2005年08月24日
移住しても、問題は解決しませんよ。
海外移住は、良くも悪しくも本人の本性が出る。何でも自由に出来るし、誰にも干渉されないからだ。
そこで人は、大きく分けて二つのタイプに別れる。
一つは自分の価値観の壁に閉じこもる人、もう一つは日本人としてのアイデンティティを捨てて海外礼賛に走り、自分を見失ってしまう人だ。
前者は男性に多く「だから日本が一番だ、外国は駄目だ」となり、後者は女性に多い。「だから日本は駄目なのよ」
しかし両者に共通しているのは、仕事的にも個人生活的にも、NZに満足できていないという点だ。そして周囲にいる日本人と、やたらつるみたがる。他人の生活に干渉したがる。他人と言う鏡でしか自分を評価出来ない人たち。
他人が何か新しい事をするとすぐに文句をつける。かと言って自分で何か新しい事はしようとしない。彼らは一体何の為に移住してきたのだろう?
移住は精神的、経済的自己満足を得る為の手段の一つであり、移住自体が目的ではないはずだ。ところが、90年代の旧移民の話をよくよく聞くと、結局日本が嫌だから逃げ出した、逃げれば問題が解決すると思っていた人が多い。そんな人にとっては、生活の場所が変わっただけで、問題自体に変化はない。何故なら問題を作っているのは、環境ではなくその人自身だからだ。
旧移民はNZに新しく来た移住者の生活を覗き込み、「私は何でも知ってるのよ、聞きなさい」と勝手に自分を売り込んだ挙句、相手が話を聞かなかったり、自分で判断して何かした場合には「何よ、あたしがこれだけ面倒見てやってんのに!」となる。まさに、お節介おばさんである。実際にこのようなトラブル相談を、よく受ける。