2010年06月15日
消費税2
コピー開始
“とにかく、働いても働いても楽になれない世帯をこれ以上苦しめないでください。
私は「バブル崩壊」時にリストラされて以来、有限会社なのに「社会保険にも雇用保険にも労災にも加入の義務はない」と言い切る経営者のもとで10年働いて、「社会保険に入ってほしい」と言った途端に辞職を余儀なくされました。
今はタクシーに乗ってます。月手取りは16〜7万あればいいほうですが、月総収入は25〜6万あることなってます。扶養控除が無くなってただでさえ苦しいのにこの上消費税を上げられたらどうやって生活したらいいですか?
妻は難病で、心臓に負担をかけないために運動の一切を禁じられており24時間酸素吸入が欠かせない障害者です。本人は働きたいと言ってますが、もし働きに出れば命にかかわります。幸い福祉制度のおかげで、妻の医療費が掛からないことと貯金を切り崩すことでなんとか生活している状態です。
妻の両親は要介護の状態で、私の両親も高齢です。私自身、老後の生活資金としての蓄えも使い果たし、年齢も50を越えて、心細い限りです。せめて日用品や主食、贅沢でない食費は非課税にならないでしょうか。今まで30年間働いてきたうち、10年間分は国民年金しかもらえないため、老後の生活も苦しいことは決まったようなものです。
Posted by おいちゃん at 2009年10月18日 19:49
★ コピー終了
小飼弾の404BlogNotFoundと言う有名なブログの消費税に関するコメント。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51308484.html
二日続けて消費税もどうかと思ったが、このようなコメントを読むたびに思うのが、「だからこそ消費税でしょ」と言う気持ちだ。
何で子供が親の面倒を自費で見なくてはいけないのか?何で生活が苦しいのに国から手当てが出ないのか?何故タクシー会社の給料が安いのか?
それは国にお金がないからであり、そのお金を集める手段として税金という手段があるのだ。彼の場合は奥様の医療は国家の福祉で賄われているようだが、それだけでもたいした制度だと思う。
中国の山の中やアフリカに行けばそんな制度さえ存在しないし貧乏人は野垂れ死にするしかない現実がある。
では国家は何故存在するのか?それは相互扶助精神を具体的に実行する為の事務組織であり、国民からお金を集めてそれを適正な場所に再配分する為である。つまり国家自身はお金を作る能力はなく、あくまでも再配分しか出来ないってのが根底にある。
つまり誰かが何らかの形で応分の負担をしなければコメントの方のように50歳になっても将来の不安を感じるようになるのだ。
では応分の負担をするとすればどこから取るかと言う問題になる。ここで考えるべきは、金の卵を産む鶏と金の卵のおかげで生活出来る人々の関係だ。
以前も書いたが金の卵を産む鶏を殺せばその場では満腹するだろうが将来的に誰も金の卵を産まなくなるから必然的に現在よりも更に悲惨な生活に追い込まれるのは単純に分かることだ。
つまりお金を稼ぐ能力のある人を潰すような税制にすれば国家自体が衰退すると言うことである。それは法人税でもすでに多くの企業の社長が述べているが、これ以上現在の法人税が続くなら日本から出て行くと明言していることでも分かる。
日本人だから日本に残りなさいなんて命令も出来ないし、出て行く人に非国民と叫ぼうと、彼らは言うだろう「おれはオマエには付き合えない、変化もしようとしないお前こそ日本人の面汚しだ」。
所得税も同じであり、カネを稼ぐ連中はそれなりに(小役人や組合活動家などリスクなしにカネだけ分捕る連中は別にして)リスクを背負って夜中まで働いてお金を作っているのだ。そのリスクを取る人々に対してノーリスクでカネを奪うようなマネをしてみろ、誰がこの国で納税なんかするかって気持ちになって当然である。
