2014年06月04日

サラリーマンの昼飯

JA全中が叩かれている、おそらく潰されるだろう。安倍政権からすればTPPと組み合わせて農業の国際化を図るに全中は邪魔者、農協は戦後レジームの中では集票機械であったが農業が衰退して票が減った今では邪魔なだけ、農業の自由化で新しいビジネスが農業に参入して彼らが自民党に票を入れ農業改革を行った政府に一般国民層が一票をいれるなら生産性の足を引っ張ってる農協票が減っても数は合う。

 

次は医師会と教育だ。まず厚労省と政府にとって何よりも急務は医療費と社会保障の削減である。まず混合診療を認めさせて同時に健康保険を出来るだけ使わせず「死ぬまで健康でいるのは本人責任」とか「医療は自費で」とか「こんなん病気じゃねー!」とか「尊厳死」というテーマでキャンペーンを進めていく。

 

電通がキー局に依頼をして政府が希望する番組をじゃんじゃん作らせる。愛する父親が意識のない状態で病院のベッドのこれ以上老いさらばえた体を晒しているのは耐えられない、医師のいない隙に呼吸スイッチを切る娘!じゃじゃじゃじゃーん!である。

 

その後は多くの評論家がこの番組と「高瀬船」を比較しながら「やはりいつの時代も人間の尊厳は〜」などとのたくってる姿が今から見えるようだ。

 

もちろん僕だって尊厳死は認めている。しかし日本政府の場合は単純に予算削減でありそこに個人で国民で人間である日本人に対する尊厳は存在しない。

 

そこには政府と厚労省が組んで毎年肥大化する医療費と社会保障の削減がある。老人が増えても病院に行かなけりゃ政府の懐は困らない、余った金は自衛隊の装備整備に回せる。

 

つまり消費税増税で増えた医療予算であるが本音のところではいずれ死にゆく老人に手厚すぎるチューブ治療やって寝たきり10年なんてのは止めたい。消費税増税で浮いた金は軍備や国防や沖にある島に建造物作ったりの予算に使いたいのだ。

 

だからまず医師会を弱体化させて政府主導で医師法を改定して尊厳死を導入して終末医療のお金を削る。同時に75歳以上になればカネ持ってるんだから自分の好きな医療を自分のカネで受けなさい、保険診療部分はどんどん削減しますからね。カネがあるんでしょ、自由診療にしなさい。最初は混合治療を認めて次に自由診療部分を増やして保険診療を削減して政府の負担を減らす。

 

こうなると医者も自由診療で食える開業医なら良いけどそうでない開業医のところに客は集まらないから親が高い金を払って大学医学部に入学させて医師免許を取っても馬鹿な息子では開業出来ない。

 

そうなると勤務医で働くしかないけど現在の大学病院などを見れば分かるように多くの病院が赤字経営で人件費に予算が回せない結果、医師の夜勤連続など労働時間のきつさ、医療過誤など責任の重さ、患者からのクレーム等など、受け取る給料に比較すれば全然合わない。

 

父親に「何?医者になる?お前はそんなにボランティが好きか?辞めとけ、あんな給料と仕事のバランスが合わない仕事はないぞ。やるなら警察か公務員にしとけ」と言われる。そして医師も単なる労働者階級になる。

 

医者だけではなく患者にも当然のように負担がいく。医療費削減は政府の大方針であり医療費は個人負担が原則、最終的に個人に金がなければ病院にも行けないって明治の田舎のような日本にしてしまうのだ。

 

「何?明治の田舎では困る?なんて事を!明治時代こそ現在の官僚政治、全体社会主義が最も発展して日本中に住むすべての個人が全体、つまり天皇を抜きにした最高統合組織である「官僚組織」に向かって奉仕をしてた素晴らしい時代を、何ともうスカ!何ということだ!手打ちにいたす!」みたいな政府の本音の猿芝居でも誰かやらないかな(笑)

 

