2014年06月15日
自宅はオークランド、職場は東京です。
明日の月曜日から金曜日までオークランドで働いたら次の週はもう日本だ。定宿の方から教えてもらったのだが、ぼくは今年が始まり5月末までにすでにこのグループだけで53泊している。他のホテルも含めると5ヶ月のうち約半分が日本である。
こうなるともう、自宅はオークランド、職場は東京ですってのが現実になる。
自宅のあるオークランドでは仕事内容は激激だけど毎日午後3時になれば仕事を終わらせて残ったのは自宅に持ち帰り、自分のペースで自然を楽しみつつ夕食を作り映画や音楽や落語を楽しみ、夜の9時過ぎにはもうベッドに入る生活だ。
こんな生活、日本じゃ無理だよねー。第一夜の9時なんて日本だとやっと残業終わったくらいの感覚だ。それから「よっしゃ一杯のみに行くか!」くらいだけど、日本人、体疲れないのかい(笑)?
ぼくも50半ばであり髪の毛もない(笑)が疲れも全くない(笑)。とにかく元気なのは無理してないからだと思う。
体重は高校生の時代から全く変わらず現在も身長165cmで体重60kg、20数年前に買ったスリーピースを今でも着ている(笑)。さすがにスリーピースのほうがくたびれて裏地に穴が空いたりしているが、着ている方は超元気であり、体に穴は空いてない。
今も裸眼であり視力1.2以上あるだろう、雑誌の小さい文字もすべて裸眼で読んでいる。
やっぱり無理のない生活がいいよね、自分の体に過剰な負担をかけずストレスを抱えず毎日をなべて事もなく過ごし、オークランドの空に浮かぶ白い雲と青い空、そしてランギトト島を眺めつつ過ごす。
その代わり一旦日本に行くとなればこれはもう戦闘である。戦いにおける戦略、戦術、戦闘、の、一番下の現場の殴り合いの喧嘩である。オークランドにいる時はゆっくりと戦略を考え戦術を練るけど日本に行けばそこは戦場、24時間戦う。
今回はすでに説明会の参加者がほぼ満席状態で東京と大阪の個人面談を詰めているところだが、久しぶりに一週間程度の出張で終わりそうだ。
一昨日の金曜日は街に出て飲み歩いて情報収集、そっかー、あそこ、こーいくんだな、ほー、この会社、調子良いよね、ビジネスモデルもしっかりしているよねー、なんて感じで真夜中寸前まで楽しみ、いつもの運転手、キースに迎えに来てもらい無事に自宅に到着だ。
ただ今回思ったのは、ぼくのような生活をする人が増えているって事だ。
日本でビジネスを成功させたけど、何か自分の思ってた自分の人生と違う、そう感じている人がニュージーランドにやって来て「あ、これか」と気づいて生活の拠点をニュージーランドに置き仕事の必要があれば日本に行く、だんだんそういう生活をする人が増えている。
ほんとにオフコースの歌じゃないけど「地球は狭くなりました」ですぜ。
ニュージーランドに住み日本に通勤する、そんな生活が20年後には確実に出来上がってますよ。あなた、そんな生活を信じますか(笑)?
ぼくは10数年前にそういうコラムを書いた。オークランド大学を卒業した若い女性たちがロサンゼルス、香港、ロンドンの職場に就職、それぞれに散らばっていたが、ある日偶然オークランドに戻る機会があった。
「じゃあお茶でもしようか」そんな雰囲気でカフェに集まった彼女たちは、日本人の子供、韓国人の子供、中国人の子供、共用語は英語で必要に応じて自分たちの言葉も使ったりして「ロンドンって、暗いんだよねー」とか「香港の環境ってきついよね」とか「ロサンゼルスは良いんだけど、何かもう時代遅れかもー、次探そうかなー」みたいな感じ。
当時は「あり得ん」とバサッと切られていたが、今それが現実になり始めている。親たちの人種が何であろうが関係ない、NZという国で生まれ育ち同じ教育を受けて世界に飛び立つ子どもたち。
彼らの自宅、故郷は間違いなくオークランドだ、けれど職場は世界です、そんな時代が来たなーって感じです。