2005年08月25日

インターンシップ・互いの時間を大事にする為に。

当社の面接では、筆記試験等はない。簡単な面接と、体験入社1ヶ月が基本だ。働けるビザを持っていれば9.50ドルの時給ベースで働いてもらい、そうでなければ無給体験入社で、一ヵ月後に正式採用するかどうかを決める。

 

この期間はどちらにとってもお見合いみたいなもので、実務に就くのではなく、様々な体験をしてもらうだけだ。その間、候補者は会社の雰囲気を学び、会社は候補者の素の社会力を見る。

 

日本の採用面接や教育には、時間と費用をかけすぎると思う。時間と手間をかけて、それで退社されたら、採用原価はどの部門の責任となるのだ?昔みたいに、入社したらその会社で一生骨を埋めますと言う時代ではない。ならば、とりあえず来たい人は来てもらい、合わなければ辞める、又は辞めてもらう。それでよい時代だと思う。

 

勿論、企業によってはそう簡単にいかない所もあるだろうが、簡素化された採用が出来る筈の業種でも、昔と同じ面接方法をやっているのは、どうだろうか。

 

人が退職する事を前提に、業務に人を貼り付ける形式=Job descriptionを採用すれば、両者にとって無駄な時間が省けるのではなかろうか。これの延長が学生時代の夏休み等に体験する企業インターンシップであろう。インターンシップ制度が日本でもっと発達してもらいたい。

 

当社は即戦力のみを採用しており、社内で社会常識やお辞儀の仕方を教えるという発想はない。それは日本の学校で学んでもらう事だと考えているから。従って、会社に来て「私、何をすればよいのでしょう?誰も教えてくれないので困ってます」という困った人には、働き辛い職場である。

 

自分が何故採用されたのか、会社が何を期待しているのか、それが理解出来ない人は、体験入社の時点で本人から辞退してくる。

 

NZは労働法が厳しく適用されるので、採用に当たっては当社も慎重になるが、その慎重さは労働法を遵守すると言う点であって、採用自体にあたっては、もっと前向きに、もっと大胆にやりたいと思う。何故なら、会社は、人が財産なのだから。

tom_eastwind at 12:02│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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