2014年09月15日
総選挙が近づいてきた。
週末に総選挙の書類が郵送されてきた。中には投票所に入るためのカード(必須ではない)と選挙に関する案内があり、多国籍言語で書かれている。英語以外に主に南太平洋、日中韓、欧州などが目立つ。
ニュージーランドの選挙は日本と同様で小選挙区比例代表制だ。選挙に参加している政党は現在の与党である国民党、野党である労働党、少数政党、泡沫など合わせて15政党が120議席を争う。
9月20日の投票日に向けて最後の戦いである。ちなみにぼくは今回の総選挙を9月27日とずっと思い込んでた。間違ったご案内を差し上げた方、申し訳御座いません。なんでかなー??
永住権を取得して選挙権を得た人たちの手元にも選挙書類が配達される。この国の人間になったなー、そう感じる一瞬であろう。
この国の選挙の投票率は平均して75%くらいか。英国の伝統を引き継いでおり政治一流であるから日本より投票率は高い。
今回は年初の国民党圧勝予想から中盤に入っての国民党スキャンダル、後半には議員辞任などにつながりそうとうに打撃を受けているが、やはり経済で実績を残している国民党が有利である。
それでも移民政策となると国民党は推進派なのでなかなか言い出し辛いのが今回の選挙だ。なので経済政策の成功部分を思いっきり表に打ち出しつつ頑張ってる。
今日の夜のニュースでもキム・ドットコム自身が出演してるセミナーで「ジョン・キーが僕は大事な客人だから永住権を発給してくれるって、あー言ったコー言った」てな事で、あと5日のみになった選挙戦後半は大変だ。
キム・ドットコムがジュリアン・アサシンやエドワード・スノーデンに直接テレビ会話でGCSBスパイ事件を取り上げて問題にしたり、エミネムなんかが出てきて選挙ラップを歌ってみたり、完全に広告代理店のやり口である。国民もそれを感じているようで国民党の優勢は変わらない。
選挙期間はオリンピックみたいなものかな、勝つためにはルール変更さえ厭わないが、一旦勝敗が決まれば後くされがない。民主度が高いと競争も厳しいが選挙が終わればお互いに同じ国民って事でまた一致団結出来る。だってされど選挙だけどたかが選挙でもあるんだもん。
それなのに民主主義から遠くにいる国ほど選挙やった時の恨みがどこまでも残るってのはある。「主人をオトコにしてください!」選挙を見ているとお国柄の違いを肌で感じる。
NZでは選挙は義務であり国民に浸透している。参加するのが当然になっている。日本では選挙に参加して下さいと言いつつ手続(特に在外邦人)を面倒にして参加しにくくして更に論点や争点を下らんところに落とし込み選挙に行く気持ちを萎えさせるから雨が降ると投票率が下がる。Russiaではプーチンの言うことに逆らう政治家は殺されビジネスマンは殺されるか監獄に放り込まれる。中国では選挙さえ存在しない。
後約一週間、さあどうなるのか今回の選挙、国民党を応援する一選挙民として興味津々である。