2011年12月03日
面白い恋人?面白くないし。
★記事抜粋開始
「面白い恋人」笑えない 石屋製菓、販売差し止め求め吉本興業提訴
北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市西区、島田俊平社長)が28日、吉本興業と子会社など3社に、類似商品の販売差し止めと廃棄を求めて札幌地裁に提訴した。吉本興業の子会社が発売した土産菓子「面白い恋人」に商品名や包装をまねされ、ブランドを侵害されたとしている。島田社長は「いくら何でも悪のりしている。こういうことがまかり通るなんてびっくりした。全然面白くない」と憤った。
★記事抜粋終了
今日もまた大阪記事だけどべつに大阪を狙いうちにしているわけではない。生活保護は大阪だけでなく福岡でも問題になって裁判沙汰になって結果的に日本に到着して日の浅い人々が生活保護をもらえるようになったとの事。
著作権問題でもめるのは世界中よくある事で文学界からマイクロチップまでお互いに企業戦略上の戦いとして「わかっていて」知的財産とか所有権とかでガンガンやっている。お互いに法律武装して「越えちゃいけない一線」を常に理解しながら裁判で争い権利を主張する。
今朝のニュースで初めて「面白い恋人」と言うお菓子が大阪に存在しているのを知った。北海道を代表するお菓子であり地元に根付いて雇用も生み寄付もしている立派な地元企業である。彼らからすれば白い恋人が売り上げの多くを占めており登録商標もしておりネーミング、デザインなど外形的に白い恋人と似ていれば当然抗議をすることになる。
ところが今回のニュースで感じたのはよしもと側にブランド侵害や法律違反と言う認識がないのではないかと言う点だ。「わかっていて」仕掛けたわけではなくましてや「越えちゃいけない一線」など考えもしなかったということではないか。
このあたりが地域性と言うべきか「何でもええねん」で通用するし、ばれても冗談で通ると本気で思い込んでいる人が大阪に多いと思うのはぼく一人の意見ではないだろう。
以前も何度か書いたが他人に対する礼儀を知らない事を「ふれんどり〜や」と言い漫才でくそちんぴらが相棒の頭を叩いている場面で笑うことが他人や人間性自体に対する侮辱とは思わない独特の文化を持っている。
でもって「本家の“白い恋人”も当時人気のあった映画の邦題をそのままぱくったものであるからどうなん?」と言う書き込みがあったり「大阪の冗談が分からんのかな」とかだったり。
事件に関してBLOGOSでよしもと擁護の書き込みに対して多くの反対意見が寄せられており日本全体としては「ダメでしょ」の方向性である。当然だ、北海道の人が一生懸命考えて北海道のためのお菓子を作り何年もかけてブランド構築して何とか成功させてそれを持続させているのだ、その努力は並大抵のものではない。それをからかうように「面白い恋人」などふざけるなと言いたいが、それを言うと大阪では「何言ってまんねん、冗談でっしゃろ〜」で通るというのだからどうしようもない。
どのような文化を持つかは勿論その地域の問題でありその事にぼくが何かを言うつもりはない。けれどよその地域で作ったものをパクっておいて自分の地域でしか通用しない、理屈にもならん理屈で「ええやんか」とやってしまうのは止めてもらいたい。
少なくとも日本は法治国家であり個人の自由は認めるが他人の権利の侵害をすることは余程の理由がない限り認められない。どうしても自分の文化を押し通したいなら大阪都ではなく大阪国を作ってその中で独自の文化に合致するような法律を作って好き勝手にすればよい。
そうやっておいて日本と言う隣国の作った商品をぱくったり違法コピーしたり偽ブランド品を売れば良いのだ、「大阪ではこれ、合法やねん」と言いながら。そしたらまさに今の中国みたいに世界から評価されるようになるから。
少なくとも自分の冗談が相手に通じるかどうかはよく状況を見てからやるべきだ。そうでないと冗談の通じない国と戦争になる。てか、今のままやりたいのであれば中国と合併すればどうだろうか?中国でもかなりの確率で礼儀知らずで下品で偽物コピー大好きな人に会えるから相性が合うのではないか。
そう言えば橋下さんが大阪市長選に当選したその夜に2ちゃんねるの書き込みでどうやら市役所の役人らしいが「ハシゲの顔なんか見たくねえ、明日は年休取って休もう」みたいな書き込みがあったのだが、あっと言う間に激しい勢いで「一生寝てろ」とか「明日は出勤しろ辞表持って」とか連続攻撃。そうだろうな普通の感覚で言えば「新社長の顔見たくないから年休取る」のなら「辞めれば?」である。
同じ価値観を持つ人々が一つの国家を作り一つの制度を持つ、そういうのが一番無理のない政治である。よしもとにしても市役所職員にしても彼らはどうやら同じ価値観を持っているようだから独立国家を作るべきであろう。