2006年06月07日
日曜討論
日曜討論・年金問題と安倍単独インタビュー
日曜の楽しみの一つが、NHKの日曜討論だ。各党の論客が時事をテーマにして、がんがんやりあう。
お互いにテレビ戦略の重要性を知っているので、予めNHKから与えられたテーマをしっかり勉強してからの参戦だ。
先日は社会保険庁の失態が何故起きたか、どう改善していくかというテーマだった。
自民党は現場の人間が勝手に思いついてやった事だから、村瀬長官の責任ではないと言い、共産党と社民党は、目標設定の方法に問題があると言い、民主党はシステム自体の問題で、年金業務は税務署など一括で回収する仕組を作るべきだと言う。
「それぞれに一長一短」と足して二で割る日本式に言えば丸く収まるのだろうが、そうはいかないのが今の政治レベルだ。
社民党はあまりに切り込み方がばかばかしくて、感情論の塊みたいなおばさんが、解決策を呈示しないまま愚痴をこぼしているのみ。対案なきまま愚痴をこぼすだけなら、誰でも出来ますよ。そしてまた、支持団体又はお金を貰っている団体に手足を縛られているから、正論を語れない。レベル低い。
社会保険庁の問題は、突き詰めていけば現場労組の「如何に働かない労働環境を作るか」体質が根本にある。大阪市役所と同じだ。それを分っていて、そこに突っ込めない立場だから、そりゃ言葉もにごるでしょ。
共産党は今日に限って詰めが甘く、あれれ、いつもの小池さんではないなと言う感じ。年金改革において村瀬長官は「80年代は納付率80%だったので、現在低下している納付率を目標値80%に設定する」という設定自体自然だし、第一、去年くらいまで50%以下に下がっていた納付率は、それが異常なのだ。払っても払わなくても同じなど、制度の根幹を揺るがす問題だ。
勿論その背景には年金崩壊という根本問題が横たわっている。
だから2年前の年金改革の時に、もっとしっかり議論して、年金はどうあるべきかを問い詰めるべきだったが、この時はそれぞれの野党支持団体の抵抗があった。共産党も社民党も、改革を突き詰めると、支持団体の利権を奪ってしまう。そこで支持団体=既得権益団体=労組やなんちゃら連盟、ほにゃらら協会等を手放したくない野党は、イッピョウ欲しさに改革を中途半端に終わらせた。
むしろ、一番頑張ったのは自民党ではないか?労組に縁はなく、小泉政権によって特定団体からのシガラミを真っ先に断ち切った自民党は、まさに改革をやったのだが、それに抵抗したのが野党という絵柄だ。
それに対して民主党の仙石さんはしっかりと理論武装しているのが爽やか。彼の主張の社会保険庁完全解体、税務署への合併、国民から徴収する窓口の一本化というのは、分りやすい。
これで年功序列と終身雇用と年金が保障されているあふぉ公務員と既得権益団体を消滅させようって事で、こりゃ凄い提案だ。実現可能性は別にして、それくらいの事を言わなきゃ政治家じゃないよね。人の心は希望に対して最も反応する。それを与えるのが政治家の仕事。
まあ民主党は労組から遠ざかる動きであり、国民を票田に仕立てた自民党の強さを見せ付けられているから、早い所自党も同じ道を歩きたいところだろう。
対する自民党は、若手が頑張って論陣を張り、改革を進めている党というイメージを更に強調させており、敵失によるものとはいえ、点を稼いでいた。
だらしないのは公明党で、こいつらすっかり牙を抜かれた子猫のように、自民党に、と言うか政権にごろにゃん状態で、元々持っていた日蓮気迫が希薄して、気が抜けたコーラみたいになってる。
おいおい、学会で鍛えた折伏論理で、もっと国民、特に負け犬になった人々に再挑戦の機会を与える法案を出してくれよ。自民党が勝ち組側を代表し、公明党が負け組みを代表して補完しあえば、良いコンビだと思うけどね。
今国会では自民党一人勝ちの現状だが、年金問題の前に今総理大臣に一番近いと言われる安倍さんの単独インタビューがあり、むしろその方が興味深かった。
あなたは現実派として米国に協調しますか、それとも五国共栄でアジア派として中国と組みますか?
