2015年07月04日

ミリに恋してる。

Auckland無事到着

 

無事到着って毎月出張してるんでしょって話だが、飛行機は落ちるわけでホテルは焼けるわけで新幹線は焼身自殺するわけでその時偶然飛行機を選んでた僕はまだ生きている。実は皆さん普通に生活しているようでいつも危機と隣合わせなんですよ(苦笑)。

 

「今日も何も楽しいコトなかったな」って思うんじゃなくて「今日も何も無くて良かった」と思える心境になりましょう(笑)。

 

さてっと今回の出張はいつもより充実してたなー。全部で約40名の方とお会いして話をした事になる。とくに大阪、福岡の盛り上がりが目立った。一つ一つの話が濃い。具体的でありやるべき戦闘手順を詰める、そんな感じだ。マイナンバー制度の怖さがやっと人々に伝わり始めたようだ。

 

戦い方はいろいろあるが一番大事なのは今自分が戦闘場面にいるのか、いるとすれば銃を持って反撃すべきか相手に手榴弾を放り込んでとっとと逃げるべきか、何をすべきか、そういうのを一瞬で判断する能力だ。

 

ぼくは実弾の戦闘を経験した事はまだない。けれどビジネス社会での戦闘経験だけは思い出したくないほどあり、何とか生き残ってきた。ぼくの場合のビジネス戦闘は時に相手が香港人でありキーウィであり日本人であり戦闘場所が日本、香港、カナダ、そしてクイーンズタウン、Aucklandと、あちこちでいろんな連中相手に戦闘して来た。なのでこれから社会に出て行く人々に対して何らかの助言は出来ると思っている。

 

今回もお客様のお話をお伺いしていろんな助言を提案して来た。助言を受けるかどうかはお客様の判断だ。ただ言える事は、判断だけは早く出来るようにすることだ。

 

海外で生活をするって事は日本政府の助力は全く期待出来ない訳でありその国でもその国の国民並の援助もない訳で、簡単に言えば誰の助けもないまま一匹で生きていくしかない。そういう時に一番大事なのが、自分が今どこにいて何をしているのか理解する能力だ。

 

今回の出張で一番良かったこと、それはスティーブン・ハンターの最新作「スナイパーの誇り」を読了したことだ。主人公はリュドミラ・ペトロフ。ロシア赤軍の女性狙撃手だ。「白い魔女」と呼ばれて東部戦線でドイツ軍に恐れられた。

 

特に後半の数章は何度も読み返した。家族を皆殺しにされ仲間に裏切られそれでも自分の信じるものの為に戦い常に相手を倒してきた。「何度でもやってやる。その結果がこうなることがわかっていても、わたしの死など何の意味もないわ」と語る。

 

ウクライナの戦場で狙撃手として単独でドイツ軍と戦い、高貴な心と強い精神と高い戦闘能力を持つリュドミラ、通称ミリは世の中の何も信じずひたすら戦って目の前の相手を倒してきた。

 

僕は実弾戦闘を経験した事はない。ただ父親の戦争体験などからある程度は見当が付く。そしてミリが戦ったウクライナの山の中の戦場も想像が付く。

 

そっか、ミリはそんな場所でたった一人で戦ってたんだ、腹を空かせ薄汚い格好で山道を歩き、国家や組織に裏切られても力強く狙撃用小銃を構えて。

 

戦い方は違ってもすごい共感を覚える。だって明日の事が分からない戦場って本当に怖いよ。けどそれを乗り越えて、逃げない、それでも戦うって勇気。すごいな。

 

僕は実弾戦闘をした事はない。けれどミリの恐怖が分かる。結局どんな形であれ人が死ぬってのは同じだもん。そして、それでも戦うって気持ちが分かる。

 

僕は多分いま、ミリに恋してる。



tom_eastwind at 15:26│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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