸を購入し豪華ヨットを買いNZ経済に大きく貢献しつつファイル交換ソフト以外に何も違法な行為をしていないからだ。

 

このあたり小国の戦略と言うべきか、NZの安全をネタにして永住権を販売して投資家を保護するというプログラムである。

 

その時に移民局にとって大事なのは会計士事務所がその投資家の資産の出所がどれだけキレイであり今後どれだけNZにお金を落としてくれるかを計算してくれることだ。それによって「さじ加減」が変わる。これはほんと、現場に足を踏み込んでないと見えない世界である。

 

投資家でも起業家でも同様だがビジネス予測を作るのは会計士事務所である。弁護士は出来ない。これが視点の違いである。

 

その中で面白い話が出てきたのが、やはりNZ移民局は日本人になびいているという事実だ。彼らは独自のパイプで昼食にワインを飲みながら情報交換をするのだが、日本人のお金のきれいさ、NZ生活を始めた後も全く問題を起こさずまじめに働く性格、いろんな面から見て「10人の中国人を移住させるよりも1人の日本人を移住させる」方が好みである。

 

もちろんこんな事は移民局がウェブサイトで書ける事ではない、そんな事したら国家差別である。だから建前表面的には絶対に言わないけど本音の部分では「日本びいき」なのだ。

 

1時間半くらいで終わったランチミーティングだったがダイエットとか移民局の方針とかお互いに有効な情報交換が出来た。相手の個性もよく分かった。同時に「この世界って狭いなー」ってのもよく分かった(笑)。

 



tom_eastwind at 14:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月03日

こんちわステーキ

 

昨晩も厚さ5cmくらいの160グラムのリブアイステーキを塩コショウだけで焼いて、一緒にベーコンをカリカリに焼いてベーコンの塩味を楽しむ。焼き方はレア。

 

ちなみに昨晩の牛肉は「ワカヌイビーフ」というブランドの赤身だけの肉で無茶苦茶に柔らかくて旨い。NZの牛肉は牧草で育ち牛本来の旨味と栄養があるので大好きなのだが日本では霜降り信仰が今も続いてるのだろうな。日本の牛は穀物育ちでその牛を食べているのが日本人だ。

 

東京にはNZ資本のワカヌイってステーキハウスがあるそうでまだ行ったことないけど、そこの肉もこの肉と同じくらい旨いのだろうな。

 

レアと言っても焼き方は国ごとに違いがある。てか昔は確実にあった。今から20年ほど前のニュージーランドのステーキといえば殆どすべてが草履ステーキだった。焼いた肉に鼻緒を付ければ草履として履けるくらいにガチガチに焼いてたのだ。

 

これに参った米国からの観光客は牛肉を注文する時に「ブルー」という殆ど生肉に近い状態の焼き方を指定して出てくるのがミディアムという古き良き時代も会った。

 

今はさすがにそんな事もなくどこのレストランでもきちんと注文通りに焼いてくれる、もしシェフが古い料理人でなければ。もし古い料理人だったら・・・諦めて黙って出されたものを食うしかない(苦笑)

 

ぼくの場合は冷蔵庫から出して常温に戻るまで寝かせて柔らかい肉の両面にヒマラヤ塩と粒胡椒をがりがりと挽いて20cmくらいの高さから均一になるように振って、予め温めておいたステーキ専用の網目の焼きが出来る鋳物のフライパンに最初にベーコンを数枚入れて脂を出させてからすぐに肉を放り込みその脂で肉を焼くようにしている。

 

ベーコンによっては出る脂が少ないのでその時は高級なオリーブオイルを最初に鋳物のフライパンに入れて熱しておく。何で男の料理が旨いか?材料や調理器具や調味料の原価を完無視するからだ(苦笑)。

 

まず片面を強火で焼き肉汁が逃げないようにした上で少し弱火にして側面をフライパンにあてて転がして軽く表を固めてから裏面にゆっくりと火を通す。スコッチフィレットだと薄いので側面を焼く作業は不要。

 

裏面を焼く時はさらに弱火にしてガラス蓋をかぶせて後は肉が鳴らす「ちんちん」という音が聴こえるまで焼け具合を見つつマグに入れた薄いウイスキーの水割りを楽しむ。

 