日本の戦後政治は大きく分けて二種類。アメリカンスクールとチャイナスクールに分れる。
米国との戦争に敗れた日本は、現状は米国の属国である。
敗戦を経験した吉田、岸、佐藤は表面で米国追従の姿勢を取りながら、経済の復興に全力を尽くした。追従しないと、再度叩き潰されると知っていたからだ。吉田等は英米の底力を知悉しており、だからこそ戦前軍部に対して異常なまでの反発をして、外交官僚として出来る限りの戦争回避を行ったのは有名な話である。
米国に逆らえば、下山国鉄総裁が殺され、三鷹、松川で起こった電車脱線事故が発生するし、中国との関係強化を図った田中角栄のように現職総理大臣が失脚させられるし、中川さんのように殺されても文句が言えないという現実を、自民党はよく知っていた。
それを知ってか知らずか、一部の智恵遅れは米国協調の小泉政権を「売国奴!」と非難している。売国奴か・・・?おいおい、日本はもう「売国」されてるのだよ。60年も前から、身売りされたんだよ。戦争という大きな賭けに負けて、無一文になってすべて略奪されたのだ。今更売国も何もないでしょう。
すべてを失った日本は、後は一生懸命働いて博打のツケを払い、いつの日かもう一度元の体に戻ろうとしているだけだ。その手段として、自分を叩きのめした人間についていくしかない、そう判断しているのが現実派。これは安倍が系譜を継いでいる。
それに対してチャイナスクールは、五国共栄が基本である。ましてや中国との戦争では、日本は負けてない、だから今も日本はアジアの盟主である、少なくとも中国と対等の付き合いが出来るという前提で動いている。もう一つ言えば、戦後のソビエトや八路軍の共産思想洗脳により、思想的にも傾いてる人がいる。
理想としては確かに中国と組んでアジアを一つにすべきだろう。僕も個人的には同感だ。しかし現実的に可能か?今の中国とどう組むか?米国の傘から逃れられるか?理想ばかり語っても、今日の飯が食えなければ飢え死にするのみだ。
福田さんや麻生さんも、表面的にチャイナ系に見せてるようだが、どうかな?戦争の現実を知っているからな〜。山崎拓とか、自民党の古い連中の中には本気でチャイナスクールもいるだろうが、チャイナの大本は外務省幹部だろうな。
政治家の仕事は国民の安定と安全を守ることであり、中国と提携に向けて進む事が日本を亡国に追いやる=米国により再度無血クーデターが起こされるとすれば、現実派がバランスを取りながら基本的に米国を主軸にせざるを得ない現実は、変えようがないだろう。
何故田中角栄が失脚後、白金台の自宅に、その手下を呼ばなかったか?葬式にも参列させなかったか?角栄は米国からの独立を目指して中国と組もうとしたが、その足を掬ったのが、子飼いの手下連中だからだ。まきこさんがオヤジの悔しさを一番よく知っているだろう。
実は日本が独立国になる手段はある。しかし、その道を選ぶ事は、一時的にせよ国民にかなりの負担を押し付ける事になる。その負担を喜んで受ける気持ちが日本人全員にあるか?
もし少数でも反対の国民がいれば、独立国になる道は貫けない。何故なら、米国から独立しようとした時に反対派が発生して、国が割れるからだ。日本が朝鮮半島のように、二つに割れたところを想像して欲しい。
国が割れないようにする為には、国民全員が「愛国精神」のもと、一致団結する必要がある。その為の教育基本法である。今のように国民総無責任状態の平和ボケでは、独立もままならない。
そんな事を考えさせられる安倍さんのインタビューだった。
今日はちょっと支離滅裂。ますます分りにくいブログになってしまった・・・。村上ファンドが引き金になって、政治ねたに入ってしまった・・・。明日からは、もちっと分りやすいネタにしよっと。
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