2011年07月31日
蒼茫の大地、立つ
★記事開始
被災地首長「泥かぶらない」 民主安住氏が批判
民主党の安住淳国会対策委員長は30日のテレビ東京の番組で、東日本大震災で被災した自治体の首長について「国からお金をもらって自分は言いたいことを言い、できなかったら国のせいにすればいい」などと批判した。今月上旬には被災地での言動をめぐって松本龍復興担当相(当時)が辞任したばかりで、安住氏の発言は被災自治体の反発を招きそうだ。
安住氏は「『知事は頑張っている』と言うが、仕組みが違う。自治体の首長は都合がいい。増税しないんですから。国からお金をもらって自分は言いたいことを言い、できなかったら国のせいにすればいい。『増税も無駄の削減も国会議員がやれ』と、立派なことは言うけど泥はかぶらないという仕組みを何とかしないといけない」と語った。
安住氏は被災地の有権者に対しても「家、財産、家族がなくなった人は不満は持っているが、だからといって『全部国会議員が悪い』というのは感情的な話だ」と述べた。
★記事終了
この記事、ぼくならこう書く。
「泥をかぶれない被災地首長」
被災地首長が「泥をかぶれない」のは中央政府が地域を食い物にして放置した結果」 民主安住氏が批判
民主党の安住淳国会対策委員長は自分でも知らないうちに日本の中央集権問題を厳しく批判した。
30日のテレビ東京の番組で、東日本大震災で被災した自治体の首長について「国からお金をもらって生きるしかない税制を構築した中央政府、地域には補助金漬けで言いたい事も言えないようにしておいて沖縄などが基地問題、福島が首長の判断でほんとに言いたいことを言うとすぐに補助金カットや知事追い落とし、地方自治が出来ない能力に落とし込んで自治ができなかったらすぐ能力不足と言って更に自治力を削減させた中央政府。そのすべての目的は霞が関だけが日本を支配する知識層となりそれ以外をバカのまま放置させたい江戸時代からの「民は依らしむべし知らしむべからず」思想なんだから今回も出来なかったら国のせいにすればいい」などと応援した。
今月上旬には被災地での言動をめぐって同和の松本龍復興担当相(当時)が辞任したばかりで、安住氏の発言は結果的に地方自治問題をニュースにされたくない総務省の反発を招きそうだ。
安住氏は「『知事は頑張っている』と言うが増税も法改正も強制執行も出来る中央政府と仕組みが違うから知事が頑張ってもどうしようもない。自治体の首長は中央の操り人形なら都合がいい。地方では自由に増税出来ない仕組みないんですから。国からお金をもらうしかない仕組みで国は地方に命令し、できなかったら自治体のせいにすればいい。『増税も無駄の削減も国会議員がやれ』と立派なことは言うけど官僚が協力しないと出来ない事を官僚が一番よく知ってるから表に政治家を立たせて官僚は陰に隠れて泥はかぶらないという江戸時代から続く「権利はあれど責任なし支配」の法則を何とかしないといけない」と語った。
安住氏は被災地の有権者に対しても「家、財産、家族がなくなった人は不満は持っているが、だからといって『全部国会議員が悪い』というのは感情的な話だ、悪いのはお上を無批判に頼って信じて何かしてくれると思い込んでる人々であり政府なんて頼らずにその代わりに納税もせずに自分の地域は自分で守ると覚悟を決めてほしい」と述べた。
★記事終了
安住氏の意見は結果的に地方の自治と独立を推し進めるものである。地方がお上に頼らざるを得ないのはそのような仕組みを作ったのが国家だからであり国の意思決定機関が「何でもかんでも国に頼るな」と言うのだったら堂々と「よっしゃ分かった!東北は独立する。自分たちで法律を作り自分たちで納税して自分たちの自治体警察を持ち自分たち雪の降る地域に合った国作りをする」と宣言すれば良いのだ。
そして今後は国家資本で作ったすべてのインフラ事業を没収して東北政府の所有とし東京に住む人々に東北で作った電気や食糧を売り豊かな東北の自然で観光を活性化させ東北に合った生活をすれば良いのだ。東北は全県合わせれば1千万人、人口400万人ニュージーランドの2倍以上だし香港やシンガポールより大きいのだから十分な独立採算人口である。仙台空港は中国東北部への窓口だしロシアに向けた海の窓口である。米国など無視して東北アジアビジネス圏を構築すればよいのだ。
考えてみてほしい、なぜ東京に合わせて生活をしなければいけないのか?なぜ東京の決まりが全国の決まりにならねばならないのだ。なぜ東京から派遣された地方を知らない数年でいなくなる連中がエラそうに税務署長とか県課長とかやってるのだ?なぜ東京の建設会社が誰も使わない橋やトンネルを掘って利益を東京に持っていってるのだ?
江戸時代から長い間支配されてきたお上頼り体制を吹っ飛ばせば良い。
独立などそれほど難しいものではない。まずは既存の自治体が独立賛成の全員投票を行い過半数が賛成すれば日本からの独立を宣言する。国境を作り東北政府を樹立させて独自の旅券を作り世界に承認を求める。中国やロシアは東北と提携することで太平洋に直接出られる塩釜港や仙台港が使える。経済圏が広がるので承認するだろう。
そうなるとほんとに困るのは東京政府である。今までは収奪の場所として東北を位置付けていたのが突然隣国となり収奪が出来なくなる。何より東北独自の外交を展開されたら自分たちの間抜けさがばれてしまう。東北政府が独自外交を始めて数年もすれば「あれ?外交ってこんなに簡単だったの?だったら東京政府の外交であれだけ失敗したのは何だったの?」となる(笑)。
地域住民の意思によって独立されて他国に承認までされてしまえば軍隊を持たない東京政府が暴力で取り返すことは不可能だ。国民を守るための自衛隊を「外国」に派遣することも出来ないし第一自衛隊だって動かないだろう。日本駐留米軍も他国に侵攻することは出来ない。
もしかして今回の東北大地震は東北再興の稀有の機会かもしれない。一千年に一度の津波であれば一千年に一度の機会である。すべての既存の規制やルールを捨てて全くゼロから考えてみればよい。自分の事は自分でする、お上は不要、その代わりお上に納税もしない。
いままでは地方が何かしたくても中央が法律で禁止しているから何も出来ない。そして法律LOVE!な人々は「あらま!法律!まっもらなくちゃ!法の精神とか民主主義とかどうでもいいのよ、紙に書いている法律なんだからお上さまの言う通りにお守りしましょ!」となるから結局全員がお互いの足を引っ張り合いながら沈んでいくしかなかった。
しかしこれを機会に独立して東北地域に合った納税システムと社会福祉を導入し中国とロシアを視野に入れた東北アジア外交を展開し東京と隣国として食糧やエネルギー輸出国として対等に話し合えばよいのだ。
実はこのアイデア、もともとは西村寿行1980年代の作品「蒼茫の大地、滅ぶ」からだ。ネットも携帯電話もない時代には単なる夢でしかなかったが、21世紀の現代なら実現可能である。
今回はせっかく政府の代表が堂々とテレビで「俺たちばかり頼りにするな」と言ったのだ、堂々と独立宣言すればよい、ある意味沈みゆく古い日本政府から縁を切る良い機会である。それにもしかしたら次の機会はないかもしれないのだ。