2011年07月11日

年金は、払うな 「日本中枢の崩壊」

日本中枢の崩壊
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「日本中枢の崩壊」読了。「これからは国に頼ってもダメだ、自分で何とかしよう」と言う言葉が現役キャリア官僚から出てくる時代になった。年金は、払うなと役人が言う時代になった。

 

この本では今若者が支払っている年金は今の老人世代の為に消費されている。政府はあなたの預けたお金を貯金などしていない、すべて今消費されているのだと明確に説明している。

 

ところが年金が自分の老後のための貯金だと思って払うから、自分が老人になったら年金がもらえると思い込んでいる。

 

これは二つの意味で間違っている。一つは今あなたが払った年金は現在の年金受給者によって消費されており政府はあなたのお金を運用などしていないという点だ。もう一つは「そんな事言っても今払っているんだから老人になったらもらう権利あるでしょ」と言う甘い空想だ。

 

甘い空想の第一点は老人とは何歳をさすのか?である。昔は60才から年金がもらえたが今は65才だ。例えば35歳のあなたが年金をもらう30年後には老人は90才であり支給年齢は95才になっているかもしれない。

 

甘い空想の第二点は「いくらもらえるのか?」だ。自分が生涯払い続けた年金が1千万円としよう。それに毎年の金利を2%と計算しても、いつからもらえるか分からない年金でその金額が「すみません、あなたを支えるはずの若者は少子化でして、支払いできるのは毎月2万円です」となったらどうする?

 

「そんな事あるわけないじゃん、政府との約束だよ〜」と思うだろうが、政府がどのような約束をあなたと交わしたか?彼らはあなたからもらう金額は決定しているがいくらあなたに払うかは約束などしていない。

 

これが保険や預金なら満期にいくらと分かるが年金には満期配当がいくらと言う決まりがない。その時の年金支払者が何人いるかで決まるのだ。いくら払ったらいくらもらえるのか?あなたは知っていますか?そしてその約束が今までどれだけ政府によって破られてきたか知っていますよね?

 

だったら年金支払いは一度やめてみよう。どうせもらえないのだ、全員で年金支払いを拒否してみよう。そして年金分で中国やインドの国債を買って老後に備えようではないか。

 

上記のようなネタがたくさんあって非常に勉強になる内容だ。驚愕の真実ってのはないけどずべてが政府側の真実なので、自分が騙されない為にぜひとも一度読んでおくことをお勧めする。



tom_eastwind at 14:46│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 最近読んだ本 

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