この時点でベーコンの扱いはケースバイケースで、ベーコンの部位によって一旦取り出して出来上がり寸前に放り込むこともあれば牛肉の下に置きっぱなしにして肉が焦げない断熱材にしつつカリカリに仕上げることもある。

 

焼け具合を見る「ちんちん」と言う音がまさに微妙だけどこの音が聴こえたら出来上がりだ。鋳物フライパンから出してリンゴ型の白い陶器のお皿に飾り付ける。料理本によってはフライパンから出したら一旦ラップなどに包んで蒸すと書いてるのだけどぼくは一度焼けた肉に工業製品を貼り付ける気が起こらないのでそのまま食べることにしている。

 

こうやって出来上がったレアは表面がカリっとしており毎回火入れが3ミリ程度異なるが分厚い内部の芯まで熱が通っており柔らかく旨い。うーむ、早いとこほんとに自分に合うMyフライパンを見つけてもっと上を狙いたいなーなんて思いつつ、ダイニングテーブルにステーキを載せてパソコンから送られてくる情報やEメールを読みつつ、うーん、やっぱ160グラムが正解だなって思いつつ食事を楽しむ。

 

時々へんてこなメールや情報が飛び込んできて肉がまずくなる事もあるが、それでも情報産業に身をおく限り飯がまずくなるより仕事がまずくなる方が面倒なので、とにかく寝るまではメールが読める環境にしておくのが僕の仕事だと思ってる。

 

話はそれたが、こういう古風なステーキ作りをしているとずいぶん周囲から文句を言われる。塩が多すぎるとか油なんて良くないとか「肉を食べるなんてほんとに知識のない下層階級め」とかベジタリアンに言われたりどーだとかこーだとか、まるで世の中全員が健康オタクか環境テロリストになってしまったような雰囲気である。

 

今の世の中では誰しも食事に関しては自分だけが正しくてそれ以外の食べ方は絶対に間違いだなんて言うフードテロリストが常駐している。油を使うと良くないとか野菜を食べないといけないとか“ないないないない!”である。

 

けど人間ってもともと体に悪いものを食べると吐き出すわけであり逆に食べ物を見て食べたいなって思うときは体がそれを欲している時だと思ってる。なのに何で自分の神話を他人に押し付けるんだろう?人によって消化器の働きも違うし必要とするカロリーも栄養素も違うのだ。なのに何で画一的に「これしかダメ!」なんて話になるのだろう。

 

なんだか科学的ではないなー、なんて思いつつ日本で買ってきた「糖質制限」の本を読む。作者は外科医で「湿潤治療」の創始者でありその本は僕も楽しんで読んで納得出来た。

 

その彼が今回は人間の肥満や糖尿病から入り人間の本来の食事はどうあるべきかを平易な文章で語っている。なるほどここが違ってたのかと思ったり、あれ、これって俺が子供の頃から実行している食事法じゃん、やっぱ俺が間違ってなかったんだ、世の中が間違ってたんだ!と喜んだり(笑)。

 

糖質についてぼくが一つだけ間違ってたのは、ラーメンに糖質がたっぷり含まれてるってことだ。そこでラーメンはこれから最低限にしようと思った。何もストイックに糖質を全く摂らないって意味ではなく楽しくて健康を維持するために減らすってこと。

 

この本を読んだのが一ヶ月くらい前でそれから糖質制限をやってみたのだが、なんと本に書いてあることがそのまま僕の体にも起こった。まず二日酔い。なんと消化器が二日酔いになることがピタっとなくなり吐き気も胸焼けももたれ感も全くなくなった。頭は朝起きた時にそこそこに頭痛するときもあるがそれでも朝の支度をする間にこめかみを押しておけば自宅を出る頃にはすっかり痛みも消えている。

 

何より食欲が出てきた。以前だったら食えない量でも今はどんどん食べることが出来て奥さんがびっくりしている。そこで奥さんもプチ糖質制限、夜は米を食べないのに切り替えた。さて効果はどうなるやらであるが、少なくともぼくは本に書いてあることがそのまま自分の体に起こったので、さらばラーメンこんちわビーフである。