教育改革は明確な日教組つぶしである。戦後の日本で嵐のように吹きまくった黄砂や赤化を喰らって中途半端なバカが30過ぎまで組合活動なんて名前で馬鹿みたいに旗振りやってたらそのうちこれが金になることを知ったもんだから労働組合の闇専従やってたもんだ。

 

でもって今の時代になっても組合幹部(これをダラ幹、またはダラ菅と言う)として組合費を給与として食いつぶしオルグと言って組合員の金で銀座で酒を飲み葉山にヨットを買い、まさに組合員さまさま状態である。

 

本当の社会主義は知らず自分の生活のために旗振ってるバカ連中が日教組とその幹部連中である。

 

本当の社会主義を理解すれば誰もが自民党に入り自民党に投票するだろう。社員は労働組合を解散して新たに救国御奉公会を作り企業の生産活動と政府への忠誠を誓うだろう。だって政府が目指しているのがまさに全体社会主義でありそれを実行出来る力を持っているのだから。

 

日教組は単なるバカだけなら片付けようもあるが学生時代に政府と喧嘩して負けてプライドズタズタに挫折して長い髪を切って弁護士になった連中が後ろについてる。弁護士からすれば日教組は金儲けと恩讐の彼方のさらなる向こうの怒りかっくらきんの名誉そそぎ(そそぐものなどないのだが)に最高である。

 

今は日本の歴史教育が完全に曲げられている。隣国で政治的な理由で歴史が曲げら得るのは仕方ないとしても日本くらいは少なくとも事実を基礎にして子供に考えさせたいものだ、そう考えてる親は多い。

 

その為には政府と文科相が教育現場から日教組を叩き出し教育委員会を再興させて子どもたちに少なくとも近代史くらいは理解させて隣国の子どもたちと議論になっても負けないだけの「本当の日本史」を教える環境が必要である。

 

日本が全体社会主義と資本主義をうまくつなぎ合わせつつ成長させて近代国家を作り上げて東洋の端っこの資源もないちっちゃな島国を世界でトップクラスの国家にすることが出来た歴史的事実を学ぶべきだ。

 

その為に日教組を解体に追い込む。すでに一部では教員免許制度改革や現在の633制度の見直しが出てきている。

 

実は安倍政権の下でまだまだたくさんの大きな川の流れ、例えば官僚制度の根本改革が出来る人事制度変更などがすでに形成され始めている。それは日本から遠く離れた場所から日本を観ているとよく分かる。

 

だからこれから5年程度かけて2020年を目処にすべての日本人が平等になる仕組みが形成された先にある社会は、

1・一切の資産家は存在せず

 (すべて新しい税制で資産を実質没収する=既始)

2・コメを作らない事で金稼ぎをするあこぎな百姓は存在せず、

3・戦後日本の教育をねじ曲げ税金で飯を食うだら幹は存在せず、

4・病院の待合室をお茶飲み場にして無駄な税金を使う老人は存在せず、

5・既得権益にぶら下がる官僚システムは少し違った形で改良され、

6・安倍さんちのおじいちゃんが夢に見た明るい官僚独裁国家の一丁上がり!

 

他にも個別にこれから激変する業界や仕組みは山ほどあるけど書き出したらきりがない。とりあえず皆さんは自分の業界を見てみればどうだろう。

 

上記が川の流れである。この川の流れを意識して自分はその川のどこにいるのか、上流なのか下流なのか、川の左右のどちらで泳ぐか、自分がどのカヌーに乗って川を下るか、いつ次の大きな滝が来るのか、そのような事を考える必要がある。

 

けれど実際には多くの人々は川の流れに時々浮かぶ葉っぱのような、目の前に浮かぶどうでもいいような小さなネタ、例えば小保方、偽メール事件などだけ見てエロ週刊誌あたりやエロ新聞あたりでネタ仕入れてサラリーマンの昼飯のネタにして無責任に如何にも自分の「持論」として嬉々滔々と葉っぱの事を語る。

 

川の流れを観るか無責任なサラリーマン昼飯ネタに注力するのか?それはあなたが決めることである。



tom_eastwind at 12:31│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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