2010年06月10日

12歳

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“三つ子の魂百まで”と言う日本の諺、最近ますます「良く出来た格言だな」と思う。

ニュージーランドで生まれ育ったアジア人の子供は見かけはアジア人でも中身は完璧にキーウィ、まさにバナナである。
(バナナとは外側は黄色いけど中身は白いの意味)


同じ日本人の子供の中に放り込んでてもすぐに見分けが付くのは、その仕草や視線やちょっとしたおしゃべりすべてに違いが現れるからだ。

こういう子供たちはニュージーランド式の考え方をするんだけど、その基礎となる物の見方は3歳までに出来上がっていると思える。もちろん中には変わった子供もいるだろうけど、大きな流れの中ではやっぱりキーウィだ。

これと同様に、日本で生まれ育った子供はやっぱり日本流の考え方をする。一番特徴的なのは何時まで経ってもオトナになろうとしないその思考回路である。

子供のままでいてそれで何とか毎日を過ごせる、たぶん死ぬまでこのぬるま湯の中で何とか食っていける、新宿都庁の裏側に青いテントを広げて生活をするような人には多分ぼくたちはならないだろう、何となくぼんやりと、けれど3歳までの間に見ている周囲の景色やオトナたちを見てそういうのが頭の中に浸み込んでいるのだろう。

何の根拠もなく自分だけは何とか生き残れるだろう、これだけたくさんの人間がいて食肉獣に襲われたら誰か一人くらい食われて死ぬだろうけど、それは自分じゃないだろう、だからこのままぬるま湯でやっていければそれでいいだろう、そう思っているのを感じる。

マッカーサーが米国で「日本人は12歳の子供である」と喝破したのも60年前の話であるが、それは今も基本的に変わっていない。あいも変わらず子供のままで、それで何の疑問も持たずに生きていけるのが日本人だ。

1年ぶりのシドニーでは学ぶものが多かったが、その殆どが反面教師としての学びであったのがちょいと痛い。一番きつかったのが、オージー男性と日本女性が国際結婚をしてる場合は、大体において男がヒモになるか女が自分だけ偉い白人社会に成り上がれたと勘違いすることだ。

どっちも辛いけど、それもやっぱり“自分で何も考えない”と言う日本人が持つ“三つ子の魂”が原因なのだろう。

まあ自分で考える事が出来ないんだからオージー男性の腕にぶら下がって相手の言いなりになってれば良いんだろうけど、いずれ彼は他の若いアジア人女性を見つけて自分は捨てられてハーフの子供は今更みっともなくて日本に連れて帰れず結局は失業保険と母子手当てでシドニーの街を放浪するしかなくなる。

海外で住むときに一番気をつけるべきなのは実はここである。日本にいさえすれば何も考えなくても毎日がだらだらと流れて、それでも飢え死にをすることもない。しかし海外で生きていこうと思えば自分の考え方を持ち自分の頭で生き残る事を考えねばならない。

ところがそういう基本を理解せず、英語も話せないままに白人崇拝をする連中は「私が好きになった人がたまたまオージーだったのよ」と平気で言う。

そうやって言う人は頭の中で何度もそのせりふを繰り返しているからいつの間にかそう信じ込んでいるのだろうが、現実はそんなに甘くない。あなたが好きになったおとこは単なるアジ専(アジア人女性を大好きな貧乏白人)でしかなく、そのうちすぐに他のアジア人に手を出す。そして離婚。

何故ならそのような男性は殆どの場合同国人である女性が怖くて逆らわれるのが嫌で反論を聞きたくないから英語の下手な文句を言わないアジア人女性を選ぶと言う現実があるし、要するに彼らからすればアジア人であれば誰でも良いわけで見境無しに手を出す。

まあこんな事を書くと世界中で国際結婚をしている日本人女性から100万通のクレームが来るだろう事は覚悟の上であるし、国際結婚でも何十年もうまくいってる家庭があるのも知っている。

だいいち他人の事を言う前にオマエはどうなの??と疑問符を100個くらい付けられそうな国際結婚をしているぼくが偉そうに言える立場ではないのも重々承知の上である。しかし誰かが現実を指摘しないといけないと思うし、要らん世話と思う人はこのようなブログは無視してもらえばよい。

国際結婚をうまくこなしている家庭を見かけると、そこにはやっぱりいくつかの特徴がある。それは女性が自立して自分で物を考える力を持っており、旦那はそんな奥さんをきちんとパートナーとして受け入れて、旦那なりに日本の文化を尊重出来るし更に日本語がある程度できるなどである。

そのようなカップルは実に良い感じで毎日を楽しんでいながらお互いをきちんと認めているしそういう家庭がたくさんあるのも理解している。

ただ、僕の書き方に怒る人もいるだろうが現実としては国際結婚の8割は10年以内に離婚していると言う事実を無視出来る人はよほど平和な“12歳”だけである。

そんなデータ、どこにあるんだという人に反論するのは面倒だし、第一そんなデータを出したら今度はそんなデータは信用出来ないって水掛け論になるのでもし疑問に思う人がいれば自分で日本人女性で国際結婚をしたことがある人を調べて統計を取ってみればよい。今はインターネットの時代だからそれほど苦労せずにデータは取れるだろう。

シドニーで見かけるぶら下がりコアラを見て、地元の良識ある日本人がそれに顔をしかめている現実を見ると、ああ、やっぱり三つ子の魂は百まで続くものなんだなって思ってしまったシドニー最終日であった。




tom_eastwind at 14:11│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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