2012年09月01日
移民局 最近の動向
出来ないなら引っ込んでおけ。理解出来ないなら他の仕事をしろ。自分の手に負えない仕事を請け負って失敗して困るのはあんたじゃなくて僕らなのだ。
自分がいつも正しいと思い込んで自分が想像できない世界の話は一切受け付けない移民局の連中め。北半球には南半球の小島で人口400万人で農業国家である人々には理解出来ないようなビジネスがごろごろしている。
そのようなビジネスモデルを説明すると「それはいままでNZにはなかったからもっとくわしく教えて欲しい」教えても理解出来ないものだから今度は「そんな事で利益が出せるわけがない」と言い出す。
そりゃさ、君等はじゃがいもの成長速度や羊の毛刈りの時期は知ってるだろうが、そうやって生み出された食物が様々な流通経路を通じて付加価値が追加されて結果的に原材料費用の数十倍で市場に出回っているのは理解出来ないだろう。
そのような付加価値を付けることで今まで世の中に存在しなかった新しいサービスが発生して雇用が生まれて社会が拡大していく。すると拡大そのものが新しい需要を生み出す。そうやって都市化や分業が進み、小さな農村だけではあり得なかったビジネスが生まれる。
田舎では何でもかんでもDIY,自分の住む家まで自分で作るから建設業が進化しない。人が集中していないから本格的なレストランビジネスも成立しない。朝ごはんを自宅のキッチンで食べてから農作業に出かける人には、なぜ東京のような大都会で朝ごはんを自宅で食べずに出社前の会社近くの大戸屋で食べるのかが理解出来ない。
けど少なくとも他人のビジネスモデルを評価する立場にいる人間なら世界のビジネスくらい常識として知っておこうよ。知りもせずに偉そうに聞くってのはまるで猿の顔をした下級役人でしかない。
それに君ら、自分でビジネスをしたことがあるのか?成功体験は?何も知らない連中が口を出せる世界ではないだろう。
おいおい、リスクを取るのはお前じゃないし結果ダメなら36ヶ月のビザ延長をしなければいいだけだろーがよ、少しは頭を冷やして考えろ、この国にはきゅうりもスイカもあるんだから頭突っ込んで考えてみろって。少なくとも自分が見た事ないからって理由だけでどうこう言うんじゃないよって感じ。
それほどにここ2〜3ヶ月で移民局の対応が大変化している。問題は新しくやってきた部局のマネージャーが真面目であり過ぎて各種申請にどう対応していいか分からず、説明をすべきケースオフィサーも自分でビジネスを考えたことも経験も夢もないから当然まともな説明も成立しない。
その結果としてお互いに一番無責任でいられるのが審査を引き伸ばしたり無意味な質問を続けてみたりしてとにかく自分はやることやりましたと言い逃れをすることだ。彼らが認可しなかったビジネスが実は潜在的需要があっただろうが彼らには分からないし分かる必要もない、彼らの顧客はそれぞれの上司であるのだから。
このあたり役人の発想は世界中どこでも同じで、自分が責任を取らなければいいって発想は結局民間の自由な発想や挑戦を塞ぐものでしかない。
相手に好意的に評価すればマネージャーが変わったばかりですべてにおいて慎重であると言えるしケースオフィサーも中国人なので下手な事やって中国人がまたも穴抜けするような前例を残して自分に泥がかぶるのもいやなのだとも言えるが、だったら最初に書いた様に「出来ん事はするな」なのである。
それにしても移民局のやってることは法律に書いている事を教条主義みたいに守る発想しかないが、何故この法律が出来たのか、誰のためにあるのか、ならばどう運用してこのニュージーランド社会を発展させようとするのか、法律の条文でなく法の精神で考えてもらいたいものだ。