2005年08月20日

ほりえもん  ビジネス本では学べないもの

ビジネスの教科書を読めば、会社やビジネスの商材等の作り方は教えてくれる。でも、どれだけ読んでも絶対に分らないのが「運」だ。

運は、見えない、触れない、聞こえない、でも感じる事は出来る。

フジテレビ問題でも、彼は本当に紙一重のところで大博打に成功した。しかし財界や政界を敵に回した。

財界や政界にとって「若い起業家」は必要だ。孫は反逆者だったが、結局ある程度の妥協をしながら認知してもらい、「あちらの世界」に行けた。三木谷は最初から「あちらの世界」にいた人だ。

しかしほりえもんだけは、まだ「こちら側」にいた。あまりに激しい行動と発言の為、潰される可能性が、十分どころか、後半年もすれば外資と共に潰されただろう。何故なら、彼は政府の希望する意味では「起業」していない。単なる金を転がしているだけの人物だからだ。

株以外に彼が実業で儲けたか?儲けてない。つまり政府の規制緩和にうまく乗っかったわらしべ長者なのだ。孫や三木谷のようなビジネスマンではない。

ところが振って湧いたような「郵政解散」だ。自民党としては、反対があるものの、使いたいという事になった。

人には、持って生まれた運と言うものがある。そして、頑張って自分で掴める運もある。自分自身、ゼロから来たから、運が理解出来る。

どれだけビジネス本を読んでも学べないもの。それを持っているホリエモンには、感服せざるを得ない。

しかし同時に、運は使い方を間違えば、すぐ逃げていく。細心に、かつ大胆に。そして一番大事なのは、流れを読む力。川の流れに乗れば、どこまでも泳いでいける。流れに逆らえば、溺れてしまう。

今回の選挙で勝つにせよ負けるにせよ、大した問題ではない。今流れを掴んでいる彼は、すでに勝っている。

自分のポリシーの一つとして、運のある人と極力お付き合いをするように事にしている。

運。

今後、NZ市場でも取引を広げていく中で、益々必要だ。

(敬称略)

 

 




tom_eastwind at 10:17│Comments(0)TrackBack(0) 日本ニュース 

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