2007年08月29日
友あり、クイーンズタウンより来る
昨日は、クイーンズタウンから上がってきた友達と、その仲間と食事。
総勢7名で、オークランドで最近人気のWhiteに行く。ここはフレンチ系だが、和風の味(例えばカキてんぷらにわさびソースとか)や中華の味(カモ肉)とか、本格的洋食味(ロブスタースープ)とかが混合されてて、洗練された味。
オークランドは最近このような「お洒落な店」が増えている。この店のセットメニューが一人100ドル、ワイン合わせる場合は165ドルと、かなり高級な値段設定だが、平日の夜だというのに予約の電話を入れると「8時までに席を立ってくれればOK」という状態。
そこで早速、17:30にスタンフォードホテルに集合して、急ぎ足で5分の、ヒルトンホテル内にあるWhiteに向かう。
丁度夕日が沈む時間で、オレンジ色の光が海を輝かせる。そしてすぐ、心が和む感じの夜空に、ほぼまん丸の月が光る。
今回のメンバーはスキー繋がりで、直接僕の仕事とは関係ないのだが、気を使わずに飲めるし、もろ日本のビジネスマンだから、会話しながらも、日本の楽しい生情報が聞ける。
そうこうするうちに、あれれ、月が隠れ始めた・・・月蝕じゃん。テーブルで食事をしていたキーウィも、グラス片手にレストランから続いているオープンデッキに飛び出て、わいわいやっている。
僕らも、珍しいものだから眺めに行く。それほど大きな月蝕ではなかったが、こんな時間に空を眺めることもあまりないので、海風にあたりながら夜景を楽しんだ。
彼らはスキーツアーを専門に扱う企画会社に勤めているのだが、やはり全体的にお客が減ってきているという。スキー人口は減ってないが、スキーの年間滑走日数が減ってるので、結果的には、上昇市場とは言えない状況だ。
「スキー行くよりも、もっと気軽に遊べる方法が、今の日本、たくさんありますからね」
だろうな、何となく分かる。
それから久しぶりに2次会に行き、カラオケを楽しむ。てか、酔って大声大会。
クイーンズタウンの友達は、ほんっと、この夜のためだけにやってきた。
前回のクイーンズタウン出張で彼の店で会ったというだけで、じゃあオークランドで飲みましょうという話になり、彼が「じゃ、俺も行くよ」って軽いのりで話してたのだが、ほんとに、昨日の昼過ぎにクイーンズタウンからの直行便に乗ってやってきて、ホテルもその場でスタンフォードに飛び込み予約、今朝9時の飛行機でクイーンズタウンに戻っていった。
何となく良いノリ。飲んだ席で、「じゃ、今度行くよ〜」でもって、ほんとに、飲むためだけに飛行機に乗ってやってくる。そして、がば〜っと飲んで、翌朝には帰る。
ちょうどバブルの時代の遊び方。あの頃、そんな遊びがよくあった。福岡の中州で朝まで飲んで、
「ちょっと小腹がすいたね、ラーメンでも食べようか?」
「あ〜、だったら札幌ラーメンがいいな〜」
「よっしゃ、丁度10時発の飛行機で札幌行きがあるから、そいつで札幌に行って時計台ラーメン食おうぜ!」
一杯5万円のラーメンである。でも、みんなその分、しっかり稼いでいたからな〜。
いつの時代も、お金は、なければ作ればよい、そういう発想で生きてきた。
幸運なことに、何時の時代も、良い場所にいた。バブル真っ最中の日本、ハネムーン景気に湧くクイーンズタウン、96年の返還前までの香港の超上り景気、そして今は毎年人口が3万人増えて成長していくオークランド。
一つ一つの仕事を見てると失敗も多いが、合計してみると、どこの時代でも楽しんできた。
最近、遊び方を知らない若い人が増えているが、将来に希望を持てないからか、不安なのか、節約とか貯金とか、飲んでも終電で帰るとか。
どうなんかな、その生き方。世の中の景気をもっと盛り上げるためには、やっぱり景気回復、明日は今日より絶対楽しいって雰囲気、社会全体が盛り上がる世情が欲しいな。
クイーンズタウンの友は、結局レストラン、2次会の費用全部を払ってくれて、たぶん3千ドルくらい使って帰っていった。航空券+ホテル+飲食代。次はこちらからクイーンズタウンに行って、ウラを返さねば。
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この記事へのコメント
今、そういう事する人、いるにはいるけど減ってるのかな。
自分も保守的と言えば保守的だし、とんでもないところに平気でお金を使ったりするようなところもあるし。
tomさんの『人生は止める事のできない河の流れ』っていうのが好きです。
明日、普通に仕事だけど、ふと、もうNZから帰ってこないような気がして、クソ夜中にジョギング仲間が公園で走っているのに参加してきました。
笑い転げるような思い出をたくさん作っていきたいと思って。
2003年末、英語を独学で始めるきっかけとなってから知り合った人たちは、類は友を呼ぶのかどうかわかんないけど、日本にとどまってない人が多いかな。