 

「炭水化物が人類を滅ぼす」というタイトルは衝撃的だけど書いてる内容は分かりやすく何よりも何故ぼくが今まで偏食とか言われながら健康に生きることが出来たかがよく理解出来たのがありがたい。

 

最後にこの本からの一文を取り出す。

 

「野生動物にはあり得ない脂肪だらけの筋肉を持つ松坂牛の姿が、糖質だらけの食事を食べて肥満に悩む私達自身の姿にダブって見えないだろうか」

 

今日はちょっとした個人ネタでした(笑)。



tom_eastwind at 17:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月02日

消費税増税

41日から消費税が8%に上がった。安倍首相は消費増税について「全額社会保障へ」と言ってるが国民からすればそんなもん検証のしようがないわけで一旦財務省の懐に入れば後は闇の中であり「離れですき焼き」を食われるだけだ。

 

だってつい最近の震災復興財源(復興特別税)にしても何故か12千億円が東北と全く関係のない役所の立て直しや意味のない公共事業に使われているのだ。今更安倍首相が「全額社会保障!」なんて言っても安倍さん個人は本気であると信じるにしても誰が今まで嘘をつき続けた官僚の言葉を「うむ、今回は大丈夫だろう」なんて信用するだろうか?

 

国民が怒るのは増税ではなく税金の遣われ方だ。日本人同士の助け合いなのだ、復興増税だって誰にも納得できる税金だから受け入れた。しかしある意味国民全体の寄付金であるようなお金さえ役人は自分のポケットに入れて焼け太りをしている。これは酷くないか?という話である。

 

役人は何か大きな事件があると必ず「自分だけたちが儲かる仕組み」を考えて後付で理由を作る。今回は論点が社会保障の充実の為に何をすべきかなんて名目だがその金は闇の中に消えるだけなのである。いつもこうやって論点をずらして自分たちだけは離れで美味しい思いをする、その不公平に対して国民は怒っているのだ。

 

しかし今回の消費税増税について政府の賢さはそれにとどまらない。実は今回の増税による一時的な不況でさえ自分たちの経済戦略に利用しているのだ。それは「今の不景気は消費税増税による一時的な不況」という言い訳である。

 

安部首相の談話の中で「増税前駆け込み需要の為に4月以降は景気が冷え込むだろうが10月くらいには以前のように戻るだろう」と言ってる。これこそ最大のめくらましである。実は日本はすでに不景気になっているのだ。

 

様々な実証可能な要因は列挙できるが一番の原因は輸入物価高の中で実質賃金値下げによる不況である。大手マスコミはそのことに殆ど触れてないがウェブの世界では常識になっている。

http://agora-web.jp/archives/1588723.html

 

春闘で安部首相は労働組合を代表して善戦したが現在の日本企業の組織率は20%程度の大手企業や官公労のみであり80%の中小企業では名目賃金が上昇せず全体としてはあいも変わらず賃金が下がっている。景気が良さそうに見えるのは実はほんの一部だけなのだ。

 

賃金が下がる中で円が安くなり石油などの輸入製品が値上げしてそれがもろに家計に影響しているのだ。日本が不況だからとガソリンを安く売ってくれる国など存在しない。20113月時点でのレギュラー価格は143円で現在は152円である。だから人々はますます安くてガソリンを食わない小型車に乗り換えたり車通勤そのものをやめたりするわけだ。

 

今の日本を包む物価高は何も消費税増税が原因でこれから始まるわけではなく去年からすでに始まっておりそれが政府発表のCPI指数で現れている。マスコミはそこを無視しているがいつまでも国民の目は騙せない。そこで今回は消費税増税をネタに「これは消費税増税によるー」と談話を流して国民が「そっかー、消費税増税だもんねー、仕方ないねー」と思ってる間に2014年を何とか切り抜ける。

 

そして201410月過ぎには更に公共事業を拡大して日銀に国債を買い取らせて景気対策を取る。それは東南海地震対策でも良いし地方振興でも良いし東北復興でも良い、要するに建設業や大手企業など政府と仲の良い業界に税金をどーんとつぎ込み仕事を生み出す。

