2014年08月31日

「下へ参ります。」

ちょっと笑えた話。あるお客様の自宅マンションを訪問した時の話だ。ぼくが地理に疎い、てか普通の人に普通に見えるものが見えないってのはいつも書くことだが、今回も以前訪れた事があるマンションなのにここはオフィス部分とマンション部分が一つのビルになっているから住所を書いた紙を渡して降ろされたのがオフィス部分の入り口。

 

タクシーを降りて「ここ、違うな・・・」と思ってると玄関外側の受付女性が丁寧に「どうされましたか?」とまるでバカを見るような笑顔で話しかけてきた。紙に書いた住所を渡して「ここ、行きたいんですけど」というとますます変な顔になって「少々お待ちください」とドアの内側で手荷物検査をやってるごつい守衛さんのところに行って僕を指さしつつ何かこそこそ言ってる。

 

イラクのテロリストが自爆攻撃に来たと思われたか、なんて思ってると守衛さんの方が慣れてるようで紙を見せて何か説明してた。彼女はすぐに戻ってきて僕に「左手に行って頂き最初のところを左に曲がってもらえばマンション側の入り口で御座います」との事。

 

言われた通りに左に曲がってまっすぐ歩き次の三叉路を左に曲がり、あれあれ、坂道下ってるぞ、お客様のマンションが高層だったのだけは覚えているが目の前に見えるのは低層階のビルの一群でありどう見ても高層マンションは、ない。

 

ではと坂を上がって戻って左に曲がり更に歩く。目の前に高層マンションはあるがここでないことだけは記憶にあるので更に歩くとまたも低層ビル群である。うーむおかしいってんで最初のビルに戻る。ビルをぐるっと一周する。遠くにビルの外でタバコを吸うビジネスマンのたむろが見える。あそこが入り口か?

 

けむいところに行く。やはり守衛がいてガードしている。うむむ、マンションで手荷物検査はせんだろう?じゃ他だ。戻って次のドアを見るとここも守衛さんがいる。何て堅牢なビルだこりゃ、そう思いつつたっぷりの笑顔で「テロリストじゃないですよ、味方ですよ^」って手を広げるサインを見せつつ入り口に近づくと案の定変な顔をされたが、にこにこしつつ「すみませんーん、この住所を探しているんですけどー!」と声をかけると、何とその守衛さん、さっき正面玄関で受付女性に案内してた人だった、奇遇!

 

「ああ、あなたですかー、ほら、すぐそこが入り口ですよ」って言われて「どこが?」って感じで見ると、確かに角っこに入り口があるではないか!

 

何じゃこの入口、2回くらい前を通ったぞ、けど全然気づかなかったぞ、一体俺の目って存在理由を明確にしてもらいたいぞって思いつつ中に入ったところでやっと今日のネタ、お笑いがあった(笑)。

 

入り口でまず鍵が必要な自動ドアがありピンポンして応答があって初めて中に入れる。立派な入り口の大理石フロアを抜ける。するとまたドアがあって鍵が必要だ。え、何これ?って思っておたおたしてたらとっても賢そうないかにも偉そうな若い女性が受付にいてこっちをじっと変な顔で見ている。

 

まあいいや、今日は徹底的に田舎者路線でいこう、諦め目線で「すいませーん、ここ、開かないんですけど」と聴くと「あの、ここにどうやって入ってきました?」だって。俺はネズミではないと思いつつ入ってきたドアを指さして「あそこです」

 

すると受付嬢、猫がネズミを見つけたように大きな笑顔で「そこのパネルで同じボタンを押して下さい」。開きました。てか飽きました、舐められることに(苦笑)。

 

ほんっと高級マンションだな、すごい人たちが一杯住んでるんだろうな、どんな人だろうな、ガイジンの駐在員とかだろうな、なんて思いつつエレベーターホールに何とかたどり着くと丁度着いたエレベーターから一人でてきた。

 

そこで乗り込もうとすると中にいたガタイの良い中年白人、籠の中からものすごいまじーめな顔をしてじっとこっちを見つめつつ言葉を発した。

 

「下へ参ります」

 

君はエレベーターガールか(笑)!どこのデパートでその日本語を覚えたかしらないが、この一言で今日一日の田舎者の疲れが全部吹っ飛ぶほど笑えました!



tom_eastwind at 17:28│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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