2011年12月31日

今年もお世話になりました 2012年以降の政治予測

12月23日から家族旅行で現在は北海道に滞在中。年明けは札幌だが紅白を見ることはないだろう。

ほんとは法務省とかからの視点から見た2012年以降の検察の動きも予測をしたかったがちょっと時間切れ。

日本という国を実質的に支配する官僚組織が強い動きをしている。この動きの源流は1990年にある。追いつけ追い越せ政策でやってきた、つまり正解がありそこにどう近づくかという論理には強い官僚が、政界のない時代に放り込まれた時から日本の漂流が始まった。

ぼくは2000年当時に当社で発行していた情報誌で2005年までは起業家台頭、それ以降は官僚が力を取り戻していうことを聞く起業家とそうでな起業家を選別して片方は生き残り成長し片方は潰されるだろう、そして2010年頃には日本は官僚国家に戻るだろうと書いた。

ぼくは官僚国家が悪いとは思っていない。江戸時代から続く官僚制度はよくできた制度であり国民が従っている限り国家論としては一つの正解だと思う。

ただぼくのような跳ね返りにはどうも生きにくい。ましてや現代の日本は官僚がバブル崩壊とその後の官僚崩壊を経験して怒りに燃えて新しい官僚国家を創るために冤罪でもなんでもお構いなし、とにかくお上に逆らったらその時点で終わりという仕組みを作り上げた。

この流れは少なくともあと5年くらいは続くと思う。国会議員の選挙制度の時期や数や政党間の駆け引きの問題があるからうまく片付いて政治家が官僚制度に手を突っ込んで結果を出すとしても時間がかかる。その間に多くの政治家が牢獄に放り込まれるだろう。一般人も同じである。

政治が乱れている限り官僚にとっては天国である。個人がどれだけ官僚と戦っても勝ち目はない。残る手段はそれほど多くない。巻かれるか出ていくか、だろう。

けれど日本人の95%はこの状況にそれほど不満を抱いていない。毎日の飯が食えるのだ、何が問題なのだ?昭和のようにところてん式な人生は望むべくもないが、収縮(縮小?)した生活スタイルの中でもそれほど悪くないと思っているのだ。この状態が続く限り95%の日本人は納得しているのだ。

国民のほとんどを納得させる政治をするなんて大した組織だと思うし視点を変えればやってることも間違いではないのだ。だからぼくは日本政府(官僚組織)を機能的であり優秀だと思っている。

ぼくのブログはそういう意味では日本に住んで日本政府に批判をするという視点ではなく、日本に残る5%の人々の中で「なんかおかしいな、けどなんだろね?」と思う人に対して外国に住む日本人の視点として読んでもらえればと思ってる。

2012年は僕の中で大きな変化がある年だ。プリンシパルという言葉が頭の中を駆け巡っている。

しょうもない書き殴りをお読みいただいたみなさん、今年もありがとうございました。

tom







tom_eastwind at 01:41│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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