 

その原資は税金であることはあまり国民に説明しないまま「ほーら、消費税増税は一時的なものだったでしょ、景気が良くなってきたでしょー」とやる。

 

景気を戻して2015年の統一選挙を乗り切り戦後70週年を記念して国家を愛する政策とかで国民の目を外交にくらませたりしつつ10月に消費税を8%から10%に増税する。これで財務省は大喜びである。

 

そして最後の仕上げが20167月の衆参同日選挙である。この選挙で自民党が勝利すれば2020年のオリンピックまで自民党と官僚は何でも出来る。安倍首相が本当にやりたい国家社会主義政府を構築するのはここが本番となる。2016年までは財政出動でも何でも良い、とにかく景気と人気を維持するがその後の選挙で勝てば後は野となれ山となれ、苦しむのは国民であり政府も官僚も困らない。

 

今回の増税で日本経済の構造的問題を隠しつつしばらく不景気を続けて時期を見計らって財政出動、そして愛国運動を起こして2016年を乗り切る、そういう背景が見える中での「消費税増税によってしばらくは景気が悪くなるでしょう」などと言って時間稼ぎをしているのが目に見える。

 

しかしそんな批判をしても意味はない。自分の生活を守るためには敵の作戦を読みその裏をかくことが必要なのだ。

 

いつも言う事だが道はいくらでもある。政府を大事なご主人と信じて彼は嘘をつかないと信じて結局裏切られて自分の人生を崩壊させらるよりは、狡猾な売春婦のように「あなたを好きよ」と擦り寄り相手から出来るだけたくさん巻き上げてとっととずらかる事だ。



tom_eastwind at 19:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2014年04月01日

調査捕鯨について 4月1日付き

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南極海で日本が行っている調査捕鯨は「事実上の商業捕鯨だ」として、反捕鯨国のオーストラリアが国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)に差し止めを求めた裁判の判決が31日、言い渡されました。

 

日本ではハーグ裁判所で日本の調査捕鯨が2000年末に約1900トンだった鯨肉の在庫量が、商業捕鯨国アイスランドからの輸入の本格化で、一時5000トンを上回り、売れ残った鯨肉がドッグフード材料に使われているというニュースも流れるようになりました。

 

水産庁によると、2012年に日本国内に供給された鯨肉は5028トン。内訳は南極海の調査で捕獲された鯨肉は992トン。北西太平洋の調査捕鯨で1564トン、日本沿岸の調査捕鯨で431トンだそうです。

http://blogos.com/article/83485/

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米国の食料政策に振り回されることなく日本人が独自の文化に基づいて捕鯨の主張をすることは全く問題がない。むしろ米国のダブルスタンダードである「アイスランドの捕鯨」には何も主張せず「エスキモーの捕鯨」には許可を与え日本人の捕鯨だけを問題にするその姿勢こそまさに問題である。

 

これは今更多くを語ることでもないが、ただし今回の調査捕鯨に関しての裁判結果は正論であると感じている。というのも上記の数字が示すように「日本国内に供給されたクジラ」は調査捕鯨と言いつつも食料、というか嗜好品として食されているのだ。

 

これでは「調査」というには無理がある。世界に自慢できる日本人の特性として「嘘をつかない」があるが、となれば調査名目で調達したものを裏で食べてたら「モッタイナイ」という理由では筋が通らない。

 

おそらく1980年代にIWC内部で様々な駆け引きがあり反捕鯨派は「調査捕鯨なら認めるから商業捕鯨の停止を認めなさい」とやり、日本人はお人好しだから「それなら本音と建前、表向きは捕鯨のドアを閉じてても裏でクジラをとれるからいいじゃないか」と計算したのではないかと推測する。

 

しかしこの「密室外交」は一般的に庶民が絡む場合には西洋では通用しない。民主主義国家では常に国民に権利があり官僚は奉仕人である。ところが日本ではお上、これで先送り出来たと思ってたら今になって付けが回ってきた。

 

