2018年12月

2018年12月06日

火のないところに煙は立たぬ

昔はよく使った言い回しであるが現時点でこの言い回しを使っている人は余程情報不足かマッチポンプである。

 

今の時代は予め攻撃対象を絞り込んで、まずは煙を立てる。そして他人のようなツラをして「え〜、そうなんだ、怖い〜」とか言いながら「けど、あんたにも悪いところがあるんじゃないの?火のないところに煙は立たぬって言うからね」とやる。

 

インターネットが発達した現在では、自分で煙を立てておいて別人の顔で火を点けることが出来るし、実際に多くの場面でそのようなことが起こっている。

 

だからネットを日頃使わない人はこういう「騙し」には十分気をつけた方が良い。

 

火のないところに煙を立てる理由。それは、それで誰が儲かるかを考えれば良い。ライバルを排除したい人物。強い劣等感で誰かに恨みを持っている人物などだ。

 

これは本来書き込みの文体を読めば分かるのだが、インターネット上で読んでいると本を読むのと違い双方向通信に慣れてないから分かりにくい。

 

また書き込まれた内容に関する専門知識がないとこれも判断基準と試金石がないから分かりにくい。

 

だから自分が分からないと思ったら煙の文章も火の文章も無視することだ。例えば皆さんが興味のない本を読まないように無視するのが一番である。所詮は便所の書き込み、コンビニのエロ本と思えば良い。

 

古い諺のみを盲信して今の時代の変化についていけなければあなた自身がトラブルに巻き込まれるだけだ。



tom_eastwind at 18:50|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年12月05日

出戻り社員

昭和の日本の大手企業では卒業後一旦会社に就職すると永久就職であり定年まで転職は例外である。会社を辞めて転職するというのはそこに残る社員からすれば「裏切り」であった。

 

転職がある程度社会に受け入れられるようになったのはバブル崩壊後に成果主義などが導入されてからだ。

 

それまでの日本社会では会社主催の運動会というのがあった。社員とその家族を呼んで秋の天気の良い時期に小学校の校庭などを借り切って大きなテントを張り一日中賑やかにやる。これは会社経費。

 

目的は永久就職をした社員同士に仲間意識をもたせ更にその家族が自分の旦那の働いている会社を知ってもらうためであった。

 

もちろんこれはある程度の規模の会社でないと開催出来ないが、中小企業でも花見や飲み会などで社員と会社、そして家族との繋がりを強める事で労働力の強化を図った。

 

これ以外にも会社主催の慰安旅行があった。土曜日の午後から社員が大型バスに乗り温泉地に行き、そこでは社員が一緒に大浴場に入りその後の宴会は無礼講、いわゆるどんちゃん騒ぎ。翌日の日曜日に観光したりゴルフに行ったりして昼頃食事をしてバスで会社に戻るのだけど、こういうのも基本的に会社経費だ。

 

こういう習慣が急激に減ったのもバブル崩壊と働き方の変化で社員が途中退社することが普通になったからだ。運動会も慰安旅行も社員引き止めが一つの目的であり社会が変化する中ではその存在価値が薄れてしまった。

 

社員は慰安旅行に行くよりもその費用を現金で欲しいとか運動会に参加するなら残業手当は付くのかと言い出した。そして人々は会社を去った。

 

そして成果主義が日本に上手く導入出来ないまま、古き日本のやり方が見直されるようになった。少しづつだが運動会が企業に導入されるようになったのだ。

 

やはり日本人は村社会で生まれ育っており英米人のように一人で生きていくよりも仲間と一緒に長く働くほうがいい、そう考える人々が経験値をもとにして自分が働いていた会社に戻るようになった。

 

これは勿論帰巣本能だけではなく、昔の会社の方が今の自分のやりたい事を実現できる、そう考える成長本能もあるし好奇心もあるだろう。

 

ただ、1980年代の慰安旅行や運動会が時の流れで消え去ったように、2010年代から時の流れが変化して、また人々が昔働いていた会社に戻るようになった。

 

まさに出戻りであるが1980年代と違い、昔働いていた会社の社員は出戻りを受け入れるようになった。今ではもう「裏切り者」ではないのだ。時代とともに働き方の価値観は変化する。



tom_eastwind at 18:28|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年12月04日

今日は朝から春雷

1970年代はフォークソングやニューミュージックが盛んで、その中でもぼくは柔らかいメロディーと優しい高音に特徴がある「ふきのとう」を好きだった。

 

その中でよく思い出す歌が「春雷」である。

http://j-lyric.net/artist/a001d23/l00067a.html

 

高校生だった頃から社会に出た頃に聴いた歌は、その時代背景と一緒になってまるで古い映画を観ている感覚だからこの歌自体を今の20代が聴いてもピンと来ないだろう。

 

僕もこの歌はニュージーランドに来てあまり思い出す事もなかった。

 

ところが今朝のオークランドは春雷。ものすごい勢いで連続して落雷の音がしてそれに土砂降りの雨。ふきのとうは知らなくても春雷の勢いはオークランド住人の目を覚ますのには十分だっただろう。なにせ夕方のニュースでは落雷で燃えている大木のインスタがあったくらいだ。

 

ここ2ヶ月ほどとにかく毎日次々と無関連で起こることがその場で解決しない問題ばかりなので引きずるしかなく、ブログを書く心の余裕もなく約一ヶ月休載。てか、下手に書くと物事が整理されないまま頭の中にあるのがそのまま文字になりそうなので止めといた。

 

ただこの問題群はどれもNZ政府関連でこちらでは政府の動きは一定速度でしか進まないのでこちらがいくら次々と考えてもあまり意味がない。

 

そこでブログ再開。

 

今までも書き溜めてたのがあるので過去も含めて順々に埋めていくように考えている。それにしても今年は世界も日本も話のネタに尽きない。

 

トランプは勿論だが英国のEU離脱、マクロンとゴーン、日本国内でもまさに床屋談義から内閣改造、日中関係、日米関係、日露関係、どれも考えてみれば世界の三大大国に囲まれて外交も忙しい。

 

さあ年末に向けてどんな事件が起こるやらである。



tom_eastwind at 20:57|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