2007年08月06日
クイーンズタウン
今年の南島の雪は、あまりよくない。
大体毎年クイーンズタウンの雪を見ているが、今年は風向きの問題だろう、リマーカブル、カドローナがあまり良くない。CHCのマウントハットまでも、あまり良くない。
一番雪が付いているのがコロネットピークだが、ここでもぺんぺん草が飛び出たりしている。
それでも全体的に雪がしっかり付いているので、楽しむには困らず、レースの練習に来ている北半球のチームも、早々にハットを引き上げて、コロネットピークでポールを立ててレース練習をしている。
それにしても日本人スキーヤーが減った。20年前は山の三分の一は日本人じゃないかと思うくらい多くて、10年前は山の5分の一は日本人って感じだったが、今では日本人を見かけることも、殆どない。
日本ではスキー自体がすでに過去のスポーツとなったのだろうか、お客様がいつも行ってたスキー場が閉鎖になったとか、スキー用品店の経営が良くないとか。
ついこの間まで、スキー場でボードとスキーヤーをどう区別するのか議論をしてたのに、今では議論どころか、山に誰も来ないのだから、身内の喧嘩をしている間にお客がいなくなったって感じだろう。
ボードが当時の若者に受けたが、彼らがどのような人々だったか?多くはフリーターのようなものであり、それでも当時はお金があって、海外まで旅行に出かけられた。
しかし、賃金低下により、生活するのも精一杯になった彼らは、海外どころか、国内でボードを楽しむだけの金もない。今、山にいるのは、昔スキーを楽しんだリタイアメントたちと、一部の若者のみだ。
今の日本のスキー場のリフトやバス、食事価格は、今のNZの半額ぐらいだ。
例えばコロネットピークの一日リフトは89ドル。バス往復で25ドル。これに昼食が、コーヒー一杯が4ドル、600mlの水が4ドル、食事は10ドル前後。
一日遊んだら1万円が飛んでいく。そして僕は今日、サングラスを飛ばしてしまったので、スキーショップで普通の新しいのを購入したら、219ドルだ。
ちょっとしたレストランで夕食を楽しめば、一人100ドルは当たり前。それ以外にもヘリスキーで500ドル〜、ショットオーバージェットも1時間で100ドル、もう色んなオプショナルツアーが高い。
ところが、そんな価格を気にせず、月曜日の今日も、オーストラリアから来たスキーヤーが山を埋めていた。夜には飲みに繰り出し、天気の悪い日はオプショナルツアーに参加している。
クイーンズタウンは冬場になるとオーストラリア各地から直行便が飛んできて、それ以外にも欧州各国からのお金持ちもやってくる。
彼らからすれば、リフト価格や食事、オプショナルツアーなど、少々高くても気にしない。金はあるのだ、貯金なんてしなくても、人に預けておけば増やしてくれる。金に働かせてます、そういう人がたくさん来ている。
それともいっこ気づいたのは、韓国人の増加だ。以前の日本人のようではないが、それでも確実に伸びている。韓国でも最近はスキーに人気が出ている。
ここでも日本飛ばし=Japan Passing が始まっていると感じた。もう、日本人は観光客としては相手にしないよ、これからは欧州やオージーだ、ついでに韓国と中国から来てもらえばいいや。
日本が身内の政治争いでFTA協定も結べず国家戦略も作れないまま、各国は次々と国家戦略として自由貿易、企業や優秀な人の呼び込みを始めている。
何度も書いていることだが、国家が国民や企業を縛り付けて選択する時代は終わった。
インターネットと西側諸国の移動の自由化、航空会社や物流の進化により、今では人民や企業が国を選ぶ時代になったのだ。
日本国内の内向きの議論、つまりスキー場における、ボードかスキーかなんて議論をやっているうちに、雪山遊び自体が無視されるようになる。
これが国家単位で起こっているのだ。自民党だ民主党だ、誰が首相でどこの大臣の首を切った、そんな事をやってれば、あっという間に日本は世界の草刈場になるだろう。
前回、敗戦後の日本が草刈場にならなかったのは、優秀な政治家と官僚がいたからだ。前々回の明治維新では、一部の開国派武士がいたからだ。
今、誰がいるだろう。小泉元首相が戻るのが、一番順当ではないか?
明日がスキーの最終日。一部のお客様にはメールの返信が遅くなり申し訳ありません。
さっきお風呂に入って気づいたのだが、左足の親指の爪が真っ黒になってた。痛風じゃないよ、内出血。いたた。明日一日持てば、それでよし。
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この記事へのコメント
持家は残債がありすぎて売れない、賃貸価格も下がってきているから、貸すのすら大変だ。
大使館からの返事。学生ビザに20時間のワークパーミットを付けるには「超上級の学校」へ行け。
超上級ってなんだよ?
IELTSの5があれば語学学校でも20時間パートはOKじゃなかったの?
超上級は入るにもIELTS6.5以上。
授業料もNZの学生とは桁はずれに高い。
平均睡眠時間3〜4時間で英語を勉強しているのに、今日という今日はめげた。くそっ!
私の病院は民間で毎日1時間は絶対「サービス残業」をしているのに、先日生まれて初めて遅刻をしたら、遅刻届けを書かされて、それは給料からきっちり引かれるのですよ。バカバカしくてやってられません。
バテバテではたらいている私たちより、年金や生活保護で暮らしている人たちの方が楽なのも、やってられません。ここで生き抜くには恥を捨てていかに働かずして国から金を貰うかに頭を使うことでしょうか。
まったくやる気をなくすところですね。上司も余裕がなく、ねぎらいの言葉ひとつないので、割り切ってやるしかないです。殺伐としている今日この頃です。メンタルな病気も増えているんじゃなくて、作り出してるんじゃないかと思ってしまいます。
私はニックネーム通りのTiger-Mayになりたい。絶対負けない。
コメントありがとうございます。日本人のいい所かぁ〜。