2015年08月08日

羊肉

クイーンズタウン4日目。結局この一週間でスキーツアーが催行されたのは僕らが参加した1日だけで他の日はすべて休止。それにしても天気に振り回されるクイーンズタウンであるが街全体の発展と開発は確実に進んでいる。

 

現在のニュージーランドではAucklandとクイーンズタウンが突出して開発が進んでいる。

 

冬場のクイーンズタウンに来ると必ず食べるのが古い友人の経営する中華レストランでの海鮮鍋だ。

 

ここの海鮮鍋はほんとに旨い。最高の材料を新鮮な状態で出してもらい、クレイフィッシュ(伊勢海老の友達)やアワビなどは生でも食える。実際に半分程度は生で食って、残りの半分をしゃぶしゃぶ用の網に入れて軽く鍋の中でお湯をくぐらせて熱いうちにさっと食った。クレイフィッシュは甘くて口の中でふわふわして、アワビは海の香りをそのまま包み込んでて、旨———い!これはもう贅沢としか言いようがない。

 

そして地元で捕れたばかりのブルーコッド(たらの一種)の新鮮な白身の切り身をこれもしゃぶしゃぶにするとあっという間にぷりぷりな食感と全く臭みのない、新鮮な魚だけが持つ旨味の一切れへと変化する。サクッっと食う。旨い!旨味が口の中で広がっていく。この夜は旨い食事と楽しい会話で盛り上がった。

 

そうそう、今日は鍋の話ではない、ラム肉の話を書く。クイーンズタウンではラム肉の美味しいのを食わせる店が多いが特に「ガントレー(Gantley’s)」のラム肉は絶品。

 

ところが多くの日本人は今だ羊肉に対して誤解をしており「ありゃ臭い」と言う。そりゃそうだ、そういう事を言う日本人が食ってるのは犬の餌だからだ。

 

羊は1年ごとに呼び名が変わる。生まれたばかりで母親のミルクだけ飲んでる子羊はミルクラムと言う。草を食べ始めるとラムになる。1年経ったらラムに歯が生えてくる。こうなると臭みが出てきてこの羊肉のことをホゲットと呼ぶ。そして更に1年、つまり三歳になったらマトンと呼ぶ。マトンは、ニュージーランドでは犬の餌に使用されている。

 

戦後の日本は食料がなかったせいもあるだろうが、肉を食いたいがカネがない、そこで犬の餌を「ジンギスカン」と銘打ってサッポロビール園とか九州では城島高原とか広々とした店内ではあちこちで犬の餌が焼かれていた・・・。

 

今ではさすがにマトンを食わせるとやばいって思った多くの店がラム肉とうたってジンギスカンを提供しているが日本ではラム肉の基準は明確なのだろうか?ホゲットが混じっているのではないか?

 

もし本当にラム肉であれば臭みはない。更にミルクラムであれば「世の中にこんな羊肉があったのか!」と絶対にびっくりする。勿論料理人の腕もあるから羊肉に慣れてない料理人が焼いた場合は旨味が出て来ない可能性がある。火を通しすぎるからだ。

 

ラム肉の場合はラムラックと呼ばれる骨付きの部分が旨い。ただこれ、骨にひっついた肉まで火を通しつつ表面も柔らかくしておく必要があるので難しい。

 

犬の餌、僕はとても性格が悪いのだろうし口が悪いのは間違いない、大体において僕と会話した人は不愉快になるからだ。僕は単純に語彙が豊かなだけだと思っているが世間の皆さんは僕の自己評価を完全に否定して認めてくれない。「あなた、自分の口が悪いって事を本当に分かってないの?」とマジで聴かれる(苦笑)。

 

他人が何食べようが関係ないだろって話である。ましてや他人の食い物に口を出すとは何事かって話ではある。

 

ただニュージーランドで生活を始めて、特にクイーンズタウンのような羊に囲まれた街で羊肉に関する事実を教えられてスーパーマーケットに行けばほんとに同じ羊肉でも人間様用とお犬様用に分かれて置いてあるのを確認して、こりゃやっぱり軒を貸してくれてる国の名誉の為に事実だけは明確にしておこうと思った次第である。



tom_eastwind at 20:30│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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