2011年12月09日

読書の効能

本文に入る前に「大阪の生活保護」ネタの内容に訂正があります:私が書いた下記部分↓

>一般的な怪我や病気については政府が作ったACCという保険会社がカバーしてくれるのだが、これは賭け金不要である。

 

上記の表現は正確に言えば間違いです。ACCがカバーをするのは怪我のみで病気の場合はDHBと呼ばれる政府組織が直接病院に支払いをします。でもって病気の種類によっては支払いをされないので個人負担になるケースもあります。私立病院に行けば診療費、薬代など、基本的にすべて有料です。

 

ACCの掛け金不要と言うのも正確には年に一回企業に請求書が来てその年に会社が支払った総人件費に一定の率を掛けたものが請求額となります。ちなみに当社は旅行業として登録しているのでACCからの請求率は0.22%前後です。

 

けどこのネタの種子(冗談です、笑ってください)は、働いてなくても払ってなくても受け取れる社会保障が存在するって点で、もちろん仕事をしてなければACCを払う事もないし病気や怪我をして公立病院に行った時に「あなた、おカネ払ってないから治療しません」と言うことはない。失業保険や生活保護手当がネタだった為にNZの制度については適当に端折って書いたので間違ってしまいました、すみません。ただ「賭け金」はわざとです、ある意味正しいかも(笑)と思ったからです。

 

これからも読んで頂いてる方が「これ?違うくない?」とか「これ、ほんと?」と言う疑問点があればコメントください。僕がブログを書くときは仕事の合間のちょっとした時間を利用して自分の頭の中にあるイメージをそのまま文字にするので事象を一面からしか見てない事が多いです。

 

もちろん意見表明の論旨は明確にしていますのでそれがポイントで「それ、違うし!」と言うご意見であれば必要であれば再度論旨を明確にしますし僕の情報不足であればお詫びして訂正もします。ただ僕からすれば「それ、ポイントじゃないよね?だから適当な記憶で書くぜはしょるぜ」と思う点でも、その情報をとても大事にして全面的に細部まで信じられる事があると後でまずい事になります。なのでこのブログで書くことはあくまでもぼくの個人的意見表明であり詳細はそのサポートデータだとご理解頂き健全に疑ってかかってコメントください。個別に頂いたコメントについてはきちっとした答えをお返しします。

 

では本文★抜粋開始

千田氏の本は一見すると成功哲学っぽいイメージがするが、読書家としての意見は参考になることが多い。 例えば、

 「残業より読書をした方が給料は増える」

 「本を借りて読む人は、自分も一生使われて終わる」

 「本にかけたお金とその人の年収は比例する」

 「本の買い過ぎで貧乏になった人はいない」

 「読書をしないと外見が劣化する」

 なるほどな…と思う。給料と年収は読む本にもよると思うが、身銭を切って読書しないといけないというのは、なんとなく実感として解るような気がする。

★抜粋終了

このブログには「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」と書かれているが、まさにその通りだと思う。本を読む人は自分が置かれている状態を同じような過去の状態と比較してどうすべきかを判断出来る。それに比べて愚者は自分が置かれている立場が理解出来ず判断も出来ないから原始時代から残った動物的恐怖本能、すなわち「食われるのではないか?」と思い込みその場の感情論で突っ走りまっしぐらに失敗に向けて飛び込み、大けがをして学ぶ。大けがなら良いがそのまま人生が終わってしまうかもしれない。

 

日本人が海外に行けばいろんな経験をするわけだがその度に「なんでこうなるの!?」と怒るだけでなくその背景にあるものが理解出来ればそれまでの怒りがすっと納まって相手に対する親密感が出てくる。

 

何故こうなるのかを考える時に、それまでに読んだ本を辿っていくと結構正しい答えにたどり着く。戦前の帝大生は哲学や歴史の本をよく読んだと聞いている。試験に受かるための直接の点数には繋がらないが卒業後官僚として政治を動かすときに答えのない世界で答えを探すしかない、そんな時に哲学や歴史が非常に役立つ。

 

教養とは哲学や歴史から学ぶものであり、その意味で今の東大はどれだけ哲学や歴史を勉強しているのだろうか。時々意味不明で国民を苦しめるだけの政策を見ると本当に疑問に思う。またどれほどの高級官僚が本当に日本の行く末を憂えているのだろうか?聞いた話によると高級官僚を狙う若者の中には引退後の天下りまで考えて東大法学部を受けるという強者がいるという。大したものだ、その能力を国家天下の為に生かしてくれればいいのにな・・・。

 

知識とは現在発生している事象に対して学ぶもの、東大生には得意な世界であろう。だから彼らは議論には強い。とくに自分が得意としている分野で答えが明確であればひたすら論理的に強い。しかし中卒の米国海兵隊のような臨戦にあたって突発的に⇒か←かを判断する能力がないから「どっちでもいいから逃げろ、おめえ死ぬぞ!」と言われるとびびってすくんでしまう。だって答えがどちらか分からないからだ。

 

大事なのはこれから世界で起こるであろう事に対してどう準備をするかって事。世界がどう変わるかを今の時代を歴史の軸に一度引き戻して、今の時代はいつの時代と同じ動きをしているのかを調べ出して、その時代の勝者が誰だったのかを読み取り、その人間と同じ行動をすれば生き残れるのだ。そしてその上で自分が何をしたいのかを決めれば答えは簡単である。読書をすることも大きな意味での【リスクマネジメント】といえますね。何歳からでも遅くない、本を読みましょうぜ。



tom_eastwind at 12:18│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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