2010年06月20日
全日空が格安航空会社を設立する
ニュージーランドではすでに格安航空会社が台頭しているし世界的な傾向であるから、国土交通省あたりが「やば、このままだと他の国の格安航空会社に客を取られる。JALはくたばったからANAにやらせよう」と言うことであろう。
格安航空会社は機体がぼろっちいとか整備不良と言うわけではない。整備はちゃんとした航空会社に委託するので普通の航空会社と同じレベルで整備される。ただあまり食べもしない食事や無料のアルコールなど不要なサービスを出来るだけ省いて原価を下げたってことだ。
元々航空会社は各国の旗を付けて飛ばす国策として作られて来た経緯があり、要するに国土交通省の天下りを受け入れたり政治の都合で作られた赤字空港で現地対策に費用を使ってみたり、要らん費用が山ほどかかっていたわけだ。
その上にこれは阪急電鉄のコピーだけど、1980年代に自社の飛行機が飛んでる都市で高級ホテル経営を手掛けて、これが初期投資が大きい上に全然別世界の経営なものだからなかなか黒字化できないままにこれも本体経営に影響を与えた。
飛行機の運賃は元々がIATAという世界の航空会社で組織されたグループによって設定されており、勝手に安くしたりする事は出来なかった。だから逆に言えばある程度は儲かる素地があったわけだ。
ちなみにこの運賃計算なんだけど、非常に複雑に出来ており旅行会社の社員でも普通の営業さんでは到底計算出来ない特別な世界であった。
しかしこれは裏を返せば世界の航空会社による談合であり航空規制自体が各国政府による談合だったのだから、そろそろ世界もオトナになったんだから航空自由化しようねとなり、運賃や路線をある程度自分で決めることが出来るようになった。
だから要らん費用を削ってゼロから会社を作ればこれだけ安い料金で飛行機を飛ばすことが出来ると言う分かり易い例である。飛行機は決して高い乗り物ではないのだ。
もちろん飛行機に乗る目的は人によって違うだろう。バッグパッカーで旅をする若者からすれば1万円でも安いほうが良い。しかし飛行機に乗ること自体を楽しみにしたければ、その時は普通の航空会社のサービスの方が良いかもしれない。
これはもう本人の選ぶ事であるが今までは選択肢が「普通の航空会社」しかなかったのでこれから選択肢が増えるのは旅をしたい人々の心を刺激してくれる。
また、旅行のパックツアーの原価の8割は航空券代でもあるわけで、この格安航空会社をうまく使えば旅行業界にとっても大きな利点となるはずだ。
10年近く昔だけどワーホリチャーターってのを考えてみた事がある。ワーホリは例えば豪州には年間9千人、NZには年間4千人来てた。
でもってワーホリの出発日は日曜である必要もないのだから、毎月1回チャーターベースで350人くらいの中型機を成田から関空経由でケアンズ、ブリスベン、シドニー、オークランドと飛ばせば良いではないかと提案した事がある。
「ばっかじゃないの」と軽く一蹴されたが、今でもあのアイデアは良かったと思うんだよね。
格安航空会社は機体がぼろっちいとか整備不良と言うわけではない。整備はちゃんとした航空会社に委託するので普通の航空会社と同じレベルで整備される。ただあまり食べもしない食事や無料のアルコールなど不要なサービスを出来るだけ省いて原価を下げたってことだ。
元々航空会社は各国の旗を付けて飛ばす国策として作られて来た経緯があり、要するに国土交通省の天下りを受け入れたり政治の都合で作られた赤字空港で現地対策に費用を使ってみたり、要らん費用が山ほどかかっていたわけだ。
その上にこれは阪急電鉄のコピーだけど、1980年代に自社の飛行機が飛んでる都市で高級ホテル経営を手掛けて、これが初期投資が大きい上に全然別世界の経営なものだからなかなか黒字化できないままにこれも本体経営に影響を与えた。
飛行機の運賃は元々がIATAという世界の航空会社で組織されたグループによって設定されており、勝手に安くしたりする事は出来なかった。だから逆に言えばある程度は儲かる素地があったわけだ。
ちなみにこの運賃計算なんだけど、非常に複雑に出来ており旅行会社の社員でも普通の営業さんでは到底計算出来ない特別な世界であった。
しかしこれは裏を返せば世界の航空会社による談合であり航空規制自体が各国政府による談合だったのだから、そろそろ世界もオトナになったんだから航空自由化しようねとなり、運賃や路線をある程度自分で決めることが出来るようになった。
だから要らん費用を削ってゼロから会社を作ればこれだけ安い料金で飛行機を飛ばすことが出来ると言う分かり易い例である。飛行機は決して高い乗り物ではないのだ。
もちろん飛行機に乗る目的は人によって違うだろう。バッグパッカーで旅をする若者からすれば1万円でも安いほうが良い。しかし飛行機に乗ること自体を楽しみにしたければ、その時は普通の航空会社のサービスの方が良いかもしれない。
これはもう本人の選ぶ事であるが今までは選択肢が「普通の航空会社」しかなかったのでこれから選択肢が増えるのは旅をしたい人々の心を刺激してくれる。
また、旅行のパックツアーの原価の8割は航空券代でもあるわけで、この格安航空会社をうまく使えば旅行業界にとっても大きな利点となるはずだ。
10年近く昔だけどワーホリチャーターってのを考えてみた事がある。ワーホリは例えば豪州には年間9千人、NZには年間4千人来てた。
でもってワーホリの出発日は日曜である必要もないのだから、毎月1回チャーターベースで350人くらいの中型機を成田から関空経由でケアンズ、ブリスベン、シドニー、オークランドと飛ばせば良いではないかと提案した事がある。
「ばっかじゃないの」と軽く一蹴されたが、今でもあのアイデアは良かったと思うんだよね。