2014年09月22日

未来が見えるという意味

今朝も日本から下見に来られたご夫婦と2時間の個人面談。昨日は不動産を見て回り今日はオフィスで今後4年間の移住工程表を作成する。

 

ご主人は開業医であり移住と言っても医院を整理してからしか移住は出来ない。しかしここ最近感じる危機意識がご主人の背中を押したようだ。

 

殆どの日本人サラリーマンは源泉徴収という政府の罠で自分の税率がいくらかも分からないまま様々な税金を負担させられている。給料の全額から手取り、この差額すべてが税金なのだけど一個一個に名前つけてるもんだから何か税金を感じることがすくない。

 

けど実際はそんなもん、消費税の値上げどころではない、貰う給料に直接課税して数%なんていつでも調整出来る。なのに消費税にどーこーいって自分が毎月確実に取られている税金を意識しようとしない。

 

しかし開業医や会社経営者は毎年の確定申告で自分がいくら税金を払っているかよく知ってる。利益の出ている開業医であれば半分以上政府に持って行かれている。

 

それで終身社会保障が堅牢であれば良いが、医者をしているだけに診療報酬の削減や医療の質の低下を目の当たりにして、更に老齢年金もいったいいくら貰えるのか?要するに政府にこき使われるだけこき使われて65歳になったら「はいおつかれ、年金ないから自分の貯蓄で生活してね、あ、貯蓄ない?そりゃーうちには関係ない、あなたの自己責任ですよね」となる。

 

だから開業して一生懸命働いた医師はある程度の資産を作りニュージーランドに投資家ビザで移住できるようになれば移住の準備にかかるのだ。本当に最近はお医者さんの問い合わせが多い。日本でお医者さん向けの何かがあったのかな。

 

いつも言うことだけどビザは取れるときに取れである。今は投資家ビザ150万ドルがあるけど、これがまた枠がいっぱいになれば移民局は突然投資家ビザを廃止するかもしれない。条件を厳しくするかもしれない。

 

それに今年は不動産投資で投資が認められているが去年までは駄目だったのだ、ならば来年適格投資から外される可能性がある。そうなると利回りの悪い、毎年確実に3%の損失を出す国債を買うしかなくなる。

 

渡航は4年後でも投資は先行投資することは出来る。利回りの良い投資先があれば適格投資先かどうかを確認した上で先に投資を終了させて金利を受取りつつビザ申請を行い、事前ビザ(AIP)が取得出来たその時点で投資関連書類を移民局に提出して4年間の永住権を取得する方法もある。

 

自分に危機感がある人は上記のような人生計画を自分の頭で考える、僕らの仕事は彼らの選択肢がビザ面、投資面、生活面、それぞれから✔してルービックキューブのすべての面が同じ色になってるかどうかを確認することだ。

 

ただこのルービックキューブは実際にはブラックボックスに入っており普通の日本での生活を営んでる人にはNZの永住権取得なんて全く見当が付かない。どのボタンを押したら何が出てくるのかびっくり箱状態である。

 

だからまず何か判断する前にかならず僕らがチェックを入れて「投資から観た面はOKですがビザから観たらちょっと危険ですね、リスクを回避するためにこういうオプションはどうでしょうか?最近使った方法です」と助言することになる。

 

こうやっていくと、お客様は日本で彼らの業界がどうなるかはある程度視えてるし日本人として様々なニュースを集めていれば自然と日本政府の方向性が見えてくる。そこに移住に必要な道を付ければ未来が見えてくる。

 

日本人の中には村長みたいな人がよく海外に出る人に対して「愛国心はあるのか!」みたいな事を言うが、はっきり言おう、僕らが愛している日本はその郷土や海や山や育った街であり強制的に税金だけ取り立てて何の福利厚生も保障しない日本政府を愛してはいないのだ。

 

あなた達のように地元の権力者とつるんでみたり地元で美味しい利権があればそれは支配層にいるのだから何でもOKだろう。交通事故のもみ消し、強姦罪の不起訴、賄賂、何でもOKだろう。しかしまっとうに生きてきた普通の日本人はそのような利権も持たないし汚れたいとも思わない。

 

だから出国する気持ちと能力と危機感がある人は日本政府のくびきを逃れて自分の納得出来る政府のある国で日系人として生活をするのだ。

 

今の日本は実にきな臭い。あまりにたくさんの事が同時に発生して、国民が知らない間に様々な法改正が行われ、間もなくすれば雪崩を打ったように社会が一気に変化する。変化してしまった後に何をしても手遅れである。変化した社会の中で生きていくしかない。

 

自分の目で自分の未来を考えてみて欲しい。回りで起こっている事実を整理してみてほしい。そうすれば自分の進むべき道が見えてくる。 



tom_eastwind at 17:36│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