2014年09月18日
党首討論
労働党と国民党が組むのか?昨晩夜7時のニュース特集で30分にわたり両党の党首がテレビ討論した。
面白かったのは司会者が質問する度にデビッド・カンリフ労働党党首がジョン・キー国民党党首の側に立って司会者に「お前違うよね!」と声を大きくしたりジョンを指さして「こいつはちゃんとやってる」と静かにしたりしながら主張した事だ。
あれ?もしかして危機を感じた国民党が労働党に何か提案して、選挙後に閣外協力って形で彼らに果実を渡す契約が出来たのか?
今まで反国民党だったキム・ドットコムをデビッドがばっさり切ってる。うわー、凄いな、これでキム・ドットコムは完全にハシゴを外された形だ。どうなるんだ?キムさん遂に米国送りでFBI逮捕か?
デビッドからすれば選挙戦当初は使えるネタだったがそろそろ選挙後の「落とし所」を考えればあまりスキャンダル攻撃して選挙後にジョンと仲悪くなるのも無駄だ、ならキムを切ってジョンと「共闘」を考える状況なんだろうか。
それにしても党首クラスの討論は面白い。物凄い早口で相手が喋ってるのをどんどん遮って具体的数字や名前を挙げてガンガン議論する。でもって司会者はニュージーランドで一番弁論術に長けた人間と二番目に弁論術に長けた二人を前にたじたじ、何でぼくこんなにサンドバッグ状態?(笑)
これは英語討論ではよくある方法で、とにかく誰かが見ている討論では喋りまくって相手に話す隙を与えない、良く言えば弾丸口撃、悪く言えば全く討論の意味を成さない猿芝居(笑)。
その代わりカメラが遠ざかり始めると突然皆ニコニコしてお喋りしている!全く猿芝居かよ(笑笑)。
デビッドの方は少し余裕があるようで選挙に負けても一定の影響力が取れる、それで3年後を狙った方がいいって計算かな。
ジョンからすれば今年勝っても3年後に敗けるなら、この3年以内に首相を辞めてしまえってのも頭をよぎってるのかもしれない(苦笑)。何となくこの討論ではジョンが押され気味で普段の元気の良さが見られない。
ジョンとデビッド、信じてる同士なのかそれとも猿芝居なのかビジネスなのか、なかなか読めない。ただ一般的にキーウィはあのクラスになるとMy Word is My Bond の世界がある。怒鳴り合ってもいがみ合っても、どこか最後でストンと落とし所が出てくる。単なる感情だけで走るバカはあそこまで登れない。
さあ、総選挙まであと2日。