2016年06月19日
多忙なり
何だか今週は気ぜわしい週だった。いろんな案件が舞い込んだ。会社売却、不動産売却と日本へ資金移動、レストラン視察、不動産開発視察、それだけこの街が忙しいって証拠だろう。
もう冬に入ったのでNZに来る観光客の数は減るがAucklandは観光客よりも通常のビジネス市場が圧倒的に大きいのでシーズンオフがない。
北半球では現在どこの国でも生産性危機とか消費の収縮が起こっている。そしてそれが先進国においては二極化を固定化させている。
けれどAucklandのシティで仕事をしていると「それってどこの話?」と思うくらい皆よく走り回っている。あ、走り回ってるのは日本も皆同じか。
二極化は始まった当初の1990年頃はそれほど意識されていなかった。しかしその後の生産性向上で真ん中の仕事は人間不要になり真ん中で働いてた人は下に行くしかなかった。
これを当初は多くの人が「そんなのおかしい!」とか言ってたけど企業の論理は明確だ、中国に外注すれば1万ドルで出来る作業を、何で日本の企業に3万ドル払うか?
日本人の賃金がその日本人と同様の労働能力を持つ中国人と同じになるまで収斂される。一物二価はいずれ一物一価になる。これは世界的な生産性の向上であり逆戻りすることはない。
もう潮目が変わったのだ。自分がどれだけ自分だけの正義を訴えても意味はない。自分が労働力として力を付けるしかない。