2005年07月15日
2001年10月 タバコの煙
合法殺人機械:煙草を斬る!
日本政府の本音と建前が事実を煙に巻く。
世界で最も効率的で合法的な殺人機械はタバコである。今回はタバコの害と、それを知らずに喫煙する問題点、そしてその背後にもうひとつ隠された日本人の問題を考えてみる。
秋葉原にて
「日本語はすらすら出てくるんだけどサー、まずDear sirだろ、それでセンキューベリイマッチだろ、これで“平素よりお世話になります”でいいんだよね。」
「“いつも”だからalwaysを使わなくちゃ!」
「違うよ、alwaysは副詞だから使わない方が・・・…」
真夏の太陽が照りつける午後の秋葉原。駅裏商店街の地下1階、薄暗い喫茶店ルノワールで交わされる会話。昔の自分を思い出す、ベリーがへそに聞こえるご愛嬌付きだ。喫茶店の大型クーラーが、店内に充満したタバコの煙を目が真っ赤になるくらい勢いよくかき回している。
「英語の勉強会」に目を向けると、みんなネクタイを少し緩めたサラリーマンだった。多分いつもの昼食の帰り、日本的なランチタイムの過ごし方だなと、自分の日本時代を思い出して懐かしくなった。
久しぶりの日本(そして地方出身の悲しさ)、生まれて初めて秋葉原を訪ねた時の情景である。アキバハラなのかアキハバラなのかよく分からないままに、電気製品が安くて外国用のものも沢山売っていると聞いて、新宿の宿泊先から足を伸ばしてきたのだ。
海外担当
さて、近くの電気屋で海外担当として働いてる雰囲気の彼らは、暑い夏を振り払うように首筋の汗を拭きながら、蒸気機関車のように煙草をふかしはじめた。
レントゲンで見るとタバコの煙が肺に送り込まれる様子がよく分かるのだろうが、最初の煙が送り込まれた瞬間に、胃袋がねじれるようにして収縮運動を始めるのだ。
まるで断末魔のあがきのようだが、胃袋のねじれによって食物の納まりが良くなり、それで「食後の一服」がうまく感じるのだそうだ。
サラリーマン諸君はまるで後ろから見えない手に押されるかのように、椅子に座るや否や競争のように煙草を取り出して、手の届く周囲に灰皿がないと、まるで鬼の首を掴んだように「こんなサービス、なってねーよ!おーい、灰皿、早く持ってきてよ!」と大声を出している。
そして手近にあるスポーツ紙を引っ張り出して、巨人はオーナーが駄目だよとかあいつが打たないのが敗因だとか、一流評論家顔負けの演説をぶっている。きっと毎日のストレスが溜まって、それがちょっとした事で彼らを怒らせ、昼間から酒を飲むわけにはいかないのでタバコに走らせるのだろう。
彼らの舌はヤニで麻痺して、味蕾には長年の喫煙でヤニがこびりついているから、すでに普通の食べ物の味を分からなくなっている。よくタバコをやめると急に太ると言うのは、食物をおいしく感じてついつい沢山食べてしまうからだ。
肺がん患者の肺を死亡後に切り取ると、内部にただれたニコチンが腐着している様子がよく分かる。
続く
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タバコの議論,今でも論点は健在です。医療費の自己負担増と、たばこ税の地方譲渡。国はこれで、今回も逃げ切りますね。

