2012年05月14日
Midnight boy
説明会当日の真夜中のフライトで羽田に移動、そこからシンガポールに飛ぶ予定だったが所用(笑)で翌日の夕方の成田からシンガポールというあまり面白くない移動をすることになった。ぼくは成田が嫌いなのだが次の仕事の時間が迫っているので仕方ない。
この、航空会社とか空港とかは民間と言いながら公共の要素が非常に強い。ラーメン屋であれば一度喧嘩をすれば二度と行くかって言えるが空港や航空会社はそうはいかない。
シンガポールに行くのにシンガポール航空以外の選択肢もあるが非常に少なく品川駅前のラーメン屋街とか池袋のラーメン激戦地帯での選択枝ってわけにはいかない。
その意味で本来航空会社も空港も乗客の利便を考えサービス業がどうあるかを考えて発言や行動をすべきであるが、中にはどうしようもない連中がいる。
自分は航空会社のイチスタッフでしかないのにまるで自分が生殺与奪権を持っているように振る舞い(お前は機長か?)いちいち人にあーせーこーせーと指示する。おいおい、おれが世の中で何より嫌いなのはネギと玉ねぎと人に指示されることって知ってますか?って感じだ。
シンガポールという国そのものが独裁国家であり、良質独裁だったから資源のない小国がここまで大きなったのだがそれをやったのはリー・クワンユーであり羽田空港で偉そうな顔してふんぞってる日本人スタッフではない。
シンガポールは自由で楽しくて買い物が出来て〜と日本人には人気の観光地である。確かにインフラもしっかりしており観光地の整備、治安維持も良くやってると思う。
しかしぼくの人生にとって一番大事な「自由」がないってのが、どうしても息苦しくなる理由なのだ。
これはどう表現するか説明のしようがないんだけど、例えば香港は混沌の中に自由があるし守られている、てか負ける自由も勝つ自由も何もしない自由も何でもして良い自由がある。悪ければ後になって当局がやってきて「おいこら!」とはなるがいわゆる事前規制ではない。
ところがシンガポールでは常に「あれやっちゃいけない、これやっちゃいけない、こうしなさい、あーしなさい」と指示される。最初に規制があり「何故?」と聞いたら「決まってるから」だし、納得出来ないねと指示を無視するといきなり矯正(強制?)権力を発揮する。シンガポールでムチ打ちされた白人の若者の話とかは有名でありシンガポールはルールにウルサイ国である。
一応そのこと、つまり事前規制がきつい国であり指示に従わねばと知っているが、時々どうしても「タガ」が外れてしまう。ほんのちょっとした事で余計なことをいったりしたりしてしまう。
今年はシンガポールに来る機会が大幅に増えるだろう。いい加減ええ年なんですからたった3日程度の滞在、我慢を覚えなければいけないな、彼らには彼らのルールがあるんだし。羽田空港で搭乗拒否食らって都内に戻るタクシーの中でしばし反省、でした(笑)。