一般的に西洋社会ではよほど大きな密室外交が必要な場合、民主主義国家である例えば英米では完璧に世界中の誰にも分からないように徹底して伏せる。そして国民にバレそうになった場合暗殺やでっち上げテロなどを自作自演して徹底的に国民を欺く。

 

日本は甘い。本音とタテマエで「臭いものにフタ」で済むと思ってるが匂いがバンバン漏れているわけで、居酒屋に行けば「尾の身」や「さえずり」がメニューにあるわけで、それじゃあ民主主義の国では通用しない。だから当時もし僕の推測があたっていて日本側が本音とタテマエを使い分けたのであればもっと徹底すべきであった。

 

例えばクジラ肉は一旦全部アイスランドに送りそこから日本に再輸出する。または日本国籍船が捕鯨せずアイスランド船籍の漁船から全面輸入する(笑)。または当時はまだDNA解析技術がなかったのだから「これはクジラではない、深海の底から出てきたアビイスだ!」とでも言っておけば笑える。

 

いずれにしても米国に政策あれば日本に対策あり、戦い方はいくらでもあったのに、やはり当時の捕鯨外交を司る人々の中にはまだまだ日本感覚の人が多かったのだろうか。

 

今後の展開について言えばもちろん捕鯨という大きなテーマではこれからも日本は戦っていけばよいし必要ならIWCから脱退すれば良い。しかし実質的に食料としてのクジラがどこまで日本人の生活に必須なのか?それに比較すればもっと大きなテーマがあるのではないか?

 

所詮西洋ではクジラが駆け引きのネタであることを知っており自分たちの主張が矛盾していることを理解した上でもっと違う何かを獲得しようとしている政治闘争である。ならば日本も「食文化」で議論をするのではなく日本として総合的にこの問題を捉えた方が有効活用出来ると思う。

 

IWC脱退をちらつかせつつ公海で攻めてくるシーシェパードに対しては自国の船に世界中の記者を乗船させて彼らの行動を逐一公開すればよい。そのためのネットである。敵が物理的攻撃をするならこっちは電場反撃をすれば良い。西洋人が見ればどっちが正しいかすぐ分かる。

 

問題なのは「言わなくても分かる」日本人気質でありこれでは広報宣伝活動で完璧に負けている。

 

自民党は大手広告代理店と長い付き合いがある。捕鯨の正当性を世界に主張しつつシー・シェパードが「ごめんなさい、参りましたー」というまで政治的に痛めつければよい。

 

しかし同時に捕鯨ネタは日本が抱えるもっと優先順位の高い政治的テーマの議論においては時には妥協することも必要となる。

 

しかし大丈夫、そこは中国のように一度政治的に完全に片付いた問題でも何十年も経ってクジラ問題を掘り返して「君たち西洋人は過去日本人の文化を破壊しようとした、反省しろ!」と主張してついでに「シーウィード、じゃなかったシー・シェパードに攻撃された!その人種差別的犯罪に時効はない!」と誇張すればよいのだ。

 

その上でその時に欲しい優先順位の高いテーマで妥協してくれたら、こっちもクジラ問題を取り下げるよ〜ん、とでもやればよい。

 

しかし今回の判決にシー・シェパードの親分は結構満足したようだ。

 

***読売新聞41日記事より***

20140401 1141

 【ロサンゼルス=水野哲也】南極海での日本の調査捕鯨に中止を命じた国際司法裁判所の判決について、反捕鯨団体「シー・シェパード」(米国)を設立したポール・ワトソン氏(63)は3月31日、読売新聞に対し「シー・シェパードによる日本捕鯨船襲撃の違法性を明確に示した」と話した。

 また、「シー・シェパードの船長以下乗組員はまた刑務所に戻ると思う」とした上で、「それなら我々も刑務所に入るだろう、だって金を貰って犯罪を犯していたのだから!」と金のために犯罪を犯せない日本をけん制。さらに、北西太平洋でのアイスランドの捕鯨については、白人だから一切妨害活動を行う予定はない意向を示唆した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20140401-OYT1T50056.html

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読売新聞の記事だけは、ちょっとハッピーエイプリルフール、興味のある方は元記事を御覧ください♪



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