2005年08月17日
国民党、法人税減税を公約に?
NZの総選挙は9月17日。
NZは国民党と労働党の二大政党制で、現在は労働党が政権6年目だ。最近は労働党の長期化により組合が強化されストライキが発生する等の状況もあり、国民党が比較的優位に立っている。
来週月曜日に正式に発表予定の国民党の公約に、法人税の3%減税を提案する予定だとのニュースあり。現在は33%の所得税を30%にするという公約だが、国民党は元々中小企業経営者や農業経営者を票田にしており、予想された公約とも言える。
僕個人としては労働党政権下で作成された新労働法には疑問を持っており、国民党を応援したい。
ストライキは労働者の権利であり、基本的には労働者天国というNZの基本概念は好きだ。
しかし現在のNZ航空やステージコーチの労働組合の要求とストに至った経緯を見ると、1900年代初頭の労働事情と比較して格段の向上があるにも関わらず、組合側の意識は当時と変わらず、経営者を敵対視して、利用客を無視する傾向にあるのが遺憾である。
どちらもサービスの悪さや柄の悪さには定評のある公共交通機関であり、特にNZ航空は去年倒産して政府管理になっておりながら、今年から3年、毎年5〜7%の賃上げを、会社の実績に関係なく要求して、会社側の回答が要求の80%程度しか満たしていないというので、いきなりストライキ。それはどうか?と思う。
ちなみにステージコーチは、乱暴走行中のバスが他の車(駐車中、走行中に関係なく)にぶつけても、絶対に補償しない事で有名だ。
確かにNZ経済は好調であり、労働者がその恩恵を蒙るのは当然であろう。しかし労働と経営が協力してパイを拡大するという発想が、労働側に決定的に欠けているのは遺憾である。外国人が何を言うかとキーウィに言われそうだが、この国で僕は選挙権もあるし、その権利は行使したいと考えている。