2015年10月12日
ISIS
今日届いたまぐまぐ記事で「ISの黒幕は米国」が出た。本来表に出ない米国内の暗闘の事実がやっと誰にも届く距離に来た。僕が書いても「陰謀説?」と思われると面倒なのでこの問題にはあえて触れてなかった。
こういう情報が日本で広まってくれれば中東の問題は誰が作ったのか?がよく分かる。
英米両国は今まで何度も中東に戦争の火種を仕掛けて来た。サイクス・ピコ協定、英国スパイ「アラビアのロレンス」あたりから始まり中東で石油が出ることが分かってあらゆる手段を使ってイランなど親米派政権を作り石油利権を取った。
ところがイランでホメイニ師がイラン革命を起こした。これには米国さえも其の情報を知らず革命は成立した。余談であるが日本も全く寝耳に水でこの時の情報収集の甘さが結果的に日本がイランに作ろうとした「イランジャパン石油化学」を吹っ飛ばして7千億円以上の損失を出して撤退することになった。
そしてイラン人による米国大使館占拠、厳格なイスラム教に戻る事が神の教えに繋がるということで異教徒である米国は強制排除された。ここで頭にきた米国は経済制裁と共に当時米国の傀儡政権であったイラクのフセインに援助をしてイランに侵攻させてイランイラク戦争を始めた。
フセインにクエート侵攻をさせたのも米国である。「大丈夫、元々君らの領土だ、手は出さない」なんて言っておきながらいざ侵攻すると手のひらを返して英米主導の軍隊がフセインの支配力を奪った。これが第一次湾岸戦争に繋がる。
その後も有りもしない大量兵器を「ある!」と決めつけて再度イラクに侵攻、今度はフセインを捕まえて殺した。ところが大量兵器など存在しなかったのは最初からわかっていた事が次第に判明するが事態はすでに「次の段階」に移っており今更誰も振り返って問題にすることはなかった。
そしてカラー革命が起こる。オバマが大統領になってすぐ行ったのがインターネット企業の社長クラスを一同に集めて「昼食会」の名前の下に如何にネットと携帯電話を融合させて中東で不満を持つ若者をどうにか出来ないのか考えたのが最初だ。
そのうち戦争広告代理店が「カラー革命」を思いついて若者の情報収集に携帯電話とSNSを使いうまく彼らを誘導して革命に導かせた。
そうして今は米国の内紛をISISという組織に移し替えてあいも変わらず戦争やっている。こういう記事が日本の新聞やテレビで取り上げられることはない。しかし現実は現実なのだ、だって日本のテレビと新聞で書いてないから起こってないなんて理屈は国際社会では通らない。
そう言えばビクトリアストリートで看板に堂々とISISと書いている場所がある。みなをからかってやろうと僕がオフィスで昼時にびっくりした顔で「うわ、大変だ、AucklandにISISの支部が出来た!」って言うと最初びっくりしてたスタッフもそのうち気づいて「あ、それアイシスって美容室ですよ〜(笑)」。平和なAucklandの話である。