2010年01月22日
無防備都市
ロベルト・ロッセリーニ監督で、助監督にフェデリコ・フェリーニ。今から見れば充分に贅沢なメンバーだけど、映画が作られた1945年当時はムッソリーニのファッショから何とか逃れた人々がその後にやってきたドイツ軍に弾圧されてた時代だから、そりゃもうこんな映画を作るだけで一苦労だったろう。
イタリアンリアリズムの最高傑作のひとつと言われており、今回の日本で「買い溜め」したDVDの一つ。
ただ、実際にはドイツからの解放後に作られた映画であり、戦時中に作られた映画でない。
作品としてはどうなのか?周囲の評価が高すぎるせいか、期待して見すぎたせいか、うーん、この程度か?と感じてしまった。
映画を「人に見せるもの」だとすれば、この映画は何を見せたいのだろう?人間ドラマ?それならもっと良い作品がイタリア映画にはたくさんある。「ひまわり」のソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニなどはその最高作の一つだろう。
「あの時代」に「あれほどの」作品を作ったと言う評価で言えば「よく頑張ったで賞」をあげるという発想か?「あの時代」を共有できる人々が評価したのか?
ただ、同じ時代を大陸の反対側の日本という島国で過ごし、その後「人間の条件」と言う小説と映画を作り上げてきた日本から見ると、もっと掘り起こしようがなかったのかと感じる。
もちろんローマには素晴らしい歴史と人々がいるわけであり、これは日本人がどれだけ時間をかけても彼らのようなおしゃれで楽しい人間にはなれっこない。けど、映画を作るとか何かを「作りこむ」となった場合の日本人のレベルの高さ、だろうな。
ほんっと、他国の映画を観て批評するのに「自国が一番」なんてやってしまうとバカの見本みたいだけど、やっぱり日本のレベルの高さを思わず思い返してしまった。
次はフェデリコ・フェリーニの「道」だ。これも期待して観たい一本だ。
無防備都市 [DVD]出演:アルド・ファブリーツィ
販売元:アイ・ヴィ・シー
発売日:2003-05-25
おすすめ度:
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