2011年07月23日
オバマとジョンキー会談
バラク・オバマとジョン・キー
ほー、ニュージーランド現役首相が米国現役大統領と会見しましたか〜。個人的には世界で起こる乱射事件や鉄道がひっくりかえって両方でたくさんの人が死んだ事件よりも重みがある。
NZと米国は元々あんまり仲良くない。核問題に対する基本的な考え方の違いだけでなくキーウィからすればアメリカンのくそったれな生意気さと下品さが耐えられない臭さであり、そのような国民感情が爆発したのが1985年に起こった「ロジャーズ号事件」である。核爆弾を搭載した米軍艦船ロジャーズ号が強硬に入港しようとしたのを政府から国民に至るまで徹底的に反対して追い出した。その結果としてニュージーランドと米国の国交は約10年間も断絶していたのだ。
今時アメリカさんと縁を切って堂々と自分の主張を出来る国家がどれだけあるだろうか?オーストラリアでさえも米国と協力しているがNZだけは明確に一線を引いて付き合っている。NOはNOです、今回のジョンキー首相の訪問でも「アメリカから軍艦が来るのは良い、けど核はダメよ」と明確なメッセージを伝えている。
今回の訪問でも会談の様子を見る限りジョンキーは世界政策の一つとして米国でオバマに会ったけどそれは特別な意味はないよって感じがある。お互いに白人同士仲良くしようね、けどNOはNOだよ、って、あれ?オバマ、あんた白人じゃないのかい、てな感じだろう。
アメリカとしてはNZの位置づけは「どうでもいいような南太平洋の小島」と考える時もあれば「世界に数少ない英語を話す英国系国家であり仲良くしなきゃ」とも思っている、難しい判断なのだろう。
ただ世界中の情報をすべて英国圏で傍受してその情報を最大限に生かしている国の一つがNZであるのも事実だ。これはエシュロンと呼ばれている。だからある意味白人の団結力は強いっていうべきだろう。
ただキーウィ全体に通じているのは彼らからすれば本当は日本人のような正直で勤勉な連中と付き合いたい、米国人のようなどうしようもない連中とは今でも個人的には好きじゃないって気持ちだ。
もちろんこれはあくまでも気持ちだけであり金が絡めば金持ちの米国客を取るのだが。オバマは個人的にはニュージーランドの発想に近い人物だと思う。もしかして今回の会談でオバマが「おい、2年くらい交代しないか?」って提案があっても不思議ではなかろう(笑)。