2011年03月18日
明るいニュース
今朝のラジオでは震災時に仙台にいた最後のキーウィと連絡を取れたとの事。久しぶりの明るいニュースだ。そして同時に、米国は米国人の為に大型機を仕立てて米国本土に戻す計画を進行中との事。
成田空港は出国をする外国人と再入国許可を取る窓口が通常の10倍くらい込み合っており大変な状態になっているとの事。
成田空港のインタビューでは「日本政府は本当の事を言ってない。とにかく今は危険から逃げるだけだ」と答えていた。
フランス政府は「日本政府がメディアに発表している原発に関する話は“Different Story”だ、違う筋書きだ」と発表した。フランス政府は今回の事態を非常に悲観的に見ており、原子炉事故発生後、日本政府が事態を掌握して炉心の制御を出来たことは一度もないとも伝えた。
それに対して日本から発信される今朝のニュースはどうやら日本政府からの報道規制がかかったようだ。原発に関する記事は「空から水まいたら一定の効果があった」で終わりだ。バラに水撒きしてるんじゃないんだから、一定とは冷却が始まったのかそれとも一定の効果しかなくてまだまだ熱が発生しているのか?
いずれにしても明確なのは水素爆発が起こった時点で放射線が空中に飛び散ったって事で、その後もむき出しの制御棒に水をかけているが、その水が水蒸気になるたびに空に放射線が舞い上がっているという事実だ。
それにしても一体どちらの話を信じれば良いのか?日本政府は「デマに振り回されるな、厳しい状態だが制御は出来ている」と言う。
では米国、フランス、ニュージーランド、豪州、韓国、などなどの諸外国政府がデマに振り回されてフランスと米国政府がチャーター機を飛ばして自国民を避難させているのはデマに振り回されているのだな。
そして一般的な日本国民の感覚は「今は日本が大変な時だ、そんな時に避難するなんてダメだ、国民全体が一致団結して対応すべきだ」だろう。阪神大震災のイメージなのであろう。
けれど今問題になっているのは愛国心ではない。通常の地震ではまず震災直後の救助、それから復興と言う作業がある。ここまでの話では日本国民団結となるだろう、それは良い。
“デマに振り回されている諸外国”の言ってることは、「地震国から避難しろ」ではない、今これから空から降ってくるかもしれない放射線から逃げろと言ってるのだ。
例えて言えば、たった今地震が起こった!さあどうする!当然誰もが高台に避難するだろう。津波が来るかどうか分からない、けれど津波が襲ってきた時に巻き込まれて死なないように一時的に避難をするのだ。その時には助け合いで老若男女が手をつないで一緒に逃げていくべきだろう。
原発事故ってのは要するにこの津波と同じで、放射線が降ってくるかもしれないぜって話である。だから自分の街に降ってくるかどうか分からないけど、もし出来る人は避難しましょうというのが諸外国の考え方だ。
放射線が降らなければ日常生活に戻ればよいだけの事だ。国民がいくら一致団結しても精神論では空から降る放射線を止めることは出来ないのだ。
ところがそういう話を美味しんぼの原作者が訴えると「おれの住んでいる街にいちゃもんつけるのかよ!」とか「お前なんて外国から高みの見物だろうが、非国民め黙ってろ!」となる。
もちろん判断するのは個人である。ただ出来ればいろんな角度から情報要素を並べて検討してみればどうだろうか。