だから誰にでも納得出来る税制なんてありはしないし、誰かが応分の負担をしなければ社会は成長しないのだから、その意味で消費税は逆進性があるとか貧乏人に不公平とか言いながらでも少なくとも全員が、遣ったお金の分だけ負担するのだから他の税制よりは我慢が出来るのだ。
だったらお金をもっと印刷しろって理屈もある。しかしそうやってお金が天から降ってくればインフレが起こる。そうすれば彼らの生活はもっと大変になる。
消費税12.5%の国で20年近く生活して香港のように殆ど税金不要の国で6年過ごしてその国の人々と話をして人々の顔を見てきた人間として、現実的に日本が取る手段は消費税を10%にする事であろう。
そして昨日も指摘したが、大事なのはそのお金が正しい場所に使われるようにする事である。単純に消費税を上げてそれで終わりではない。無駄なことに使わせない国民の政治参加であり、それこそが冒頭のタクシー運転手のような人々の生活を安定させる手段なのだ。
東京では仕事の都合もあり移動はタクシーをよく使うのだが、車内では出来るだけ運転手さんと話をしないようにしている。何故なら自分が子供の頃に貧乏な生活を経験して、相手の話を聞くと他人の話とは思えなくなりこっちまで涙腺がゆるむからだ。
僕が外国生活をして客観的に日本を見て言えるのは、逆進性とかどうとかの細かい理屈を並べて目の前で貧乏をしている人々を救おうとしない金持ち連中の議論に付き合っててもきりはない、とっとと増税してくれってことだ。
消費税導入を嫌だという人は感情的にはよく理解出来る。これ以上の増税をされたらたまったものじゃないって気持ちは分かる。しかし消費税は内税にすればすぐに慣れる。消費税12.5%の国で毎月たくさんの税金を払っているぼくが言うのだから信用してくれないだろうかと言いたい。
どこから税金を取るかを議論している間にもお腹を空かせている子供は社会に対する反抗も出来ないまま苦しんでいくし、病気になっても病院に行けない子供は痛みを抱えたままどうしていいのか分からないままである。無駄な議論を並べるよりも今目の前で苦しんでいる人を救うほうが余程大事ではないだろうか。
“とにかく、働いても働いても楽になれない世帯をこれ以上苦しめないでください。
私は「バブル崩壊」時にリストラされて以来、有限会社なのに「社会保険にも雇用保険にも労災にも加入の義務はない」と言い切る経営者のもとで10年働いて、「社会保険に入ってほしい」と言った途端に辞職を余儀なくされました。
今はタクシーに乗ってます。月手取りは16〜7万あればいいほうですが、月総収入は25〜6万あることなってます。扶養控除が無くなってただでさえ苦しいのにこの上消費税を上げられたらどうやって生活したらいいですか?
妻は難病で、心臓に負担をかけないために運動の一切を禁じられており24時間酸素吸入が欠かせない障害者です。本人は働きたいと言ってますが、もし働きに出れば命にかかわります。幸い福祉制度のおかげで、妻の医療費が掛からないことと貯金を切り崩すことでなんとか生活している状態です。
妻の両親は要介護の状態で、私の両親も高齢です。私自身、老後の生活資金としての蓄えも使い果たし、年齢も50を越えて、心細い限りです。せめて日用品や主食、贅沢でない食費は非課税にならないでしょうか。今まで30年間働いてきたうち、10年間分は国民年金しかもらえないため、老後の生活も苦しいことは決まったようなものです。
Posted by おいちゃん at 2009年10月18日 19:49
★ コピー終了
小飼弾の404BlogNotFoundと言う有名なブログの消費税に関するコメント。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51308484.html
二日続けて消費税もどうかと思ったが、このようなコメントを読むたびに思うのが、「だからこそ消費税でしょ」と言う気持ちだ。
何で子供が親の面倒を自費で見なくてはいけないのか?何で生活が苦しいのに国から手当てが出ないのか?何故タクシー会社の給料が安いのか?
