2011年06月10日

21世紀型爆弾

県民はバカである。だからいつもうろたえたり間違った情報で振り回されたりする。その結果治安が乱れてしまうので情報は出来るだけ統制して県庁だけが知っていれば良いのだ。

 

★記事開始

放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に

静岡県が、自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたとホームページ(HP)で公表しようとした東京都内の食品通販業者に、公表を控えるよう求めていたことが分かった。

 有機野菜などの会員制宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」(東京都港区)。同社は自主検査で基準を超えたと6日に県に報告。この際、HPでの公表を県が控えるよう求めたという。同社は商品を購入した会員に、経緯と商品回収の意向を伝える手紙を郵送したという。

 県経済産業部は「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」と説明している。

★記事終了

 

こういう記事を読むたびに腹が立つ。一体政府は国民をどこまでバカにしているのか?民主主義国家において情報公開は基本である。何故なら「権力は腐敗する、長く権力の座にあれば確実に腐敗する」と言う英国の政治学者の言うとおり、権力は人間を迷わせて少しでも長くその力を保持しようと情報操作をするからだ。

 

だから政府は内部情報を出来るだけ公開して国民にも一緒に考えて貰って合意の上で物事を進めていく方が結果的に国民は政府を信頼するしそれが国民の為になるのだが、いつの時代もお上は「下々はバカじゃ、教えても分からん、民は依らしむべし教えるべからず」と信じ込んでて、てか情報公開をすることで自分の既得権益が崩壊するのを常に恐れいるから絶対に情報を公開しない。要するに目先の利益だけに走る怖がりチキンなのだ。

 

ふざけんな、国民がバカと言うならそのバカを作ったのはお前らの教育システムだろうが!と言いたい。バカを作っておいて「教えても分からん」と言うその自己矛盾に気づかないのか?政府による懐柔と恫喝の「飴鞭政策」でいつまでも国民がついてくると思ってるのか?

 

江戸時代から続く「民は依らしむべし、知らしむべからず」が今も続いている日本の政治と言うのは、まさに民主主義の正反対を走っている。情報操作をして国民を騙しながらミンシュギ!と繰り返して言う事で多くの日本人はこれが民主主義と思い込んでいる。選挙にいかない民主主義を作りお上からしても下々が政治に関心を持ってもらうと困る、ぼろが出るから「選挙に行こう!」なんて表面的に言っても実際には投票しずらい仕組みにしたり投票しても何も変わらないという空気を変えようとせずに「現状維持」に走る。

 

そして選挙で一応形だけ選ばれた政治家を表に立たせて選挙で選ばれたわけでもない官僚と言う「権利はあれど責任なし、国民に信任されずに国家を動かす」人々が政策を作り政治システムを何百年も運営してきたのだ。

 

しかしその情報操作は21世紀の革命と言えるインターネットですべての壁を破壊して国民に生の情報が直接届くようになった。

 

こうなれば政治家は今までの様に知らぬ存ぜぬでは通用しないし官僚は自分たちの作ってきた情報の壁が破壊されて今までの非行歴が表に出る。

 

つい最近もウィキリークスで沖縄基地問題が取り上げられて米国が日本政府の無為無策無政府状態に対して「あきれてものも言えない」とバカにした秘密公電が暴露されたばかりである。

 

お上の考えていることは立派とかすごいとか言える部分はある。彼らは決まった事を実行する時には素晴らしい能力を発揮する。しかし決まってない事を決める際や誰かがいずれ責任を取らないといけないような状況になった場合完ぺきに思考停止する。これは今までの歴史が物語っている。その結果として常に先送り最悪の選択が行われてしまい国民はその被害を数十年にわたって蒙り続けるのだ。

 

情報公開はどうしてもできないような項目があるのもよく分かる。ここから先はさすがに一般国民には言えないね、そういう判断もあるだろう。50年後にしか公表出来ない話もあるだろう。

 

しかし彼らあふぉどもが扱っている情報の殆どはその場で公表して国民と情報共有をする方がよっぽど正解が出る可能性が高くまた国民と共有することで役人も責任逃れが出来るという事を役人は理解しようとしない。てか、ほんとに怖がっているのだ、国民が情報を共有することの結果として自分たちの既得権益が失われることを。

 

しっかしまあ、そんなちっぽけな権益なんてどうーでもいいでしょ役人さん、あんたらだって家に帰れば家族があるんでしょ、子供と一緒にお風呂に入って「今日はこんなことがあったんだよ」って言う子供の頭をなでてるんでしょ、同じ人間じゃんか。

 

自分が運よく得られた役人と言う仕事にしがみついて人間らしさを捨てたり子供に言えない事をしたり、そんなのって誰に指摘されなくても一生心に残るよ。今回の「おい黙ってろ」だって役人の誰かが民間企業に脅しをかけたわけだ。

 

たぶんもうすぐすれば日本版ウィキリークスがだれかによって立ち上がるだろう。そこでは今まで政治家の陰に隠れていた官僚や役人の名前を実名で出して「こいつが厚生省で血友病の責任者だった、こいつの家族はここに住んでるぞ」とか「静岡県の名前で脅しをかけた奴はxx課のxx係長だ、自宅はここだ!」とか。

 

そうなってから役人が自分たちの判断を後悔しても間に合わない。自分がやった事、やらなかった事の責任はすべて自分にあるのだ、21世紀の革命、受けてみろ。



tom_eastwind at 11:47│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本ニュース

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