2006年03月21日
青出於藍
香港のホームドラマは、日本と違って毎週月曜から金曜まで、同じ時間に5夜続けて放映される。最初はコミック風、途中はアクションに変わり、最後は涙で落とすというパターンが一般的だが、本当に泣かせる番組が多い。
昨日も「青出於藍」を見た。
夫に病気で先立たれた学校の女性教師(これが知的な美人で、どう見ても30歳前)は、亡き夫の連れ子(16歳の男の子)と同居しているが、偶然二人の学校が同じ。学校で起こる様々な日常を、香港市民の視点で描いている。毎日の学校生活はコミカルに、でもテーマは結構シリアスで、「親子」や「家庭間格差」を取り上げている。
今晩はたまたま、女性教師の夫の前妻が、浮気をした相手と逃げたオーストラリアから戻ってきて、「私の浮気相手には捨てられた、自分も病気なのだ。一度捨てた子供ではあるが、是非ともお前ともう一度、一緒に余生を過ごしたい(つまり、16歳の男の子とよりを戻したいのだ)」というテーマだった。あなたならどうします?
「青は藍より出でて藍より青し」という日本語が現在どのような意味で使われているか分らないが、中国と日本、使われている言葉は違っても、情緒という面では、本当に同じだなと思う。