2015年10月02日

日本出張

最近あることに気づいた。以前から不思議だったのはある大手銀行のプライベートバンキング部門(プライベートバンクではない)が上から下まで馬鹿ばっかりって話だ。

 

銀行の担当者に指定された時間に行くと他のスタッフが「あ、彼今ランチに出てるよ、で、何か用事?」なんてのは日常で、担当者が目の前で作ってくれて「さあよかったね、これであなたも当銀行のカードをすぐ使えるよ!」さてそのカードを持ってATMに行くと「アクティブされてません」

 

まあシステムが遅いのかと思いその日の夕方にやっても「アクティブされてません」アクティブされてないのはお前の脳みそだって話だけど翌朝やってもダメなのでさすがに銀行のダメ担当者に聴くと「いや、ぼくはちゃんとやってる。使えるはずだ」って、使えないから電話しているんですけど。

 

その後なんちゃらかんちゃらでやっと使えるようになったのだが、彼が1億円誤送金の時の担当者である。ごめんの一言もない、もう、笑うしかない。

 

その上のボスがまた酷くて商品知識はないのにとにかく口を開くと「当行は大きいのだ、すごいのだ、だから買え」てか君はイスラム教か?もちっと理論的に説明した上で扱える商品説明してよ。

 

挙句の果てにあるお客様がさすがにしびれを切らして地元大手資産管理会社に資金を移して一応彼女に挨拶だけに行くと最初はてっきり申し込みだろうと思ってたのが全額他行に移動と聴いていきなり顔色変えて突然「勝手にしろ」と席を立ってしまったのだ。なんつー失礼。

 

僕はこういう一連の動きを見つつこれって何なんだ、銀行だってバカじゃないんだから使えるメンバー揃えるでしょ、実際に他行ではできてるんだから、それがこれだけポンコツかき集めるんだから何か意味があるんだろうと考えていた。

 

それがつい最近何となくだが疑問が解けてきた気がする。それはプライベートバンキング部門の総ボスは白人だけどアジア人部門はアジア人スタッフで固めている。

 

アジア人とは言っても顧客の8割は中国人であり中国人はカネを海外に出したい。つまり放っておいても大手銀行には中国からのカネが必ず集まるのだ。であればアジア人部門のすることはマンダリンで会話して書類を作るだけだ。

 

そんな部門に下手に頭良いやつを置いて優秀な仕事されたら俺の仕事が奪われる。だったらあそこの部門にはポンコツ置いとけって事になったのだろう。

 

それであれば納得がいく。他の大手銀行ではアジア営業担当もすべて優秀そうな白人チームであり実際に優秀だ。彼らはアジアの支店と組んで営業に回っている。

 

地元銀行では本当に頭の切れる中国人マネージャーを置いて優秀なチームを率いている。これはそうでないと大手銀行の看板に勝たないからだ。

 

面白いなー、ニュージーランドのような田舎でもAucklandCBD(ビジネス中心区)ではビルを隣りあわせて毎日こんなことばかりである。

 

思い出せば15年前、ぼくが現在のビルに移ってきた時は誰も移民ビジネスの話なんてしてなかった。それが7年位前のリーマン・ショックからクライストチャーチの大地震復興という緊急課題を抱えたジョン・キー首相がとにかく金策に走りそのターゲットを中国に向けた。

 

案の定思いっきりの清濁併せのむ資金が中国からやって来た。この資金のおかげで政府は今年度からまた2007以前のようにプライマリーバランス黒字に戻る。

 

ただ今中国人に対する批判が物凄い。レストランに行ってもこっちが中国人と間違えられないようにあえて機会ある度に「俺日本人」を発する必要があるくらいだ。

 

NZ政府にすれば中国人は「カネはもらった、お前は要らん」である。これからビザ申請は厳しくなるだろう。だって緩いままだとまた中国人に入り込まれてNZ国民の支持を失うと総選挙で負けるからだ。

 

けどそれもジョン・キー首相が腹を括り「おれ、今期限りでやめる」って言えば国民党の移民政策の責任を取って辞めたようになり国民としても形は付く。そこで次の総選挙では「しばらく労働党にやらせるか」となるかもしれない。

 

しかしどこが選挙で勝つにせよ今までのような移民政策は見直される。多文化移民政策とか国別受け入れ枠が出来るかもしれない。このあたりまだ選挙は先なので未定であるが、いずれにしても今日の移民ルールで考えてる人は根本的に考えを変えるかそれとも今すぐルールの変わらない内にビザ申請するか、である。

 

いつも言うことだが、昨日と同じ明日は来ない。出来る時に出来るだけ行動する、ビザは取れる時に取る、である。

 

ということで今回は111日に東京説明会、その後数日東京での個人面談を予定している。おそらくこれが今年最後。



tom_eastwind at 17:42│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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