それは国にお金がないからであり、そのお金を集める手段として税金という手段があるのだ。彼の場合は奥様の医療は国家の福祉で賄われているようだが、それだけでもたいした制度だと思う。
中国の山の中やアフリカに行けばそんな制度さえ存在しないし貧乏人は野垂れ死にするしかない現実がある。
では国家は何故存在するのか?それは相互扶助精神を具体的に実行する為の事務組織であり、国民からお金を集めてそれを適正な場所に再配分する為である。つまり国家自身はお金を作る能力はなく、あくまでも再配分しか出来ないってのが根底にある。
つまり誰かが何らかの形で応分の負担をしなければコメントの方のように50歳になっても将来の不安を感じるようになるのだ。
では応分の負担をするとすればどこから取るかと言う問題になる。ここで考えるべきは、金の卵を産む鶏と金の卵のおかげで生活出来る人々の関係だ。
以前も書いたが金の卵を産む鶏を殺せばその場では満腹するだろうが将来的に誰も金の卵を産まなくなるから必然的に現在よりも更に悲惨な生活に追い込まれるのは単純に分かることだ。
つまりお金を稼ぐ能力のある人を潰すような税制にすれば国家自体が衰退すると言うことである。それは法人税でもすでに多くの企業の社長が述べているが、これ以上現在の法人税が続くなら日本から出て行くと明言していることでも分かる。
日本人だから日本に残りなさいなんて命令も出来ないし、出て行く人に非国民と叫ぼうと、彼らは言うだろう「おれはオマエには付き合えない、変化もしようとしないお前こそ日本人の面汚しだ」。
所得税も同じであり、カネを稼ぐ連中はそれなりに(小役人や組合活動家などリスクなしにカネだけ分捕る連中は別にして)リスクを背負って夜中まで働いてお金を作っているのだ。そのリスクを取る人々に対してノーリスクでカネを奪うようなマネをしてみろ、誰がこの国で納税なんかするかって気持ちになって当然である。
だから誰にでも納得出来る税制なんてありはしないし、誰かが応分の負担をしなければ社会は成長しないのだから、その意味で消費税は逆進性があるとか貧乏人に不公平とか言いながらでも少なくとも全員が、遣ったお金の分だけ負担するのだから他の税制よりは我慢が出来るのだ。
だったらお金をもっと印刷しろって理屈もある。しかしそうやってお金が天から降ってくればインフレが起こる。そうすれば彼らの生活はもっと大変になる。
消費税12.5%の国で20年近く生活して香港のように殆ど税金不要の国で6年過ごしてその国の人々と話をして人々の顔を見てきた人間として、現実的に日本が取る手段は消費税を10%にする事であろう。
そして昨日も指摘したが、大事なのはそのお金が正しい場所に使われるようにする事である。単純に消費税を上げてそれで終わりではない。無駄なことに使わせない国民の政治参加であり、それこそが冒頭のタクシー運転手のような人々の生活を安定させる手段なのだ。
東京では仕事の都合もあり移動はタクシーをよく使うのだが、車内では出来るだけ運転手さんと話をしないようにしている。何故なら自分が子供の頃に貧乏な生活を経験して、相手の話を聞くと他人の話とは思えなくなりこっちまで涙腺がゆるむからだ。
僕が外国生活をして客観的に日本を見て言えるのは、逆進性とかどうとかの細かい理屈を並べて目の前で貧乏をしている人々を救おうとしない金持ち連中の議論に付き合っててもきりはない、とっとと増税してくれってことだ。
消費税導入を嫌だという人は感情的にはよく理解出来る。これ以上の増税をされたらたまったものじゃないって気持ちは分かる。しかし消費税は内税にすればすぐに慣れる。消費税12.5%の国で毎月たくさんの税金を払っているぼくが言うのだから信用してくれないだろうかと言いたい。
どこから税金を取るかを議論している間にもお腹を空かせている子供は社会に対する反抗も出来ないまま苦しんでいくし、病気になっても病院に行けない子供は痛みを抱えたままどうしていいのか分からないままである。無駄な議論を並べるよりも今目の前で苦しんでいる人を救うほうが余程大事ではないだろうか。