2011年06月04日
管けり
子供の頃は神社の境内でよくやったものだが、今の子供はまずこのような遊びは知らないだろう。遊びの高機能化と言う意味では今の子供のPSPの方が圧倒的に上だが、では子供同士がしーんと静まり返って神社の中で息をひそめながら相手の出方を伺い、隙を見つけて管に突撃して蹴っ飛ばすその寸前に敵が出てきてどっかーんと肌でぶつかりあって、あたた、痛みを感じながらみんなで笑い転げる、あの臨場感は人生そのものでありゲームからは絶対に学ぶことは出来ない。
政治はうざいのでしばらく書かなかったが、国会で管けりが始まったので外国から見た管けりのポイントを書いておくと、これは311寸前に前原外相追い落としがありそれに続いて管首相追い落としと続くはずだったのが大震災によって一時的に保留になっていただけだ。今突然現れた話ではない、既定の路線である。
既定の路線とは管仙谷の率いるグループ対小沢グループの戦いである。彼らの主張の違いは何かと言うと明確で、管仙谷は今の左翼的幸せが続けば従属する相手が米国でも中国でも良い、国を売る相手が韓国でも良いという現実路線派閥、昭和時代の自民党の現実路線と決定的に違うのは、二人とも青春の挫折を今取り戻そうとしていることだ。
これに対して小沢は純粋に政治家であり原理主義者である。自分の政治思想があり、戦国大将のように気を見て敏に行動するが原理原則だけは曲げない。小沢の原理原則は日本国家の実質的独立と普通の大国になることである。
いつの時代もこの手の二元論はある。目先の飯か十年後の飯か、だ。ただ小沢から見れば今なら米国主導の日本と決別できる数少ない機会であり民主党が政権を持っている間に日本を立て直したい、米中の間で独立を保持したいと考えている。
実は今政府で行われている政権争いは大事な問題であり今だからこそやれるのだが、これをマスコミは「復興の忙しい時に何をやるのだ、政治がますます〜」とやるが、お前らもしかして「今が良ければすべてよし」の官僚と管仙谷にべったりでいくつもりか?
ぼくが好きな政治家の一人にチャーチルがいる。彼は政治家として決断をする際に程度の低い感情論に流されずに大所高所で判断して英国を勝利に導いた。
ぼくは政治家とは国民の望む国家を作り上げる人のことだと考えている。その意味で国民が管仙石が良いならそれはそれで突っ張ればよし。いつも書くことだが一番いかんのは右往左往している間にどんどん他国から取り残されていくことだ。
もし人々が今までの「あなた任せ」が大好きで「お上大好き」なら既定方針でいけばいい、ぶれるなと言いたい。
ただぼくは今は小沢に政権を任せるべきだと思っている。人相は悪いが能力はある。それほどに今の日本は崖っぷちであり21世紀の入り口で大所高所の判断が必要な時期に来ているのだと思っているから。
オークランドはクイーンズバースデイ三連休初日、朝から慈雨で人々はモールでカフェを楽しみ買い物を楽しんでいる。気温は17度くらいか、雨の割に湿気が少ないのがオークランドの特徴だ。今月から南島ではスキー場がオープンする。