2005年08月13日
ホテルルワンダ 是非とも観てください。そして、訴えてください。
かなり感情的になった。日本に行く機内で偶然観た映画だ。日本では未公開らしい。それも、利益が出ないからという理由で。これだけの映画で利益を出せないのは、配給側の能力不足ではないかと言いたい。
1994年に起こったルワンダの内戦で100万人以上の無辜の人々が虐殺された。それもただ、ツチ族だというだけで。
1994年春、フツ族と言うグループとツチ族の内戦は一旦国連によって調停されようとしていた矢先に、フツ族出身の大統領が暗殺され、それを契機ととしてフツ族が掌握している地域では、ツチ族の虐殺が始まった。ある日突然、今までの隣人が道路に引きずり出されて、その場で殴り殺されるのだ。
機内で「ホテルルワンダ」という映画を観ました。1994年にアフリカのルワンダで起こった100万人の虐殺をテーマにして、国家間の冷酷さ、人種差別の深さ、そして理不尽なまでの現実の中で、自分に出来る限りの形で、愛する人や家族を守り通すと言う映画でした。
観てて、涙が出た。暗くした飛行機の中で目をこすりながら、それでも、観た。
世の中を良くしようとしても、所詮現実世界の中では限界がある。理想があっても、今、目の前で生き延びる為には、個人の力量しかない。一番哀しかった事は、その映画が世の中で一番理不尽な事をやってるアメリカで作られたという事です。
アメリカ人は、まず殺す。そして自分の安全を守った後に、殺された人々を映画に残して、贖罪する。そして言う、自分達は悪かった、もうしないと。でも、彼らはまた同じ事をする。イラクで人を殺しておいて「あ、大量破壊兵器はなかったんだね」と言う。
鯨問題も同じで、自分達が必要なら、まず殺す。そして電気が発明されて不要になった鯨は、今度は可愛いから殺すなという。すべて自分のわがままな理屈だけで生きている西洋人とは、一体何物だろう?
結局世の中を変える事は出来ないし、今目の前で起こっている現実に対応するには、個人の力しかない。自分の力をつける、危ない場所には行かない、もし今いるところが危なくなれば逃げるだけの余裕を持つ、逃げられない時は、徹底的に戦う、そして戦う為の体力と能力は、常に磨いておく。
人間らしく生き残る為には、非人間的な暴力や戦いも時には必要だというのは、辛いですが事実ですね。今の日本の平和ボケの人々には、世界の現実を知ってもらいたいですね。